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世界最大の人材育成、教育のコンベンション「ATD」に参加してきました

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ATDに参加してきました

世界最大の人材育成コンベンション「ATD」に参加してきました

世界最大の人材育成、教育のコンベンション「ATD」に参加してきました!

 
アトランタで催されたこの人材開発コンベンションATD。世界中から人材育成の関係者が集まるこの世界的な催しです。

 
マイクロエデュケーションやゲーミフィケーション、リーダーシップやヒューマンリソース、マネジメント、ヘルスケア、IT領域など様々なテーマでセミナーが開催され、4日間に渡って300種類以上のプログラムが開催されました。

 
全て英語(一部、同時翻訳もあり。)というなか、普段使わない脳の領域をフル活用して最先端の情報を収集。

 
今回の人材育成、教育の世界的コンベンション「ATD」に初参加して
印象に残った7つの出来事や気づきの現地レポを紹介したいと思います。

ATDでのゲーミフィケーション

ゲーミフィケーション・プログラム

印象に残った出来事その7〜世界共通だ!〜

 
セミナー講師向けの声の出し方を主にしたボイス講座を受けた時の事でした。

 
ATDのプレゼンターとして選ばれた一流の講師の方が私たちに見せたプレゼン資料が、私が講演や研修で使っているオリジナルの資料と極めて似ていたという事です。

 
私は

「エネルギーの源は肚(はら)にあり。プロの世界では全てが肚、肚、肚。動きも呼吸も声も自己表現も腹に落とし込む事である」

 
ということをお伝えしているのですがいつも使っている図(頭、胸、肚)が,ATD講師のスライドそのものでした。

 
【関連記事】佐藤政樹のTEDx〜感動を創造する言葉の伝え方〜

 
この講師は

 
Think、Heart、Energy Source

 
としていました。

 
一緒に行った仲間と思わず目を見合わせました。そして同時に「世界共通だ」と自信を持ちました。

ATDでのボイトレセッション

印象に残った出来事その6〜ケリー・マクゴニガルさん〜

ATDでのケリー・マクゴニガル基調講演

 
「スタンフォードの自分を変える教室」が60万部以上のベストセラーで日本でも有名になったケリー・マクゴニガルさんの「ストレスを力に変える」講演を目の前で聞くことができました。

 
私たちは普段「ストレスは悪いもの」と思っています。

 
慢性的なストレスは確かに体に悪いものですが、緊張など一時的なストレスはエネルギーの源であり、自分自身を成長させ豊かさや幸福へと導く素晴らしい機会であるということを最新の科学的実験と実際のストーリーをもとに話してくれました。

ATDでのケリー・マクゴニガル基調講演ストレス


 
著書も読んでいましたしTEDでも映像を見ていました。しかしやはり生で直接聞く話は違います。

 
”苦しみや困難や恐れは、成長する機会である。苦痛ではなく成長痛”という考え方は私が企業研修や学生向けの講演などで伝えていることなのですが、科学的な裏付けをもらったので、これからの研修でも、より自信をもって伝えられそうです。

ATDでのケリー・マクゴニガル基調講演ストレス


 
「ストレスを避けるのではなくうまく付き合うことによって、身体の復元力(レジリエンス)が身につきます。緊張して心拍数があがりストレスを感じて逃げたくなった時はパワーアップするチャンスだ!と私の顔を思い浮かべてください」

 
という言葉が印象的でした。当然、私も使わせてもらいます笑。

ATDでのケリー・マクゴニガル基調講演

印象に残った出来事その5〜ATDの大舞台に!〜

3000人以上が集まった大ホールでのケリー・マクゴニガルさんも登壇した大舞台に私も立ってしまったことです!

 
基調講演が終わると、3000人以上の参加者は続々と会場を後にしました。
しかし私は「あの舞台に立って壮観を感じてみたい」と思ってしまったのです。

ATDでの大ホール基調講演

あのステージに立ってみたい!!

