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ボキャブラリー(語彙)の増やし方大全〜11つの効果的な方法で豊富に鍛える〜

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ボキャブラリーの増やし方

ボキャブラリー(語彙)の増やし方大全

ボキャブラリーがないからとっさに答えられない
ボキャブラリーが足りないから大事な場で意見が言えない
もっとボキャブラリーがあれば自分の考えを的確に表現できるのに
 
このように悩んだ経験がありませんか?
 
こんにちは佐藤政樹です。
 
今回は「ボキャブラリーの増やし方大全」 というテーマでお送りいたします。
 
私は劇団四季出身の研修講師です。 劇団四季ではライオンキングなどいろんな舞台に出演をしてきました。今はその経験を活かしていろんな企業に行きましてコミュニケーションやモチベーションやリーダーシップなど研修や講演を行っております。
 
自分のボキャブラリー(語彙)不足で悩んでいる方は多いです。 私自身もそのうちの1人です。 ボキャブラリーを増やすためにはどうしたらいいかこれまで試行錯誤してきました。
 
まずはじめに、ボキャブラリーが豊富な人とはどんな人だと思いますか?
 
ボキャブラリーが豊富な人とは
 
「覚える」ということ

その覚えた内容を「保持する」ということ

さらにその覚えた内容を「的確な場で再生することができる」
 
つまりこの入荷・保持・出荷の3つのフェーズを上手に行える人がボキャブラリーの豊富な人ではないでしょうか。
 
逆をいうとこれができればあなたもボキャブラリーが豊富になるということです。
 

ボキャブラリーの増やし方

ボキャブラリーが豊富な人はこのサイクルを自然に行っている

 
 
ボキャブラリーが豊富になると以下のようなメリットがあります。
 
メリット
交渉力が上がる
会議などで発言できる
人間関係がよくなる
コミュ力が上がる
なりたい自分に近づく
自分の価値が上がる
収入アップ
人から求められる
 
つまりボキャブラリーが豊富になると社会的な恩恵が受けやすいのです。
 
私自身も、ボキャブラリーを増やすために色々と悩んできました。たくさん情報収集して試行錯誤してきましたので今回はこのコラムを通してそのすべての情報をあなたに共有します。以下このコラムの全体像です。
 
全体像
・3つの記憶法とは?
・11つの効果的な増やし方
・加速的に増やす方法
・実はみんな知らない3つのメリット
・忘れてはいけない大切なこと
 
ぜひ最後までお読みいただきご自身のボキャブラリー(語彙)を豊富にする機会にしてください。
 
動画セミナーはこちら

ボキャブラリー(語彙)を増やすための3つの記憶術とは?

それでは早速ボキャブラリーを増やすための具体的な方法を紹介しています。
 
先ほどお伝えした通り、ボキャブラリーを増やすためにはまず言葉(語彙)を自分の中に仕入れる必要があります。そしてその言葉や語彙を忘れないようにしっかりと自分の中に保持しなければいけません。
 
ファーストステップは言葉をしっかりと自分の中に記憶するための3つの方法を紹介します。
 

・その1 意味記憶

1つ目が意味記憶です。
 
意味記憶は、学校の受験のシーンなどイメージするとわかりやすいかもしれません。例えば英単語だったり歴史の年号だったり人の名前だったり、 強制的に物事を覚えてそれを応用させていく方法です。これを意味記憶といいます。
 
あなたも経験があるかもしれませんが、意味記憶はなかなか記憶として定着しないと言うデメリットがあります。また目標を達成した後に、せっかく覚えた言葉を一瞬で忘れてしまうということもあります。

・その2 手続き記憶

次に手続き記憶です。
 
手続き記憶とは身体的な感覚を伴いそれを繰り返すことによって記憶として定着させていく手法です。スポーツなどで例えるとゴルフのスイングやサッカーのリフティングや野球の投球などです。
 
