目次
面白い労働組合講演会のおすすめ講師人気7選
「今年の労働組合講演、誰を講師に招けば成果が出るだろう…」
「どんな講和なら組合員が真剣に聞いてくれるだろうか?」
「過去に著名人を呼んだものの、満足度がイマイチだった…」
毎年の講演会企画で、こんな悩みに直面していませんか?講演会の成功は、講師選びで半分が決まるとも言われます。参加者を飽きさせず、「参加してよかった」と思ってもらえる“面白い”講演を実現するためには、外部講師の力量は非常に重要です。
とはいえ、いざ探し始めると「実績のある専門家なら間違いないのか?」「有名人を呼べばいいのか?」と考えてしまうもの。
しかしここで注意が必要です。著名人や大きな成果を出した人や専門家を呼んでも、組合員にとって実務に役立てられるような学びや気づきへの落とし込みが講和の中になければ「だから何?」という反応になってしまうリスクもあります。
組合費で講師を招くからこそ、参加者一人ひとりにとって価値ある時間を届けたい——それが講演を主催する側の本音ではないでしょうか。
講師選びに失敗すれば、「役立つ内容ではなかった…」などという声が出て、企画した執行部の信用にも影響します。逆に、講師選びがうまくいけば、参加者の心に残る学びの多い講演会となり、組合活動への参加意欲や一体感も高まります。
そこで本記事では、労働組合講演の基本的な目的を改めておさらいしながら、講師選びで失敗しないための5つのポイントを丁寧に解説します。さらに、ジャンルが偏らないよう厳選したおすすめの人気講師7名をご紹介。
読み終える頃にはきっと、「この人なら面白い講演会にしてくれそうだ!」という最適な講師像が、あなたの中に浮かび上がってくるはずです。最後までぜひご覧ください。
はじめまして、この記事を執筆した佐藤政樹と申します。劇団四季出身の研修講師として【受講生を惹きつけながら気づきと学びを促すことをモットー】に、労働組合の講演会をはじめ行政・金融機関・教育・医療機関などでさまざまな分野で講演や研修を行っております。記事の内容をお読みいただき、もしご興味いただけましたら、ページ最下部のプロフィールや研修内容の詳細をご覧いただけますと幸いです。
労働組合講演の目的と意義とは?基本を改めておさらい
まずは基本に立ち返り、労働組合が講演会(セミナーや研修会を含む)を開催する目的と意義を整理してみましょう。
労働組合は、簡単に言うと「どうしたらより働きがいのある職場になるのか?どうしたら職場が活性化するか?」を考えて、それの実現のために取り組んでいく組織。
面白くて楽しい講演会にするのは当たり前ですが、このような思いを実現するための取り組みですから、このゴールは絶対にぶれてはいけません。
そのうえで、以下のような意義を考えてみましょう。
・団結力の向上とコミュニケーションの促進
(職場リーダー向けの場合)
職場リーダーである組合役員は、組合員の組合活動への参加を促し、職場の声を吸い上げ、業務や立場の異なる組合員同士をつなぎ、中執への橋渡しをする役でもあります。そうした世代や部署を越えた役員が、講演会で新しい視点やスキルを学ぶことにより、日常業務では得にくい横のつながりや仲間意識を築く場が生まれます。講演会をきっかけに、組合役員同士のコミュニケーションが生まれ連携力も高まるのです。
・組合役員の“声を吸い上げる力”の向上
(職場リーダー向けの場合)
労働組合の講演会は、組合員に知識を提供するだけでなく、組合役員自身が“職場の声を正しく吸い上げ、組合全体へつなげる力”を養うことも重要な目的のひとつです。現場の不満や小さな違和感を見過ごさず、丁寧に拾い上げ、執行部や組織全体に伝えていく役割を担うのが職場リーダーとしての組合役員です。そのため、講演会を通じて「傾聴力」や「対話力」「関係構築力」などを身につけることは、日々の組合活動に直結するスキルアップの機会となります。それが、組合の信頼性と存在価値を高めることにもつながるのです。