 
そして私は誰も会場からいなくなるとステージに近づき

 
なんと

 
なんと

 
ステージに登ってしまいました!

 
3000人規模の凄まじい会場の興奮冷めやらぬ後にこんなことしたのは私だけ笑

ATDの大舞台デビュー

ATDの大ステージに登ってしまう

ATDの舞台で踊る

しかも踊ってしまう笑

 
カメラスタッフさんもノリが良く、モニターに私を映してくれる演出!これは見ればみるほど自信が湧く最強の写真です^_^

ノリのいいカメラスタッフさん

ノリのいいカメラスタッフさん

 
大観衆の前でプレゼンしているイメージが身体に刻まれました。

印象に残った出来事その4〜メンタル・タフネス〜

元NBAのバスケットボール選手Dre Baldwinさんの仕事に活用できるプロアスリートのメンタル・タフネスというセッションを受けたことです。

Dre Baodwin セッション

元NBA選手のメンタル・タフネスセッション

 
「準備不足=敗北」などプロスポーツ選手特有の考え方や訓練の秘密をビジネスに応用して話してくれました。

 
アマチュアとベンチウォーマーとプロの、それぞの意識レベルの違いの話では

 
アマチュアは来たり来なかったり
ベンチウォーマーは来るけどそこに価値を見出さない
プロは何が何でもそこに来てどんなことが起きていても仕事をする

 
といっていました。これを聞いて劇団四季時代にあったプロ意識を思い出しました。

 
本番中に家族が亡くなった先輩がいたのです。いつもと変わらずに劇場にやってきて素晴らしいパフォーマンスを披露しました。しかしその先輩はその日の公演が終わって楽屋に戻ると泣き崩れて嗚咽が止まらなくなりました。私は「この先輩はプロだ。」と感じたことを、元NBA講師の話を聞いていて思い出しました。

 
このDre Baldwinさんの経歴は、私と重なる部分がとても多く共感しました。

 
彼は高校生の頃はバスケットの落第生で多くの人に無理とかやめたほうがいいとか言われ続けても諦めずやがてプロになり、NBAというプロの厳しい世界で生き残って、現在はその経験をビジネスに応用して発信しているからです。

 
プロの極度のストイックな取り組みや考え方を、どのように理論的に再現性を持たせてビジネスマンに落とし込むのか?
がポイントだなと客観的に考えることができました。

Dre Baldwin

元NBA選手のDre Baldwin

印象に残った出来事その3〜ボブ・パイク セッション〜

 
研修業界のレジェンド講師ボブ・パイク氏のセッションを一番前で受けることができたことです。

ボブパイク氏と写真


 
私はボブ・パイクの研修の手法を以前から本で学び、研修をする際のベースにしています。

 
ボブ・パイクのその研修手法は、セミナーで参加者が囚人(退屈で逃げれない)にならず、どうしたら主体的に参加してもらえるかという点を非常に論理的に教えてくれます。

ATDボブパイクセッション

手前の紺のジャケットが私

 
ボブの手法を、日本で行っているのが中村紋子さんという方です。私は中村さんに師事して日本でボブパイク・メソッドである”講師のための研修”を受けてきたのですが、その研修の際ボブがいつもスカイプでリアルメッセージをくれていました。

 
それが本当に素晴らしいプロ講師向け研修なのです。

 
ですから、今回のATD参加の目標の一つが”ボブ・パイク氏のセッションを一番前で受けて写真を一緒に撮る”でした。

 
その目標は見事に達成しましたよ。

ボブパイクと佐藤政樹

ボブ・パイク氏と私

印象に残った出来事その2〜ポール・ザク博士セッション〜

 
脳科学者ポール・ザク博士の研究発表「脳科学と組織文化づくり」です。

 
ポール博士は”企業の文化をどうやって作っていくか”ということを脳の働きを通して証拠付けしている博士です。

 
脳内で分泌されるオキシトシンが組織で働く人々の信頼を高め生産性をあげると発表していました。

 
オキシトシンが分泌されるような企業内の取り組みをいかにできるか?
(誕生日サプライズ、表彰、Wow”感動共有”など)