私はバレエをやっていた経験があるのですが、バレエも同じで同じ所作を繰り返すことによってそれを身体感覚として体に定着させていく方法なんです。
 
目に見えない言葉というものを身体感覚を伴って記憶に定着させていくことができるのです。これを手続き記憶といいます。

・その3 エピソード記憶

次にエピソード記憶です。
 
エピソード記憶と言うのは例えばあなたが友人と話していて、その友人との会話の中でその言葉を覚えたり、後は感情を伴った経験を通して体験談とその言葉を紐付け覚えていく手法でもあります。
 
感情が伴っておりますので、このエピソード記憶が強烈に記憶に残りやすいと言われたりもするんです。
 
この3つの記憶術である、意味記憶、手続き記憶、エピソード記憶、をうまく活用することによってボキャブラリーを的確に増やすことができるということです。

ボキャブラリーの増やし方

ボキャブラリーを増やすために3つの記憶術を効果的に使う

ボキャブラリー(語彙)を増やすための11の効果的な方法

それではここからは、ボキャブラリー(語彙)を増やすための11個の効果的な手法をご紹介していきたいと思います。 上記で説明した3つの記憶術を照らし合わせながらぜひお読みください。

1:読書(Web,SNS)

1つ目は読書です。読書は本当にどの人も推奨しているボキャブラリーを増やすための方法です。ボキャブラリーを増やすために効果的な筆頭の方法ということです。
 
ただ「ボキャブラリーを増やすために読書しましょう」とは言われますがそれだと抽象的でよくわからないと思います。
 
しかし、意味記憶、手続き記憶、エピソード記憶、この3つの記憶術を自然に行っているのが読書でもあるのです。
 
読書の何といっても素晴らしいところは、文字にフォーカスできるというとこです。テレビや映画などはいろんな言葉が出てきますが、情報がありすぎて文字の部分がぼやけてしまうのです。
 
読書は文字だけにフォーカスできるだけではなく、そこから、その言葉の音が頭の中で流れたり、イメージとして空想が広がったり、過去の自分の経験談と紐付けたりとかしますので、 記憶、手続き記憶、エピソード記憶の3つを自然と行っている状態でもあります。
 
ただ、読書のデメリットとして感情が動きにくいと言うものがあります。受け身になってぼーっと読んでいてもどうしても自分の情動が動きにくいのです。よって映画やドラマなどと違って内容が記憶に残りにくいのです。
 
映画やドラマの内容が記憶に残ると言うのは、映画やドラマが人間の情動がしっかりと動くように設計されているからなのです。
 
逆をいうと、読書をする時も著者に向かって質問をしながら読むとか興味関心を持って問題を解決するように読むと、自分の情動が動き、記憶に残るということになります。

2:耳読(オーディオブック)

次に2つ目がオーディオブックを使った耳読書です。
 
この耳で読書するとやり方は、意外とやっている人が少ないのですが、読書が苦手な人に本当にお勧めの手法でもあります。言葉を音として自分の中に入荷することができるのです。
 
オーディオブックを使った耳読書が良いメリットのもうひとつは情動が動くことにあります。 私はアマゾンのAudibleに入会していますが、本の内容をプロの俳優やナレーターが読み手の情動を動かすように込めて朗読してくれますので、普通に自分で読書するよりも情動が動きやすくなります。情動と記憶はセットと考えるとわかりやすいでしょう。
 
もう一つのメリットは人生の時間の浪費がなくなるということです。
 
〇〇しながらとか、すきま時間とかを使ってどんどんと素晴らしい情報を仕入れることができるのです。
 
スマホやテレビで、自分の人生を良くするためとは関係のない情報や、無駄な情報を仕入れて自分の人生と言う貴重な時間を浪費する習慣がなくなっていきます。
 
先日、スマホ脳という世界で大ヒットしているベストセラー書を読みました。
 

マインドマップ読書術1


 
この本に書かれていた事は、スマホやテレビの無駄なニュースや情報によって自分の頭の中が汚染されて自分の人生が望まない方向に向かってしまうという事だったのです。
 
角川春樹さんは、人間は食べたものと読んだ本でできていると言われていましたがまさにその通りだと思います。
 
ボキャブラリーを増やすためだけでなく、自分の人生の浪費を防ぐ上でもこの耳読書は本当にお勧めです。
 

3:調べる(WEB検索含め)

そして3つ目が、ウェブ検索等含めて調べるです。
 
調べるという行為はまさに手続き記憶です。しかしこの調べるという手間を省いてしまっている方は結構いるのではないでしょうか?
 
