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カラオケ上達の5つの秘訣があなたのプレゼン力を向上させる!

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■カラオケには伝達力向上の鍵が隠されている!

 日本が世界に誇る独特の文化である「カラオケ」。

 
カラオケには、実はビジネスマンのプレゼンテーションや伝達力を高めるための鍵が隠されているのをご存知でしょうか?

 
いまやとても多くの方が仕事上の付き合いや接待などでカラオケに行き歌を披露しなければならない機会があります。そんな時に上手に歌うことのできる人は2倍にも3倍にも大きく見え、歌い終わった後には周りに人が集まってしまったりもするものです。

 
そのためカラオケを上達するためにボイストレーニングに興味を持たれるビジネスマンはとても多いですし、こっそりとボイストレーニングに通う人もいます。

 
私は、経営者の方や社内トレーナーなどプロの方向けに伝達力向上のための指導させて頂いているので、今回のコラムでは、ビジネスマンのカラオケが上達して接待を有効的に楽しく過ごせるだけでなく、ご自身の伝達力まで向上させてしまう知恵をお伝えします。

■カラオケ恐怖症だった私のSTORY

 そういう私は、カラオケは大の苦手でした。「カラオケに行こう」という流れになっただけでも憂鬱になりました。恥をさらしに行くような気持ちにもなりました。

 
洋楽ばかりを聞いて学生時代を過ごしてきた私は何を唄ったらいいかもわからず、とりあえず米米CLUBの「浪漫飛行」を唄ったところキーが高すぎて歌えなくなり、女性陣から「がんばれ~」となぐさめの掛け声を貰ったのは今でも忘れられない思い出です。

 
最初の歌い出しで、音が正確に出せなくていつも崩壊をしていました。マイクを持つ手はいつも震えいていました。

 
しかし、劇団四季でプロとして10年間舞台に立って現場で歌を覚えてきた私は、今ではカラオケに行くということはお客様や仲間から一目置かれる絶大なチャンスとなります。

 
カラオケによりその場を共有した人とのコミュニケーションが円滑になり良質な人間関係を築けるようになった経験もあります。

 
聞いている人が心地よく感じるには、シンプルなこつがあります。そして何度も言いますが、カラオケはプレゼン向上にも繋っています。

 
本格的に歌を習ったのは28才を過ぎてから。素人から劇団四季の主役まで登りつめて1000人の前でソロを何曲も歌った叩き上げの男が、カラオケが上手になり、ご自身の伝達力をあげるためのアドバイスを順に説明していきます。

■確実にプレゼン向上に繋がる!カラオケ上達の秘訣

目次
1. 歌う前の心構え
2. 正しい姿勢について
3. 呼吸について
4. 音程とリズムについて
5. 歌詞の内容について

 
このコラムは音痴を強制するものでも歌唱力を上げてプロの歌手を目指すためのものではありません。

 
あくまでもビジネスマンが、カラオケが上達することによって人間関係が良くなってカラオケなどの接待の時間も自分自身が楽しく過ごすことができ、さらにはご自身の仕事での伝達力向上につなげるのが目的です。

 
ぜひ、参考になさって記事を熟読してみて下さい。

1:歌う前の心構えについて

 どんな場の雰囲気も崩さないような一曲を絞って探していくことが勝負のための第一歩です。高すぎず低すぎず、自分のキーに合った曲を一曲だけやりこんで以下に述べるとおり練習してみます。

 
一曲をとことんやり込むとそれが他の曲の応用にもなりますし、なにより安心材料です。カラオケが苦手な方は「〇〇さんも一曲歌って下さいよ。」と言われたときに、「じゃあ」と即答できますし、何を唄おうか迷ったり自分から率先して曲を入力しなくて済みます。

 
そして、なにより他の人が歌っているところを聞いてあげる優しさも生まれます。(カラオケにいって次に何を唄うか必死で、歌っている人に視線を向けないのは相手にとっては失礼です)

 
ストレス発散で盛り上がる場でしたら構いませんが、接待の場でしたら歌っている時に自分に酔わないという注意も必要です。これは営業でもプレゼンテーションでも同じことです。

2:正しい姿勢について

 ビジネスのプレゼンテーションでもそうですが、人前に立った際の姿勢はとても大事です。カラオケとなると、肩をつぼめて首を前に出して歌ってしまう方は非常に多いです。

 
プロは歌いだしまでの姿勢を見ればどれだけ実力があるかわかったりもします。簡単に誰でもどこでもできる姿勢矯正法がありますのでここで紹介しましょう。

肩幅に足を開いて立ちます。

腹底に意識を集中させてつま先立ちをしましょう。

その状態をキープしてみます。

グラグラしてしまう人は、指先やふくろはぎの力でバランスを取ろうとするのではなく腹底の中心でバランスをとるように心がけます。集中して何度も練習するとできるようになります。

