経営者セミナーの講師をしました
経営者が集まるセミナーで人材育成がテーマの講師をしました。
今回のメインテーマは
劇団四季から学ぶ感動を生みだす組織の人材育成術です。
経営者セミナーは日本全国でやらせていただいておりますが今回は仙台での開催でした。
仙台が拠点の製造業などを中心とした会社の代表者約30名にご参加いただきました。 人の育成に課題を持つ組織のリーダーの皆様なだけあって私の言葉を聞き逃さないよう前のめりな姿勢で受講をいただきました。
はじめまして、この記事を執筆した佐藤政樹と申します。劇団四季出身の研修講師として【受講生を惹きつけながら気づきと学びを促すことをモットー】に、講演会やセミナーの講師だけに限らず大手企業などでさまざまな研修を行っております。記事の内容をお読みいただき、もしご興味いただけましたら、ページ最下部のプロフィールや研修内容の詳細をご覧いただけますと幸いです。
人材育成がテーマの経営者セミナー開催の背景と目的
年間300万人の観客動員、年間3000回の講演を行う劇団四季。創業60年で世界トップクラスの商業演劇集団になった劇団四季には、人を採用し、トップレベルに育てあげる「人材育成」の手法がありました。
そこには、一般企業でも共通して活用できる「理念を浸透させる」「言葉の意識を高める」「チームワークをつくる」「役割を明確にする」「完璧な型を厳守させる」といった数々の施策が緻密に組まれていたのです。
今回の経営者セミナーでは、劇団四季で主役経験があり創業者・故浅利慶太氏から直接指導を受けた私が、経営者、経営幹部の皆様に「感動を生み出す組織の人材育成術」を伝授させて頂きました。
人材育成がテーマの経営者セミナーの講師の狙い
「劇団四季の人材育成法といっても、もともと才能のある人たちの集まりであり幼少期から特別な訓練を受けてきた人だから参考にならないのではないか」と考える方は非常に多いのですが、そんな事は全くありません。
もちろん、エリートもいますが、劇団四季は人を育てることに命をかけているのです。創業者の浅利慶太氏はよく「劇団の使命は人を育てること」と言っていました。
23歳からバレエなどの訓練を積み28歳で合格した私が、プロの世界に入ってもっとも驚いた事は方法論が確立されていたことです。
「あなたはこのように努力すれば必ず技術レベルが上がります」
再現性の高い方法論の確立こそが劇団四季の強みだったのです。実際にそこまで実力のなかった不器用な人が方法論に則ってしっかりと努力することにより大化けしてトップスターになっていくような人を私は何人も見てきました。
創業者の浅利慶太氏は、「劇団四季の財産は方法論。劇場や立派な稽古場といった形あるものは我々の財産ではない。この方法論を確立し進化させてきたことこそが我々が繁栄してきた証である」と言っていました。
逆を言うとこの方法論が崩れたら全てが崩れるという意味です。
100年続く企業、200年続く企業は世界的に見ても日本に集中しているのは、日本という国が自社の技術をしっかりと伝承し磨き上げ秘伝のタレとして伝承してきたからではないかと思います。
劇団四季の方法論は一般企業で言うところのマニュアルとでも言うべきでしょうか。感覚値や暗黙知や属人的にならないように、しっかりと明文化や言語化しそれを常に進化させていく意識は絶対に必要だと思います。
他には、心技体で言うところの技だけでなくプロとしてのマインドを醸成するための劇団四季の考え方などもお伝えさせていただきました。
経営者セミナー参加者の意見や感想
以下が今回ご参加頂いた経営者・経営幹部の皆様からセミナー後にいただいた感想です。
ーーーーーーー以下、感想ーーーーーーー
・「ご参加いただいた皆様が熱心に私の話をお聞き頂いていましたので自分が持っている以上の能力を発揮できました。」と佐藤さんがセミナーの最後におっしゃっていましたが、人材育成もこれに尽きるのではないかと気づきが得られました。
講師(教える側)と参加者(聞く側)という関係を超えてお互いに高めていく一体感というものがその日に初めて会ったにも係わらずわずか2時間のセミナーの中に感じられた。コミュニケーションの心地よさというものはこういう事だ、こういう社内関係が出来てくれば毎日が充実した職場になってくれる、と強く感じました。
・非常に内容の濃い講演をして頂きましてありがとございました。思っていたよりもずっと論理的な内容でどの話も肚に落ちるものばかりでした。
・日々の現場での部下の育成という「コミュニケーション」でも上司の口癖が「何度言っても・・・・(溜息)」これも言葉で伝えるという意味では「胸で伝えようとしているだけ」ではないのかということに気がついた。「肚で意識して伝える」という事までにはいたらず「胸で伝える」止まりだったのかという気付きも貰えました。
・人材育成の基本は「わからせようとするスタンスではなく理解しようとするスタンスが先」というお話は、効率優先に偏った接し方ではなく、とにかく「相手の立場・目線で考えて接する」という事を第一に考えることであり、それは一見遠回りに見えるが遥かにそちらの方が結果につながると感じた。
・形骸化という言葉にも触れられていましたが良く昔から「初心忘れるべからず」という言葉があります。劇団四季でも同じ演目を何度も行うという事で、ものづくりも同様で同じものを何度も作ります。マニュアル通りに作る際にも気持ちが入るかどうかで作業時の集中力は違ってきます。何度も繰り返すうちに段々と最初にあったモチベーションが低くなっていきます。こういった課題について「目的意識をもち毎回自分で意義づけしてモチベーションを高めていく」というお話にも肚に落とすことが出来た。
・これを機にいままでの自社の方法論(指針)を見直して更に上の「秘伝のたれ」を作っていきたいと思います。この度のセミナー本当に参加出来て良かったです。良き出会いに心より感謝します。ありがとうございました。
経営者人材育成セミナーまとめ
劇団四季という、ある意味、なかなか知ることのできない世界での育成論に触れて、違う視点から自社の育成のヒントにすることはとても有意義だと思います。
自分が培った経験をこのような機会で、様々な業種の経営者の方々にお伝えできるのは非常に嬉しく思います。
他にもまだまだ学べる点はたくさんあります。
以下の動画ではシリーズで劇団四季の育成論についてインタビュー式で語っているので、お気になる方は是非この動画をご覧ください。
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