ネットで情報収集している時や、読書しているときに、初めて出会ったわからない言葉と出会った際、そのまま流してしまう人はいませんか?
 
しかしそこで一旦立ち止まって、ウェブやスマホなどを使っても問題ないので、一旦調べてみる。これはとても重要なことではないかと思います。
 
して調べたことをそのままにせず、スマホの中のメモ帳機能などに をしていくことも重要だと感じます。
 
先日私は、セルフハンディキャッピングという言葉に出会いました。
 
初めて見た言葉だったのですがそこで流さずに調べました。調べた結果、このセルフハンディキャッピングは「まず自分で言い訳を用意し自分にハンデを科すこと」と書かれていました。
 
もし失敗したら自分の自尊心が傷つかなくて済むし、もしうまくいったのなら「こんな自分は凄いんだ」と自分を慰めることができると書いてあったのです。
 
私は過去の記憶を思い出しました。
 
例えば人前で話す際に、「私人前で話すのが苦手なんです」や「私今とても緊張しているんです」と 自己弁護する人は結構います。
 
ちなみに私は、人前で表現するプロフェッショナルの世界に10年近くいたのですが、プロの世界はそういった言い訳は一切通用しませんでした。
 
まさにあれは、セルフハンディキャッピングなんだなと感じました。 語彙と出会って経験談を通してその言葉のニュアンスが体の中に入るきっかけとなるのです。
 
そしてその調べた言葉をスマホのメモ帳機能などに残すことにするのです。なぜなら1回意味を調べただけでは、人間というものはそれを瞬時に再生できないのです。
 
セルフハンディキャッピングと言いたいのにいざその瞬間になると言葉が出てこないのです。
 
だから、調べた後に「あれ、何だっけ?」と思い出して繰り返しメモ帳を見ることが必要になってきます。
 
これを専門用語ではリフレクションといったりもします。
 
このリフレクションを3回4回と繰り返すことによって徐々に自分の体の中にその言葉がはまってきます。つまりあなたのボキャブラリーになってくるということです。リフレクションは6回やれば完全に体の中に入ると言われたりもします。
 
ぜひ、調べて→メモに残して→思い出して→繰り返すをやってみてください。きっとあなたのボキャブラリーは増えるはずです。

4:声に出す

次に4つ目は声に出すです。

まさにこれも手続き記憶です。声に出すことは自分の身体感覚を伴って覚えていく行為です。

例えばセルフハンディキャッピングだったら、「セルフハンディキャッピング、セルフハンディキャッピングセルフハンディキャッピング」 と頭の中で言葉を繰り返すだけでなく実際に声を出してみるのです。

声に出すとあなたの声帯が震えて音波として体の外に出て行きます。これこそがまさに身体感覚を伴った繰り返し覚えていく行為で、自分のボキャブラリーになっていくということです。

声に出すという行為は、思った以上に体力やエネルギーがかかります。 自分のボキャブラリーを増やすためにぜひやってみてください。

5:書く

次に 5つ目は書くです。
 
先ほど私はスマホのメモ帳機能を使ってメモすると言いましたが、もちろんそれでも構いませんが、そこでひと手間かけて自分の身体感覚を伴わせて「書く」という行為を入れることにより、そこからさらに自分の記憶として定着させ必要な時に無意識で再生させることができるようになります。
 
7つの習慣の著者スティーブン・R・コビー氏「書くという行為は、人間の意識と無意識をつなぐ神聖な行為である」と言っています。
 
スマホにメモしていただけだとそれをアウトプットすることが難しくなるのです。スマホに頼る事は自分の脳みそを、スマホに預けてしまっている状態でもあります。
 
実際に自分の手を動かして書いてみることをおすすめします。この5つ目が「書く」です。ぜひやってみてください。

6キーワードを紐づけて書く

次にキーワードを紐付けて書くです。
 
先程の書くと似ていますが、言葉を言葉で紐付けて記憶にしっかりと定着させていくという効果的な手法なのです。
 
あなたはマインドマップをご存知でしょうか?マインドマップとは、脳の構造を利用したノート術です。
 
ノート術と言うと、上から下に向けて文字を書き詰めるようなイメージがあるかもしれません。
 
しかし、マインドマップを使った ノート術はそのようなことをしません。以下の画像のように、放射線状にキーワードをちりばめそのキーワードを紐付けていくことにより記憶として定着させていきます。
 

