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Z世代新入社員研修:プロ意識を高める方法〜新人に必要なマインドとは

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新入社員研修:プロ意識を高める方法

大手グループ会社のZ世代新入社員合同研修の概要と成功の秘訣

大手グループ会社の新入社員合同研修をしてきました。

参加者は大手ホールディングスのグループ会社全体のZ世代の新入社員で、様々な会社メンバーが集まり、140名の新人が一堂に集まって受講しました。

今回のテーマは
「新入社員研修:プロ意識の高め方〜ON THE STAGE」でした。

最初は、1人で6時間もの長時間をファシリテーションすることに不安を感じていましたが、研修が進むにつれ、非常に一体感のある良い研修になりました。

はじめまして、この記事を執筆した佐藤政樹と申します。劇団四季出身の研修講師として【受講生を惹きつけながら気づきと学びを促すことをモットー】に、講演会やセミナーの講師だけに限らず大手企業などでさまざまな研修を行っております。記事の内容をお読みいただき、もしご興味いただけましたら、ページ最下部のプロフィールや研修内容の詳細をご覧いただけますと幸いです。

Z世代新入社員の意識転換に必要なスキルとは?

研修の冒頭では、学生から社会人になったばかりの新人たちに「学生と社会人の違いとは何か」をディスカッションしてもらいました。

学生と社会人は、野球からサッカーにルールが変わるように、全く考え方も行動も変わってきます。サッカーの試合に野球の格好してバットとグローブを持っていったら大変なことです。

学生気分のまま社会人となると、後々自分が痛い目に遭うことになります。自分のメリットのためにも、早いうちに意識を切り替えることが大切だと、ワークを通して学びました。

参考動画「学生気分から社会人への意識変革とマインドセットとは?」

反転学習でZ世代の新人もプロ意識を身につけられる:劇団四季の教訓からの気づき

次に行ったのは、私が書いた「劇団四季から学ぶプロアマのほんのわずかな違い」という、社会に大きな影響を与えた記事を読んでのディスカッションです。

この記事は私が書いたところ、Yahoo!のトピックスに紹介され、合計2000万PVを達成しました。社会にインパクトと様々な反響をいただきました。

Z世代と呼ばれる今の若者からしたら、この記事は精神論に近い部分もありますが、プロ社会人になるために、劇団四季のプロ意識の価値観を学ぶことは、非常に新しい発見にもなります。

新人たちに「こうしろ」とではなく、「ここから何を学べるか」という気づきを促す反転学習につながるディスカッションをしてもらい、発表してもらいました。
 
【反転学習とは?】
効果倍増!「反転学習」を取り入れた面白い研修のススメ

現場での理不尽な事態に備えて新人研修を!ケーススタディで学ぶ対応策

今回の新しい取り組みとして面白かったのは、現場で起こりうるケーススタディを人事担当者と一緒に研修当日を迎えるまでに打ち合わせを繰り返し、これから実際に起こり得る理不尽な事態にどう対応するかということを想像して事前にディスカッションしてもらったことです。

今回のケーススタディは次のような流れでした。

下記シチュエーションであなたはどう対応します?

Aさん:あなた
Bさん:先輩
Cさん:チームリーダー

Aさん(あなた)はいつも同じ部署のB先輩と業務を行っています。B先輩は優しく何でも教えてくれる、信頼できる先輩です。ある日、B先輩から、上長であるチームリーダーのCさんに提出する資料集めを依頼されます。B先輩は「今度の月曜までに資料を集めて自分に提出してほしい。それを自分がまとめる」と指示しました。しかしその翌日、社内でB先輩が「金曜までに出せって言ったのにまだできていないのか?!締切は守れ!」とCさんに注意されているのをチラ見しました。するとB先輩は「Aの資料集めが遅れていてまとめるのが遅くなってしまいました」と言い訳を言っているのです。その場面をAさんが物陰から見ていることを、B先輩とCさんは気づいていません。その後、Aさん(あなた)はどのような対応をします?

あらかじめこういった理不尽なことが起こり得ることを想定しておくことは非常に重要です。なぜならば想定しておくことで、実際に起きたときの精神的な衝撃が少なくなるからです。

以下は、新入社員から上がった、このケースに対するいくつかの対応策です。

・Cさんに対してBさんを非難することは意味がない。
・大事なのは間に合わせるために対応すること。まだ間に合う状況なので、今自分ができることに集中し、優先順位を考える。
・Bさんに対して、自分の聞き間違いがなかったのかをまず確認する。
・自分がCさんの立場だったら、どのような行動とったら評価が高まるかを考えて発言や行動する。

こういった様々な意見が出てきました。

Z世代の新入社員のプロ意識を高めるための考え方:劇団四季の「ゼロ幕」とは?

