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耳障りな”えー、あのー”フィラー症候群の治し方
あなたは商談の最中や人のプレゼン中に
相手の言葉の中に「えー」や「あのー」というフレーズを繰り返し聞いて耳障りに感じた経験はありませんか?
「えー」や「あのー」という、言葉と言葉の空間を埋めるワードをフィラーと言います。
多くの人がこのようなフィラーワードを使っています。よくないのは本人が使っていることに気づいていないことです。
「えー」や「あのー」が出てくる理由は主に、次の言葉に詰まったり、伝えたいことを頭の中で整理している間に無意識のうちに口をついて出るからです。
しかし、このフィラーが聞き手に良い影響を与えることはあまりありません。伝える必要のある内容が薄れ、プレゼンの品質が低下するだけでなく自信がなく見えてしまうのです。
これでは
「この人から買いたい」
「この人にお願いしたい」
このように思ってもらえません。つまり仕事で成果が出ないのです。ビジネスシーンではフィラーは通用しません。
では相手に良くない印象を与える「えー」や「あのー」を消す、もしくは目立たないようにするにはどうしたらいいのでしょうか?
この記事ではこれらのフィラーを効果的に排除するための練習方法を具体的にお伝えします。
「えー」や「あのー」が消え、話し方や伝え方がシャープになれば相手に良い印象を与え、おのずと成果にもつながるでしょう。
ぜひ一緒に解決していきましょう。
はじめまして、この記事を執筆した佐藤政樹と申します。劇団四季出身の研修講師として、日本全国で講演や研修を行なっていて300社3万人の実績があります。記事の内容をお読みいただき、もしご興味いただけましたら、ページ最下部のプロフィールや研修内容の詳細をご覧いただけますと幸いです。
耳障りなフィラーが生まれる理由
では耳障りな「えー、あのー」はどのような時に生まれるのでしょうか?
それは
読点>>>句点
になっている時。
つまり句読点の割合が、圧倒的に読点つまり「、」が多い平坦でべたーっとした話し方になっている時です。
逆に句点「。」の割合が多い話し方の方は、多少「えー、あのー」があってもさほど気になりません。
私はプレゼンの殿堂TEDxに出演した経験があります。
感動を創造する言葉の伝え方というタイトルで2024年4月現在43万回再生される人気の動画となっています。
これだけ評価されたプレゼンでも「あのー」とか冒頭で言っていますね笑。
でもそこまで気にならないのではないでしょうか?
解説すると、句点「。」を言い切った後の「えー、あのー」は耳障りにならない。
逆に読点「、」を多用している時の「、」のつなぎで「えー、あのー」が入れば入るほど耳障りになります。
つまり句読点の割合が圧倒的に句点つまり「。」が多い話し方に変えれば「えー、あのー」症候群は治る。ということになります。
そのために必要なことは
しっかりと話す内容をまとめること
しっかりと事前練習すること
場慣れして緊張に強くなることです。
TEDxでプレゼンする筆者
“えー、あのー”が出る話し方の例
ここで「えー、あのー」が耳障りになる話し方とそうではない話し方の例を挙げましょう。
例:耳障りに聞こえる話し方
私の好きな言葉は、松下幸之助さんの「悩みは薪」という言葉でして、人間は燃えることが重要で、・・・燃えるためには薪が必要でして、いわゆる悩みは薪で、・・・悩みが人を成長させるから、悩んでいいんだということなんです。
読点「、」が多いですよね。
文字にすると大袈裟に感じるかもしれませんが、実際のところこのように話している人って結構多いですよ。プレゼンとかだけではなく商談や会議でも。
この読点「、」の間の・・・を「えー、あのー」で繋ぐから耳障りになるんですよね。
私の好きな言葉は、松下幸之助さんの「悩みは薪」という言葉でして、(あの〜)人間は燃えることが重要で、(え〜)燃えるためには薪が必要でして、(あの〜)いわゆる悩みは薪で、(え〜)つまり悩みが人を成長させるから、(あの〜)悩んでいいんだということなんです。
では句点を多くするとどうなるのか?
