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落語から学ぶ“人の心を掴む”プレゼンの極意

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落語から学ぶ人の心を掴むプレゼンの極意

なぜビジネスマンは落語を観に行った方がいいのか?

 
「人の心を掴むような話法を身につけるにはどうしたらいいのだろう?」
「部下を巻き込んでいくために必要な伝え方を身につけたい」
「お客様を魅了するようなプレゼン能力を身につけたい」

 
一度でもこのようなことを考えたことのあるビジネスマンにとって「落語」を鑑賞することはとてもお勧めです。

 
近年、ビジネスと落語の共通性に関する書籍がベストセラーになったり、経済誌でも特集を組まれたりと、落語はたんなる娯楽ということだけではなくプレゼンテーションなどビジネススキルを向上させるための学習手段としても注目を集めているのです。

 
落語のどのようなところがビジネスプレゼンに役立つのでしょうか?

 
このコラムを書いている私は、劇団四季という独特の世界で約10年間舞台に立ち主役まで経験し現在は様々な企業で組織の人材教育支援のコンサルタントをしている経歴をもっています。

 
言葉により感動を創造することを専門的に生きてきた私が、実際に落語を鑑賞したことによって感じた、“プレゼンで人の心を掴む”ための観点をこのコラムでお伝えさせていただきます。

落語がプレゼンにも通じると感じたポイントとは?

私が実際に足を運んだところは新宿の末廣亭という寄席です。 平日の昼に行ったためガラガラかと思いきや一階座敷や椅子席含めて満員でした。

 
落語を生(なま)で見て、私がプレゼンテーションにも通じると感じたポイントは以下のとおりです。

 
・最初のつかみ(マクラ)
マクラとは、最初の数秒で一気に観客を自分の世界観に引き込み自分が喋るための場をつくってしまうことです。いわばつかみ。プレゼンテーションでもつかみで、この人の話は聴く価値がある!と思わせるのと思わせないのでは雲泥の差が生まれます。

※つかみについて詳しく知りたい方は、こちらのコラム
満足度の高いセミナーをする上でのつかみづくりの7つのポイントを御覧ください

 
・しっかりとした構成
プレゼンテーションでもしっかりと構成(ロジック)を組むことがとても重要です。構成を組むということは、伝える側と聴く側の橋渡しをするということ。

 
落語の場合は、マクラ→本題→オチ。というのが定番です。この構成があるから観客が安心して聴くことができます。

 
プレゼンテーションでいうならば、効果的なロジックは、つかみ→体験→自分の気づき→理論→聞いた人への落とし込み、などです。しっかりとした構成により聴き手を引き込むことができるのです。

 
・シンプルな身振り手振り
TEDを始め外国人の様々なプレゼンテーションを観ることができる時代になりました。そのため影響を受けて大げさな身振り手振りをする人が多く見受けられます。

 
しかし、一歩間違えるとそれは滑稽になってしまう可能性があります。

 
落語はシンプルです。余計な演出もありません。座布団から離れることはありませんし、使える小道具は基本的に扇子と手ぬぐいのみです(江戸落語の場合)

 
プレゼンテーションは盛って見せる必要はありません。逆に削ぎ落とす観点を持った方が魅力的であったりもします。

 
落語は、プレゼンテーションにおけるシンプルさの重要性を再認識できる場でもあります。

【関連記事】
スティーブジョブズのプレゼンを真似てイタい人にならないための豆知識

落語の聖地新宿の末廣亭にて

新宿の末廣亭に生の落語を見に行く筆者

 
上記のポイントは、人の心をつかむための要でありますし、多くの書籍や記事で述べられていることでもあります。

 
では次に、私が、実際に落語を見て感じた“落語から学べる人の心を掴むプレゼンの極意”をお伝えしていきましょう。

落語から学べる人の心を掴めるプレゼンの極意

私が落語を実際に見て驚いたことがあります。それは観客の心を見事に掴んでいる落語家の方が皆とても早口だったということです。

 
客席にはご年配の方が多く見受けられました。 ご年配の方には聞き取れないのではないかというくらい早口だったのです。 しかしドッカンドッカン大笑いが起きて観客の心を見事に掴んでいるのです!

 
“プレゼンはゆっくり話しましょう。”

 
この言葉はどこの誰もがいうプレゼンの標準的な考え方になっていると思いませんか?実際にこの目で見た落語は、明らかにこのプレゼンの定番セオリーに反していました。

 
なぜ、早口でも観客の心を掴むことができるのでしょうか?

 
以下の2つが私の観点です。

1:真のある発声法で言葉が粒立っているか?