 
そのアイデアを6ヶ月やってみて合わなかったり続かなかったら3ヶ月使って改良してまたトライしてみる。

 
そうして文化を作り上げていく事が組織に対する愛着心(エンゲージメント)をもたらすと言っておりました。

 
そして

 
なぜ行動変容が起こるのか
なぜ優しくなれるのか
なぜモチベーションが高まるのかなどを

 
脳神経科学(ニューロサイエンス)に基づき解説してくれましたので自分が講演や研修をする際の言葉の背景と証拠ができたようで自信になりました。

脳神経科学者ポール・ザク

TED200万回再生。大人気の脳神経科学者のポール・ザクさんと私

印象に残った出来事その1〜教育の仕事に携わる身として〜

 
それは参加2日目に偶然見てしまった出来事でした。

 
人材育成の仕事に携わる人が同じく人材育成に携わる人に対して侮辱的な行為をしているのを目の前で見てしまったのです。

 
サッカーの試合で例えましたら試合前や後のお互いの健闘を称え合うシーンで握手や抱擁を冷たい表情で拒否するような光景でした。

 
ことの背景は詳しく知りませんし侮辱的な行為と捉えたのは僕の勝手な解釈かもしれません。

 
しかし人の育成をしている人がそのような行為をすることがショックでした。

 
この時に客観的に思ったのです。
教育の仕事に携わっている人間の自覚の必要性についてです。

 
自然を守ろう!大切にしよう!と理念を掲げて活動している団体の職員が”タバコのポイ捨て”という行為をすることはあってはならないことです。

 
それと全く同じで
人の育成に貢献して社会を
より良いものにしていくことに
志を持ってこの仕事をしている私たちは

 
自分の言動や態度が、自分の理念に反していないか?
常に自分に問いかけ、自覚しなければならないと感じました。

 
完璧な人間になることは無理ですが、自分を客観的に自覚することは人間だけにできる能力であり、それが人を成長させると感じます。

 
それを自分に教えてくれたインパクトのある出来事でした。

人材育成コンベンション「ATD」に参加して

 
このアメリカでの人材育成、教育のコンベンション「ATD」に参加後から自分の中で変化がありました。

 
今まで

「◯◯がモチベーションを生み出します。」

とか

「◯◯を意識すればチームが変わります。」

とか

「人が共感して動くのは◯◯だからです。」

 
などと言っていることが
一流スピーカーの方々の言葉により科学的な裏付けを頂けたので言葉に深みが増したということです。

 
アメリカでのATD研修に参加後、ある医学学会のゲストスピーカーとして私はお医者様を前に1時間のプレゼンテーションをしました。

 
この際にザックさんの脳神経科学(ニューロサイエンス)研究とエビデンスを自分のいつもの話と紐付けてお話しさせてもらいました。

 
裏付けがあったためお医者様の前でも自信を持って語れましたし、事実、講演後に学会の会長さんが控え室に挨拶に来てくださった際に興奮と感動で涙を流してくれました。

ATD2017

帰国後に私がおこなった医学学会での講演

 
わざわざアメリカまで研修を受けに行ってとても良かったと感じたのでした。

 
今回のアメリカ研修のようにしっかりと学んで自分の見識の器を広げ続けそれを現場で応用していけば、自然と超一流の講師へと向かっていくのではないかと思います。

 
これからも佐藤政樹は自分を磨き続け自分を高めていきます。

ATD2017

【現地レポ・アメリカ研修記】
社員が仕事中にサーフィンに!?パタゴニアの組織文化から私たちが学べること
ラスベガスにあるZappos(ザッポス)の社内見学ツアーに行ってきました

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