目次
学校教職員向け伝え方研修の講師をしてきました
静岡県に本校舎を持つ学校法人様で、教職員向けに伝え方がテーマの研修会を実施してきました。
テーマは「相手の心に響く伝える力」です。
今回研修にご参加頂いたのは、在籍する全教職員の皆様と連携されている契約講師の方々。年始に行う意識統一の大事な研修として私を呼んでくださいました。
生徒の心に響く伝え方をするためにはどうしたらいいのか?
私が劇団四季で培った伝え方の真髄やプロのマインドを含めて忙しい業務の中集まってくださった教職員の皆様に伝えさせていただきました。
参加して頂いた教職員の皆様や研修担当者の感想と声も載せてありますので、ぜひ最後までご覧ください。
はじめまして、この記事を執筆した佐藤政樹と申します。劇団四季出身の研修講師として【受講生を惹きつけながら気づきと学びを促すことをモットー】に、新入社員研修をはじめ行政・金融機関・教育・医療機関などでさまざまな研修を行っております。記事の内容をお読みいただき、もしご興味いただけましたら、ページ最下部のプロフィールや研修内容の詳細をご覧いただけますと幸いです。
学校法人様より教職員向け伝え方研修の依頼を受けた背景
今回、学校法人様より私に伝え方研修のお問い合わせを頂いたきっかけは拙著「人を惹きつける話し方」でした。
地元の書店で話し方、伝え方の特別コーナーに立ち寄った際に、たまたま私の本を手に取ってくださり、内容に共感して「これを教職員全員に届けたい!」という想いから私にお問い合わせくださったのです。
今回の伝え方がテーマの講演は、全教職員を対象として行われました。
時代の変化と共に日々向き合う学生たちの価値観も様変わりしている中、「伝える」手法や考え方に対して、時流に 合わせたアップデートの必要性を感じていたそうです。
またこの学校では新校舎移転を控えていて、入学定員増加のタイミングともなることから魅力的な学校づくりの施策の一環として伝え方の研修を検討されていました。
「相手の心に響く伝え方」につ いて教職員にスキル向上して欲しいということで、私に研修のお申し込みを頂いたのです。
学校教職員向けの伝え方研修の講師の狙い
この学校法人様では、教職員の方は授業だけでなく、生徒との面談、未来の生徒のための学校説明でのプレゼンなど様々なシーンで、自分たちのことを言葉で伝えて聞き手を惹きつける必要があることを打ち合わせでお聞きすることができました。
研修担当の方は最初、授業での伝え方に焦点を当てていましたが、これら様々な場面での伝え方を鑑みると、参加者全員がどのシーンにおいても、応用できるような構成にする必要があると思いました。
そこで考えたのが、
言葉の本質について(どのシーンでも通ずること)
学習効果を高めるファシリテーション(授業で活用)
人前に立つ際のマインドセット(どのシーンでも通ずること)
です。
言葉の本質については、私たちが無意識で使う言葉に対して意識を向け、磨き上げるために必要なことをお伝えしました。
学習効果を高めるファシリテーションでは、いかに生徒主体にして参画させるか、生徒が寝ている暇がなくなるほどの授業進行を促進する具体的な手法をお伝えしました。
人前に立つ際のマインドセットは、授業の形骸化を防ぐだけでなく、未来の生徒たちを魅了し学校に興味を持って入学してもらうにはどう伝えたらいいのかを具体的にお伝えしました。
学校説明などは特に伝える内容構成の仕方などに目が行きがちですが若者の明るい未来に携わっているということを絶対に忘れてはいけません。
私の所属していた劇団四季では、観客に生きる喜びを届ける、という活動の原点がありました。それは学校教職員も同じことです。
授業や面接や学校説明会など各場面で、必ず原点に立ち返り、その理念や信念を語れるかと、共感や賛同を心に生み出し動かすためにもそこが重要ということを再確認しました。
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担当者様から頂いた伝え方がテーマの教職員向け研修後の感想
本日は佐藤先生ご多忙のところ、本校教職員向け研修にご登壇をくださり誠にありがとうございました。
事前のお打ち合わせから、ご講演当日が一層待ち遠しく感じておりました。
なぜなら、お打ち合わせの段階から、佐藤先生は私共の拙い説明にも耳を傾け、課題解決に向けた具体的な内容となるようきめ細やかなご配慮を賜り、同席したメンバー共々感激してしまったからです。
その事前のお打ち合わせでお伝えいたしました我々の要望についても研修当日にきめ細やかに盛り込んでくださり、受講した教職員一人ひとりにとって価値ある時間をいただくことができました。
笑いあり、涙あり、内省と反省あり、そして感動ありのあっという間の90分でした。
そして教職員一人ひとりが、新たな手法を以て伝える力を向上させ、授業の内容理解・精度の向上、学生募集の魅力的なアピール、より効果的な就職活動指導など個々の業務の研鑽に向かうだけでなく、仕事をするうえでのモチベーションが生まれたと実感します。
