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クレクレ星人から学べる財務知識とは 〜給料が低い!それ本当??〜

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財務知識を学ぼう!

■給料が低い!〜それ、本当??〜

こんなに働いたのに、その働いた分が自分の貰える給料に見合わない!

 
誰でもそんなふうに考えたことがあるのではないでしょうか?そういう私も、自分が働いた分と貰える額との間に明らかな差を感じて「どうしてこれだけしかもらえないんだ!」と不満に思ったことが過去に度々ありました。

 
明らかに理不尽に感じることもあるかもしれません。しかし、貰えるお給料をただ表面的に捉えるのではなく、不満に思うその前に、貰った額の奥にある間接費用の事をしっかりと理解しておくことはとても大切なことです。

 
この記事では、私が体感したクレクレ星人の特徴的な行動を例に、表面価格の奥について学んでいきたいと思います。

■クレクレ星人の特徴とは?

 私は劇団四季で主役をやった直後に、野菜を抱えて食品宅配の飛び込み営業をやった経験があります。(精神的に一気に落ち込み、当時は辛かったのですが今ではいい思い出です。)

 
その飛び込み営業の現場ではお客様の中で、ある共通の特徴的な行動をとる人たちがいました。

 
特徴的な行動とは、サンプルの食材を無料で貰うために労力と知恵を使うことです。

 
この行動を無意識的に繰り返す方々が、俗に言う“もらうことしか考えていない”クレクレ星人です。

 
 
私は食品宅配の営業の現場で、そのクレクレ星人にたくさん出会いました。彼らの行動を見ていて「価格」を表面でしか見ていないなと私は感じてなりませんでした。

 
表面ではなく「価格の奥」とは何のことでしょう?クレクレ星人達が全く気づいていなかった「価格の奥」には何があるのか?をまずお伝えしていきます。

■悔しくて叫んでしまった私の思い出

 私が勤めていたその会社では、食品宅配に対して興味がある資料請求者に対して新鮮な野菜のサンプルをプレゼントしていました。もちろん無料です。

 
「小さなお子様がいて買い物に行くことが困難」、など本当に食品宅配を必要としてくれる方もいらしたのですが、残念ながら加入目的ではなく試食のためのサンプル野菜を無料で貰う事が目的で資料請求をする方々がおりました。

 
クレクレ星人は、サンプル野菜を受け取り、私が商品や宅配システムの説明を始めた瞬間に「はい、帰ってください」と私を追い返しました。

 
一度ではなく3回連続のクレクレ星人がいましたので、私も頭に血が上り「ご興味があるなら加入するかしないか今ご判断ください!」と強く言ってしまった事がありました。

 
なんだその言い方は!と乱雑な玄関(クレクレ星人の自宅の玄関はなぜかどこも乱雑という共通点がある)で激昂され、即クレームの電話を入れられオフィスにいる上司からクレーム報告をすぐに受け、帰りの運転中に悔しくて「うぉーーー」とハンドルを叩きながら叫んでしまった事もあります。

■なぜクレクレの行動が悔しかったのか?

 クレクレ星人は、無料サンプルの野菜を受け取るまでの流れやそこまでにかかっている以下のコストのことに気づいている人は皆無のように私は感じました。

 
・採れたての野菜を、配達所にトラックで深夜に運んでくれるドライバーの労力や人権費

・配達所に集まった野菜をまだ陽が昇る前の早朝から保冷パックに詰めるパートのおばさん達の人件費。

・問い合わせや資料請求の仕組みを作るシステム費、通信費。

・サンプル野菜を運ぶ私の人件費。

・配達用の車両の維持費やガソリン代。

・野菜を生産するまでの農家さんの労力と時間。

まだまだ他にも、野菜を届けるまでには様々な間接費用がかかっているはずです。

 
 
そしてなによりも、生産者の野菜に込められた愛情です。

 
というのも、私は農業実地研修で実際に生産者さんと一緒に野菜を作ったりその工程を見学したり、栽培に関するこだわりを聞いたりしていました。

 
野菜には、生産者の愛情と情熱が込められていたのです。

 
 
クレクレ星人に玄関先で追い返された時には、この生産者の想いを踏みにじられたようで、私はとても悔しかったのです。しかし、当のクレクレ星人は当然ですが、サンプル野菜を届けるまでの様々な間接費用や生産者の情熱に対して全く気づいていません。

■様々な間接費用に気づいているか??

 このクレクレ星人の特徴や行動はやや極端ですが、特に新入社員はここから学べる事が十分あります。新入社員がクレクレ星人だと言っている訳ではありません。

 
つまり、給料の額面の奥には様々な間接費用があるという事です。

 
まず会社が存続していくためには様々な固定費用がかかっています。オフィスの家賃が分かりやすい例でしょう。もし、会社で自分のデスクを持っているのでしたらその自分のデスクスペース分も当然賃料の一部という事になります。

 
会社は、新人を採用するために採用費もかけています。説明会の会場費、採用コンサル費、広告費、人件費などトータルすると信じられないほどのお金をかけて会社は社員を採用しています。

 
総務や経理など会社を存続するためのバックオフィスの人件費もかかっていますし、もし将来何かあった時に社員の生活を守るための蓄えも必要になってきます。

 
まだ利益を出すことのできない新入社員には、会社が一人前に育てよう、稼げる人材に育てようと様々な研修を何年もかけて未来投資をしているのですよね。

様々な間接費用がかかっている

研修の奥にも様々な費用が発生している

■価格の奥をしれば感謝の心も養える

 一般的に3倍の利益で貢献していくのが求められると言われます。50万の給料をもらうのでしたら150万の利益を、自分が関わったプロジェクトで出していく必要が会社の存続のために求められるのですね。

 
このように、自分がもらう給料に対して表面的に捉えるのではなく、一歩深く捉えて、自分はどれだけ会社のこれまでの投資に応えられているか?自分はどれくらい組織に利益として貢献できているか?という視点を持っておくことは、特に、これから活躍する新入社員にとって大切なことです。

 
もし研修を受けることになりましたら、その研修にかかっている様々な間接費用のことを考えてみるだけでも集中力や会社に対する感謝の気持ちも違ってくることでしょう。

会場費

講師料

テキスト代

電気代

 
そして忘れてはならないのが、研修時間中の自分自身にかかっている人件費

 
お給料をもらいながら自分を高める勉強ができるということですからね。自分が、どれだけ恵まれているかを理解することができるでしょう。

 
当然、居眠りなどできないですよね。

★オススメ記事
「玄関の乱雑さとクレクレ星人の面白い法則」

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