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面白いゲーム式研修。コミュニケーション能力向上に効果的!

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コミュニケーションゲーム研修徹底解説

コミュニケーション能力は社会人の必須能力

社員のコミュニケーション能力の向上を目指した研修が企業研修として根強い人気です。
 
・企業に求められるコミュニケーション能力という点で、相手の話を上手に聞きつつ、自分の意見を上手に言い表す提案力の向上が必要だからです。
 
「受け身」の社員から、自分で計画やアイデアを発信する「能動的」社員を育成したいという企業も、こうしたコミュニケーション能力向上を目的とした研修を行っています。
 
・社会人として、社内や顧客と良質な人間関係を築くことや、コミュニケーションを充分にとって自分を知ってもらい、また、相手を理解しようとすることは成果をあげるうえでも必須スキルです。
 
そのため企業研修を企画する経営者や人事担当者にとって自社の状況・課題に即したテーマで、適切なタイミングに、その対象者にあわせた効果的なコミュニケーション研修を行い、自社のコミュニケーションスキルをアップさせるのは企業にとって至上命題です。

劇団四季出身のコミュニケーション講師!?

はじめまして、佐藤政樹です。
 
私は現役の研修講師です。これまで約5年間で25,000人以上の受講生に対して研修や講演を通して、意識変革や行動変容を起こしてきました。
 
劇団四季出身の研修講師ということで”人に伝える”“双方向の意思伝達”“傾聴”などを専門的に追求してきた身として様々な企業でコミュニケーション研修に関わらせていただくことがあります。

講師の佐藤政樹
  
コミュニケーション能力を向上させる為に、研修の現場で一般的に効果があり楽しく学べると言われているがゲーミフィケーションと呼ばれる研修スタイルです。
 
端的に言うとゲームを活用した研修です。
 
私自身も積極的に活用させて頂いていますが、受講した企業からは”面白かった” ”楽しかった”と言っていただくことがあります。しかし研修にゲーム性だけを求めるのは危険だと感じています。研修にゲームを取り入れるというのは結果を出すための手段であって目的ではないからです。
 
そこで、この記事では面白さや楽しさだけでない、ゲームを取り入れることにより効果的に社員のコミュニケーション能力向上に寄与する研修例を取り上げ、効果性をアップさせるポイントも扱っていきたいと思います。

前提その1:研修の目的を明確にする

コミュニケーション能力を向上させる為のゲームを使った研修を行う上でもっとも重要なことは、研修の目的を果たすためにそのゲームの手法を利用するということです。そのためには当然ながら、なぜ研修を行うのかという目的を明確にする必要があります。
 
社員のコミュニケーション能力の向上を目指したい企業が研修にゲームを活用するケースが近年増えてきていますが、ゲームを使ったユニークな研修と言えども企業研修である限り、楽しければOKではありません。
 
ゲームを使ったコミュニケーション研修が「面白い」かどうかではなく「効果的で目的に沿ったもの」であることを最優先しなければなりません。そのため、まずは「何を目指してなぜ研修を行うのか」という研修の目的を設定する必要があります。

▽主なコミュニケーション研修の目的
・部下を即戦力に育てるための育成力向上
・新人の社会人としての基礎力の構築
・顧客のニーズや願望を引き出す能力向上
・社員の生産性を高める(チームワーク)
・社内における良質な人間関係の構築

前提その2:研修を受講する対象者を明確にする

次に重要なのが研修を受講する対象者を明確にすることです。
 
コミュニケーション研修を実施する上で注意が必要なのは対象者によって手法や落とし込みが変わるからです。研修は新入社員、営業マン、リーダー社員、管理職社員、経営幹部社員と、対象は様々です。

▽主なコミュニケーション研修対象層
・新入社員向け
・営業マン向け
・リーダー社員向け
・管理職社員(マネジメント層)向け
・経営幹部社員向け

ゲームを使う面白いコミュニケーション研修がなぜ効果的か

ではなぜコミュニケーション研修にゲームを取り入れると効果があがるのでしょうか?
 
