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人前でうまく話すには〇〇しないことです。

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●人前に立つことが苦手な人に良くある質問

「人前でうまく話せるようになるにはどうしたらいいですか?」

私は普段、セミナー講師や士業・先生業など人前で話す機会の多い方、人前で話すことに慣れている方に指導や研修をさせて頂く機会が多いのですが質疑応答の際、このような質問も受けることもあります。

あなたでしたらどう答えるでしょうか?

私でしたらこう答えます。

「うまく話そうとしないことです。」

 

はじめまして、この記事を執筆した佐藤政樹と申します。劇団四季出身の研修講師として【受講生を惹きつけながら気づきと学びを促すことをモットー】に、講演会やセミナーの講師だけに限らず大手企業などでさまざまな研修を行っております。記事の内容をお読みいただき、もしご興味いただけましたら、ページ最下部のプロフィールや研修内容の詳細をご覧いただけますと幸いです。

●上手く話そうと考えた瞬間に何が起こるか?

上手く話そうとか、よく見られようとか考えた瞬間に、意識のベクトルが自分向きになってしまいます。

つまり

・緊張したらどうしよう
・恥をかいたらどうしよう
・よくみられたい

このような、自分中心の内向きの意識が生まれてきてしまいます。

私も人前で何かする際、数多くの失敗をしてきました。頭が真っ白になってフリーズしてしまった経験もあります。あまりの緊張で、固まってしまった経験もあります。

今思い返すと、そんな時は絶対に意識が内側(自分)に向いていました。

●意識を相手に向けるにはどうしたらいいか?

では、逆にベクトルが相手に向けるにはどうしたらいいのでしょうか?

「自分の持っているメッセージや想いで聞いてくれている人の役に立ってもらいたい!」
「聞いてくれている人の力になりたい!」

このようなことを登壇する前に、必ず自分に問いかけることです。

そうして、登壇する目的をしっかり腑に落としていくと意識のベクトルが自分から相手に向かいます。

実は、私は今でも不安になったりその場から逃げだしたくなる時があります。そんな時、まず「話を聞いて下さる方の人生を変えるきっかけを作るんだ」「そのために来ているんだ」「自分が伝えなきゃ誰がやるんだ!」と自分に問いかけます。

そして、自分が伝えたいメッセージや想いを再確認します。するとスッと心が落ち着くものです。

関連記事→プレゼンで緊張しなくなるための秘訣その1

何のために登壇するのか?

※何のために人前に立つのか?

劇団四季時代は大舞台の前に一歩踏み出す直前に「自分は何のためにここにて、なぜ一歩踏み出すのか?」と自分に意義づけをする組織の文化がありました。

ゼロ幕(1幕2幕の前の状態)といいました。

処刑台に登るような心境から解放され一歩踏み出す勇気を自分で作り出すことができるのです。プレゼンも同じだと思っています。

あなたが人前で話すからには理由が必ずある

人前で話す時にはうまく話そうとしないことが大切だという理由がもう一つあります。

劇団四季時代に私は「発声は発想」という重要な概念を学びました。

発声は声です。発想はその声を発する理由です。

嬉しいからスキップする、目標達成したからガッツポーズをするように自分の行動には理由があります。これと同じように、あなたが言葉を発するからには必ず理由があるのです。

「発声は発想」の発想の部分が”うまく話す”だとどうでしょうか?

本来の言葉を発する目的から外れます。そのような時は言葉も出てこなくなります。間違えないように正確に暗記して話す、滑舌を意識する、も全く同じです。

それよりも大切なことは、あなたが人前で話す理由を腹落ちさせることなのです。

自分が腹落ちしている時は上手く話そうなど考えません。またその時は、確実に意識のベクトルが自分向きから相手向きになっているでしょう。

上手く話すことに意識を向ける前に、まずは話す理由や内容を腹落ちさせてみてください。本当に自分が納得理解できているのかを確認してみてください。

●本当のスキルアップとは?

そして、人前で話す力をつけていく上で気をつけなければならない点があります。

多くの方が、今持っている能力をさらに伸ばそうとスキルアップのためにいろいろな講座を受けたりします。

そして、粘土を外側にどんどん足して大きくしていくように背伸びして大きく見せるようなアプローチを取ろうとするのです。

今持っている能力を60/100だとしますと、100/100で見せようとするのです。

プロの表現の世界ではそういうことはしません。

木で例えますと、幹の部分を内側から外側へ広げていき大きくしていくように、ベースの力を高める訓練というものを繰り返します。

そして、今持っている能力のベースを大きくしていき、60から100へ。そして100から120へとコツコツ築き上げます。そして、さあいざ本番となったら120のベースをもって約8割の100でパフォーマンスする意識を持つことです。

この差の20には、余裕が生まれます。

そして何よりも大事なのは、聴いている聴衆が残りの2割の部分で自ら想像を始め考えるということなのです。

60を100で見せようとする人には、余裕も生まれませんし聴衆が考えて感じる瞬間がうまれないのです。

関連記事→プレゼンの極意!抜群の存在感が生まれるそぎ落とし術とは?

みせようとしない。やろうやろうとしない

ちょっとしたプレゼンもあくまでも自然体。

●ベースとなる能力を上げるにはどうしたらいいか?

そのベースとなる能力をあげるにはどうしたらいいと思いますか?

私は、呼吸法発声法をまずはしっかりと理解して継続して自分の器(能力)をゆっくりあげていくことが第一だと考えています。

関連記事→成果につながるボイストレーニング

そのうえで、自己満足ではない自分の想いを沢山の人に発信し続ける事。

その経験の積み重ねが力となります。

ボディランゲージや資料の魅せ方、目の送り方といったスキルはその後でついてくるものだと思うのです。

どんなに話すことが苦手な人でも、必ず力がつき上達します。

背伸びして大きく見せるのではなく、大きな幹を内側から大きくしていくようにしっかりと根を張って積み重ねる意識が大きな力になっていくのは間違いありません。

 

●人前でうまく話すためにオススメの記事

人前で話をする際は、いろいろな場面が考えられると思います。是非、あなたにあったテーマをご用意していますので、参考にしてください。

★緊張の克服方法をもっと知りたい方
【有料級】極度のあがり症緊張を克服する5つの方法

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★私を動画で見たい方はこちら
TEDx 佐藤政樹さんの肚(はら)プレゼン(動画あり)

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