・生産性とモチベーションの向上
(一般組合員向けの場合)
日々の業務から少し離れて、異なる視点に触れられる講演会は、組合員にとって新たな刺激や気づきを得る貴重な機会です。業務に直結するテーマだけでなく、「人間関係」「働く意味」「自己成長」など、普段は考えるきっかけが少ないテーマに触れることで、視野が広がり、自分の仕事への向き合い方やモチベーションに前向きな変化が生まれることも少なくありません。一時的な気分転換にとどまらず、講演の中で「明日からこんなふうにやってみよう」と思えるヒントを得ることで、結果的に生産性の向上と職場の活性化にもつながるのです。
以上のように、労働組合の講演会は、つながりを生み、声を汲み取り、前向きな行動を促す場として多面的な意義があります。実際に、多くの組合が「モチベーションアップ」や「チームワーク」や「コミュニケーション」をテーマに講演会をしています。
そして、その効果を最大限に引き出せるかは、講師選び次第。目的に合った講師なら、学びと満足度が両立する講演が実現できますが、ズレた人選では「何のためだったのか…」となりかねません。
では、失敗しない講師選びのコツとは?次章で5つのポイントを詳しく解説していきましょう。
面白い労働組合講演の講師の選び方5つのポイント
講演が“面白い”だけでなく、組合員の心に残る場になるかどうかは、講師選びがカギを握ります。これまで数多くの労組講演を行ってきた私の経験から、「これだけは押さえてほしい」と感じる5つの選定ポイントをお伝えします。
【ポイント①】組合役員・組合員の立場を講師が理解していること
大前提としてまず確認したいのは、講師が“組合役員とはどんな存在か”をどこまで理解しているかという点です。
「一般組合員向けの講演なのか」
「組合役員(職場リーダー)向けの講演か」
それによって当然ですが、メッセージは大きく変わりますよね。
組合役員(職場リーダー)とは、簡単に言えば現場の組合員(一般職員)と、執行部をつなぐ橋渡し役。けれども、その役割に立候補して「やりたい」と手を挙げる人は決して多くはありません。
多くの組織では「任期が終わったから次はあなたね」と、持ち回りや半ば強制的に役を引き受けることが多いのが実情です。
任されるのは入社3〜6年目くらいの若手が多く、仕事でも責任が増して忙しい時期。そんな中、平日業務に加えて組合の打ち合わせや休日のイベント運営まで担うのが現実です。
このような状況を理解している講師は、講演の冒頭で「日頃の業務でお忙しい中、組合活動にご参加いただき、本当に頭が下がる思いです」とねぎらいの言葉をかけることができます。
――この一言があるかないかは、大きな違いです。「この講師は私たちの事をわかってくれている…」と参加者との間に共感と信頼が生まれるからです。
逆に、こうした背景を知らずに話を始めてしまう講師は、参加者と噛み合わなくなってしまうのです。労働組合の講演で大切なのは、こういった組合役員の立場を理解している講師かどうか。ここが最初の1つめのポイントになります。
【ポイント②】組合役員のリアルな悩みを理解していること
講演の場で、どれだけ聞き手に共感してもらえるか。その鍵を握るのが、講師が“組合役員のリアルな悩み”をどこまで理解しているかという点です。
アンケート調査、職場集会への参加要請、イベント運営への協力依頼——労働組合役員の多くは、組合員をいかに巻き込むかという日々の葛藤と向き合っています。
ときには、年次や立場が上の社員に協力を仰がなければならず、高いコミュニケーション力と勇気が求められる場面も少なくありません。
さらに、「組合って何のためにあるの?」「給料もなかなか上がらないのに」といった言葉に、心が折れそうになることもあるのが現実です。
だからこそ、講師にはこうした現場のリアルを理解し、組合役員の気持ちに寄り添いながら、組合役員と同じような講師自身の苦労や失敗の経験を語れることが求められます。
