目次
仕事におけるプロ意識とは?
「プロ意識とは?」
あなたが人に、こう聞かれたらどんな言葉で説明しますか?
スポーツ選手
アーティスト
芸人
プロというと、大勢の人がよく知っているこんな職業をしている人を最初に思い浮かべるかもしません。しかし社会でプロとして活躍している人には他にも様々な業種で働く人かいます。
弁護士、コンサルタント、料理人、職人・・・他にも経営者や営業マンの中にも確実に人から「あの人はプロだ」と言われる人がいます。
人からプロと言われる人の生い立ちやキャリアを遡っていくと、実はそこに法則性のようなものは見当たりません。
裕福な家庭の人、貧しい育ちの人、施設で育った人。高学歴でかつ優秀な成績だった人、高学歴な大学を中退した人、高校を出ていない人、学生時代はバイトに明け暮れていた人。
本当にそれぞれです。
でも、彼らに共通して持ち合わせている意識があります。 それは「どんな環境や状況においても相手の期待を超える成果を出そうしてきた」ということです。
はじめまして、この記事を執筆した佐藤政樹と申します。劇団四季出身の研修講師として、新入社員や若手向けの研修で社会人としてのプロ意識を植えつけています。記事の内容をお読みいただき、もしご興味いただけましたら、ページ最下部のプロフィールや研修内容の詳細をご覧いただけますと幸いです。
プロとプロ意識の違い
人が憧れる仕事につけたからプロ、有名大学出身だからプロ、ということではありません。
たとえ、どんな学校であろうとも、仕事も弁護士であろうと飲食店であろうと作業現場であろうと、今いるその環境で「どうやったら相手の期待を超えることができることができるだろうか?」と考えて取り組み、誰もできないレベルで突き抜けた人たちがプロだということです。
自分の技術や知識により、相手の人生に感動を与えられるほど極めている人が超一流のプロと呼ばれる人でしょう。
あなたが今プロであるか否かは関係ありません。今できている・できていないも関係ありません。
現在のスキルや環境に関わらず「相手の期待を超える成果を出そうとする意識」を持ち合わせ行動していることこそがプロ意識ではないでしょうか。
プロ意識は誰にでも身につけられる
仮にあなたが居酒屋のアルバイト店員だとします。時給950円のアルバイトです。普通なら言われたことだけちゃんとやっていればよいかもしれません。
しかし上記のプロ意識を持っている人は違います。
どうすればもっとお客様を喜ばせられるだろうかを毎日考えその環境を自らの成長の機会にします。自分でお金を払って一流のサービス(ホテル、高級レストランなど)の本を買って勉強して実践したり、お店の売上を伸ばすために何ができるのかを考え、マーケティングを勉強して新しい取り組みを店長に提案して取り組んでみて改善を繰り返したり、同じアルバイトの後輩を育成するのにマネジメントやコーチングを勉強して人材育成に本気に向き合っていたり・・・。
アイデアは人それぞれですが「今いるその環境で相手の期待を超える成果を出そうとする意識」を持ち合わせていれば行動が変わります。
こんなアルバイト店員がいたらどうなると思いますか?必ず誰かがその取り組みに気付き、引き上げていきます。 それはその居酒屋店舗という組織の中だけの話とは限りません。このアルバイト店員は次から次へと人生のステージを高いレベルに上昇させていくでしょう。
チャンスは前を向いてプロ意識を持って本気で進んでいる人のもとにさりげなく現れます。(何かの専門分野でたくさんのライバルがいる中プロとして生計を立てている人はそのチャンスを掴んだ人です。)
講演をする筆者(劇団四季出身の講師)
プロ意識の身につけ方〜高い人低い人との僅かな違い〜
では上記のアルバイト店員のように、人から必要とされ、自ら仕事にやりがいを見出し、どんどんと自己成長していくためにはどのような心構えを身につければいいのでしょうか?
私が以前に書いた記事である「劇団四季で学んだプロとアマチュアの違い」が196万PVと拡散され社会に大きく認知されましたので、そこから応用してプロ意識を身につけるための心構えを5つにまとめてみたいと思います。
1:創意工夫し人を喜ばせる心を持つ
「どうやったら相手が喜んでくれるだろう?」
人を喜ばせようとする想いこそが、プロ意識を身につけるための根本的心構えです。
あなたが上司からコピー取りや名刺入力をお願いされたとしましょう。
「なんでこんなことをやらなければならないのか」と不満の心でやるのか?それともどうやったら依頼してきた上司が喜んでくれるだろうか?と考えるのとでは大きな差となります。
圧倒的スピードでやる。完成後に一筆箋を添える。依頼者の手間や面倒をなくすような並べ方をする。一工夫。ほんの少しのプラスアルファでいいのです。
どうやったら喜んでくれるだろう?という気持ちで創意工夫する習慣を持てば様々なアイデアが生まれるでしょう。
その上司はあなたを認め、誰にでもできる軽作業ではなく、さらに高いレベルの依頼をするかもしれません。
人間は、人に喜んでもらいたいと思って取り組んでいる時こそ、満たされた気持ちやモチベーションや幸福感が生まれると脳科学的にも証明されています。
「人を喜ばせる」マインドを習慣化して実行し自分の当たり前にしましょう。
2:すべての事には意味があると自覚する
「希望していた仕事と違う」
「イメージと違った・・・」
「自分がやりたいのはこんなことではない」
特に仕事を始めたばかりの新入社員などが通る道ですが、社会で仕事をするとこんな気持ちになることは誰にでもあります。むしろこう思わない人の方が珍しいでしょう。
自分の心が満足いかない場合に、その環境のせいにするのか?
