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会社式典などで急遽司会をやることになった時の5つのポイント

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「会社の大事な社内の式典で司会をやることになった!」
「司会なんて経験ないけど、どうしたらいいですか?」
「絶対に気をつけなければいけないことはありますか?」
 
という相談を受けましたので、私の経験と知識を5つのポイントで話したら、とても役に立ったようで興奮されていたのでこのコラムでも共有します。
 
(劇団四季退団後に、食えなくて結婚披露宴の司会を100本以上やってました)

はじめまして、この記事を執筆した佐藤政樹と申します。劇団四季出身の研修講師として、日本全国で講演や研修を行なっていて300社3万人の実績があります。記事の内容をお読みいただき、もしご興味いただけましたら、ページ最下部のプロフィールや研修内容の詳細をご覧いただけますと幸いです。

ポイント1:司会は原稿が命

やはり司会の一番メインの仕事は正確に進行を進めることなんです。そのためには原稿をしっかりと作っておくことが一番大事です。その原稿をしっかりと正確に言えば滞りなく進みます。だからしっかりと原稿を作りましょう。
 
会場は思ったより暗くなったりするので文字は大きめにしてプリントアウトしましょう。本番当日の司会台にライトがあるかどうかの確認も忘れずに。
 
「下を向いて原稿読んでるだけでいいの?」と不安に思うかもしれません。でも司会は基本的にそれで大丈夫です。主役ではありませんから。
 
もし顔を上げたかったら、何回も上げ下げをするのではなく、作った原稿の1フレーズの語尾が近づいてきたら顔を上げるだけで充分です。

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ポイント2:今どういう状態かを伝えて場の流れを作る

聴衆にしっかりと今はどういう状態なのかを伝えましょう。一番良くないのは「今は一体何の時間?」という空気感を場に作ってしまうことです。
 
例えば先日の講演会のこと。私の講話が終わった後に司会者が「佐藤さんに大きな拍手をお願いします」と言って拍手を促しました。
 
その後私は退場したのですが、次の式次第まで30秒ぐらい転換がありました。
 
その時の司会者は、その時間の意味を聴衆に伝えなかったんですね。
 
「ん?今は何の時間?」という空気が場に流れました。
 
この時に必要なのが、今どういう状態かを伝えて流れを作ること。
 
先ほどの例でしたら、「それでは次の◯◯までに準備をさせていただきますのでしばらくお待ちください。」というだけでいいんですね。それだけで30秒が聴衆にとって居心地の悪い空間になりません。
 
結婚式の司会でいうと、新郎新婦入場のシーンで「入場口にご注目ください!」と言ったものの新郎が急にトイレに行ってしまって急遽進行の流れを止めて、新しい場の流れを作らなければならないシーンが多々あるのです。
 
この時はアドリブで繋ぐというような難しいことはせずに「皆様もう少しお時間がかかるようですので今しばらくご歓談ください」と今どういう状態かを伝えて流れを作るだけでよいのです。

ポイント3:思った以上にゆっくり話す。でも声は大きく

いざ本番となるとやはり場の空気に飲まれてどんどん早くなってしまうことがよくあります。
 
練習とはやっぱり違うんです。本番あるあるです。ですから本番は自分が思った以上にゆっくりと話しましょう。
 
また、声を張るために深い呼吸を流す意識を持つと声に一本芯ができ、噛まなくなります。
 
本番は滑舌は意識しなくていいから深い息と共にしっかりと声を出すようにしてみてください。そして語尾をしっかりと言い切りましょう。それだけで素晴らしい司会者です。

ポイント4:名前だけは絶対に間違えない

司会者が絶対にやってはいけないこと。それは、名前や肩書きの言い間違いです。これだけは何がなんでも間違えてはいけません。
 
では防ぐためにはどうしたらいいのか。原稿の名前や肩書きのところに赤いペンを必ず引きましょう。赤いペンを引くだけでなく、名前や肩書きには必ずふりがなを振りましょう。
 
そして名前を読むシーンが来たら、目で追って“話す”のではなく、必ず指差しをしながら、指に沿ってその言葉を丁寧にゆっくりと“読み上げ”ましょう。棒読みでも何でもいいです。絶対に間違えてはいけないポイントなのです。
 
なぜ指差しをしながらなのか?それは、本番になると脳が勝手に間違えることがあるからです。
 
例えば僕は唐沢寿明さんが好きです。尊敬しています。ではその式典で名前を読み上げる方が、◯◯株式会社代表取締役 唐沢宏明さんとしましょう。
 
自分では“ひろあき”って読んでいるつもりが、本番では脳がバグって、自分では“ひろあき”って言ったつもりが、口が勝手に“としあき”と発することがあるのです。
 
だから肩書きも含めて、名前には必ずふりがなを振り、指を差して言葉を“読み上げる”ようにしましょう。
 
井川(いがわ)なのか井川(いかわ)なのか。山﨑(やまさき)なのか山崎(やまざき)なのか、こういう細かい読み方の違いも必ず本番前に確認しチェックするようにしましょう。
 
それだけで気分を悪くされる方が結構いらっしゃいます。

ポイント5:司会者は消えるのが仕事

最後にメンタルの部分です。司会という大役を任されると、緊張してカチコチになってしまう方が結構いるんですが、基本的に司会者というのは消えるのが仕事です。自分が思った以上に司会者には注目が集まっていません。
 
自分に対して全注目が集まっていると考えると、全員から“見られている”という意識が生まれて余計緊張します。
 
繰り返しますが、誰も自分には注目していないと考えましょう。すると見られているという意識が消えます。大事なことは場を滞りなく進めることです。
 
それを意識してポイント1からポイント4を心がけ、自分は消えるように淡々とやれば、「終わった後に、すごい良かったよ!」と結構褒められますよ。
 
「司会をやって欲しい」は突然やってきますのでその時のためにブックマークしといてくださいね。

筆者の3分講師紹介動画

劇団四季出身の研修講師である筆者プロフィールはこちら

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