ボキャブラリーの増やし方


 
右脳を使った記憶術でもあります。 これがボキャブラリーを増やすためにもとても効果的なのです。
 
キーワードとキーワードを数珠つなぎのように紐付けていきますので、例えば普段の会話の中で誰かが発した1つのキーワードが自分の中でフックしたらマインドマップを使って書き出した他のキーワードも一瞬で連なって思い出すことができるのです。
 
ここで紹介すると非常に長くなってしまいますので別のコラムでマインドマップを使った読書術を詳しく解説しています。ぜひこちらのコラムをご覧ください。
 

マインドマップ読書術

マインドマップを使って読書した内容を記憶に定着させるやり方を解説

7:経験と紐づけて人に話す

次に経験と紐づけて人に話すです。
 
得たボキャブラリー(語彙)をしっかりと記憶に定着させるためには、出荷、特に第三者に対して分かりやすく説明することが最も簡単なトレーニングです。
 
仕入れた情報を自分の中だけで止めずにそれを自分の言葉として実際に人に話してみるのです。家族や兄弟や友人や仕事仲間やお客様に、自分の経験談や 解釈も含めてその言葉を話していくことによってエピソード記憶となり自分の中にしっかりと定着していきます。
 
この経験こそがあなたの素材となり価値となっていくわけです。
 
出荷を意識することにより入荷の意識も全く変わってきます。私は研修講師をしているとお伝えしました。まさに研修の現場でもこの手法を効果的に使います。
 
講師である私が一方的に受講生に教えるのではなく、ある程度内容をインプットしてもらったら必ずアウトプットをさせていきます。
 
反転学習といいます。先生をやってもらうのです。講師である私が生徒となって、私に教えてくださいと言うのです。
 
すると受講生は自分が教える立場に変わりますので、聞く姿勢も全く変わってきます。集中力が生まれインプットしたことが強烈に自分の記憶に残ります。そしてその経験があるので実際にその場面が来たときに、自由に取り出して再生することができるのです。
 
第三者に対してわかりやすく仕入れた情報を話す、伝えるをぜひやってみてください。

8:SNS発信

次に8つ目はSNSなどを使って発信するです。
 
先ほど私は入荷した後には必ず出荷する必要があると言いました。 この出荷する上で非常に効果的なのがSNS発信なのです。
 
SNSで発信すると言う事は必ず誰かが読むということです。
 
読むという事はそこに集中力と緊張感が生まれます。また伝えようとしますので「書く」と言う行為が必然的に生まれます。この書くという行為こそが入荷した語彙を自分の中で言葉として紐付けていくための訓練方法なのです。
 
私たちは、何か伝えたい思いがあります。この伝えたい想いに言葉と言う形を与えて自分の中から引き出して出荷していく行為が伝えるという行為です。
 
語彙を仕入れたのだけれども自分の想いに仕入れた語彙を紐付けることができない人がいます。
 
この語彙と想いを紐付ける練習が自分の考えを書くという行為なのです。
 
しかし、どのようにSNSで発信したらいいかわからないという方も多いと思いますのでお勧めの方法をお伝えします。
 
お勧めの型は
 
その情報や言葉を仕入れる前の自分はこうだった→その情報や言葉を仕入れて自分はこんな気づきがあった、こんな発見があった、こんな風に変わった→この情報を発信した後私はこんなことをやってみる
 
簡単に表現すると
 
知る前→知った後→行動する事
 
です。この3段階を繰り返すことにより自分で得た情報や語彙が自分の血となり肉となります。
 
慣れてくるとこの3段階に 経験談などを肉付けできるようになってきますので文量も多くなります。 するとあなたの書く力が高まり思考力が高まり同時にボキャブラリーが増えるということです。

