■仕事で干された不遇な時期の考え方
「尺蠖(しゃっかく)の屈(かが)めるは伸のびんがため」(易経)という言葉をご存知ですか?
将来の成功を得るために、一時の不遇をしのぶことの例えです。
不遇の時期でも、たっぷり勉強ができ、飛躍するための準備の時間と考えることが大事だということを伝えるとても前向きでエネルギーに満ちた言葉です。
例えば、こんな不遇を感じる時期があると思います。
「自分よりも能力が低いと思われる人が、自分よりもいい仕事をしている」
「突然、新人と同じような仕事をさせられる」
「突然地方に飛ばされる」……。
人はうまくいっている時よりも、うまくいっていない時のほうが多いと思います。こんな時、心中穏やかでないのはみんな同じです。
そんな時こそ、大ジャンプする前は、しっかりと屈むようにエネルギーを蓄える時期だと自分を客観的にみる必要性があります。
■ひとつの椅子を争う世界は仕事で干されることばかり
私は、劇団四季という舞台の世界で経験を積んできました。
ひとつの椅子を皆で争うような世界です。
自分のことを過信していたわけではないのですが、プライドが高かったのだと思います。見栄も張っていたのでしょう。不遇に感じる時ばかりでした。
そして、とても未熟だったのですが、その度に「なんで自分が……」とイライラしたり、くさったりしていました。
特につらかったのが、まわりが大活躍して飛躍していく中で、自分だけが貧乏くじをひくようなかたちで、入ったばかりの新人と同じような仕事を長期間していた時でした。
足を引っ張る人間に対して悪口を言ったり、怒りをぶちまけていたこともあります。今にして思えば、自己中心的で本当にひどかったと、ただただ反省しています。
しかし、このころ私の心の底に、先ほどお伝えした「尺蠖(しゃっかく)の屈(かが)めるは伸のびんがため」という心が備わっていたら、まったく結果が違っていたと思うのです。
もっともっと早く知っておけばよかったと、よく思います。
この心構えがあれば、苦しみをプラスのエネルギーに変えて成長していけたからです。
■仕事で干されたという感情も整理できる
ビジネスシーンで言ったら「仕事がつまらなくてかったるい。眠い」と思うようなこともあるでしょう。
しかし、自分が頭の中で目の前の仕事を「つまらない」と思考するからかったるくて眠くなっているのだと思います。
なかなか感情はコントロールできませんが、思考はコントロールができるものです。
頭の中で、「つまらない」という情報処理を脳内でしなければ、その仕事を淡々とこなすことができるはずです。
「つまらない」→「つぎに飛躍するための時期」こう思考を切り替えるだけでつまらないと感じていた仕事さえも楽しくなってしまうのだと思います。
■仕事で干された時にお薦めの最強の思考法
「尺蠖(しゃっかく)の屈(かが)めるは伸のびんがため」という言葉はもっと早く知っておきたかった言葉です。
「不遇なとき」は次に飛躍するため、そして力をつけるための時間。それに気づかず、くさって文句ばかり言っていた、あのころの自分にも教えてあげたい言葉です。
あなたが不遇を感じる時が来たら、「力をつけるために演出された特別な時間」と考えて、乗り切ってみませんか?
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