研修の最後に、劇団四季の俳優たちがとても大切にしている「ゼロ幕」という考え方を紹介しました。

劇団四季では、1000回出演しようが2000回出演しようが、毎回素晴らしい作品をお客様に届け続ける理由は、職場というステージに一歩踏み出す前に、自分がなぜここにいるのか、何のために行動するのかを考えることにあるのです。

自分の役割や立場をしっかりと認識し、組織の目標に対して良い影響をもたらすために、自らがどのような行動を取ることができるのかを自ら考え、行動する文化が劇団四季にはあるのです。

私はライオンキングのチーターの動きを見せながら、ゼロ幕を意識した動きがどのように違うのかを示しました。ただ形だけのチーターの動きではなく、本物のチーターのような動きをすることで、どのような違いが生じるかを実演しました。140名の受講生たちは、私のパフォーマンスを静かに見守っていました。

新入社員研修:プロ意識を高める方法

新人と人事担当者からの感謝と称賛の声!プロ意識を高める研修で、新人たちが得たものとは?

翌日こんな嬉しいメッセージが私のSNSに届きました。

受講生のメッセージ。

佐藤政樹 様

突然のDM失礼いたします。
昨日、佐藤様の研修を受講させていただきました、○○○ホールディングスグループ新入社員の○○○○と申します。昨日のお礼の言葉をお伝えしたかったのですが、どこからご連絡すれば良いか分からず、DMという形でご連絡させていただきました。

研修では、ディスカッションなども交えながら、改めて自分自身のビジョン・なりたい姿に向き合う機会をいただき、大変有意義な時間となりました。
特に、「ゼロ幕の意識」に関してのお話の際に仰っていた、「掛け算では、1つでも0が入ると一気に結果が0になってしまう」という言葉が非常に印象に残っております。

今後各部署に配属され、実務に入っていくことになりますが、この「ゼロ幕の意識」を忘れず、会社に貢献できるよう精進してまいります。

改めて、今回は私たち新入社員のために貴重なお話をいただき、ありがとうございました。

とても嬉しかったので、それを人事育成担当者に喜びの報告として伝えましたら、人事の方からもこんな称賛の声を頂きました。

佐藤政樹様
グループ合同研修の締めとして、
本当にすばらしい研修をありがとうございました。

来年の採用人数はまだ未定ではありますが、
これだけの大人数が一体となれる研修はなかったので
またぜひお声がけさせていただければと存じます。

本当に、ありがとうございました。
よろしくお願いいたします。

新入社員研修:講師の総括

140名もの、新入社員を1人でファシリテーションして巻き込んでいくことができるか始める前はとても不安でしたが、今回このような結果を得ることができ、非常に嬉しく思います。自分の器が少し広がったようでした笑。

・学生から社会人へのマインドセットしたい
・自ら成長することを選ぶ意識を植え付けたい
・プロ意識を持って仕事をしてほしい
・困難に心が折れるのではなく、それを乗り越え、自分の糧にするような人材になってほしい

そんな人事の方はぜひお問い合わせください。

関連記事はこちら
新入社員のマインドセット研修。新人の早期戦力化を実現する意識変革13のポイント

今回のタイムラインとコンテンツはこちら
タイムライン 9:30~12:30/13:30~16:30(計6H/途中昼休憩1H)
■タイムライン
0930-0935 ガイダンス
0935-0940 講師紹介
0940-0950 目的の共有
0950-1010 学生と社会人の違い(ワークと解説)
1010-1025 気づきのディスカッション(シンキングタイム込み)
1025-1030 グランドルールとチームリーダー決め
1030-1040 プロとアマのほんの僅かな違い(説明と各自読み込み)
1040-1050 気づきのディスカッション(シンキングタイム込み)
1050-1055 講師総括(Goal:プロ意識とは)
1055-1105 休憩
1105-1107 リーダーペップトーク
1107-1110 プロの3つの条件(解説)
1110-1120 プロに成長するためには(解説 Goal最後に研修で各自コミット)
1120-1130 気づきのディスカッション(シンキングタイム込み)
1130-1150 コントロールできること、できないこと(解説)
1150-1155 講師の歌からの学び(エンターテイメント)
1155-1210 気づきのディスカッション(シンキングタイム込み)
1210-1215 快適な感情の選択(解説)
1215-1240 午前中の振り返りと発表

1240-1340 休憩

1340-1342 リーダーペップトーク
1342-1345 午前中の各自振り返り
1345-1400 ケーススタディ①ディスカッションと発表
1400-1405 まとめ
1405-1420 ケーススタディ②ディスカッションと発表
1420-1425 まとめ
1425-1440 ケーススタディ③ディスカッションと発表
1440-1445 まとめ
1445-1455 休憩
1455-1505 未来の理想像(解説)
1505-1520 働く目的(書き出しとディスカッション)
1520-1550 プレゼン準備
1550-1620 プレゼン×6(ひとり90秒目安)
1620-1630 送り出しとまとめ

新人研修ユニーク

元劇団四季主役が動画でプロ意識を伝える新入社員研修

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