9:他ジャンルの人と雑談

そして9つ目が自分の専門分野以外の人と雑談するです。 他ジャンルの人との雑談がとてもボキャブラリーを増やす上で大事なのです。
 
私たちは思考の枠組みと言うものがあると言われます。自分の生きてきた環境や育った環境など自分の固定観念というのが決まってきます。雑談によりこの固定観念の枠組みを膨らますことができるのです。
 
自分はこう思っていたけど他の人からしたら全く違う考え方や解釈をしている場合があります。それを聞くことにより自分の視点が広がるわけです。自分の視点や視野が広がることにより自分の語彙の受け皿も広がってきます。
 
例えばこちらの画像をご覧ください。
 

ボキャブラリーの増やし方


Amazonより
www.amazon.co.jp/dp/B00J7C2ZSM
 
あなたが喉が乾いていたときにはこの物体は缶コーヒーと映るでしょう。もちろんこれは缶コーヒーですが、 色彩の勉強している人はそれをワインレッドと捉えます。漢字の勉強している人だったら〇〇書体だと捉えます。デザインの勉強している人だったらその形に目が行きます。コーヒーメーカーさんだったらどこのメーカーかに目が行くわけです。
 
何が言いたいかというと、自分がコーヒーだと思っていても他の人からしたら視点が全く違うということです。この他の人の視点を受け入れることによりそれが自分のボキャブラリーとなっていきます。
 
ラテラルシンキングと言われたりもします。柔軟な思考や発想を得ることにより様々なアイデアを編み出すための手法でもあります。この柔軟な発想や視点こそがあなたのボキャブラリーの受け皿となっていくということです。
 
常に自分の考え方の枠組みを広げていきましょう。それがあなたのボキャブラリーとなっていきます。

10:環境の枠から飛び出す

そして10個目は自分の環境の枠組みから飛び出して行動するです。
 
どうしても私たちは同じ環境にとどまってしまいがちです。例えば朝電車に乗って会社に行く会社に行って同僚と仕事をするお客様と仕事をするそして自宅に帰って家でYouTubeやAmazon PrimeやNetflixを見てそして時間を過ごして寝る。また翌日会社に行くこれを繰り返している。
 
これを繰り返していてもなかなかボキャブラリーと言うものは増えないのです。
 
しかしどうでしょうか。お仕事が終わった後に自分で身銭を切ってセミナーに行く・人に会って雑談をする・専門分野以外の人の講演会を聞きに行くなど。
 
お金を払うことによってその払った分をなんとしてでも取り返そうとする意識のことをサンクコスト効果と言ったりもします。こうやって自分の環境の枠からいっぽ飛び出していく習慣を持つことが大切です。
 
自分の専門外の人の話を聞くなど積極的に行うことにより自分のボキャブラリーがどんどん増えていきます。ぜひ今の環境にとどまらず積極的に枠組みから飛び出して行動してみましょう。

11:尊敬する人に触れる

して最後11個目です。
 
11個目は尊敬する人に触れるです。
 
「こういった人になりたい」「この人かっこいい」「この人は憧れる」
 
あなたにとってこんな存在の人がいると思います。そういった人を調べて積極的に関わっていくのです。
 
例えばメルマガを発行していないか、セミナーをやっていないか、講演会を開催していないか、オンラインサロンを主催していないか。
 
こういった情報自分から主体的に調べ、自分でどんどん入っていくわけです。私もコミュニティーに2つ入っています。その2つのコミュニティーは全くジャンルですかそこでいろんな言葉が飛び交っています。
 
今まで聞いたこともないような言葉がたくさん飛び交っているのです。
 
きほど紹介したセルフハンディキャッピングは私が入っている1つのコミュニティーで知ることができました。
 
そして自分が「こんな人になりたいなぁ」と言う憧れの人の言葉ですからその言葉は自分の中にすーっと入ってくるのです。
 
尊敬する人、憧れる人、メンター、ロールモデル。そういった人に近づきどんどんその人の言葉を吸収してみてください。

ボキャブラリー(語彙)を加速的に増やす方法

それでは次にボキャブラリー(語彙)を加速的に増やす方法を紹介したいと思います。
 
まずはじめにこちらの画像を5秒間ご覧ください。
 

マインドマップ読書術1


 

 

 

 
ありがとうございました。
 
では私からあなたに質問です。
 
一旦スクロールをやめて次の黒い画像を見ながら考えてみてください。
 
先程の画像の中に黄色いボールがありました。
さて黄色いボールは何個あったでしょうか?
 

