■好印象を得るために演じていないか?
初対面での第一印象は大事か・大事ではないかと言ったら、もちろん多くの方が大事だと答えるでしょう。
コミュニケーション講座・話し方講座など、どのセミナーでも初対面の重要性を説いているはずです。
しかし、初対面の印象を好くする為に別の自分を演じるというのであればそれはNGです。
相手に気に入られたいと思って、無意識に自分を偽り笑顔を作ったり親切になったりして「素敵な自分」を演出してしまいがちなのです。
そうやって素の自分を偽り、初対面で好印象を得られても、それが演じたものであればいつかはボロがでますし何よりも自分が疲れ果ててしまうものです。
あなたは、初対面の時にどんな心構えをもっていますか?
■ハロー効果とは?
話は変わってハロー効果という言葉をご存知でしょうか。
ハロー効果とは、心理学者エドワード・ソーンダイク が名づけた造語で、心理的効果の一つです。ある対象を評価するときに、目立ちやすい特徴に引きずられて他の特徴についての評価が歪められる現象のことです。
例えば、求職者を面接する時に、第一印象の良さに引きずられて他の項目も高く評価した結果、採用してみたらすぐに退職することになった…。
などがあります。
ですから採用担当者向けの研修では、高学歴や特殊技術など目立ちやすい評価にいかに引きずられないかの重要性を、研修受講者に説くのは当たり前のことです。
そう考えますと、初対面で好印象を得ることは大切ですが、そのために「素敵な自分」を演出するという考えは、あまり良くないかもしれません。
初対面の好印象から、どんどん評価が下がって行ってしまう人と、「えっ、こんなに良いやつなの?」とどんどん評価が上がるタイプの人は沢山見てきました。
ともに成長していきたい、一緒に仕事をしていきたい、この人と長く付き合っていきたい、この人についていきたい。
私自身、こう思えるような方との初対面は、ごくごく普通orそこまで印象が良くなかった人が多かったように思い起こされます。
■眼を見ただけで…
私が、ある地方都市での講演を依頼され、待ち合わせのために駅の改札に向かった日の事でした。
遅刻したら大変ですので、待ち合わせ時間よりも1時間以上先についてカフェに入り、その日の講義内容をシュミレーションするのが私の習慣です。
5分前程になりましたので、私は改札の方に向かいました。
改札の前では、おそらく主催者と思われる方が待っています。
その方に「〇〇さんですか?佐藤です。」と私から声をかけました。
私は特に笑顔を作ったり好印象を与えるために何かを演出したなど一切せずに挨拶しました。
その方とは、その場ではそれだけだったのですが、私の講演の後にその主催者の方がお礼の簡単なスピーチをしたのです。
その時、その方は
「初対面で眼を見ただけでファンになりました。」
大勢の受講者の前でこう言って下さったのです。とても嬉しかったことを今でも覚えています。

■内側から自分を磨く
以上から、初対面で好印象を得るために「素敵な自分」を演出する必要はないと思います。普段の普段から常に自分の心を磨いていく。
例えば、
・時間を守る。
・だらだらしない。
・朝早く起きる。
・眼をしっかり見て挨拶をする習慣をつける。
・小さな約束を守る。
・しっかり返事をする。
・相手を思いやる。
・身の回りを綺麗にする。
・気持ちを汲み取る癖をつける。
・感謝する。
そんな習慣が、自分を内側から磨いていき、それが光となって身体から溢れて相手がそれを感じ取る。
こうして仕事でも家庭でも関わった人との良質な人間関係を築けていけたら、あらゆる事がいい方向に廻り出すのではないかと思います。
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