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■成功者はなぜ本業以外の趣味にも真剣に打ち込むのか
これを聞いて“大きく頷く”ビジネスマンと、頭に“はてなマーク”が浮かぶビジネスマンにわかれると思います。あなたはどちらでしょうか?
“本業以外の趣味にも真剣に打ち込む”成功者は本当にたくさんいます。
・ヴァージンレコードのリチャードブランソンは、船や熱気球での大西洋横断を、世界記録を樹立するほどの高いレベルで臨んだのは有名な話です。
・ソフトバンクの孫正義社長は、“ゴルフを始めて3年でパープレイを達成する”と目標を逆算し、世界で一番いいフォームの人のビデオを半年間頭に焼き付けてから練習を始め実際に始めて3年でパープレイを達成してしまいました。
・ベンチャーキャピタリストとして活躍するインフィニティベンチャーズの小野裕史氏はサハラ砂漠マラソン250kmや南極マラソン100km、北極マラソン100kmなど本気でマラソンに没頭しています。
成功者が本業以外の趣味にも真剣に打ち込むことによって大きな成果に繋げたことを証明した面白い話が、他にもあります。2014年末にインターネット上で話題になったサイバーエージェントの藤田晋氏が麻雀の日本最強位を獲得したというニュースです。
「私が麻雀最強位になれた理由」という記事を藤田氏は発表しました。高校時代に麻雀にはまり大学時代は夜通し麻雀牌を握っていた私にとっては、国内最高峰の麻雀大会で麻雀最強位を獲得することがどれほどすごい事なのか知っています。
その最強位を、しかも現役の多忙極める有名経営者が獲得したということに驚きを隠せませんでした。
藤田氏は、優勝を狙うために「逃げられない環境」、「本気の環境」を自ら作り上げて自らを追い込み、相当な努力をされたそうです。
本番前にはプロの雀士を何人も招待して苛酷なトレーニングを積み重ねたそうです。しかし藤田晋氏は経営者。本業があるはずです。リチャードブランソン、孫正義社長、藤田晋氏、小野裕史氏など、時代を切り拓いているリーダー達が、本業以外の事に対してなぜここまで本気に取り組むのでしょうか?
■なぜ二足のわらじをできるのか?
経営者としての責任を持ちながらここまで本気で趣味にのめり込むことは、人から見たら二足のワラジ、もしくは理解不能な事です。その二足のワラジによって業績が落ちれば自ずと評価を下げることになるでしょう。藤田晋氏の例でいいますと、たとえ会社の業績を残せても麻雀で優勝できなかったら、のめり込んだ時間は何だったのだと評価を下げることにも繋がります。
しかし、藤田氏はそのプレッシャーを大きな成果へと繋げたそうです。“二兎を追う者は一兎をも得ず”にもならずに、です。
「麻雀力は経営力に通じている。」
藤田氏は麻雀に本気と覚悟をもって臨むことによって、ビジネスマンとしての脳とは別の分野の脳を使い経営者としての資質と研ぎ澄ませてフルパワーでパフォーマンスを発揮させていったのではないかと思います。
私の知り合いの経営者で、オフはヨガ講師をされている方がいます。その方は、「ヨガに出会わなかったら赤字を一度も出さない経営はできなかった」、「ヨガに本気で取り組むことによって、つい陥りがちな“人から何がもらえるか?”という思考を“人のために何ができるか?”という思考に切り替えることが出来た」とおっしゃっています。
この経営者にとって健全な経営には“ヨガに本気で取り組むこと”は切っても切り離せないものになっているのです。
経営者だけでなくスポーツ選手である元読売巨人軍の桑田真澄投手が、現役時代に本業の野球とは別にピアノやワイン効きのトレーニングをして自分の投球にイノベーションを起こしていたのは有名な話です。
小野裕史氏とまではいかないまでも、マラソンに熱中する経営者は本当に多いです。多忙極める中、「時間がない」と言い訳をする人をよそにRUN経営者は走る時間を捻出することによって逆に業績を上げてしまいます。
■2つのわらじを履くと得られるメリット
