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夢や目標に向かうための“しなやかな自信”の作り方

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■どうしたら、自信を高めることができるのか?

 先日、経営者向けのある講演後に住宅販売をしている経営者の方から質問を受けました。

 
「我が社の営業マンは全員自分に自信を持っていません。成果が出せないことにより更に自信を損失している者もいます。どうしたら自信をつけされることができますか?」

 
ビジネスマンに限らず自信について悩んでいる方は多いです。かくいう私も、この自信についてはとても考えされられるものがありました。どんなに経験を積んでも、どんなに成果を出しても確信が得られなかったからです。

 
世の中には自信のつけ方・作り方について様々な言われ方があります。

・成功体験を積み重ねる
・自分の大好きなことに没頭する
・すでに自信があるようにふるまう
・「私は自信がある」と口にしてそう思い込む

などです。

 
特に最初の、「成功体験を積み重ねる」はどこの誰もが言っていることではないでしょうか?もちろんその通りだと思います。

 
そこで、大人になってから劇団四季に合格するという無謀な夢に向かい、素人の状態から始めてその夢を叶え舞台のプロの世界で修羅場をくぐってきた経験を持つ私から見た、「自信」についての考えを記したいと思います。

■自信が一瞬で崩壊する時がある!?

 率直に言うと、芸術の世界では、成功体験をどんなに積み重ねても、それが一瞬で崩壊してしまうことがよくあります。同じ舞台に立てばベテランも新人も関係ありません。私から見て、遥か先を行っている一流の人でも、一瞬で崩壊してしまうような現場を私はたくさん見てきました。

 
特に日本の伝統芸能の世界などでは、それが顕著にあるように思います。舞台の世界というものは本当に厳しい世界です。

 
積み上げてきたものが一瞬で崩壊してしまった。そんな時は、「今まで自分がやってきたことはなんだったのだろう?」と絶望感にさいなまれます。しかもそれは、頻繁に起こることなのです。

 
また、自分の本当にやりたいことや自分の大好きなことに没頭するのも自信につながると思います。ただ、芸術の世界では、その自分の大好きなことが一瞬で大嫌いなことに変わってしまいそうになる瞬間が頻繁にやってくるのです。

 
海外で活躍するスポーツ選手をイメージしてみてください。すごい実績を持ち、日本を代表する一流アスリートでも、ある日突然不振に陥ったりします。メディアからは叩かれ、本人も乗っている時とは別人のように、苦しそうな浮かない表情をしています。

 
それでも、やがてそれを乗り越えて、また成長した姿を見せて、ファンに勇気を与えています。一流選手でも、乗りに乗って自信にみなぎっている時と、不振に苦しむ状態を繰り返しているのです。一流の人ですらこうなのです。自信って何なのでしょう?

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※自信について語る佐藤政樹

■自信があるのと、虚勢を張るのは違う。

 そして、自信をつけるには自信があるようにふるまったり、「自信がある」と口にするということもよく聞きますが、あなたはどう思いますか?舞台の世界では、その役をなんとしてでもやりたい人、自分より若い人、才能のある人が続々と現れてきます。

 
必死に努力を重ねてきた大勢の人たちが〝たった一つのイス〞を巡って、毎日毎日、文字通りしのぎを削っています。そこで表に出してあからさまに自信があるようにふるまったり、自分から「自信がある」などと口にしたりすると、一瞬で足元をすくわれてしまうのです。

 
ですから、みんな本当に謙虚です。多少うまくいっても決して表には出さず、心の奥に、その成功を静かに積み上げていくのです。

 
しかし、またすぐにその心の奥に積み上げた自信が崩壊させられてしまうことがしばしば起こります。成功体験を積み重ねることだけでは、自信につながっていきません。

佐藤政樹の研修の様子

■しなやかな自信とは、目的に戻れる速さである。

 ただ、一つだけ言えることがあります。何だと思いますか?それは、成功体験という積み木を積み上げる速度は、1回目よりも2回目、2回目よりも3回目と、崩壊することがあるたびに早くなっていくということです。

 
うまくいかなかったり、失敗したり、傷つくことも起きます。しかし、そこでその事態を放置せず、きちんと向き合って、創意工夫して問題解決したとします。いい時もあると思います。しかし、また失敗してしまう時も出てくるはずです。一回目よりも確実に速く早く成功体験という積み木を積み上げられているのです。

 
この一回目と二回目の積み木の積み上げるスピードの差。この差があなたにとっての本当の〝しなやかな自信〞なのです。舞台芸術の世界で生きてきた私は思います。

 
失敗したり、傷ついたりしても、その事態に向き合って解決できるように創意工夫してみる。そうして、人生の道(目標や目的)に戻る意識が強ければ強いほど、それは自信になっていくと。あなたはどう思いますか?

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