早口でも観客の心を掴んでいた落語家は、言葉の一音一音が間違いなくしっかりと観客に届いていたという事実です。

 
私のいた劇団四季という世界では観客に言葉を商品価値として届けます。そのためにしっかりとした真のある声で言葉を一音一音客席の一番後ろまでしっかりと届けなければなりません。それでないと、どんなに内容が面白くても伝わらないのです。

 
劇団四季の世界では“言葉を一音一音、真珠のように観客に届ける__。”このような表現をしていました。

 
私は舞台などを見に行くとき、舞台上だけでなく周りを見渡して、見ているお客さんの表情や反応をよく観るようにしています。

 
発声の質が高く、言葉が一音一音粒立って観客に届いている落語家は明らかに場のエネルギー感が違いました。逆に、発声の質が低く何を言っているのかがわからない落語家の話しは場のエネルギーが低く観客の集中力がどんどん低下していたように感じました。

 
たとえ早口でも、“言葉という音波”をしっかりと届けることが、聴衆の心を掴むための大きな要因なのだと落語を観て確信しました。早口でも聴き取れる人と、全く入ってこない人の違いの一つがここです。早口でも聴き取れる人の言葉は音が真珠のように粒だっています。

 
聞いている人の心を掴むためのビジネスプレゼンテーションにおいても発声の質はとても重要で土台であるということにつながります。素晴らしいプレゼンをする方で声が弱々しい人などいません。

参考記事:ビジネスマン向け成果につながるボイストレーニングはこちら

2:内容を観客にイメージさせているか?

もうひとつのポイントとして私が感じた点は、
観客の頭の中で内容をしっかりとイメージさせるような伝え方をしているかどうか、という観点です。

 
劇団四季に約10年在籍し主役を務めた私は、劇団四季の創業者である浅利慶太氏から直接指導を受けた経験があります。

 
その浅利慶太氏が度々言われていた言葉があります。

 
「プロはいかに言葉のニュアンスを観客にイメージさせるか。 自分が”やろうやろうとか魅せよう”とすることは観客が自分でイメージする領域に土足で踏み込むことである。シンプルに観客にイメージさせるように内容を語ればいいのである」

 
“プレゼンテーションではゆっくり話しましょう”とよく言われます。しかし、私はこれが間違いで、相手に“イメージさせるように語った結果がゆっくりになっている”のというのが本質ではないか、と浅利慶太氏のこの言葉から感じるのです。

 
落語家の伝え方を聞いていて、このイメージさせる能力が極めて高いと感じました。たとえ早口だろうが観客目線になって聞いている人の頭に内容をイメージさせているのです。

 
プレゼンに置き換えますと、相手にイメージさせる伝え方ができていれば早口でも問題ないということです。素晴らしいプレゼンテーターが早くなったりゆっくりになったりして緩急があるのは、相手目線になってイメージさせていることによる結果論です。

 
プレゼンテーションの場合、プレゼンテーターはスライドを使うことができます。しかし落語家がスライドなど使わずに自分が正面を向いて物語を進めるように、プレゼンテーターもスライドを観客の頭の中で内容を描かせるための手段にする必要があります。このスタンスで望めば聴衆の心をより掴むことができるでしょう。

 
よくスライドに頼りきりになっている人がいます。そうではなく自分がしっかりと正面を向いて、スライドを自分の話しを聞いている人にイメージさせるための補助的役割にしなければならないのです。

プレゼンをする筆者

スライドはあくまでも観衆に内容をイメージさせるための手段

心を掴むプレゼンのために今からできること

以上まとめますと落語から学べる聴衆の心を掴むプレゼンのポイントは

 
・最初でしっかりとつかむ。そのための練習を何度もする。
・構成をしっかりと練る。内容が良くても構成ができてなくてはダメ。
・身振り手振りはできるだけシンプルに。

 
こういったテクニックやノウハウの要素に加え

 
トレーニングにより発声の質を高め、声のエネルギーをあげてしっかりと言葉を届けていく意識を持つということです。

 
声が小さくなろうが大きくなろうがしっかりと発声がされていて言葉が粒立って入れば早口でもしっかりと内容は観衆に届きます。

 
そして次に、相手にイメージさせる話し方をしっかりと身につけるということです。

 
その能力を身につけるためにはどうしたらいいでしょうか?日頃から相手にイメージさせるような話し方を習慣づけるのが一番の近道です。

 
相手にイメージさせる表現力を身につければプレゼンテーションの能力だけでなく営業力も必然的に向上するでしょう。優秀な営業マンは、商品購入後のイメージを相手の頭の中で鮮明に描かせる名人でもあります。

※イメージについてはコラム「営業力のある人ない人の決定的違い」がお勧め

 
ぜひ落語を見に行ってこの記事で書かれている観点で鑑賞していただきたいものです。
きっと新たな発見やきづきがあることでしょう。

 
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