■新人育成の際に問題が起こる理由は?
組織における最も大切な商品は人材です。
そのため多くの組織では、最初に新人の育成に力を注ぎます。
新人を育成するうえで社内のトレーナーの育成力を向上させることが組織の力や発展に大きく影響していきます。
しかし
どうしたら、新人の理解度を高めることができるか?
どうしたら、モチベーションを上げられるか?
どうしたら、途中で挫折させないようにもっていけるか?
社内トレーナーの多くは、このような問題を抱えています。
新人を育成する上で、このような問題が起こる原因はなんだと思いますか?
実はそれは意外に単純で、
「コミュニケーションにギャップ」
があるからです。
■問題を放置するとどうなるのか?
コミュニケーションにギャップが生まれると、未達が起こり
未達が起こると、叱責の原因になり
叱責が起こると、不平不満が生まれ
不平不満が生まれると人間関係が悪化し
人間関係が悪化するとさらにコミュニケーションにギャップが生まれて
負のスパイラルに陥ります。
例えば、「わかった?」と聞いて
「はい」と新人が答えたため、次に進めたら実はその新人は全く理解していなかったなどという事もしばし起こります。
そのため、そのコミュニケーションのギャップを初期の段階で埋めるためのメカニズムと原因を”見える化”し、体感しながら学んでいく事が大切です。
自分がこれだと思い込んでいると、相手は別の解釈をしているからです。
■私の新人育成経験
私は劇団四季という組織で約10年間在籍してきました。
プレーヤーとしてライオンキングなど様々な舞台に出演してきましたが同時にその裏で「育成の仕事」も両軸でやってきました。
企業でいうプレイングマネジャーという立場で仕事をしてきたのです。
全劇団員向けに発声のトレーニングをやっており、それが評価され子役トレーナーにも配属されました。
ライオンキングの主人公は子役(小5~6)です。
その子役を書類審査から面接、採用。演技、ダンス、歌、発声などをゼロから教え大舞台に主役としてデビューさせるというとても難しく重要な仕事でした。
子供は非常に繊細です。子供は大人をよく見ています。
”お給料がもらえるからやる”といった損得勘定の理由で決して動きません。
この経験は、人を育成させるという点でとても貴重な経験をさせて頂きました。
子どもは、心から思いやりを思って伝えないと動かないのです。
私は、ただ教えるだけでなく、たくさん質問して、自分で考えさせて、自主性を育んできました。
■育成の根底は覚悟と思いやり
これは、大人も同じです。
いや、大人よりも何倍も子ども育成の方が難しい。
そう、劇団四季時代に感じました。
今の新人や若手は「ゆとり世代」といわれています。
「オレの背中をみて仕事を覚えろマネジメント」はもう通用しないんです。
「きちんと向き合い、思いやりをもち、自分で考えさせる」
という子どもに対しての指導方法は、そのままそっくり若手や新人の育成にも当てはまるのです。
これは、甘やかせることとは違います。
厳しさの中のも思いやりをもって、向き合うということなんです。
本当にこの人と一緒にやりたいと心から思ってもらう指導方法ができれば、職場は変わっていきます。
私は、それを子役から教えてもらいました。
※子役担当時代
育成の根底は、覚悟と思いやり。
相手としっかりと向き合い、
眼をしっかり見て傾聴し、
わからせようとするのではなく理解しようとする姿勢を持ち
たくさん質問して答えを引き出し
ギャップが生まれない様にしっかりと進捗を確認することがとても大切です。
新人を育成する上で起こる問題を最小限に食い止め、商品である人を育てるためにもコミュニケーションのギャップに焦点を当ててみてはいかがでしょうか?
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