佐藤様にお引受けいただき本当に良かったとこのご縁に改めて感謝申し上げます。
これをご縁に引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
満足度100%!!の結果を頂きました
参加された教職員の皆さんの講演後の感想です
学校教職員向け伝え方研修の講演後の感想を頂きましたので共有いたします。
以下、講演後の参加してくださった参加者の皆様の感想です。
Q:研修の中で今後に役立てたいと特に感じた項目について理由も併せて教えてください。
1:「実感して語る」というところは授業でも、学生との面談や就活の指導でも役に立つと感じました。
2:授業にしても、説明するにしても唱えていたことが多いと実感し、それでは大切なことは伝わらないことを学んだ。
3:【ゼロ幕の意識】【なぜその場にいるのか理由を磨く】いずれも形骸化しがちな授業に対して、新鮮な気持ちを以て学生と 相対していく上で重要な姿勢であると感じたため。
4:実体験や想いのこもった話(肚に落ちた話)は相手へ伝わる事がとてもよくわかりました。ガイダンスでの高校生への説明 に活かせるよう精進します。
5:発声は発想:佐藤先生の実演を通じて言葉の重みを実感した。「肚の意識」をまずは意識するところから始めていきたい。
6:「実感して語る」ことで相手に伝えることができる。なんで伝えるのか、なんで発するのか常に原点に立ち返って言葉を発 したいと思った。また、自身の経験値を高め、視野を広げることも必要であり、貪欲に前のめりに挑戦していくことの大切さ も改めて感じた。
7:「自分が何故そこにいるのか?」「実感して語る」この言葉が印象に残りました。独りよがりの授業展開にならないために 意識していきたいと思います。
8:ゼロ幕の文化→自分なりに納得した準備を心がけていたが、改めて「なぜその場にいるのか」を自分自身に落とし込む ことによって、良いパフォーマンスが実行できると学んだ。マインドセットは訓練が重要であると再認識した。
9:実感を大切にし、伝わる説明をしていきたいと感じた。
10:学生に『伝わる』授業を心掛けたいと思った。また、学生を主体的にできる授業展開を検討したいと思った。
11:まづ生徒の心に寄り添うということ、自分よがりの講義をしていなかったか、次回講義に向けての反省点です。
12:心に響く言葉の本質。 胸の意識で伝えがちであったが肚落ちしてから伝える意識をしていきたいと思った。
13:仕事柄、きれいに喋ることができれば満足してしまいがちですが、自分への問いかけを忘れず、そこにいる人(学生)の心 を揺さぶるような言葉を発していくことを心がけたいと思いました。一回一回の授業や仕事、その場に集っている人たちの 気持ちを考えながら、務めていきたいと思います。「一人一人に人生がある」という言葉が心に残りました。
14:発声は発想 これまでなんとなくで感じていたことが言語化され明確になりました。今後は意識的に行っていきたいと思い ます。
15:意識を向ける場所を、頭胸肚と分けて分析することで、相手への伝わり度の違いを分かりやすく教えていただくことができ ました。学生への支援者として、どうしたら相手が心を開いてくれるのかを改めて感じる機会となりました。まずは、私自身 の経験値を上げ、それを表現する力を培い、学生たちにそれが伝わるような関わりができたらいいなと思いました。最後 に、素晴らしい歌のパフォーマンスを披露していただき感動致しました。ありがとうございました。
16:「なぜやるのか?」を意識して実感ストーリーを大切に伝えることで、相手に伝わるものになると学び、今後に活かしていき たいと感じました。
17:肚を意識すること。ゼロ幕を意識すること。日々同じことの繰り返しで実施していることが多かったことに反省することがで きたため。
18:伝えると伝わるの違いが明確になりました。マインドのセットを心掛け、相手が自ら考え行動できるかを考えた話し方にし たいと思います。
19:相手の心を動かす伝え方や姿勢について、就職活動に役立つものばかりだったと感じました。
20:伝わるについて深まった。*教育部分では、どうしても伝えるに精いっぱいであったりが多くの場面で発生する。ここまで は、という思いがそうさせるかもしれないが、それをどう使い問題を解決するのかまでを思うと、伝わると行動に起こせるた めにはにたどり着くのかもしれない。その際の伝え方への思いの一定の気づきがあったと感じている。
21:学習効果を高めるファシリテーション・・・過去の自身の授業を振り返りこうすればよかったと気づく事ができました。
22:伝わると伝えるの違い。実際にアナウンスの授業、第二外国語の授業で実施しているが、今回の研修すべてを通して更 に深く教授できると感じたため。
