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製造現場のモチベーションはどう上げる?「プロ意識」醸成研修の全貌

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単調な業務でも社員のプロ意識は変えられるのか?

毎日の業務が同じことの繰り返しで、社員のモチベーションが下がっていると感じることはありませんか?

特に、決まった手順を繰り返す製造現場や定型業務が多い部署では、日々の変化や刺激が少なく、成長を実感しにくいものです。

その結果、現状維持に満足してしまい、業務改善への意欲や、仕事に対するプロ意識が徐々に薄れてしまう危険性があります。

人材育成に携わる皆様は、

「社員には自分の仕事にもっと誇りを持ってほしい」
「やらされ感ではなく、自らの内側から湧き出るようなやる気を持ってほしい」

と日々頭を悩ませているのではないでしょうか。

本記事では、そんな単調になりがちな業務環境において、社員の「プロ意識」を劇的に変え、自発的な「社員の成長」を促すことに成功した画期的な「研修」の事例をご紹介します。

日本トップクラスの劇団で培われたプロの考え方を取り入れたこの研修が、どのように社員の意識をポジティブに変え、日々の仕事への向き合い方を一変させたのか

明日からの組織作りに役立つヒントを詳しく紐解いていきます。

この記事を書いた人:佐藤政樹(研修講師・著者)
劇団四季出身元主役の講師。「人を惹きつける話し方」(プレジデント社)著者。受講生を惹きつけながら“気づき”と“学び”を引き出す研修をモットーに、新入社員研修から行政・金融・教育・医療分野まで幅広く登壇。詳しくはページ下部のプロフィール・研修情報をご覧ください。

このコラムの要約ガイド
定型業務の多い職場で起きがちな「モチベーション低下」や「他責思考」の課題を、劇団四季の元主役による異色の研修で解決した事例をご紹介します。社員の「やらされ感」が払拭され、仕事を「自分事」として捉えるように本物のプロの情熱がいかにして社員の心に火をつけ、自発的な成長意欲を引き出したのか、その全貌とリアルな受講者の声をお届けします。

なぜ定型業務の現場はモチベーションが低下しやすいのか?

企業が成長を続けるためには、社員一人ひとりのモチベーションとプロ意識が不可欠です。

しかし、業務の特性によっては、その維持が非常に難しいケースが存在します。

まずは、なぜ特定の職場でモチベーションの低下が起きやすいのか、その根本的な原因を探っていきましょう。

変化が少なく安定志向になりやすい環境の課題

今回事例として取り上げるのは、非常に公共性の高い製品を製造している歴史ある大規模な会社様です。

この組織では、常に新しい製品やサービスを開発し続ける企業ということではなく、「決まった製品を、決まった品質で、いかに安定的に製造し提供し続けるか」が最大の使命となっていました。

実はこうした環境こそ、モチベーション管理において特有の課題を抱えやすいのです。

なぜなら、毎日の業務が同じ作業の繰り返しになる場面が多く、日々の業務における劇的な変化や新しい刺激が極端に少なくなってしまうという特徴があるからです。

このような環境下では、職員はどうしても、変化を好まない傾向に陥りがちです。新しいことへの挑戦よりも、「今のままでいい」という現状維持を選びやすくなってしまうのです。

その結果、柔軟な対応力や自発的な業務改善への意欲が育ちにくく、「毎日淡々と目の前の仕事をこなすだけ」という状態になりがちです。

この会社様は、脈々と受け継がれてきた高度な伝統技術や、厳格な品質管理体制を持つ、極めて稀有で立派な組織です。

本来であれば、社員は自分たちの仕事にもっと大きな誇りを持って然るべきです。

しかし、毎日の変化の乏しさから、その「仕事の偉大さ」や「働く目的」を自分自身で実感することが難しく、結果としてプロ意識やモチベーションの低下を招いてしまっていたのです。