それとも
すべてのことには意味がある、何かの理由があって自分の前にやってきている。必ず自分の将来的に役にたつ。そう捉えて一つ一つ乗り越えていけるのか。
先ほどの居酒屋アルバイト店員を例にしてみましょう。
女優になりたいという夢を持っていたアルバイト店員だとします。そのアルバイトを自分の夢を叶った時の肥やしにすると考え、言われた事だけでなく創意工夫を繰り返してその店で必要とされる人材になる事が、彼女が女優という夢を叶えるための第一歩です。
(実話追記:俳優志望のある男性が飲食店でアルバイトをしていました。彼は上記の心構えで手を一切抜かずに仕事に取り組んでいました。その時に映画監督のビートたけしさんがお店に偶然来店します。彼はビートたけしさんがお店を去る時に、意を決して自分が俳優を目指していることと名刺を渡しました。その場では何も起きませんでしたが、数年後に関係者から突然連絡がきて的役がある、とビートたけしさんの映画に出演が決まったのです。これは私の知り合いの俳優から聞いた実話です。)
このように、一見自分の未来には関係の無いと思えても、目の前にあることに真剣に向き合い、創意工夫を持ってプラスの感情で乗り越えていける人は全てを成長の機会と捉えます。長期的にみると大きな差が生まれます。チャンスも変わります。
人生に無駄なことなどひとつもない。すべての事には自分の人生をより良くする意味があると考えましょう。
3:自己基準を高め続ける
プロは皆、自分が成長することに貪欲です。
成長のために必要なのが高い自己基準です。成果を出したら現状に満足せずに次の基準を設定します。仕事をする際は自分で高い基準を設定して取り組みましょう。できなかったとしてもできなかった理由を明確にして改善し、そのギャップを詰めていくのです。
プロ意識の低い人は、妥協することが癖になっていて基準を低く設定して満足してしまいます。目標と現実にギャップを感じたら、ギャップに打ちのめされてショックを受けすぐに諦めます。
自分の基準を常に高めましょう。
おすすめは基準の高い人に実際に触れてみることです。基準の高い環境に飛び込めば、自然と自分も高まっていきます。これは間違いありません。
4:プラスに解釈する習慣を身につける
起きた出来事や目の前の現実をどのように捉えるのかは人それぞれです。
新幹線の移動中に幼児が近くで大泣きしていたとしましょう。
「うるさいな・・・」と移動中イライラして過ごすのか?それとも「自分が幼い頃にはこうして親に迷惑をかけていたんだな」と両親に対する感謝の念を改めて思い出す時間にするのか。
突然降り出した激しい雨があがって傘を閉じたとしましょう。
下を向いて靴に付いた足元の泥をみて「もう最悪だ」と捉えるのか、それとも顔を上げてはるか遠くにある虹を見つけて「なんて綺麗な虹なんだ・・・」と捉えて感動の時間にするのか。
食後に家族から皿洗いをお願いされたとしましょう。
食後の皿洗いを「嫌だな、面倒臭いな」と思ってやるのか、自分の悩みや雑念をキレイに洗い流すようなプラスの意義付けをしてストレス解消の時間にするのか。
起きている事実は同じですが捉え方で人生の質は大きく変わります。
プラスの捉え方をして自らモチベーションを生み出そうとするのもプロ意識を高める上で重要です。
起きている事実をプラスの捉え方をする習慣付けをすると、すべての出来事には意味があるという2番目にお伝えした捉え方もできるようになります。
5:常にいい準備をする
これらの4つの意識を身につけて実行しているあなたには必ずチャンスが訪れます。チャンスが来た時のために、いい準備をどれだけできているかがそのチャンスをつかめるか否かの分かれ目になります。
「明日の企画会議での最終プレゼンは、ずっとこの企画に携わってきた君に任せたい。」
突然こう言われた時に、プレゼンを想定してしっかりと準備してきた人と、慌てて準備する人とではプレゼンの質に大きな差が出るはずです。
ちなみに私がいたプロの世界(劇団四季)では、チャンスはピンチという言葉がありました。ピンチはチャンスではなく、チャンスはピンチです。慌てて準備してチャンスを活かせなかった人には翌日にポジションがなくなっている可能性が高くなります。いい役回りやチャンスは突然やってくるものです。その時に日頃の準備(積み重ね)が試されます。
日頃から、チャンスが来ることを想定して準備している人こそがプロでもあり、自らを助けることにもなります。もしそのチャンスを掴んだあなたは自分の次元がどんどん上昇していくでしょう。
【動画版セミナー】仕事におけるプロ意識とは?
まとめ
以上が、身につけるとあなたの人生をより良くするプロ意識の5つのポイントです。
これらのプロ意識を身につけ実行し努力しているあなたを世の中は放ってはおきません。あなたは間違いなく多くの人から必要とされる引く手あまたの人材となるでしょう。
やってきた努力に終わりはなく、その努力を別の環境に向けるも良し、今の環境で次の目標に向けるも良し。あなたがプロ意識を持って本気で人生を前に進もうとする限り、どこからでも自分の目指しているところへ向かえます。
逆を言うと、5つの意識を持たないまま、不平不満が理由で転職などをしても、同じ事の繰り返しとなる可能性は高くなるでしょう。
(夢に向かってアルバイトしていた修行時代に銀座八丁目でチラシ配りで大きな成果を出し計三店舗からスカウトされた経験を持つ劇団四季出身の筆者プロフィールはこちら)
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