【ポイント③】講演を企画した執行部の想いを理解していること
一般組合員向けの講演であれ、組合役員(職場リーダー)向けの講演であれ、講師を選ぶ立場にある労働組合執行部の方々には、並々ならぬ重圧がかかっています。
勤務時間外に、組合員を集めて実施する講演会。しかも、講師謝礼は組合員の大切な組合費から支払われます。だからこそ、失敗は許されません。
「参加してくれた組合員が満足してくれる内容にしたい」
「組合員に活動に前向きになってもらいたい」
「元気になって職場に戻ってほしい」
――そんな思いを、執行部の皆さんは真剣にもっています。
外部の講師は、どんなに経験豊富であっても「慣れ」を捨て、このような背景をしっかりと理解し、敬意をもって執行部の方々としっかりコミュニケーションをとりながら、期待に応える講演をつくり上げる姿勢が不可欠です。
【ポイント④】自社(組合・会社)のメッセージを代弁できること
外部講師を招く目的のひとつに、組合執行部が伝えたいメッセージを、第三者の視点から代弁してもらうという重要な役割があります。
たとえば、「親の言うことは聞かないのに、部活の監督や親戚のおじさんから同じことを言われると不思議と素直に聞けた」――そんな経験、誰しも一度はあるのではないでしょうか。
それと同じで、中執の皆さんが日頃から発信している大切な言葉も、外部講師の口から、違う角度・語り口で届けられることで、参加者の心にすっと入ることがあります。そこに気づきが生まれ、意識が変わるきっかけになるのです。
ところが実際には、多くの講師が自分の専門を話すのに精一杯で、主催側の意図を丁寧に汲み取って講演内容に落とし込める人はそう多くありません。
だからこそ、講師選びの際には、伝えてほしいメッセージを明確に伝え、それを講師がどう組み立ててくれるかをしっかり確認することが重要です。単に「話が面白い」だけでなく、主催者の意図を代弁し、現場に響く言葉へと変換してくれるかどうかが労働組合講演会の成功を左右するのです。
【ポイント⑤】参加者を飽きさせない「構成」や「伝え方」ができる講師か
いくら専門的に優れた講師で中執のメッセージを代弁できる講師でも、一方的に難しい話をして参加者を巻き込むことのできなければ、参加者の集中力は続きません。
それを解決するのがユニークで面白さがあるか。
ユーモアや具体的な事例を交えながら、ユニークで面白く、短い時間でも参加者が自分ごととして考えられるよう工夫できる講師かどうかが講師選びの上では重要です。
ただ単にユニークで面白さを求めるのは危険です。面白くするということは結果を出すための手段であって目的ではないからです。
労働組合の講演会を実施する上で参加者の集中力を高め、楽しく学び、感情を揺さぶり、感情と知識を紐づけて記憶を定着させ、具体的な行動変容を促すために”面白さやユーモアが重要”になるということです。
そこを履き違えると、労働組合の講演会が、本来の目的から外れ、ただのイベントになってしまいます。
面白くて学びに直結する労働組合講演のおすすめ講師7選
労働組合の講演会では、聴講者を引きつけながら実践に役立つ学びを提供できる講師が求められます。
ここでは、モチベーション・リーダーシップ・コミュニケーション・チームワークといった労働組合での講演で人気のテーマに精通し、多彩な経歴を持つ人気講師7名をご紹介します。
それぞれ現場への理解や組合役員の悩みへの共感、執行部の想いを汲んだ代弁力、そして工夫を凝らした伝え方で、「面白さ」と「実践的な学び」を両立させています。
大久保雅士(メンタリスト・心理コンサルタント)
プロフィール・経歴:
心理誘導のプロとして知られるメンタリスト日本チャンピオンの経歴を持ち、大手生命保険会社で営業成績を残した後、全国各地で講演活動を行うビジネス心理コンサルタントです。独自の心理テクニックを駆使したコミュニケーション術やリーダーシップ論を展開し、営業現場から管理職研修まで幅広く対応できる柔軟性が評価されています。