両腕を真っ直ぐ下に降ろして腰の左右にすとんとおろします。両手の指先が床の方から引っ張られるように両腕を下に伸ばしてみましょう。

その時に両肩が、内側につぼまず背中側に覆いかぶさっていくような意識を持ちます。
すると、頸椎が伸びる感覚が掴めるでしょう。

顎があがらないように引いて、つむじが天井から引っ張られるように上から全身を引っ張ります。

その状態をキープしたらゆっくりつま先立ちから足を床に付けていきます。その時に、つむじが天井から引っ張られ続けているようにゆっくり下がります。

その状態は、上半身にとても力が入っているので、多少崩れても構いませんのでそこから上半身をリラックスさせ腹底だけに力を入れます。

シンプルなその状態で歌うようにしましょう。それだけで上手に見えます。

マイクは下から顔に向けるのではなく、正面に垂直に向けて歌った時に息がぶつからない位置をキープしましょう。もうひとつの手はお腹の底に当ててもいいです。

力が入っているのは、バランスをキープした腹底だけ。あとはリラックスします。
顎があがらないように注意します。

3:呼吸について

 私が経営者の方にビジネスのプレゼンテーションの指導をする時は、必ず呼吸法をマスターしてもらいます。呼吸法がすべての表現の基本だからです。

 
とくに息をコントロールして長く吐くロングブレスは非常に大事です。

 
仕事のプレゼンテーション能力の向上のために呼吸法を続けるというと、継続して練習するのが難しいという方がいますが、そういう方は、カラオケを上達するという目的になるとモチベーションが一気にあがり毎日のタスクとして表にしたりもします。

 
これを練習すると決めた一曲を使って“正しく”息を吐く練習をしてみましょう。

 
今は、ほとんどの曲がカラオケ版をダウンロードできます。スマートホンで聞きながら息を流す練習はいつでもどこでもできます。その息のうえに声がのっているという感覚をもちましょう。

詳しい練習方法は→成果につながるボイストレーニングの記事をご覧ください。

4:音程とリズムについて

 聞いている人を不快にさせないポイントと、この人は上手い!と思われるポイントは“音程とリズム”にあります。

 
音程だけ良くてもダメです。リズムが崩れているとノイズになってしまいます。プロの世界では音程とリズムが厳格に求められます。

 
プロのように厳密な音程をとる必要はありませんが、音程とリズムをはずさない意識は大切です。

 
そのために絶対に大切なことは、“聴く力”です。

音程が悪い人は、歌いながら自分の声しか聴いていない人です。リズムを外しまくる人も同じで、聴いていない人です。

 
では何を聴くのだと思いますか?

 
それは自分の声ではなく、カラオケの伴奏です。伴奏の中には、いろんな音で構成されています。自分の声ではなく伴奏に意識を集中して聞く事により自然と音程感は良くなっていくものです。

 
※相手の事を理解しようとするには、自分の言いたい事を伝えるのではなくまず相手に関心よせて傾聴するというコーチングの定義にも似ています。

 
耳を澄ませて伴奏に意識を向けると気づかなかったいろんな音が聞こえてきます。華やかなメロディーの音だけでなく、パーカッションの音・ベースの音・金管楽器の音など。

 
ドラムやベースの音がしっかりと耳で聞ければ、リズムもしっかりとはまったりするものです。意識を自分から外に向けましょう。

プレゼンテーションの際も、意識が自分に向いてしまうことは聴衆が興ざめしてしまうポイントでもあります。

 
プレゼンを成功させる秘訣は、意識が自分に向いているか聴衆に向けることです。うまく見られたいとか、上手く話したいなど、自分に意識が向いた瞬間に緊張に襲われ失敗する可能性が高くなるのと同じです。

5:歌詞の内容について

 これと決めた一曲の歌詞の内容を書き出し、またはプリントアウトして歌わずに何度も読み込んでみましょう。

 
プレゼンテーションでも営業の場面でも大切なことなのですが、聴いている人に話の内容をイメージさせなければいけません。歌詞の内容を聴いている人にイメージさせる意識をもつのです。そのためには歌詞を何度も読み込む必要があります。

 
今の日本の音楽業界では“高音ブーム”といいますか、高音を出すことが目的になってしまっているところがあります。しかし、歌詞の内容をしっかりと読み込むと、想いが強まった結果、高音になっていたということがわかるようになります。

 
歌詞の内容を何度も読み返し、呼吸の練習を何度もしてカラオケの伴奏を集中して聴き、音程とリズムを意識して歌います。

 
その時に、言葉を全部母音に直してお腹の底から母音を唄ってみるのも効果的です。

※(例えば、“不思議な(HU・SHI・GI・NA)、気持ちだ~(KI・MO・CHI・DA)”でしたら子音のSやGやDなどを外すと“ういいあ(U・I・I・A)、いおいあ~(I・O・I・A)”)となります。

なぜならば母音だけの発声は、お腹を使わないとできないからです。とてもエネルギーを使いますので、人前で話す練習にもなります。

■まとめ:カラオケは伝達力向上そのもの

これらからわかるように、カラオケの上達は自身の表現力の上達につながります。プレゼンテーション能力もあがるでしょう。

 
忘れてしまいがちなのは、なによりも楽しむ心です。

 
ビジネスシーンでも嘘偽りでも上辺でもなくワクワクいきいきと眼を輝かせて話されているビジネスマンは、魅力的ですものね。

 
お仕事上でのカラオケ能力の向上は、自分自身の伝達力向上のための絶好の機会でもあります。ぜひ、有意義な時間として前向きに捉えてみてください。

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