そして最後にこの記事を書いている私、佐藤政樹です。私は就活に挫折してフリーターとなってから日本のミュージカルの最高峰の“劇団四季”と、難関国家資格で有名な“気象予報士試験”のW合格を目標に掲げました。
幼い頃から芸術の英才教育・気象学の専門教育を受けていたという訳ではなく、ともに素人状態からです。そして5年かけて二つとも合格しました。余談ですが私は劇団四季合格後、8年かけて劇団四季の主役まで登りつめたという変わった経歴を持っています。
※現在は講師として活動する佐藤政樹
多くの方にとっては、全く理解不能な事だと思います。大人から勉強を始めた素人が劇団四季に合格するだけでも難しいのになぜ難関国家資格の勉強もするのかと。当時私は、誰からも当然のように理解されませんでした。
「なぜ気象予報士の資格を勉強する必要があるのですか。」
「本業で学ぶべきことがあるのではないのですか。」
「それは、二兎を追う者は一兎をも得ず、ですよ。」
これは私が実際に言われた言葉です。確かにそうかもしれません。しかし私にとって、一番の最優先順位であった“劇団四季に合格する”という目標を達成するためには気象予報士試験に合格するための勉強時間は必要不可欠な事だったのです。
私は、静岡県出身でサッカーに本気で取り組んでいました。小学生時代は市の選抜チームに選ばれるほどの選手だったのですが、私は両親から「学生の本分は勉強。成績が下がったらサッカーはやってはいけない」という文武両道の教えを受けました。それが身体に根付いていたのです。
そのため大人になった私は、劇団四季に合格するという目標を達成するために自分を追い込んで努力をしている時に、気象学を勉強する時間を数時間捻出して集中して勉強する習慣をつけていたのです。文武両道の思考が身体に根付いている私にとって気象学を勉強する時間は、劇団四季に合格するために大きな3つの効果をもたらしました。
その1:精神バランスを整えられた
先が全く見えない、合格するかもわからない、お金にも全く結びつかない芸術への追及という環境は良い精神状態を保つのが大変でした。もし夢が叶わなかった時の保険という訳ではないのですが、難関国家資格の勉強に同時に励んでいることが私に精神の安定をもたらせてくれました。
その2:セルフイメージ(自信)が高まった
“芸術的な右脳”と“気象学習の左脳”の両方を本気で使うことにより、毎日の生活にとてつもない充実感が生まれました。昨日出来なかったことが出来るようになる、わからなかったことがわかるようになる、そんな日々進化している自分を発見できることによりセルフイメージ(自信)がどんどんあがっていくのです。
成長に伴って自信も自然についていくのも感じました。セルフイメージはビジネスにとって重要な要素です。右脳と左脳を本気で使うことにより、脳の中でセルフイメージアップの化学変化が起きているようでした。
その3:効率よい時間管理が出来るようになった
私は、親の庇護のもと勉強に専念できる受験生のように、ただ勉強していた訳ではありません。劇団四季に合格するためのトレーニング代、家賃、食費を捻出するためにアルバイトもしなければなりませんでした。
アルバイト、レッスン、勉強と日々の限られた時間をやりくりしていました。自然とタイムマネジメントができるようになるのも当然です。
■非常に大切なポイントは、集中の質
時間を長くかけることと集中して質を高める事は全く違うものです。ビジネスの世界では、“本当の仕事の時間”とも言ったりもします。何となく仕事をしているのではなく、サッカー選手がスパイクを履いて戦うモードに突入してからピッチに入るように、どこかで本気のスイッチを入れてから仕事に入る習慣をつけるということは、自分が望んでいる成果に結び付けるための大切な意識です。
そして、一流の経営者の方たちは、どれだけ短時間に効率よく仕事ができるかという時間管理だけでなく、日々の生活をどれだけ充実させるかという点も意識しているようです。みなさんも、ぜひ一つ、何かの趣味を真剣に取り組まれてみてはいかがでしょうか?
※RUNNINGもがんばっています
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