人気のポイント:
テーマ「人の心のつかみ方」をテーマにした講演は「とにかく面白い!」と好評で、講師評価平均9.1点という非常に高い満足度を誇ります。巧みな心理トリックの実演を交え、聴講者を惹きつけながら人の心を動かすコミュニケーション術を伝授してくれます。
心理学を応用した実践的な内容で、コミュニケーションやリーダーシップから安全管理・メンタルヘルスまで幅広いジャンルのテーマに対応できる点も魅力です。様々な職種・立場の組合員がそれぞれの現場で役立つ学びを持ち帰れると評判です。
篠原充彦(コミュニケーションクリエイター・元漫才師)
プロフィール・経歴:
元漫才師という異色の経歴を活かし、笑いの要素を取り入れたコミュニケーション研修の第一人者です。吉本興業公認の「お笑い研修」プログラムのファシリテーターとして延べ20,000人以上の受講者を魅了してきました。現在はファイナンシャルプランナーの知識も加えて活動の幅を広げ、組合向けにも新しい視点を提供しています。
人気のポイント:
漫才仕込みのユーモアあふれる軽快なトークで実践的なコミュニケーション術を伝える研修は大好評で、講師評価平均9.8点という圧倒的な高評価を維持しています。笑いながら学べる場づくりによって参加者の心をほぐし、積極的な参加を引き出します。
「伝える」から「伝わる」への工夫を凝らした内容で、聴講者からは「気付きや学びが多かった」との声が多数寄せられています。楽しいだけでなく職場で即使えるコミュニケーション改善のヒントが得られると組合内でも評判です。
木下晴弘(教育コンサルタント・モチベーター)
プロフィール・経歴:
進学塾の人気講師として活躍した経験を持ち、独自の「感即動教育」によって受講者のモチベーションを高める教育コンサルタントです。学習指導を通じて「学力だけでなく人間力を育む」ことの大切さを説き、多くの生徒や保護者から支持を集めました。その後、社員研修の講師に転身し、教育現場と企業研修双方の知見を活かした人材育成プログラムが各地で好評を博しています。
人気のポイント:
講演の満足度は平均9.9点と群を抜く高さで、「聴く人のやる気スイッチを入れる名人」として安定した人気を誇ります。感情に訴えかけ即行動に移せるよう促す熱意あふれる語り口が、組合員の心を動かします。
「人間力を育む」ことに焦点を当てたメッセージは現場の悩みに寄り添うものばかりで、若手からベテランまで立場を問わず共感を呼びます。塾講師譲りのわかりやすい説明と豊富な実例で、明日から実践できる具体的な学びを提供してくれる講師です。
鎌田敏(メンタルヘルス講師・コミュニケーター)
プロフィール・経歴:
「こころ元気配達人」の異名を持ち、心の豊かさや生きがいの大切さを全国に伝えるメンタルヘルス分野の講師です。こころ元気研究所の所長として研修・講演を行い、明るく前向きな職場づくりに貢献しています。ユーモアを交えた語りと豊富な知見で、組合役員から一般組合員まで幅広い層に元気と笑顔を届けています。
人気のポイント:
「楽しく、わかりやすく、ためになる!」をモットーにした講演は大好評で、笑顔と元気が会場中に広がると評判です。受講者満足度も平均9.2点と高く、聴講後には「心が軽くなった」「前向きになれた」という声が多く寄せられます。
感謝の気持ちやポジティブ思考の大切さを説き、心理的安全性の向上やチームの結束力強化にもつながる内容が支持を集めています。笑いを交えた温かい語り口で、組合員の悩みに共感しつつ明日への活力を届けてくれる存在です。
前川由希子(組織活性化コンサルタント)
プロフィール・経歴:
心理学・行動科学・哲学をベースに職場の活性化を促す組織活性化コンサルタントです。and my…(アンドマイ)代表として研修や講演を手がけ、「すべての現場に生きがいを与える」という信念のもと各地の職場を元気にしてきました。建設業の若手育成にも携わるなど現場目線を大切にしており、組合員の意欲を引き出すプロフェッショナルです。
