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■地方銀行のリーダー向け研修を行ってきました!
先日、九州地方にある地方銀行でリーダー向けのチームワークについての研修をやってきました。
今回の研修は地方銀行の組合支部のリーダーとして活躍していく人材向けのものです。
「劇団四季から学ぶチームワークの高め方」をテーマに研修を行わせて頂きました。
踊りあり、歌あり、ワークありの楽しい研修スタイルです。「佐藤さんは企業研修でそんなことやっているの!」とよく驚かれるのですが、実は銀行の担当の方もとても喜んで頂いているのです。
たくさんいる講師の中からなぜ佐藤政樹を講師として選んでくださったのか?
ここはとても気になるポイントですが、地方銀行の研修担当の皆様の中では情報交換がとても盛んとのことでした。以前にも行った地方銀行の新人向けのプロ意識の高め方研修というのがとても評判がよく、その話を聞いて佐藤政樹になったとのことです。
このような評価をいただけたことは講師冥利につきると嬉しく思い、エネルギー値高く研修をスタートさせていただきました。
■地方銀行のリーダー達に求められる要素とは?
受講された方々は地方銀行で支部長というリーダーに抜擢された人材だけあって、非常に考察力がある方々のように感じられます。これから行員を巻き込んでチームワークを良くしていく立場にあるとのことでした。
どうやったらチームワークが良くなるのか?
一人一人がリーダーシップを発揮できるにはどうしたらいいか?
組合員が指示待ちではなく主体性を発揮してもらうにはリーダーはどうしたらいいか?
異業種のプロフェッショナルの世界の見識を知り、新たな価値を作り出したいというのが研修担当の方のご要望の方でした。
そこで劇団四季の取り組みを通してお話しさせていただきました。
■チームワーク研修の目的と意義を共有する
始めに、地方銀行のリーダーたちに研修をやる目的と意義をしっかりとセットアップします。
舞台の世界ではチームがバラバラではお客様に感動は届けられません。スポーツでも同じですが、チームワークがバラバラだと、どんなに個々にスーパースターがいても試合に勝つことができないのと同じです。
では
ライオンキングは、なぜロングヒットを続けられるのか?
同じコンテンツで1000万人以上の動員を誇れるのはなぜか?
16年以上も連続上演を続けられるのはなぜか?
なぜルーティーンワークとならずに毎回クォリティを維持できるのか?
いろいろな要素がありますが大きな要因は
一人一人の言葉と態度と行動のベクトルが
共通認識として全員同じ方向を向く方法論と文化がある
ということにあると伝えました。
これは主役やその他大勢役や舞台スタッフに関係なく全員です。
■チームワークを良くする源とは?
チームワークを良くするためには、メンバー一人一人のコミュニケーションを円滑にすることは必須です。
コミュニケーションが取れていなかったり、相違があったりすると、チームワークもよくなりません。
コミュニケーションの意識を高めていくことで人と人が繋がりや相互理解が深まります。そしてチームが激的に変わっていくのです。
チームワークに大きく影響する「人と人を繋ぐ核となるもの」はなんでしょう?
それは間違いなく言葉です。
劇団四季の強みは、舞台上だけではなく日常レベルまで使う言葉の意識を徹底的に深めて感動レベルまで磨き上げていることなのです。
チームワークを良くするためにも私たちが普段使っている言葉の意識を高めることは必須ですので、まず始めに私が生きてきた劇団四季の言葉の魔法の世界を地方銀行のリーダーの皆さんに体感してもらいました。
研修担当の方は 「衝撃的だった!!」と目を輝かせて興奮されておりました。
■目的意識を持つ習慣を持つ
そして地方銀行のリーダーの方々には研修の中で、一つ一つのことに対して目的意識をもつことを文化にしている劇団四季の取り組みお伝えしました。
それが劇団四季のゼロ幕の文化です。
ゼロ幕の文化とは、主役やその他大勢役など立場に関係なく、その場にいる全員が自ら主体性を発揮し周りに対して肯定的な影響力を発揮してく劇団四季が誇る文化です。
この文化により、自分はチームのためにどんなことができるのか?どんな行動がとれるのかを自らが考え職場というステージに一歩踏み出していきます。
【関連コラム】→劇団四季のゼロ幕の文化について
チームの心を一つに合わせるためにも、全員で目的を共有することは大切です。それにより立場に関係なく一人一人が自分にできる能力を発揮して肯定的な行動をとれるようになります。
リーダーの役割は、形骸化するのではなく一つ一つに対して目的意識を全員に共有していくことだとお伝えさせていただきました。
■プロのコニュニケーションスタンスとは?
このリーダー向けチームワーク研修では、最後にこんな質問が出ました。
「コミュニケーションを取ろうとしても、心を開いてくれない部下にはどうしたらいいでしょうか?」
私も経験があるのでとてもよくわかります。
そこで私が劇団四季で子役担当していた時の子役とのコミュニケーションの取り方をお伝えしました。相手は子供ですが、こちらは子役としてギャラを払いますので先生と生徒の関係ではありません。
あくまでもビジネスです。
この子役と仕事をする上で大切にしているのは、
自分がわからせようとするスタンスになっていないか?
そうではなく理解しようとするスタンスで入れているか?
を常に客観視してコミュニケーションをとっていくことでした。
子供は繊細で敏感です。わからせようとするスタンスでは、能力を発揮しないどころかどんどん心を閉じていきます。
例えば、前日に課題として伝えておいたセリフを覚えてこなかったとしましょう。
その時に
なんで覚えてこなかったんだ。(わからせようとするスタンス)
といってしまったら子役との関係性は崩れます。
そうではなく、
セリフを覚えてこなかった理由が何かあったら教えてもらえる?(理解しようとするスタンス)
と愛情や思いやりを込めて自分の言葉で話させるのです。それによりこちらの指導する側と子役との間で信頼関係がうまれます。
実は裏では言えない事情(こちらの勝手な解釈では知り得ない状況)がある場合が多いのです。言葉を汲み取ってくれたことにより子供が心を開いてくれます。
こうした小さな積み上げが相互理解・相互信頼につながっていきます。ビジネスでいいますと、チームワークがよくなるのです。
この質問をされた方も、自分が気づかないところでわからせようとするスタンスになっていたようです。それがわかって目を輝かせていらっしゃいました。
この研修を通して、新しい価値観を地方銀行のリーダーたちにお伝えさせていただきました。皆さんは現場に持ち帰って活かしてくださいます。
新しい価値観が、この組織だけでなく社会の活性に繋がることが私にとってのこのうえない喜びです。
*この記事の写真は研修イメージです。
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