■社内イベントのプレゼントレーニングをしました
先日、全国展開する大手美容系クリニックにおいて2015年から開催されているwow-1グランプリという社内イベントのプレゼントレーニングをしてきました。
wow-1グランプリとは社内で起こった「お客様を感動させた」感動ストーリーを社員全員で共有する取り組みです。
この wow-1グランプリは某外資系のホテルが社内で行っている取り組みとして有名になりました。
素晴らしい感動ストーリーがあるのにそれが社員に共有されていない事は多々あります。社員の仕事に対する想いをストーリー紹介と言う形でプレゼンすることによって計り知れない働きがいを全体にもたらすことができ、またそれが社員全員の士気と仕事に対する誇りを高めます。
今回の美容系クリニックもWOW-1グランプリを2015年から開催して社内の心を一つにしてきました。
私はその2015年からこのWOW-1グランプリのプレゼンテーションのトレーニング担当をしてきました。
■プレゼン本番までの道のり
社内の200を超える感動ストーリーのエントリーの中から厳選された6院がプレゼンテーションをします。
普段、人前に立ち話すことの無い人たちが1,000名を前にプレゼンテーションをするのですからそれは簡単ではありません。
選ばれた6医院が、本番の一ヶ月前に集まってトレーニングを開始しました。
1ヶ月前プレゼントレーニング研修
全国にある医院において生まれた感動ストーリーの中から選ばれた医院の代表者が集結します。
この一ヶ月前の研修ではプレゼンテーションをするにあたり心構えと意義・本質を、実技を通して学んでいきます。
なぜ登壇するのか?
なんのためにやるのか?
この発表が「自分たちが働く会社の理念を体現すること」という認識を改めて登壇者たちが気づいていきます。
他にも
スライド頼りになってはいけないスライドはあくまでも補助だということ。
暗記をするのでもなく自分の言葉でそのストーリーを語れるかが感動をうむということ。
そのためのプレゼンパターンの型、などを共有していきました。
ロジックは大切ですが暗記するものではありません。キーワードをヒントに自分の言葉でしゃべる練習を繰り返すと、みんな最初とは別人のようなプレゼン力になっていきます。
具体的なプレゼンワークも繰り返し実施し、それを踏まえた上で課題を出し、その日から本番に向けてスタートを誓ったのでした。
本番一ヶ月前のプレゼントレーニング研修の模様
2週間後に課題提出
一ヶ月前のプレゼントレーニング研修で感じた課題をもとに、各自が練習し、2週間後にそれぞれのプレゼンテーションを動画に撮って提出してもらいました。
ここで構成だけでなく、前回の研修内容が活かせているかを含めてフィードバックします。
そしてブラッシュアップしてもらった内容を本番前日の直前トレーニングまで練習してもらうことになりました。
本番前日の直前トレーニング
一ヶ月前の研修を受講し、練習して課題を提出しフィードバックを受けてさらにブラッシュアップした受講生達が本番前日の直前トレーニングに集まります。
あたらめてプレゼンの核である、「なぜやるのか?」「自分が一番伝えたいことは何か?」を一人一人発表してもらいました。
全員の言葉の奥にエネルギーがこもっています。
ここで受講生の口から「緊張」のふた文字が。緊張のメカニズムについて重要なポイントをお伝えしました。
【関連記事】→プレゼンで緊張しなくなるための秘訣その1
本番直前の心理状態になってイメージします。イメージトレーニングの力は計り知れません。アーティストもアスリートも皆イメージトレーニングを重要視します。頭の中で成功イメージを繰り返すのです。これが本番直前に一気にプレゼン力があがるポイントでもあります。
そして全員で本番さながらにプレゼン。そして自信をなくさないように余計なことは言わず勇気を持ってもらうフィードバックをさせていただきました。
本番前日に最終確認をする出演者
■そして社内イベント本番
そしていよいよWOW1グランプリのプレゼン当日を迎えます。
私にできることは舞台に立つ直前に、舞台袖で出場者達を勇気付けること。
なんのためにやるのか?
そのお客様が一番後ろの席で「ありがとう」と言ってくれていると思ってやりましょう。
聴衆を感謝の対象と思って心を埋めましょう。
こんな言葉をかけさせてもらいました。
本番直前に舞台袖でプレゼンテーターを勇気付ける佐藤政樹
そしてイベント終盤に優勝者(グランプリ)が発表されます。優勝した医院、残念ながら悔し涙を流した医院。
ここで、みんなが言っていた共通の言葉があります。
「やりきりました。」
「出し切りました。」
です。
本当に大切なことはグランプリを取ったか取らないかではありません。一人一人が忙しい業務のうえでこの高い壁に向き合い真剣に取り組みました。その過程を通して皆本当に大きく成長しました。
大舞台を経験し、人としてのスケールが一回りもふた回りも大きくなった今回の参加者達。きっとこの経験が日常の業務に大きく活きることでしょう。
そして彼ら彼女達が全力を出し切り、感動をもたらしました。その感動は、組織全体にとてつもない価値として大きく波及していくのは間違いありません。
一ヶ月のトレーニングを積んで堂々とプレゼンをする皆さん
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