■完全実力主義の世界で生き残る人の特徴とは?
完全実力主義のプロの世界では雇用形態は会社員の方とは大きく違います。怪我や病気をしたらお終いで、保証も安定も全くない一人ひとりが個人事業主です。生き残りが非常に激しいことは想像ができる方が多いかもしれません。
私は、その商業演劇という一際変わった世界に長らく身を置いてきました。やりたい人も替わりも沢山いて、人の入れ替わりが非常に激しい現場です。その現場を通して知り得た「プロとして生き残こる人と去っていく人」の違いをまとめてみたいと思います。
■実力主義の世界で生き残る人の特徴とは?
私が、新人中の新人だったころに印象的だった出来事があります。私は23才を過ぎてから、クラシックバレエの勉強を始めました。大人から始めたため、入門クラスからのスタートです。私は劇団四季でバレエを教えている一流の指導者の下で、ストレッチのクラスを受講することになりました。
私は、そのレッスンが初心者ばかりのコースだと思っていました。しかし、驚いたことにその入門ストレッチクラスには、私が観に行った劇団四季のベテランの俳優さんも、レッスンを受けに来ていたのです。忙しい舞台の本番中の合間をぬって入門クラスを受けに来るというその行動も理解できませんでした。
しかし、今となってはそれがよくわかります。私が受けていた入門クラスは、ただのストレッチクラスではなく礎を築くための要素がふんだんに組み込まれているメソッドだったのです。
そこで、私は大きな気づきを得ました。プロとして生き残る人の共通点は、「仕事の土台を常に固め続ける」という意識を持っています。
どんなにキャリアを積んでもベテランになっても常に足元を固めているのです。
■大切なことはつねに基礎の中にある。
本当のプロは常に、基礎を磨きながら自分の成長を続けていきます。1年で去る人は、その土台を疎かにする人、意識の低い人です。土台が出来ていないと伸びる可能性も出てきません。
新入社員が5年後10年後に伸びるか否かは、土台を落とし込んでいるか。そして、磨き続ける事の大切さを知っているか知らないかにもその一因があるのです。
■あなたがプロとして成功し続けるためには?
こうした経験を元に、私は研修で基礎の重要性をお伝えしています。いま、新入社員であれば、基礎を徹底してください。また、中堅の方であれば、改めて今の仕事の基礎を見直してみることが大切です。
「あなたの仕事の基礎はなんですか?」
と問いわれて、出てきたものを改めて振り返えってみると良いでしょう。自分の仕事を振り返り、足元を固めて、さらなる成長を遂げてください。
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