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PDCAサイクルを回せない人の特徴
「頑張っているのに結果が出ない…」
「気合を入れて始めたのに、いつの間にかやめてしまった…」
「いつも同じミスを繰り返してしまう…」
あなたも、こんな経験はありませんか?
仕事でも勉強でもスポーツでも、何かを成し遂げるためには継続的な努力が必要です。しかし、ただ闇雲に頑張るだけでは、成長や成果にはつながりません。実際、「努力しているのに成果が出ない」と感じる人の多くは、”正しい改善のプロセス”を踏めていないのです。
成功者や大きな目標を達成する人たちは、ある共通点を持っています。それは「PDCAサイクルを回し続けている」ということ。PDCAとは、「Plan(計画)→ Do(実行)→ Check(評価)→ Act(改善)」のサイクルを繰り返し、試行錯誤をしながら成長するためのフレームワークです。
シンプルな概念ですが、これを実践できているかどうかが、結果を出せる人と出せない人を分ける大きな要因になります。
では、なぜ多くの人はPDCAサイクルをうまく回せないのでしょうか?
それには「計画ばかりで行動できていない」「失敗から成果を抽出できていない」「失敗を自分の能力や価値の低下と結びつけている」といった特徴があります。こうした課題を乗り越え、目標達成へと近づくためには、まずPDCAサイクルの本質を理解し、自分の行動にどう落とし込むかを知ることが大切です。
この記事では、PDCAの基本的な考え方を解説しながら、サイクルを回せない人の特徴、そして目標達成のために実践すべきポイントを詳しくお伝えします。もしあなたが「もっと成長したい」「今度こそ目標を達成したい」と思っているなら、ぜひ最後まで読んでみてください。あなたの行動が変われば、結果も必ず変わります。
筆者のPDCAサイクルを回して大きな目標を達成した物語
私は現在研修講師しています。もともと劇団四季というところで10年間舞台に立ってきた異色の経歴を持っていまして劇団四季ではライオンキングなどいろんな舞台に出演してきました。今はその経験を活かしていろんな企業に行って研修や講演を行っていて、これまで300社3万人くらいの方に受講してきていただいております。
こう言うと、もともと才能がある人とか英才教育を受けたエリートと言う人が非常に多いのですが、私は23歳の時にフリーターしていた経験があります。
就職活動で人生につまづいて目標も目的も全くない生活していました。その時に劇団四季に入ってプロになりたいというVISIONと国家資格の気象予報士試験を受かりたいという目標をもち、そこからPDCAサイクルを回して回して回し回して5年かかったんですけども28歳の手前でダブルでVISIONを達成したっていう経験を持っているのです。
34歳で劇団四季との契約を終えてその後、教育事業を個人で立ち上げました。その時にも全くうまくいかないことだらけだったのですが、そこでもPDCAサイクルを回して回して回して回して回して3年ほどかかってなんとか軌道に乗せることができました。
私は正直に話すとPDCAという言葉を知ったのは35歳を過ぎてからです。舞台の世界にもともといましたのでそんなビジネス用語を知らなかったのです。でも初めて習った時は「かっこいい言い回しだけど別にこれ普通にやっていたことだな」と感じました。
簡単に言うと”上手くいかなかったことをなんでうまくいかないんだろう?どうやったらうまくいくだろう?”と考え続けて改善&実行し続けたということです。なぜならそうしないと生き抜くことのできない生きるか死ぬかの世界で生きてきたからです。
私は様々な人を見てきましたけれども、やはり目標達成をし続ける人や人から無理無謀と言われるようなVISIONを実現する人は確実にPDCAサイクルを回せている人だと思います。
PDCAサイクルを回し続けてる人=達成する人/成果を出す人
この方程式は間違いなく成り立つのではないでしょうか。
逆にPDCAサイクルを回せていない人というのは、何回も同じ事を繰り返したり、うまくいかないとすぐに飽きて諦めてしまったりする特徴があるのではないかと思うのです。