マインドマップ読書術1


 
 

 

 

 

 

 

 
 

はいでは答えはこちらですどうぞ
 

 

 

 

マインドマップ読書術1


 
いかがでしたでしょうか?
 
私が黄色いボールはいくつありましたかと聞いた後と前では見え方が変わりませんでしたか?
 
いくつありましたかと聞いた後の画像は聞く前の画像と全く同じものですが、黄色いボールが浮かび上がって見えなかったでしょうか?
 
実はこれ、 黄色いボールの数を数えることが目的ではありません。本当の目的は、私たち人間は目的意識が変わることによって 脳の働きが変わり、 見える情報や聞こえる情報が全く変わってくると言うことを気づいてもらうためにやったのです。
 
何が言いたいかといいますと
 
つまりボキャブラリーを加速的に増やすためには、ボキャブラリーを増やす目的は何なのか、ここを明確にしていくということです。
 
心理学の世界では願望を明確にするといったりもします。 願望を明確にすることによって自分の中に入ってくる情報が変わってくるのです。
 
例えば受験勉強で英単語を覚えるとしましょう。親に「この大学に入りなさい」と言われてやらされ感満載で英単語を覚えるのか、 それとも大学に入った後こんなことを実現したい、いずれは英語を流暢に話せるようになり海外の人と結婚して幸せになりたい、外国人とたくさんコミニケーションを取れるようになりたい、こういった自分の心の中でワクワクするような願望があれば英単語一つ一つの 吸収力や定着力や再生能力が変わってくるのです。
 
私は初めに入荷保持出荷と言いました。
 
では自分のお腹の底あたりにボキャブラリーのビックデータを貯める箱があると思ってください。

ボキャブラリーの増やし方


 
このボキャブラリーのビックデータを食べる箱が光る時と光らない時があります。
 
光った時は入ったその語彙が漏れないように保持することができます。 逆に光っていない時はどれだけ語彙を入れても漏れてしまって自分の中にとどまる事はありません。
 
ボキャブラリーを増やす上でビックデータの箱を光らせる事はとても重要です。では光らせるためにはどうしたら良いでしょうか?
 
答えは簡単で自分の願望や目的を明確にするということです。
 
 
なぜボキャブラリーを増やす必要があるのか
ボキャブラリーが増えた結果自分がどんな姿になっているのか
ボキャブラリーが増えることによってどんなことを実現できるのか
 
 
ここを意味記憶・手続き記憶・エピソード記憶に結びつけていくのです。
 
最近私は「大人の語彙力が面白いほど身につく本」という書籍を買いました。この本の中には素晴らしい言葉がたくさんありました。しかし自分の願望を明確にしないでいくらこの本を読み込んでも意味記憶でしかなく、時間が経てば忘れてしまうのです。
 
せっかく努力して覚えたのに忘れてしまったらもったいないですね。
 
資格試験の勉強や受験勉強も全く同じだと思います。ぜひ、自分の願望を明確にしてみてください。

実はみんな知らない3つメリット

次に実は知られていない3つのメリットを紹介します。
 
インプットだけではダメとか本を読むだけではダメと言うような論調をよく聞きませんか?
 
