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■突き抜けた組織がしている3つの理念浸透法とは?
会社が目指す目的や価値観である企業理念。
どの企業も、トップが大切にしている自分の理念や価値観を明確化しそれを言語化して掲げています。
しかし、その理念がわかりにくかったり額に納まって飾られているだけになっていませんか?突き抜けた成果を出している組織では、どのようにその理念を個に浸透させているのでしょうか?
私は、劇団四季というつきぬけた成果を出し続けている組織で約10年過ごしてきました。ご存知かと思いますが、ミュージカル“ライオンキング”は15年以上ロングヒットを続けています。
これは奇跡的なことなんです。組織の規模が大きくなってもぶれずに突き抜けられるかどうかは、所属している人材に対していかに理念を浸透させることができるかということにかかっているのだと私は現場を通して強く感じてきました。
ライオンキングのように長く社会から愛され続け、存続するにはどうしたらいいか、その理念を浸透させる方法をここで挙げてみましょう。
![研修中の佐藤政樹](http://satomasaki.com/wp/wp-content/uploads/2015/05/voicetraining.jpg)
1:トップが自ら、大切にしている価値観(理念)を繰り返し語る。
職員全員に大声で叫ばせるようなものではありません。形式的な理念手帳なども作ったりしません。
年に数回ある総会で言うのではなく、トップ自らが、その大切にしている価値観を繰り返し語ります。
その価値観への想いを繰り返し聞く事によって、「この人は本気なんだ…」とトップの本気度が心に刺さってきます。
2:トップが繰り返し語る価値観(理念)を個人が落とし込む
その価値観を丸い指輪としましょう。突き抜けた成果を出し続けている組織では、間違いなくそのトップの価値観という丸い指輪の中を共通認識として全員が確実に通ってそれぞれの仕事をしています。
演劇の場合はその価値観とは、人に感動を伝えるうえでの方法論です。
例えば、練習でセリフをひとつ言っただけでもトップの価値観という丸い指輪の中を通過しているかがわかります。プロフェッショナルの条件はその丸い指輪を確実に通るということかもしれません。
価値観は目に見えるものではありませんが、トップが繰り返し語ることにより、全員が集中力を持って価値観という輪の中を通っているのです。
※余談ですが、プロの世界(組織)ではこの共通認識から外れている者(丸い指輪を通らないもの、通っていないことに気づいていないもの)は生き残れないのです。
![理念の図](http://satomasaki.com/wp/wp-content/uploads/2015/04/4-1.jpg)
3:その価値観を継続的に学習する仕組みが出来上がっている
劇団四季の場合は、大切にしている価値観は、観客に感動をうみだすためには“型に忠実に”という方法論です。
型を通ったあとは、自由にクリエイティブに表現することが出来ます。その型を体得するための場が具現化・体系化・仕組化されているのです。
人間は継続するのが苦手な生き物です。その型を体得し続けるための学習の時間は最優先で、どんなときであろうとどんなに経験を積んだ人であろうと毎日必ず行われます。やらざるを得ない環境が仕組化されているのです。
全員で価値観(方法論)という丸い指輪の中に意志を通してから仕事に入ります。
■まとめ
とても深いことなのですが、以上が理念を浸透させるために行われているわかりやすい3つのことです。
劇団四季は専用劇場が日本全国にあります。大きな稽古場もあります。しかし、“これらは財産ではない、財産は私たちが大切にしているこの共通認識である方法論だ”とトップが全員に繰り返し語る言葉が、突き抜けた成果を出してきた事実です。
業績に大いに寄与する御社の理念にはどのようなものでしょうか?全社員に本当に浸透しているでしょうか?
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![](https://satomasaki.com/wp/wp-content/uploads/2024/09/hassei00.jpg)
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