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自己評価vs聴衆の評価。このギャップを埋めるには?

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■自己評価と他己評価のギャップを埋めるには?

プレゼンなど人前で何かをするという時に、一番難しいのは自分で自分の表現が、リアルタイムでわからないということです。

 
そのためほとんどの人が

 
今日は伝わったのかな?
今日は伝わらなかったな。

 
こういった判断を聴衆の反応や自分のあいまいな感覚だけで済ませてしまいます。

 
録音や録画をして見返しても、空気感やエネルギーは伝わりません。

 
そして表現するという事が恐ろしいのは、自分が「いい!」と思えた自己表現は、人から見たら「良くない」となってしまうところでもあります。

 
自分の評価と聴衆の評価
このギャップを埋めるにはどうしたらいいと思いますか?

プレゼンの他者評価

■人前では上辺が通用しない。

では、突然ですが、聴衆にしっかりと伝わるために重要だと思うものをチェックしてみて下さい。

 
□伝わるためには、感情を込めた方がいいと思う。
□伝わるためには、役割(講師)を演じる必要がある。
□テンションをあげれば聴衆に伝わると思う。
□伝わるためには、笑いを取りに行った方がいいと思う。
□大きな声を出せば伝わると思う。

 
いかがでしたでしょうか?
チェックは何個つきましたか?

 
実はこれらは人前にたって表現する際に、ついやってしまいがちなことだと思うのですが、プロの表現の世界では、十分に気をつけなければいけない取扱い厳重注意の要素なのです。

 
人に何かを伝えようとするとつい過度に表現しがちになり、最終的に相手に伝えたい本質(奥)の部分が伝わりにくい傾向があります。

 
一番大切なことは伝えたい奥(本質)をいかにシンプルにして聴衆に届ける意識です。

■瞬間を生きる

俳優の場合を例にしましょう。

 
なにかの役をもらって、その役を演じることにより観客に伝えようとすると説明的な芝居になってしまいます。

 
そんな上辺の表現は、すぐに観客に見抜かれ、お金を貰えるレベルではない発表会レベルに成り下がってしまうのです。

 
そうではなくて、いかに自分の固定概念や癖や不必要な表現部分を全て削ぎ落とし、その役を何かが憑依したように瞬間を生きることがプロの仕事です。

 
講師として登壇する際も同じで、上辺で何かをこなそうとするのではなく、ありのままの姿でその瞬間を生ききり、すべてを削ぎ落として真っ新な自分を見せていくことが、魅力を引き出すことに繋がります。

 
前述の5つのチェックを見返してみて下さい。

・感情移入するのではなく、シンプルに伝えたい思いを語っていく。
・役割を演じるのではなく、真っ新なありのままの自分をさらけだしていく
・勢いや力技(ハイテンション)ではなく、伝えたい奥(本質)を磨いていく
・上辺で笑いをとろうとするのではなく、瞬間を生きた結果、笑いが起こった
・大声を出すのではなく、深い息を流していく。

 
こういったことをまず初めに理解することがとても大切です。

■他己評価も気をつけたほうがいい

人のプレゼンを見て、

 
「この人は自分よりもレベルが低いな」と感じた人は、自分と同じくらいのレベル。
「この人のレベルは自分と同じくらいだな」と思えた人は、自分よりも高いレベル。
「この人は自分よりもレベルが高い」と感じた人は、自分よりも遥かに高いレベル。

 
これ位に考えておいたほうがいいでしょう。

 
そのギャップを埋めるために、前述したように、上っ面の表現をそぎ落としていく意識が必要です。

 
そして率直なフィードバックをしてくれる人も必要でしょう。

 
それで傷つくこともあるかもしれませんが、厳しい現場では承認なんて期待できません。

 
しっかりと、ありのままの今の姿を伝えてくれる人、つまりとなってくれる信頼できる人をつけておくことはとても大切です。

 
課題をクリアした時に自分のレベルが上がったことを実感でき、そしてそれが自分自身の喜びと、さらなる成長意欲になります。

 
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