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PDCAサイクルを回せていない人の3つの特徴
私の場合、特に劇団四季に合格するまでの23歳から28歳までの5年間は本当に生きるか死ぬかのサバイバルのような生活でした。固定給なんてもらったことがありません。目標を達成できなければ、それは人生の落伍者を意味するような状況だったのです。
ですから、未達でも毎月毎月お給料がしっかりと通帳に振り込まれる境遇の恵まれた方々を見ていると、 自分が無意識でやってきたPDCAサイクルとは少し感覚が違うなと感じることが正直ありました。
PDCAサイクルを回せていない人の特徴は3つあると思っています。
計画ばかりで行動できていない
まず1つ目
「PLAN PLAN PLAN PLANで考えているばかりで行動していない」です。
このPLAN PLAN PLAN PLANで、計画を考えてばかりですと、やはり一歩踏み出す勇気が大きく強くなってしまい、失敗したらどうしようとか余計な考えや心配が同時に膨らんでくるのではないかと感じます。
大切なのがやはり「まずやってみる」という心構えです。知行合一とうい言葉もありますが、計画と行動はセットで考える必要があります。
その際に大切なことが「あらゆることがうまくいく」とは考えないことです。 私たちが何かビジネスで目標達成に向かう際、あらゆることは基本的にはうまくいかないという心構えがあると、何か困難や失敗が起きたときにそれがさほど苦ではならなくなります。
自分は順風満帆という順境マインドがあるとうまくいかなかったことが起きた時や想定外のことが起きたときにかなり傷つくのです。
ですから、基本的にはうまくいかない・こんな問題が起きる・こんなトラブルが起きる・こんな苦しいことがやってくる、こういったことを想定しながら「最終的にはうまくいく」というマインドでいる方が精神的にも健康でいられます。
この心構えで、考えすぎず、ある程度楽観的に実行を繰り返すことが大事です。
失敗から成果を抽出できていない
2つ目は「失敗したままになっている」です。
失敗を失敗のままにしておくのは非常に危険で、失敗からいかに成果を抽出していくのかが重要です。
ビジネスで成果を出すか否かの差は「この抽出の習慣を持っているかどうか」です。 成果を出す人/目標達成をする人は必ずこの失敗から成果を抽出する習慣を持っています。
中長期的に考えると、これがとてつもない差になってくるのです。
ここで、恐縮ですが私の話をさせてください。最初にお伝えした通り、 私は就職活動で人生につまずいてしまいフリーターをしていた23歳の時に劇団四季に入りたいというビジョンを持ちました。
ミュージカルの舞台に立つためには、クラシックバレエの体得が必須でした。 女性だらけの世界に男が突っ込んでいきましたので、冗談ではなく失敗だらけ恥だらけ泥まみれだったのです。(ついでに国家士資格の気象予報士試験も6回落ちました。)
28歳で目標達成するまでは、お先真っ暗八方塞がり何やってもダメでほんと失敗の連続でしたが、私は、転んでもただでは起きず、絶対に成果を抽出すると言う事だけはやっていたのです。
行動したら必ず失敗をします。失敗しない人なんかいません。それをまず受け入れるということが前提となる心構えです。
では失敗から成果を抽出する方法をお伝えしましょう。
やり方は簡単です。
白紙のノートに真ん中に線を引いてください。先の左側の上には現在、右側の上には未来と書いてください。
そして左側の末には起きた事象をそのまま書くのです。これがいわゆる失敗という結果です。

書いている途中で感情が湧いてきたらその感情もそのまま書きましょう。悔しい、なんで自分だけが、あれだけ努力したのに、努力は報われない、絶望的・・・、もうやめよう、など。
不思議なもので、自分の感情を言語化して殴り書きしてみるとすっと心が落ち着いてくるのが感じられるでしょう。
次に、心が落ち着いたりてからでいいので、右側のマスを埋めていきます。
右側のマスを埋めるときは以下の質問を、自分に向けてしてみます。
そこから学んだことは?
もう一度やるとしたらどうする?
やってみて気づいたことや発見したことは?