「やらされ感で仕事をするのではなく、自分の内側からやる気が湧いてくるようになってほしい」
「ブレない軸を持ち、誇りを持って業務に向き合ってほしい」

これは、定型業務を抱える多くの企業の人事・研修担当者が共通して抱く、切実な願いと言えるでしょう。

劇団四季の元主役に学ぶ!プロ意識に火をつける異色の研修

こうした「安定志向で変化を避ける体質の組織」の課題を打破するために実施されたのが、エンターテインメントの最高峰である「劇団四季」のプロフェッショナルな考え方をビジネスに応用した、前例のない異色の研修でした。

異業種(エンタメ×製造業)の共通点である「高い品質を作り上げる」思考

「華やかな舞台の世界の考え方が、変化の乏しい製造業の現場にどう役立つのか?」と疑問に思う方もいるかもしれません。

しかし、受講した社員たちは、すぐにその本質的な共通点に気づいてくれました。

ある受講者はアンケートでこう語っています。

「製造業と劇団四季という全く違う2つの業種だが、品質の高いものを作り上げるという共通点があり、多くのことを学ぶことができた。製造業は基本的に同じことの繰り返しでマンネリ化が避けられないものだが、考え方や見方を変えることで避けることができるということを学ぶことができた」

舞台俳優は、毎日同じ台本、同じ演出で、何百回、何千回と同じ舞台に立ちます。
ある意味で、これほどの「定型業務の究極形」はありません。

しかし劇団四季の舞台は、決してマンネリ化することなく、毎回新鮮な感動を観客に届けます。

そこには、同じことの繰り返しの中に常に価値を見出し、品質を極限まで高めようとする「プロの思考法」が存在するのです。

この思考法こそが、定型業務でモチベーションを失いがちなビジネスパーソンにとって、最大のブレイクスルーとなるのです。

社員の意識を劇的に変えた3つの「プロの教え」

では、具体的にどのような教えが社員たちの心に火をつけたのでしょうか。

研修で伝えられた数多くのエッセンスの中から、特に社員の意識変容に大きく貢献した「3つのプロの教え」を解説します。

①「コントロールできること」に焦点を当てる(自分の感情やモチベーションは自分で作る)

一つ目の重要な教えは、「自分がコントロールできることと、できないことを明確に分け、コントロールできることにのみ焦点を当てる」という思考法です。

仕事をしていると、

・会社の制度が悪い
・上司のやり方が気に入らない
・環境が恵まれていない

と、不満を口にしたくなることがあります。

しかし、他人の感情や過去の出来事、会社の環境など、自分が直接コントロールできないものにいくら執着しても、現状は何も変わりません。

プロフェッショナルは、環境のせいにしません。

「今のこの環境下で、自分に何ができるか」
「自分の思考や行動をどう変えるか」

という、自分が100%コントロールできる部分にのみエネルギーを注ぎます。

自分の機嫌やモチベーションは、環境から与えられるものではなく、自らの思考と行動の選択によって「自分で作るもの」なのです。

この真理に気づくことで、社員は環境に依存する受け身の姿勢から抜け出すことができます。

②「ゼロ幕の文化」が品質と安全を作る(プロとしての心構えと事前準備)

二つ目は、劇団四季に根付く「ゼロ幕の文化」という考え方です。

舞台演劇には、第一幕、第二幕という構成がありますが、一流のプロが最も大切にするのは、幕が上がる前の「ゼロ幕」、つまりステージという職場に第一歩を踏み出す前の心構えです。

お客様の前に立つずっと前から、プロとしてのスイッチを入れ、心身を完璧な状態に仕上げておく。

この心構えこそが、本番での圧倒的なパフォーマンスを生み出します。

この「ゼロ幕」の概念は、製造現場や日々の定型業務にそのまま当てはまります。

ある受講者が

「心構えを含めた事前準備が、『品質』『安全』につながるという内容に共感できた」

と語ったように、

・作業に入る前の身支度
・道具の点検
・安全確認
・そして「今日も最高の製品を作る」という心の準備

この「ゼロ幕」の質を高めることが、ヒューマンエラーを防ぎ、最高品質の仕事へと直結するのです。

③「何故(Why)」働くのか?(ゴールデンサークルの思考で仕事の目的を見つめ直す)