しかし実はインプットだけでも読書するだけでもとても大きな効果があるのです。 それをここで3つ紹介します。

1:直感力が強くなる

先ほど私はボキャブラリーのビックデータという箱がお腹の底あたりにあるといました。私たちは無意識レベルでこの箱を持っているとイメージしてみてください。
 
本を読んだり耳で読書したり論文を読んだりすることによって良質な情報をこのビックデータの箱にどんどん入れ込んでいくのです。
 
ボキャブラリーが豊富だと思われる人は、このビックデータの箱から必要な時に必要な語彙を引き出し再生することができます。 しかしここができなくて悩んでいる方が多いのです (私も含めて)。
 
しかし このボキャブラリーのビックデータの箱から、自分の思い通りに語彙を取り出して再生することができなくても、起こることがあります。
 
それが、直感力が強くなるということです。
 
よく、「直感で決めた」と聞きませんか?直感力とは、実は私たちが無意識でため込んでいるこのボキャブラリーのビックデータの箱の中の声でもあるのです。
 
ビックデータの箱の中が空っぽだったら、そもそも直感など働かないんです。過去の蓄積です。だからどれだけこのビックデータの箱に質のいい情報が入っているかが重要です。

2:正しい判断ができるようになる

そして2つ目はその直感力につながることですが、自分の人生における様々な取捨選択の場面で、正しい判断ができるようになる、ということです。
 
「あれ?これはひょっとして今加入したら後から損をするのではないか?」
「今これを始めておけば後々大きなリターンが得られるのではないか?」
 
自分が得られるメリットや避けられる損失を、正しい方向へ選択できるように判断ができるのです。
 
人間関係にしても、夫婦関係にしても、親子関係にしても、 ビックデータの中に語彙と情報があれば、良い幸せな未来に向けて備えることができるのです。
 
そしてその箱の中の質が良ければ良いほど自分の中で正しい判断ができる可能性が大きく高くなります。 これは自分の人生の幸せと直結する非常に大きな魅力だと思います。
 
ですから日ごろから良質な情報をこのビックデータの箱の中に貯める習慣が必要ということです。 スマホやテレビで無駄な情報を仕入れている場合ではありません。

3: 聞く力が高まる

そして3つ目は実は知らない方が多いのですが聞く力が高まるということです。
 
例えば、先ほどセルフハンディキャップの例を出しました。お客様が商談の中でセルフハンディキャッピングというキーワードが重要な会話をしていたとします。
 
あなたがもしセルフハンディキャッピングと言う言葉を自分の中から取り出して再生できなかったとしても、この言葉のニュアンスがボキャブラリーというビックデータの箱に入っていれば、お客様がそのキーワードを発した際に自分の中でその言葉の意味を直感的に判断できるのです。
 
これが、あなたの聞く力が高まっている、ということなんです。
 
商談の時だけでなく、大切な人との会話の中でも、大事な会議の場面でも同じです。
 
コミュニケーションの本質というのは「聞く力」なのです。
 
あなたの、聞く力、が高まっていれば必然的に人間関係が向上します。そしてお客様との関係も良くなり成果につながる可能性も高くなるのです。
 
たくさんの本を読んで仕入れはできているけどもそれを状況に応じて取り出して再現できないと悩んでいる方も安心してください。

ボキャブラリー(語彙)を増やす上で大切なこと

それでは最後にボキャブラリーを増やす上でとっても大切なことを共有します。
 
それは何かというと 私たちは決して「知識マニア」にはなってはいけないということです。
 
「どう私賢いでしょう?」のように賢いPRをするためのものでもありません。また、わざわざ難しい言葉を使う必要もないのです。
 
つまりボキャブラリーを増やすと言う事はどういうことかというと
 
「私はこう思う」持論を自信を持って表現すること
おもいやりをもって相手の話を聞けるようになること
会議の場で自分の意見をしっかりと言うことができるようになる事
商談でお客様のニーズをしっかりと聞き、心を動かし成果に結びつけること
良質な人間関係を築きあげること
なりたい姿に近づきその過程で成長すること
こころの面でも経済面でもあなたが豊かになっていくという事
 
これらのためのものではないでしょうか?
 
私は最初に伝えました。ボキャブラリーを増やすためには仕入→保持→出荷です。この3つが三位一体となって初めてボキャブラリーが増えていくという事は絶対に忘れないでください。
 
また自分の願望やなりたい姿を明確にしそれをこの3つに紐付けることにより回転が加速させていきましょう。
 
このコラムをきっかけに、自分自身のボキャブラリーを増やし、そして自分の人生をより良くするためのきっかけにしていただきたいと思います。

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