■困難を乗り越えるための心構え
「23才のフリーターから劇団四季と気象予報士のダブル合格を目指し28才で達成された佐藤さんは、どうして5年間もあきらめないでモチベーションを維持できたのですか?」
これ、私(佐藤政樹)が本当によく聞かれる質問です。
「もともと才能があったのでしょ?とんとん拍子だったのでしょ?」
私を表面的に捉えてこう言う方もとても多いのです。しかし実際は、失敗だらけ・恥だらけ・毎日が挫折。泥水をかぶってもなんとか起き上がってきました。
私は、もともと強く逞しくモチベーションの高いタイプでもありません。どちらかというと苦しみがあるとすぐに自分のエネルギーが落ちるタイプでした。当時の私を知る人ならわかります。すぐ凹む。すぐ寝込む。すぐに落ち込む。
しかし結果的に、苦難や挫折を乗り越えあきらめずに起き上がり、劇団四季と気象予報士のダブル合格という、人から無謀と言われた目標を達成することができました。
なぜ、困難を乗り越えることができたのか?
その理由や要因はたくさんあり語りきれないほどですが、この記事では私があきらめなかった大きな要因のうちの一つである「ロールモデルの力」について、未来の成功者・ダイヤの原石・未来の逸材であるあなたに、お伝えしていきます。
■ロールモデルの偉大な力
成功するためには、ロールモデルを持つことが大切だということを聞いたことがあるかもしれません。
すでに多くを経験し成功しているその人は、自分と同じ頃どんな事を考えていたのか?どんな事を学んでいたのか?どんな人と付き合っていたのか?ロールモデルがいることがあなたに大きな力を与えてくれると言われます。
先日、私もロールモデルを追いかけていたのだと気づかされる事がありました。それは、企業での研修会で高知県に行ってきたときのことです。
高知といえば坂本龍馬。せっかく来たのだから、私は延泊してずっと行ってみたかった坂本龍馬記念館に行くことにしました。
私は、中学生の頃に夢中になって幕末の文献を読みました。その中でも坂本龍馬は特別でした。空想・想像の中の世界ですが、熱い志、人望、器の大きさ。頼もしさ。それでいて茶目っ気、愛嬌。女子の憧れの的でモテモテ。こんなかっこいい男になりたい!ワクワクしながら思ったものでした。
あれから何十年が経過し志を成し遂げた今、その坂本龍馬記念館で龍馬の手紙を生でみて気づいたことがあったのです。
私の心の底のどこかに、坂本龍馬というロールモデルがいたということを!
そして、諦めずに起き上がれた大きな要因の一つが坂本龍馬というロールモデルの存在だったことを!
■龍馬の生手紙で再認識
20代当時の私は失敗だらけでうまくいかないことが多く、とても苦しんでいました。今までうまくいった時はどんな自分だったのか?真剣に悩み、うまくいく時の自分を分析したことがあったのですよ。
「こういう時こそ周りから愛されるし信頼されるし物事がうまくいく自分」という時はどんな人柄な時か?自分に問いて悩んで悩んで行き着いた答え。
それは、自分がカッコつけていない時、よく笑っている時、お茶目な時でした。だから実は、20代の時に自分へのキャッチコピーを紙に書いて張っていたのです。
「かっこつけない!よく笑う!お茶目」と笑。
坂本龍馬記念館で実物の手紙を見て、坂本龍馬の文献をワクワクしながら読んでいた中学生の頃の頭の中の坂本龍馬像がフラッシュバックしました。実物の龍馬の手紙からその人間味を感じたのです。
歴史的に名を残した偉人が屁とか金玉とかいう言葉を平気で使っていたり陸奥陽之助をからかったり、桂小五郎の心配性を圧倒したり。手紙の文字から、飾らずに大笑いし茶目っけたっぷりな龍馬の息遣いが感じられました。
「あぁ、龍馬という憧れの存在が心の奥にいたからあのキャッチコピーがでてきたんだ」
どこかで憧れ続けた坂本龍馬がいたのです!坂本龍馬という憧れの存在が心の奥にいたことを、実物の手紙をみて気づいたのです。
坂本龍馬の手紙
■ロールモデルの偉大な言葉を力にする
「世の人は我を何とも言わば言え、我なす事は我のみぞ知る」
これ、坂本龍馬が残した名言です。展示されていた龍馬の手紙の中のこの文字を実際にこの目で見て鳥肌が立ちました。中学生の時、どれだけこの言葉に心が震えたか。
私が劇団四季に入るための必須科目であるバレエを大人になってから始めて女の子たちに混ざってひーひーいっている時も、失笑されている時も、立派に就職した同級生達から何をやってんだ?という冷たい視線を感じた時でも
“自分のやり方は自分でしかわからない。
今に結果を出すからどうとでも思っていろ。”
と考えていました。
オーディションや試験に落ちまくって「もうだめだ」って思ったときに、起き上がれたのは、憧れ続けた坂本龍馬の生き様が碇のように腹の底に備わっていたからという事も、坂本龍馬資料館の龍馬の手紙をみて感じました。
恥ずかしいからとか、ちょっとやそっとの努力でできないからといって諦める自分は、腹の底にいる龍馬というロールモデルからは乖離しています。
そんなことで諦める男は許さんぜよ。
腹の声が自分を奮い立たせてくれたのだと思います。
坂本龍馬誕生の地の石碑
■ロールモデルの思考で心のスペースを埋める
20代で全くうまくいかない時は、自分で作ったキャッチコピーから乖離しているのは明らかでした。だから自分らしく能力を発揮できる時の自己をしっかりと分析して言語化し指針にするのはオススメです。
そのヒントは憧れのロールモデルです。
こんな人みたくなりたい、かっこよく生きてみたい、ロールモデルを持つという力はすごいです。
だから、未来の成功者であるあなたには、今のうちから、いろんな文献を読み、本物に触れて、いろんな一流の人に対するアンテナを立ててあなたのロールモデルを作って欲しい!
そして苦しい時は、「尊敬するあの人だったらどう考えるのだろうか?」いったん心にスペースを持ち、ロールモデルの思考や生き様でそこを埋めてみる習慣を持って欲しい!
なぜならそれが、苦しい時のあなたを支え、起きあがるための大きな力になるから。
最近、大志をもった若者に、「佐藤政樹さんが僕のロールモデルです」と言ってもらえたことがありました。本当に嬉しかったです。僕の人や仕事に対する姿勢や仕草とかも真似してくれています。キラキラした目で私をみてくれるのです。
そしてこう思います。
これからも佐藤政樹は多くの若者のロールモデルになれるように大志をもって生きていく所存ぜよ!
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