三つ目は、ゴールデンサークルの法則を用いた「何故(Why)から始める」という思考です。

多くの人は、自分が

・「何(What)」をしているか
・「どうやって(How)」しているか

は理解しています。

しかし、「何故(Why)」その仕事をしているのか、その根源的な目的や信念を見失いがちです。

毎日同じ製品を作る現場において、

「ただ指示されたから作る」のではなく
「なぜ自分が今その場にいて、その製品を作っているのか」

という「Why」の部分に立ち返ること。

この組織には大きな理念(Why)があります。

この大きな目的に自らの日々の業務を接続できたとき、単調な作業は「社会的意義のある尊いミッション」へと昇華され、内発的なモチベーションが自然と湧き上がってくるのです。

【研修事例・受講者の声】「やらされ感」から「自分事」への変化

この研修は、幅広い年代(10代〜60代)の社員約200名に対して実施されました。

当初、「安定志向で変化を好まない」と懸念されていた社員たちでしたが、研修後のアンケートには、想像を絶するほどの熱意と自己変革の決意が綴られていました。

ここでは、その生々しくも感動的な「受講者の声」を厚く取り上げ、プロの教えがいかにして社員の心に深く刺さり、行動変容を促したのかを読み解いていきます。

改善活動研修参加者アンケート
劇団四季に学ぶ「プロ意識を磨き、成長し続けるための秘訣」

・感情を思考や行為で変えていくというのはとても勉強になった。どうしてもマイナスの方向に振れやすいが、自分自身でそれをコントロールしていくことが大切だと理解できた。また、まずは「何故」から入るというのもハッとさせられた。弊社にも経営理念があるが、仕事をするうえで理念を達成するためにやるという意識を持ち続けることが必要だと再認識させられた。是非、今後も佐藤さんの講話を聞きたいと思いました。

・物事の捉え方を「プラス」方向にも「マイナス」方向にも、自分で選択しているという内容が印章に残った。また、「ゼロ幕の文化」については、心構えを含めた事前準備が、「品質」「安全」につながるという内容も共感を得ることができた。

・仕事を行うためのモチベーションの持ち方がとても参考になった。

・自分がコントロールできることに目を向けて、気分をコントロールしようと思いました。講師の目が輝いていて、充実感に溢れている様が、説得力すごかったです。

・製造業と劇団四季という全く違う2つの業種だが、品質の高いものを作り上げるという共通点があり、多くのことを学ぶことができた。製造業は基本的に同じことの繰り返しでマンネリ化が避けられないものだが、考え方や見方を変えることで避けることができるということを学ぶことができ、今後の仕事への取り組み方や意識を変えるための良い機会になった。劇団四季の出演者の考え方や仕事への姿勢を聞くことができ、劇団四季を観るのが好きな自分にとってはとても興味深い内容ばかりで、非常に良い体験だった。

・仕事や人生に対するモチベーションは自分の思考で変えられることを改めて感じた。なるべくプラス思考で生きていきたい。

・話が聞きやすくて大変良かった。外部のプロ意識等を聞くことにより、印刷局の職員がより一層プロ意識を持てる良い機会になったと思う。

・声、言葉、発声が綺麗で引き込まれた。コントロールできることに焦点を当てることの考え方にも共感した。「ゼロ幕の文化」は、人に見せることではなく自分の中に秘めておくことで意識が変われると思った。

・劇団四季の講師の先生のお話はあっという間でした。もう少し聞きたかった。プロ意識・・・今一度見直して自分の役割を考えたいです。

・人物が成長するための参考になりました。

・講話を聞いて前向きな気持ちを持つことで自分をコントロールできるんだなとすごく思った。講話を聞いて気分がよかった。また聞きたい!

