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人を巻き込んでいく上で絶対に必要な3つの心得とは?

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■人を巻き込むとはどういうことか?

 ある会社経営者の方から

「人を巻き込んでいくような伝達力を身につけるためにはどうしたらいいか?」

このような質問を続けて受ける機会がありました。 多くの方が、 情報などをただ”伝える”だけではなく、 人を巻き込んでいく一歩深い伝達力を身につける必要性をビジネスの現場で感じているからのようです。

 
成果を出すためには、自分との関わりによって相手が影響を受けて自ら行動に移してもらわなければなりません。経営者の方がスタッフを巻き込んでいくという力は、組織の力にも直結する重要な要素です。

 
 この記事をお読みのあなたもビジネスシーンにおいて、 「どうしたら周りに動いてもらえるか?」 「どうやったら伝わるか?」 「どうしたら社員を巻き込んでいけるか?」など悩まれたことがあるかもしれません。

 
今回は、人を先導するようなカリスマタイプではない私の実体験を参考に、人を巻き込んでいく上で絶対に必要な3つの心得をご紹介します。

■実例:私はこうして巻き込んで夢を実現させた

 私は自分の想いを実現するために、 かなり大勢の人を巻き込んで志を成し遂げた経験があります。私が成し遂げた事というのは、”商業出版”です。2年の歳月をかけてこの想いを達成しました。

 
私の商業出版の実現はとても大変なものでした。 出版不況の煽りも受けた影響もあってか、企画書を提出してもどの出版社からも相手にされませんでした。出版実績のない新人が本を出すことは難しいと感じた私は、“人を巻き込むプロジェクト”を行うことを決意します。

 
「もし私の夢が叶って本が出版されたら、その本を買ってくれる」 といういわゆる”購入見込み者”を2千冊分事前に集めるというプロジェクトです。これが私の人生を大きく拓いた「仮予約2千冊プロジェクト」です

 
人を巻き込んで全国で講演をし、 講演の最後に必ず紙を配って想いを語り、 署名を集めました。名前と連絡先とメールアドレスのリストをエクセルにまとめ 最終企画会議まで進んだ際には、「これだけの応援団がいるんだ!」と、 それをとどめの後押しにするため出版社に提出したのですよ!

地道な講演活動をしていた頃の写真

地道な講演活動をしていた頃の写真

 
私は、この”仮予約二千冊プロジェクト”からは 本当にたくさんの事を学ばせてもらいました。

■人を巻き込むために必要な心得その1

 まず、なに(what)どうやるか?(how)では、 人は全くついてこないことです。 「本を出したいんです。そのために署名を集めています。応援してください!」 では、応援してくれる人の数は必ず限られてきます。

 
なに(what)をどうやるか?(how)ではなく、人が動く・応援される理由は

なぜ?(why)です。

 
「なぜあなたは、本を出したいのですか?」

 
こう聞かれた時に、一言で語れる自分本意ではない“その人のwhy”に人は共鳴します。

 
私はこの事がわかってから、Whyを語る事に集中しました。

 
人を巻き込んで影響力を発揮していく上では この“Why”を、覚悟をもって語ることです。

■人を巻き込むために必要な心得その2

 “Why”を覚悟を持って語るだけではまだ足りません。それを行動と結びつけていくことが必要条件です。信用の信という字は、言ったことを行うと書きます。

 
つまり、言動を一致させる必要があるのです。行動が伴わない限り人は感化されません。地に足をつけて愚直に自分のWhyを信じて行動することが求められます。

 
「徳は孤ならず必ず隣り有り」という諺もありますが、最初は孤独を味わうかもしれません。しかし、愚直に行動していれば必ず協力者や感化されて巻き込まれていく人が付いてきます。多くのリーダー達を今でも勇気づけている言葉です。

■人を巻き込むために必要な心得その3

 もうひとつ絶対に忘れてはならないことがあります。

 
それは、

 
  ・

 
  ・

 
  ・

 
行動を促す、つまり「具体的なお願いする。」ことです。この”お願い”をつい忘れがちなんです。

 
私は、自分の大義(why)を実現するために、本の出版が必要なこと。その実現のためには、仮申し込み2000冊分を出版社に提出する必要が有ることを伝えました。そして「僕の想いに共感していただいた方は、名前と連絡先とメールアドレスを今から配る紙に書いて頂けませんか?」と具体的なお願いをしました。

 
さらに

 
「一人でも多くの方に僕の想いを伝えたいと本気で思っております。 少人数でも構いません。どこへでも行きます。講演をする場所や機会がありましたらぜひお声がけして頂けませんか?」

 
とお願いをしました。この“お願い”により多くの人を巻き込んでいったのです。

 
大義(why)を語ることだけに集中しているとついついお願いを忘れてしまう。 もしくは、時間オーバーになってしまうことがあり、肝心の”お願い”ができないことがありました。

 
すると、仮申し込みも集まらないし、次の動きが起きないのです。

こうして多くの方に支援して頂き実際に本が出版された

こうして多くの方に支援して頂き実際に本が出版された

■まとめ。人を巻き込むために必要なこと

 人を巻き込んでいくために絶対に必要なことは ”自分自身の覚悟を伴ったWhyを語る事と行動”。そして絶対に絶対に必要な事は 「お願い」(具体的な行動を促す)です。

 
車輪を最初に回転させるのには、エネルギーと負荷がとてもかかります。痛みや孤独も味わいます。

 
しかし、そこを耐えて実直に自分を信じて行動を続けると車輪が動き始めます。一度動くとあとは、エネルギーがかからなくなります。渦が内側から外側に広がるように協力者や支援者、感化された人たちが現れ、一気に人を巻き込んでいくことができます。

 
最初のフェーズであきらめずに以上の3つの心得を支えにして志を成し遂げてください。

 
佐藤政樹の公開講座「感動を創造する言葉の伝え方」のページをリニューアルしました。エグゼクティブやリーダー向けのスピーキング講座です。

 
全国で講演や研修をしていて「佐藤さんの言われていることは、組織変革や社会の活性化に繋がる重要な話です。」このように言って頂くことが多くなりました。その皆様の声が、この講座を開催していく大義(why)です。

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