人気のポイント:
現場スタッフ一人ひとりの「やってみたい!」という気持ちを引き出す実践的な内容が好評で、講演のリピート依頼率は95%以上という驚異的な高さを誇ります。心理学に裏付けされたノウハウは再現性が高く、聞いて終わりではなく行動に移せると評価されています。
若手からベテランまで幅広い層の組合員に響くメッセージで、「明日から早速試したい」と思わせる前向きなエネルギーを与えてくれます。実際に「日頃の業務に活かせる具体策が得られた」「高いモチベーションを維持する心構えが学べた」と好評です。
矢野燿大(元プロ野球選手・阪神タイガース元監督)
プロフィール・経歴:
プロ野球・阪神タイガースで長年活躍し、引退後は同球団の監督も務めた経歴を持つ講師です。選手時代からリーダーシップを発揮し、監督としてチームを率いた経験から、チームワーク論や人材育成に造詣が深いことで知られます。現在はアスリートの社会貢献活動を推進するNPO法人「THANK YOU基金」を設立し、スポーツを通じた地域貢献にも取り組んでいます。
人気のポイント:
信条である「あきらめない心」を軸に、「他喜力(他人を喜ばせる力)」「感謝力」といったキーワードを掲げる熱い講演は心に刺さると高く評価されています。勝負の世界で培った粘り強さと周囲への思いやりの大切さを、組合員にも共感できる形で伝えてくれます。
選手・監督としての豊富な経験談を交えた語りには説得力があり、「困難に挑戦する勇気をもらえた」「チームをまとめるヒントが得られた」と好評です。スポーツならではのエピソードを通じて、リーダーシップやチームワークの真髄を楽しく学べる講演です。
佐藤政樹(研修講師・元劇団四季主演俳優)
最後にこの記事を執筆した私自身の紹介をさせて頂きます。
プロフィール・経歴:
就職活動に失敗し、フリーター生活へ。そこから一念発起して劇団四季を目指し、28歳手前で劇団四季のオーディションに合格。さらに主演に抜擢されるなど、自らの力で道を切り拓いた異色の経歴を持つ。その後はビジネスの世界に転身し、未経験から営業職でトップセールスを記録。現在は、劇団四季で培った「モチベーション管理」や「チームで成果を上げる力」を軸に、企業や労働組合向けの講演・研修を年間100本以上行っている。
人気のポイント
“フリーターから主役へ”という逆転ストーリーに、勇気をもらえる。困難を乗り越える中で築いた“あきらめない心”と高いモチベーションの維持法に、多くの共感と希望の声が集まる。劇団四季で体得した「本物のチームワーク」。個性を活かしながら全体の力を最大化する、組織で成果を出すための極意をリアルに伝える。
講演後に「自分もやってみよう」と前向きな気持ちになる構成と語り口。単なる成功体験ではなく、“停滞気味の人”や“挑戦の途中にいる人”を動かす気づきが詰まっている。
各講師それぞれのユニークなバックグラウンドと卓越した話術により、笑いあり感動ありの講演を通じて労働組合の役員・組合員に寄り添った実践的な学びを提供してくれることでしょう。ぜひ講演企画の参考にしてみてください。
講師選定〜講演実施までのチェックリスト
ここまで講師を選ぶポイントやおすすめ講師7名をご紹介してきましたが、実際に「依頼~当日~講演後」に何をすればよいか、ざっくりとチェックリストで整理してみましょう。抜け漏れを防ぐためのチェックポイントを時系列でまとめました。
1. 講演会の目的・テーマを明確にする
まずは「なぜ講演会を開催するのか?」という軸を明確にしましょう。
例)「組合員の士気を高めたい」「若手役員の主体性を育てたい」など。
目的が定まっていれば、講師選び・案内文作成・当日の進行も一貫性を持たせやすくなります。
2. 対象者と内容の方向性を決める
参加対象は誰か?