私は劇団四季時代に、劇団外部からきたゲスト講師によるゲーム性をつかったワークショップを受講した経験があります。厳しいリハーサルの合間に受けたそのワークショップは非常に楽しく、未だに鮮明に記憶しております。そのインパクトと学びと実践から得られた気づきはプロとして人前に立つうえでもとても役に立ち、現在も私の無形の財産として仕事をするうえでの基礎力になっています。
 
ゲームを研修に取り入れる理由は「面白さ」や「楽しさ」というプラスの感情が醸成されることにより
 
・受講生の集中力が向上する
・研修に対して能動的な姿勢になる
・研修後も記憶として定着する
 
ということが挙げられるでしょう。
 
ゲームをしている時は誰でも子どものように無邪気なものです。熱中して集中力を発揮し、普段見せない表情をみせたりもします。
 
研修の効果は「受講生の意欲」によって全く変わります。
 
つまり、コミュニケーション研修にゲームを取り入れることにより、受講生の集中力が高まり、楽しく学び感情を揺さぶり、感情とゲームによる体感を紐づけて記憶を定着させ、研修の目的を果たすための行動変容を促すことができるのです。

楽しみながら学ぶ受講生

なぜコミュニケーション能力が重要なのか?

ではここで仕事をするうえでも欠かせない能力の一つと言えるコミュニケーション能力の重要性を、改めて整理していきましょう。
 
コミュニケーション能力とは「対人的なやり取りにおいて、お互いの意思疎通をスムーズにするための能力のこと」です。ビジネスシーンだけでなく、家庭、学校、職場、社会といったあらゆるシーンで、他人との人間関係を円滑に構築するために非常に重要な能力です。
 
ビジネスシーンにおいては、以下にあげるような成果に直結する必須能力でしょう。

1:顧客との信頼関係構築

コミュニケーション能力の高いビジネスマンは顧客と良好な関係性を構築することができます。営業におけるベースは信頼関係の構築ということも理解しています。
 
信頼関係を構築した上で疑問点や不安点も質問し解決することができます。クライアント本人が気づいていないの潜在的ニーズを的確に引き出し、相手が腑に落ちた状態で商品を提案することができます。
 
ゆえにそれが成果となるのです。

2:社内での人間関係の向上

社内において自分の同僚、先輩、上司としっかりとコミュニケーションをとり、日頃からよい人間関係を築いていくこともパフォーマンスを発揮する上で重要です。
 
この記事を書いているちょうど今、カフェで後ろの席にいる女性二人組が「人間関係は大事。職場の雰囲気が変わると仕事のやりやすさも変わる。」と偶然会話をしています。
 
どういうコミュニケーションをとると相手との関係性が良くなるのか?生き生きとした明るい職場になるのか?しっかりと日頃からコミュニケーションをとって良い人間関係を構築することがモチベーションや組織全体としての仕事への成果に結びつくのです。

3:上司と部下との相互理解

上記の人間関係に重なりますが、上司と部下との相互理解も仕事で成果を出す上で重要です。
 
仕事は個の力だけでするのには限界があります。進捗を随時共有できているか?それとも納期ギリギリになって納品レベルに達していないことがわかり大惨事になるかは、部下の能力不足ではなく、日頃から上司と部下でコミュニケーションがとれて相互理解が深まっているか否かの違いです。
 
良質な人間関係が構築されている場合は上司にスムーズに報告することができます。関係性が取れていない場合は、一人で抱え込み、悩み、最悪の場合は隠蔽なども起こりうるのです。

4:効率性や生産性の向上

コミュニケーションがしっかりと取れているチームは生産性があがります。業務効率もよくなります。
 
例えば、チームリーダーがプロジェクトの目的や最終成果をしっかりとコミュニケーションをとって伝えているのか?それともチームメンバーが自分たちがどこに向かっているのか?なんのためにやっているのか?を理解せずに漠然と進むチームでは効率性や生産性がまったく変わります。
 
現場ではこんなことが以外とできておらず、チームがバラバラになっていることがよくあります。
 
会議などにおいても同じです。だらだらと時間だけが過ぎて最終的に物事が決定しない会議ほど嫌なものはありません。コミュニケーションがとれているチームの会議は、時間効率が良く、一人一人の意見が活発です。結論も時間がかからず出るものです。

5:人材育成

コミュニケーション能力の高いマネジャーは人材の育成能力にも長けています。
 
部下の本来持っている能力が発揮されるか。それとも発揮できず不平不満が生まれるのか。
部下が常に指示待ちか、能動的か。
フリーズして思考停止しているチームか、自ら考え行動する習慣があるチームか。
 
これらはマネジャーの育成に関するコミュニケーション能力に大きく影響します。マネジャーの高いコミュニケーション能力により、社員の帰属意識が高まり人が育ちそれが結果として企業の成長に直結します。

研修を受けている企業の様子

コミュニケーション能力を高める面白いゲームを徹底解説

コミュニケーション研修として実際に行われているゲームの中でも、特に管理職社員(マネジメント層)向けに効果があり、かつ楽しみながら学べるゲーム式研修をここで徹底解説します。単に「ゲームの内容」だけでなく、今現場で起きているコミュニケーションにおける問題点を意識して読んでみてください。(研修の目的と対象が明確であることは大前提です。)
 
今回徹底解説するのがThe-Tというパズルを使ったゲーム式研修です。

The-Tとは?