私の好きな言葉は松下幸之助さんの「悩みは薪」という言葉です。
人は燃えることが重要です。
燃えるためには薪が必要です。
悩みは薪。
つまり悩みが人を成長させるということです。
悩んでもいいんだということです。
だと締まりますよね。
「えー、あのー」が入ってもさほど気にならないのではないでしょうか?
ここからは「えー、あのー」症候群を治すための具体的な練習方法をご紹介します。
耳障りなフィラー症候群を治す練習方法
耳障りな「えー、あのー」といったフィラー症候群を治すための具体的な練習方法をお伝えする前に大前提を共有します。
大前提
練習する前の大前提として話す内容を箇条書きなどにしてしっかりとまとめましょう。
頭の中が整理されていない、まとまっていない時に「えー、あのー」といったフィラーワードが出てきます。突然話を振られた時に生まれるのは慣れないうちはある程度仕方がないことです。
私も専門分野以外のことを突然振られた時は、フィラーワードが今でも出てしまうことがあります。
しかし、日頃から考えを整理して、話す内容を箇条書きにする癖をつけておき、それを練習するという積み重ねが、あなたの口から出てきる「えー、あのー」を少なくしていくための第一歩です。
話し方にキレが出てきて、平坦な話し方をしている自分に違和感が出始めます。
緊張している時も「えー、あのー」が出やすい
突然話を振られたり、大勢の前で話す時などは、人間は緊張がしやすいものです。
緊張している時は頭が真っ白になり無意識に「えー、あのー」を連発してしまったりもします。大切なことは「緊張している時にはフィラーワードが出やすい」ということをしっかりと認識しておくこと。
そして場数という経験を積み、ゆっくりと離れしていくこと。
一桁の経験は誰でも緊張します。二桁でもまだまだ。三桁の経験を積めばかなり強くなります。
練習して実践を繰り返しましょう。
具体的な練習方法
ではお待たせしました。ここから初めて具体的な練習方法をお伝えしますね。
その具体的な練習方法とは、仕訳けです。
今私は、劇団四季時代に私が習ったことを応用して、ビジネスパーソンにお伝えしています。
話している時に同時に片方の腕を動かしながら話す練習が「仕分け」なのです。
どのように動かすかというと侍が刀を振り落とすように、右上から左下に、左上から右下に、というようにです(わかりにくかったら下の動画をご覧ください)。
特に句点「。」が生まれるように刀を振り下ろすのが大事です。
自分のプレゼンにこの動きを掛け合わせると句点が生まれやすくなります。劇団四季時代は自分がもらった台詞をフレーズごとにこのような動きで仕訳をして文章における正確なセンテンスを確認し最後に言い切る練習をしました。
これができないことを「フシる」と表現しました。フシると「私は一生懸命演技をしています!」と表現するようなアマチュアの臭い芝居になるのです。
これを応用して私はビジネスパーソンの話し方がシャープになるように指導をしてきました。
上の動画を参考にぜひやってみてください。
最強の効果がでる画面録画練習法
次にその仕分けを使った話し方で練習したものを録音、録画して確認してみてください。
おすすめはZoomでひとり会議をしてセルフビューを画面録画するものです。
(Zoomの録画機能でも構いません)
はじめは自分の表現を客観的に観ることにより打ちのめされます。あまりの酷さに立ち直れないくらいに落ち込んだりもします。
しかし、上級者も確実にこの経験を通じて成長しています。打ちのめされる経験を必ず持っています。
最初は痛みを伴いますが、ぜひ練習の際は録画して聞くを繰り返してみてください。成長のスピードがまったく変わってきますよ。
とっても効果がありますよ。
まとめ
さぁ、いかがでしたか?
今回は「えー、あのー」といったフィラーワードが生まれる理由と、その症候群の治し方をお伝えしました。
大事なことは練習して実践することです。
ほとんどの方が、自分の言葉にフィラーが生まれていることに気づいていません。
自分の話し方やプレゼンを客観的にみるために画面録画練習法は絶対におすすめです。
やるかやらないかはあなた次第。
しかしそこでやると決めることによって話し方が大きく改善し成果に結びつくでしょう。
一度でいいです。うまくいかなくていいです。完璧な出来を求めなくていいです。小さな一歩としてぜひ、挑戦してみてください。
筆者の3分講師紹介動画
劇団四季出身の研修講師である筆者プロフィールはこちら
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