・役員限定か、全組合員か
・若手中心か、ベテラン中心か
対象に応じて、テーマや講師の話し方・事例選びも変わります。講師候補を検討する際の判断材料になります。
3. 日程・会場・予算の設定
日程(できれば第2候補まで)
会場(またはオンラインツール)
講演時間と開始時刻
講師謝金・旅費等の予算枠
この情報が揃えて執行部内で早めに共有・決定しましょう。
4. 講師候補のリストアップとリサーチ
複数の講師候補をピックアップし、
・講師プロフィール
・講演実績
・過去の受講者の声や講演動画
を参考にしながら比較検討。講師紹介サイトの利用も選択肢のうちのひとつです。
5. 講師の正式決定と依頼
候補の中から最適な講師を選び、空き日程を照会。人気講師はすぐに埋まってしまうため、早めの連絡が鉄則です。
依頼時には、以下を簡潔に伝えましょう。
開催日時・場所(オンラインの場合はツールも)
聴講者の人数と層(年齢・役職など)
テーマ・目的・期待する効果
予算感や経費条件
6. 講師との事前打ち合わせ
正式依頼後は、講演の方向性やメッセージのすり合わせを行います。
・執行部が伝えたいこと
・組織のビジョンや理念
・聴講者が抱える悩み
・講演後にどんな成果を得たいのか
などを共有し調整していきましょう。
7. 集客・参加者への告知
社内掲示板、メール、組合報などを通じて講演会を告知します。
・講演日時・場所
・テーマと講師紹介
・参加方法や申込期限
対象者が限定される場合は、招待リストの確認も忘れずに。
8. 当日の運営準備
会場レイアウト・機材チェック(前日までに)
司会・受付などスタッフの役割分担とリハーサル
講師との最終打ち合わせ(到着時に簡単に)
講演中は、司会・運営チームが“場の空気”づくりにも一役買いましょう。リアクションやうなずきで、講師の力がより引き出されます。
9. 講演後のフォロー
参加者アンケートの実施(学び・満足度・今後の希望など)
講師へのフィードバック共有
組合報やイントラネットでの講演内容の共有(参加できなかった人向け)
次回に向けての振り返り(改善点・成功点)
まとめ
講演会の成功には“準備とフォロー”も大切です。一つひとつ丁寧に進めていけば、組合員に喜ばれる講演会を実現することができるでしょう。
劇団四季元主役が提供する「楽しく学びに落とし込む労働組合講演」
ここで改めて、7人目としてご紹介したこの記事の筆者である私、佐藤政樹の講演内容をもう少し詳しくご紹介させて頂きます。私は現在、企業や労働組合を対象に「楽しく、そして確かな学びにつながる講演」を全国で展開しています。
私の講演が評価頂いているのは、単に“面白い話”ではないからです。現場に落とし込める学びの構成、参加者の心に届くリアルな挫折ストーリー、そして組織で働く人の背中をそっと押すメッセージ性――これらを融合させたスタイルが、多くの労働組合の皆様から高い支持をいただいています。
■挫折ストーリーが生む「共感」と「前向きな気づき」
就職に失敗し、フリーター生活を送っていた私は、23歳で一念発起して劇団四季を目指すことを決め、未経験からバレエを学び始めました。そして28歳を目前にして合格。全国公演で主役を務めるまでになりました。
この過程における“失敗だらけ、恥だらけ、泥まみれ”の逆転ストーリーは、多くの方に「自分にもできるかもしれない」と希望と勇気を感じていただいています。
また、劇団四季時代の入団7年目、私は突如「動員活動」のリーダーに任命されました。動員活動とは、主にチケットの販促を目的としたもので、劇団メンバー20〜30人を率いて、ポスターを持って各担当エリアを回り、掲示協力をお願いするという仕事です。
当時は、肉体的・精神的にハードなライオンキングの公演真っ最中。唯一の休演日である月曜日を使って動き回るこの役割は、正直、非常に辛いものでした。
積極的に協力してくれる人は少なく、言葉の選び方を間違えて対立を招いてしまったこともあります。それでも、年次が上のベテランの仲間たちに頭を下げ、誠意を持ってコミュニケーションを取り続ける中で、少しずつ協力の輪が広がっていきました。
私はこうした経験を、講演の中で「組合活動で苦労されているリーダーの皆さんの悩み」に結びつけながら、
・その経験がどれだけ自分の視点をあげたのか
