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声が命の劇団四季・元主役が教える〜飛行機内での喉の乾燥対策法とは?~

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飛行機での乾燥対策

■飛行機移動は喉の乾燥が大変!

 仕事で声を使う方にとって、喉は商売道具です。痛めないようにしっかりと自己管理しなければなりません。

 
その中でも、注意しなければならないのが乾燥!!特に移動中の乾燥対策です。

 
私(佐藤政樹)は移動中の喉の管理を徹底してきた経験があります。というのも、私が所属していた劇団四季で全国巡業をしている時、移動が壮絶で今自分が日本のどこにいるのかわからなくなる位の激しい移動を求められたからです。

 
移動中の乾燥対策で気をつけなければならない時といえば、やはり飛行機。

 
そこで、お仕事で声を使う機会の多い方に舞台の百戦錬磨の世界で生きてきた佐藤政樹流の飛行機移動での乾燥対策法をお伝えします。

■飛行機移動で痛める人は多い

 飛行機の乾燥は本当にひどいものがあります。この飛行機での移動中の乾燥により、気管を痛めてしまった人を私は知っています。

 
昔、イタリアの有名なボイストレーナーの公開講義を東京で聞きに行ったことがありました。そのトレーナーは講義中、ゴホゴホやっています。本当に辛そうでした。

 
その方は決して言い訳はしていませんでしたが、飛行機の乾燥で喉よりも奥の気管支がやられてしまったのではないか?と言っていました。飛行機のあの乾燥は、気をつけないと喉だけでなく気管の方までにも影響してしまうのです。

■乾燥対策の範囲は喉だけでない。

 風邪の予防でも大切なのは、気管の手前までの粘膜の加湿と言われます。粘膜が乾燥すると、侵入してきたウィルスを痰などに乗せて排出する機能が低くなってしまうと言われます。

 
ここで、うがいでできる乾燥対策と、水分補給でできる乾燥対策をイラストにしてみました。

加湿の見える化

 
気管支の手前まで潤わす必要があると思いませんか?

 
図のように、うがいや水分補給だけでは届かない部分の保湿はどうしたらいいのでしょう?

その気管の手前の部分まで乾燥させないように、劇団四季時代に愛用していたのが、ミクロネブライザーです。

★ネブライザーってなに?
吸入療法または噴霧療法を行うために細かい霧を発生させる装置をいう。喀痰粘液溶解剤,気管支拡張剤,抗生物質などの薬液に超音波振動や高速気流を与えて数ミクロンの大きさの微粒子煙霧をつくり,これを気道内に噴霧して,気管支や肺胞に送り込むもの。(ブリタニカ百科事典より引用)

 
水分を入れて使用すると気管の手前の加湿効果も充分あります。

飛行機での乾燥対策ネブライザー

 
劇団四季の時に私は、この持ち運びの出来るミクロネブライザーを愛用しておりました。

■使用で念のためにすることとは?

 現在、私は研修講師として全国を企業研修や講演で巡っており、その際に飛行機を多用します。九州や四国でも日帰りという時が多いです。(ちなみに今月2016年11月のスケジュールは、大阪、東京、北海道、長野、茨城、富山、福井、福岡という感じで、まさに北は北海道から南は福岡まで飛び回っております。)

 
あのイタリア人ボイストレーナーのように飛行機が原因で乾燥により気管を痛めたくありません。そこで移動中に愛用しているのが、このネブライザーです。

 
飛行機に乗る前には、ネブライザーに水をしっかりと補給します。飛行機の中だと揺れてうまくいかないからです。

飛行機での乾燥対策法

 
その次に何をするかというと、客室乗務員の方に「ネブライザーを使っていいですか?」と声をかけます。電波を発しない電子機器は、基本的にいつでも使えます。航空会社が認めた医療機器も使用可能です。「機内で使ってはダメです」などと言われたことはありません。

 
私は席に着いてから聞くようにしています。そして、席の近くを客室乗務員の方が通った時に声をかけ質問します。

 
使用許可を得れば、それを聞いた隣の人が安心しますからね。

 
基本的には、マスクして飴を舐めているので、私は鼻で吸引しています。(ここは真似しなくてもいいです笑)

飛行機での乾燥対策法1

乾燥する飛行機の中でも吸入できる!

■飛行機移動での乾燥対策まとめ

 気分の問題かもしれませんが、やらないで具合を悪くするよりかはマシです。

 
私は講演活動をするようになってから、舞台で全国を激しく移動している時ほどナーバスに乾燥対策をしておりませんでした。

 
しかし、昨年は気管を悪くしてしまい、おかしな咳が止まらずに無理やりステロイドを吸引しながら講演をするという苦しい思いをしました。

 
今年度の冬は、あんな思いはしたくありません。

 
ということで、ホテルや飛行機での乾燥対策は、万全の体制で行っていきます。

 
この記事を読んでくださったあなたも、ネブライザーを携帯して飛行機の中でも乾燥対策をしてみては???

 
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【全国で研修・講演をやっています】
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