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プレゼンで緊張しなくなるための秘訣(3回目)

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■プレゼンで緊張しなくなるための秘訣(3回目)

 プレゼンテーションをする上で、緊張は大敵です。緊張について悩んでいる方が非常に多いです。

 
緊張はコントロールできない自律神経系の働きによるもので抑えることはある程度できるかもしれませんが、そもそも人間が緊張するのは当たり前の事というお話を【→プレゼンで緊張しなくなるための秘訣その1】で、

 
そしてそのためには正しいロングブレスを覚えるとリラックス効果を感じやすいという事を【→プレゼンで緊張しなくなるための秘訣その2】でお伝えさせて頂きました。

 
今回は、さらにもう一歩踏み込んで考えてみたいと思います。

■なぜ腹式呼吸だけでは緊張が緩和されないのか?

 正しく腹式呼吸ができたら緊張がなくなるというとそんなことはありません。それが出来たらどんなに素晴らしいことかと思います。どれだけの人が悩みから解放されるかと思います。

 
しかし、それだけでは足らないのです。なにが足らないとお思いでしょうか?

 
ずばり結論から言いますと、心の理由です。

 
 よく頭が“真っ白になる”という人がいますが、心の理由が空っぽになるからそういうフリーズ状態になるのです。このフリーズ状態になる前には、こんな心理状態になっていることが多いです。

 
「失敗したらどうしよう?」
「人からどう評価されるだろう?」
「間違えたらどうしよう?」

 
この時は、意識がすべて自分に対して向けられています。そしてその心理状態により、不安や恐れ失望がうまれて頭が真っ白になってフリーズしてしまうのです。

学校講演で緊張気味の佐藤政樹

※学生向け講演が最も緊張します

■あっさりと緊張から解放される意識のフォーカスとは?

しかし意識が相手に向けられたらどうでしょうか?

 
「自分がなんのためにここにきているのか」ということを繰り返し・繰り返し自問していくのです。舞台の世界では「ゼロ幕」と言ったりします。

 
第一幕が始まる前に自分の中でゼロ幕をしっかりと作り上げて初めて、第一幕の一歩が踏み出せるのです。どんな端役でも同じです。目立つ・目立たないは関係ありません。

 
例えば、通行人の役として舞台上に立ち信号を待っているシーンを演じるとしても、「自分はなんのためにここに来ていて、どこに向かおうとしていてどんなことを感じているのか?」などのゼロ幕を深く・深く作りこんで初めて舞台という空間に入り、その場に立てることができるのです。

 
それがないと、すべて嘘になってしまいすし、嘘をついてその場に立っている自分に対して苦しさしか生まれません。その空間に入るために心の状態を埋めていくのです。

■まとめ 心の理由を埋めてステージへと向かう

 プレゼンの前に緊張して頭が真っ白になってしまう人にとってのゼロ幕はなんでしょうか?人事採用担当者でしたら、“私たち会社にエントリーをしてもらい、ともに人生を歩んでいきたい!と感じてもらいたい”いう熱い採用への想いかもしれません。

 
営業マンのプレゼンでしたら、“この商品によってこんな素晴らしい未来が待っている。幸せへと繋がる自分の愛を感じ取ってもらいたい!”こういう成約への熱い想いかも知れません。

 
この熱い想いというものをロングブレスという深い呼吸と共に腹底で実感して、ステージへと向かう必要があるのです。人前に立つ前に緊張してしまい能力を発揮できずに悩んでいる方は、ステージに向かう前へのこのゼロ幕の意識を忘れないでもらいたいものです。

 
私の研修では、五大原則として、このテーマをじっくり追求させて頂いています。

 
深い呼吸とともに想いを腹底で実感するという”ゼロ幕”はビジネスの様々な現場で応用が効きます。
こちらの記事もぜひご覧ください。
→ライオンキングはなぜ15年もロングヒットを続けられるのか?

 
※シェアはご自由です。
この記事を必要としている方にあなたの分かち合う素敵な心を届けてください。

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