・どうやって巻き込み協力を得られたのか
――そのひとつひとつをリアルに語り、現場に活かせるヒントとしてお届けしています。
■人気テーマ:感動創造企業の劇団四季に学ぶ「チームワーク」
【講演タイトル例】
「劇団四季から学ぶ感動を創造するチームの作り方」
世界トップレベルの舞台を支える劇団四季では、立場や年齢の異なる個性豊かなメンバーが、毎日同じ舞台を完璧に作り上げていくという非日常のプロセスが日常です。
そこには、企業や組織にも通じる“チームワークを高める秘訣”が詰まっています。
・本当の主役は、物語を進めるその他大勢役
・一人一人がリーダーシップを発揮する方法
・チームをひとつにする劇団四季の理念の力
といった劇団四季独自の哲学は
「職場の関係性を見直すきっかけになった」「目からウロコが落ちた」という声が多く寄せられる人気テーマです。
■人気テーマ:内発的に動機づけする心のつくり方
【講演タイトル例】
「劇団四季と飛び込み営業でTOPになった講師が伝える、高いモチベーションを維持する秘訣」
私がフリーターから劇団四季の主役にたどり着くまでには、約5年の歳月がかかりました。その間、なかなか結果が出ない中で、どうやって心を折らずに挑戦を続けてこられたのか――。そして、主役という重責を全うした後に訪れた“燃え尽き症候群”から、どう立ち直ったのか。
さらに、退団後に未経験で飛び込んだ営業の世界。最初はまったく成果が出ずに苦しんだ末、やがてトップセールスとして表彰されるまでに至った理由とは?
この講演では、そうした体験をすべてオープンに語りながら、「やる気が湧くのを待つのではなく、自ら内側から生み出す」というモチベーションの構造を、心理学の視点も交えて解説します。
聴講後には、「自分の仕事の意味を見つめ直すきっかけになった」「また頑張ってみようと思えた」といった前向きな感想が数多く寄せられています。
■エンタメ×実学=参加者の心に火をつける
私の講演スタイルは、「エンターテイメントと実学の融合」です。ど迫力のパフォーマンスで、深い気づきを誘発します。
研修中は劇団四季で培ったエンターテイメントの要素を取り入れながら、楽しく学べる学習スタイルを確立しています。心や魂に伝わるというレベルを、講師の佐藤のど迫力のパフォーマンスで体感していただきます。身体と心で体感することができるので、深い気づきを得られるプログラムになっています。
感情を揺さぶるパフォーマンスと、確かな理論が融合することで、魂に届くような学びを生み出します。「普通の研修とは次元の違う、“伝わる講演”を探している」そんな方にこそ、おすすめです。
面白い労働組合講演会に向けて本記事のポイントおさらい
ここまでの内容を振り返り、面白くて実りある講演会を実現するために押さえておきたいポイントを整理しましょう。
・労働組合講演の目的を明確にする。
・講師選定の5つの視点をもつ。現場理解、役員の悩みへの共感、執行部の想いの代弁、伝え方の工夫、飽きさせない構成力。
・「面白い」だけでは不十分。参加者にとって学びや気づきがあり、行動につながる内容であることが重要。
・具体的な講師紹介7選では、多様なジャンルから信頼と実績のある人物を厳選。
・講師決定後の流れも、事前準備・当日運営・事後フォローまで丁寧に行うことで満足度が高まる。
これらのポイントを意識するだけで、講演会の質は大きく変わります。
まとめ:最適な講師を選んで、労働組合講演会を成功へ導こう
労働組合の講演会は、組合員のつながりを深め、視野を広げ、意欲を高める大切な場です。
その成否を左右するのが「講師選び」です。
現場を理解し、役員や執行部の悩みに寄り添い、メッセージを“自分ごと”として届けてくれる講師を選ぶことが、成功のカギになります。
講師が決まった後は、事前準備・当日の運営・講演後のフォローまで丁寧に行うことで、参加者の満足度も高まります。講師・主催者・参加者が一体となることで、講演会は学び以上の体験になります。
ぜひ、最適な講師との出会いを通じて、組合員が前向きな一歩を踏み出せる講演会を実現してください。
心からの応援とともに、講演の成功をお祈りしています。
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