これらは思考を未来に向ける質問です。この質問をもとにを考え出したことを文字にして書き出してみましょう。これをやるかやらないかが中長期的にみると大きな差になります。
失敗を失敗で終わらせないためにはそこから得られた成果をこうして必ず言葉にしていくこと/言語化していくことが必要です。
そしてその紙を捨てないで必ず取っておいてください。ある程度時間が経ったら見返してください。すると自分が成長していることがわかるはずでしょう。
さらに、この成果を抽出した上が溜まれば溜まるほど、積み上がれば積み上がるほど「俺、頑張ってるじゃん」と自分で自分を褒めてあげることができるようになってきます。
これを自己効力感と呼びます。
すべての失敗を自分の目標に紐付け、 成果を抽出していきましょう。自分の目標や自分のなりたい姿に近づいていると言う実感を自ら味わうのです。この繰り返しは大きな自信を見出します。
忘れないでほしいので繰り返します。
転んだ時は痛いです。しかし転んだ時にしか見えない宝があります。走っている時はわからないんです。 転んで初めて地面に顔が違っていたときにわかることがあるのです。起き上がるときにはそれを必ず掴み取って起き上がりましょう。
失敗を自分の能力や価値の低下と結びつけている
3つ目の特長は「失敗を自分の能力や価値の低下と結びつけている」です。
多くの人が失敗した際に自己肯定感が大きく下がり、同時に自分の能力が下がった、自分の価値が下がったと考えてしまう癖があることです。
失敗はその瞬間は辛いことですのでそう考えてしまう事は仕方がありません。
しかし1つ言い切れることがあります。
それは失敗と自分の能力の低下/価値の低下は全く関連性と関係性がないということです。
失敗は目標達成に向かうための軌道修正の機会です。 心配しないことによってどんどんと昔のやり方にこだわるようになり、 チャレンジは変化を嫌うようになります。現状維持が大好きになります。 変化の激しい今の時代においては現状維持が1番のリスクでもあります。
失敗に対して、自分の能力が低下した/価値が低下したなどと考えるのではなく、失敗すればするほど自分の中に新しい価値が培われていると考えながら目標達成に向けて進んでいくこと、この心構えが最重要です。
失敗を単なる学習機会と捉えそこから成果を抽出したときにその成果が自分の目標達成に向かうための燃料になるということを自分にしっかりとマインドセットしていきましょう。
PDCAサイクルをジグゾーパズルで考えてみる
PDCAサイクルを、ジグソーパズルを完成させるための手段と考えると面白いです。
あなたがもしジグゾーパズルを完成させるとしたら、最初にやる事は角の4つのピースを見つけることではないですか?
次に平な部分がついた縁のピースを見つけてそれを試行錯誤してつなげていくと思います。 角のピースと平らな縁のついたピースが重なったら その2つから新しいピースが見つかり、つなげることができます。
こうしてジグソーパズルの組み換えにより、1枚の絵を作り上げるという目標に近づけていくと思います。
ビジネスにおける目標達成と例えると角のピースが「事前に自分がわかっていたこと」です。大変な縁のついたパズルが「やってみてわかったこと」です。 角のピースと平の縁のついたピースによってわかった新しいピースが「失敗によって掴み取った成果」です。

こうやって自分の中で、目標達成に向かうプロセスの中でやってみてわかったことできたことそして失敗してわかったことなどを自分で組み替えて作り上げていくのです。
そしてあなたがチャレンジし続けていると起こることがあります。それはすでに目標達成した経験のある人から「こうしたらいいよ」というアドバイスをもらえるということです。
そのアドバイスこそ、自分が知らなかった、失敗してもわからなかった、しかしパズルを完成するさせるために必要だった重要なピースでもあります。
PDCAサイクルを回すとは「パズルを完成させるための情報収集をしている」と思ってください。これをやっているかやっていないか、のは時間が経つごとに大きな差となっていきます。大きな実力の差にもなってきます。
最初にもお伝えしましたが、私は23歳から28歳までの劇団四季に合格する期間は固定給をもらったことがありませんでした。本当に生きるか死ぬかのサバイバルのような生活でした。劇団四季と気象予報士という目標達成のためにPDCAサイクルを回す。この嗅覚を研ぎ澄まさないとそれは本当に自分の人生の死を意味したのです。
当たり前に毎月毎月給料が自分の通帳に振り込まれると、本来持っていなければならないこの「PDCAの嗅覚」が退化してしまうと思います。パズルが完成しなかったら固定給が入らないと想定するとパズルに対する取り組みも変わります。
ぜひ一度、その意識を持ってPDCAサイクルを回してみてください。
パズルを完成させるために自分の思考とエネルギーと時間をどんどん注入していってください。その意識なら必ず目標達成できます。
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