23:ゲーム形式でファシリエーターを決めたこと、肚で思って感じて伝えれば相手に響くということ
24:実体験など身近な話題を入れながら、相手に【伝える】ではなく【伝わる】言葉を選びたい
Q:その他、本研修に関するご意見や感想があれば自由にお書きください。
1:説得力のあるお話で大変勉強になりました。最後に実演してくださり感動しました。
2:研修内容のコンテンツも然ることながら、研修そのものの進め方や工夫にも大きな学びをいただきました。まずは【ゼロ幕 への意識】【なぜその場にいるのか理由を磨く】を改めて意識するところから始め、自己満足ではない学びを学生と共に 研鑽していきたいと思います。素晴らしい研修をありがとうございました。
3:毎回テーマ決めやテーマに即した講師選定お疲れ様です。ありがとうございます!特に今回はミュージカルも体験でき非 常に幸せな研修でした。
4:様々な角度から、たくさんの話やエピソード、キーワードが含まれているものの、分かりやすく、すべてが繋がったとても充 実した研修でした。本当にありがとうございました。
5:楽しみながら講話を聴くことができた。業界は違うが、言葉が持つ力を知り、その言葉を相手に伝わるように話す方法に は共通点がいくつもあり、今後授業内や学生対応で実践していきたい。意識することを忘れないようにしたい。
6:今回の研修は、今後に役立つ、かつ楽しめる内容でした。
7:実務に直結し、前のめりに教わったことを吸収でき、自然に参加姿勢になれるような、理想的な教員研修だと感じた。す べての言動、行動、アクションがお手本のようで、言葉だけではない説得力を感じることが出来た。劇団四季という特別な 舞台、組織を経験された方ならではの言語化する力はどの業界でも通用するものと感じ、授業準備や普段の業務に活か さなくてはいけないと感じることばかりだった。
8:とても興味深い、大変有意義な研修でした。ありがとうございました。
9:今回のように、実際に授業のヒントになるような研修はありがたいです。
10:質問の時間が欲しかったです、例えば、グループワークの際のリーダーを決める時、なぜ上から2番目の人を選んだの か。きっと深い意味がありそうな気がします。
11:大変貴重な研修でした。今までの自分の言葉の伝え方の概念が大きく変わりました。授業でも今後意識を変えて組み立 てていかなければと思いました。改めて、コミュニケーションや日本語の深さを知りました。また、個人的に劇団四季の大 ファンですので、観劇をしているような気持ちを味わわせていただきました。ありがとうございました。
12:大変有意義な研修でした。ありがとうございました。
13:大変勉強になりました。
14:いつもタイムリーな内容で提供していただきましてありがとうございます。今後もできる限り参加させていただこうと思って います。
15:事前にいただいていた動画とかぶっている内容があったので、新鮮に感じられない部分はありましたが、直に聞くことで 響くものがありました。講義だけでなく、エンターテイメント性もあり楽しんで聞くことができました。北條先生、コーディネートありがとうございました。
16:有意義な研修になりました。ありがとうございました。
17:感動を生み出すことを知り、自らを振り返る機会ともなり、大変貴重な研修でした。ありがとうございました。
18:毎回非常に勉強になる研修を実施いただき感謝しております。
19:ありがとうございました。
20:まさに私が生徒に伝えていきたい事とドンピシャな内容でした。頭で唱えるのではなく、その言葉を肚に落として実感とし て語る。わかっている事ではありながら理論的に説明して下さり新しい発見でした。プロとアマの差 ゼロ幕もとても印象 的です。さらにゼロ幕を鍛えて生徒に伝わる授業をしていきたいとあらためて実感できた貴重な時間でした。ありがとうご
21:興味のある分野(演劇)出身の講師であったため、引き込まれる内容でした。
22:貴重な機会をありがとうございました。
まとめ。学校教職員向け伝え方研修の講師の所感
今回印象的だったのは、「佐藤さんの経験を本当の生徒にも伝えたい。伝えることの真髄を生徒にも体感してもらいたい。」と別の担当の方に言っていただいたことです。
研修後に、私の研修を聴いてこのようなご判断を担当者に頂けたことは私の中での大きな嬉しさとなりました。
23歳フリーターから劇団四季主役に上り詰めた経験を通して、関わった方々の内なるエネルギーを引き出すことを理念として活動していますので、とても嬉しく思います。
また教職員の方々のエネルギーが研修を通して大きく変わったのが印象的でした。目の奥には力が宿っていました。研修後の担当者のスピーチは研修開始前の伝え方とは全く別人のようでした。
これからも自分の経験を通して、人の可能性を引き出していきたいと思います。
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