・一流のプロの方々は言い訳をしない、何かのせいにしない、という言葉にハッとした。自分の機嫌は自分でとらなくちゃと思った。自分の人生、自分で決めていきたい。

・改めて自分の仕事の意味や目的について考えさせられる講演でとてもよかったです。

・とても引き込まれるお話でした。最後の「猫のライオネル」感動しました。これからは、何故自分がその場にいるのか考えて、仕事に取り組んでいきたいです!

・話のプロの生の講演を実際に聞くことができ、貴重な経験をさせていただきました。ありがとうございました。

・講演を聞く前と後では人生の色が変わった気がする。

・自分自身でコントロールできることに焦点をあてて行動することの大切さが分かりました。自分の行いがすべて決めていることを心に留めます。

・ゴールデンサークルの考え方は普段から意識していきたい。

・プロ意識を磨いてこれから業務をしていきたいと思った。最後の劇はとても迫力があってよかった。

・過去から逃げるか学ぶか、という言葉は参考になった。

・もっと聞きたいと思える講演でした。

・原点に戻る。今、何をすべきかを考える。

・自分が何故ここにいるのかを考えたいと思いました。

・プロ意識は大切。安全第一、品質第一。機会があればまた受講したい。

・感動しました。ライオンキングを観たくなりました。

・演技に迫力があってすごかったです。プラス思考で生活していきたいと思います。

・物事は捉え方によって良くも悪くもなると学んだ。自分の選択だから、人のせいにする他責思考はやめて、自分事として考える。

・過去に例を見ないアプローチでの研修であり、とても新鮮であった。改めて自己をみつめ直すきっかけになったと実感できた。最後の舞台はプロの凄さを肌で感じることができたと思う。

・これからの仕事に対する気持ちに大変役に立った。

・今日学んだことを家族にも教えてあげたいと思います。

・自分のモチベーションは自分で作れるという言葉が良いと思った。内容だけではなく話し方も参考になった。

・考え方一つで、生き方や人生の楽しみ方に違いが出るということで、これから実践していきたいと思いました。

・大変良かったです。何回でも研修を受けたい。劇団四季のプロ意識を学ぶことができて楽しかった。世界が広がったようです。

・今後の業務に活かしていこうと思いました。興味をもって聞けました。

・思考、行為、感情、モチベーションは自らコントロールできるというお話を伺い、これまでの自分の物事の捉え方を深く見つめ直す機会となった。物事を前向きに捉え直す「リフレーミング」という考え方は非常に印象的で、日々の行動をより良い方向へ導く手がかりになると感じた。講師の言葉の一つ一つが重く、これまで無意識のうちに固定化していた自分自身である、という当たり前のようで忘れがちな真理を再確認し、これからのモチベーションにできたと感じた。生き方そのものを見つめ直すきっかけとなった時間であった。

・すごいプロでトークが素晴らしい。

・講演の内容は仕事だけではなく、日常生活においても通ずる部分があると感じた。“自分の行っていることに関して価値を上乗せして創意工夫に繋げていく”という点は、今後実践していけるといいなと思った。

自発的な成長を促す組織づくりの第一歩

いかがでしたでしょうか。

毎日の業務が同じことの繰り返しで、安定志向に傾き、モチベーションが低下しがちだった製造現場。

しかし、「劇団四季の元主役」という異色の経歴から発せられた言葉は、社員たちの心に深く刺さり、劇的な意識改革をもたらしたように感じます。

「自分の感情やモチベーションは自分でコントロールする」
「他責思考をやめ、自分事として考える」
「何故自分がその仕事をしているのか、目的を常に意識する」

これらのプロ意識が組織全体に浸透すれば、社員は自ら考え、創意工夫を凝らし、自発的に成長していく強いチームへと変貌を遂げます。

定型業務が多いからといって、やりがいや成長を諦める必要は全くありません。

見方を変え、意識を変えれば、どんな職場であっても、世界最高峰の舞台と同じように「最高の品質」と「感動」を生み出すことができるのです。

あなたの組織でも、社員一人ひとりの心に眠る「プロ意識」に火をつけ、やらされ感のない、自発的な成長を促す組織づくりへの第一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。

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