パズルThe-Tはホテルや旅館によく備え付けられている脳トレで有名な頭を使うパズルゲームです。

コミュニケーション研修
 
しかしこれを研修に応用すると、受講生が研修に対して能動的な姿勢になり、集中力が切れずに没頭でき、かつ現場に直結した自分の現在のコミュニケーションを客観視でき、改善を促せる効果的なツールです。
 
学びや気づきが非常に深く、記憶に定着することで有名なゲーム形式のコミュニケーション研修です。
 
主に新人や部下を育成する立場におられる方が、人材育成のために必要なコミュニケーションの取り方や関わり方について学ぶことができます。育成だけでなく良質な人間関係や信頼関係を構築するためのベースが学べ、相互協力相互理解が深まることによりチームや組織の目標達成に大きく寄与します。
 
社内における育成の場面だけではありません。私は大手スポーツジムのカウンセラー向けにもこのゲーム式のコミュニケーション研修をカスタマイズして行ったことがあります。顧客との関係性を構築するのに非常に役立った!と参加されたカウンセラーの皆様方から大変喜んで頂いた研修です。
 
・主な対象
メンター(ブラザー、シスター)
リーダー社員
管理職社員(マネジメント層)
経営幹部 など
 
・目的
コミュニケーションの相違が原因で起こってしまう職場での問題をゲームを通して学び、そのメカニズムを見える化することにより関わり方のプロセスの質を高め、自分のコミュニケーションの質をあげる
 
・期待できる効果
部下や後輩の能力を引き出す関わり方ができる
良質な人間関係の構築
指示待ちではなく主体的な部下の育成
業務効率や生産性の向上
 
・用意するもの
「パズルThe-T」と「ついたて」
「完成図(ゲーム回数分)」
 
コミュニケーション研修パズルゲーム1

・ゲームのゴール
二人一組になり向き合い、ついたてを立ててお互いのパズルが見えないようにスタンバイする。一人は完成図(答え)を持ち、二人で協力しコミュニケーションをとって同じ形のパズルを作る。背期限時間内に同じ形のパズルが完成したら目標達成。完成しなかったら未達。

コミュニケーション研修パズルゲーム1二人一組になりついたてを立てて向き合う
 
・注意点
言葉を発してもかまわないが身振り手振りはしてはいけない。
パズルを手で上げて相手に見せてはいけない。
ついたての上から覗かない
制限時間を決める(8分ほどが望ましい)
完成してもついたては外さない

ゲームで頻繁に起こる事象

講師がルールを説明しパズルゲームをスタートすると部屋中に積極的な会話がうまれます。しかし、同じ形のパズルを作るという目標を達成するために、”ある一方的なコミュニケーション”がうまれます。
 
完成図を持った側の人(Aさん)が、完成図がわからない側(Bさん)に一方的に指示して伝えようとするのです。
 
例:
A「○○の形のパズルをこうしてください」
B「はい」
A「次は▲▲の形をしたパズルをこうしてください」
B「はい」
 
Aさんが伝える人、Bさんが受け身で従う人という構図が生まれます。コミュニケーションのわずかな認識や解釈のズレがBさんの違うパズルの組み合わせを生み出し、Aさんが言った通りにBさんに内容が伝わっていきません。

そんなわけないだろう。とお思いかもしれませんが、お互いのパズルが直接見えないので認識や解釈のズレから以下のような間違いが頻繁に起こります。

コミュニケーションパズル研修
 
その結果、Aさんが伝えた形(完成図)とBさんがそれを受けた体現したパズルの形は全く別物になっているのです。

コミュニケーションパズル研修
 
二人が「できました!」講師を呼ぶのですが、「不正解です」と講師が二人に伝えると、当然パズルが完成している(目標達成できた)と思っていた二人は「えぇ・・・」と驚きます。(特に、確実に伝えたと思いこんでいるAさんが)
 
不正解の合図を講師からもらった二人組は制限時間まで再チャレンジしますが、ゲーム開始初期のパズルの認識の違いから修復不可能になっています。結果、未達成。同様に他の多くの受講生も目標達成できないという結果が生まれます。
 
・他、ゲームでまれに起きること
完成図を持っている側のAさんが職場での部下で、指示される側のBさんが職場でAさんの直属の上司というゲーム上の関係性の場合、Bさん(職場で上司)から「もっとちゃんとわかりやすく説明しろ」といった発言がうまれます。それによりAさん(職場の部下)が萎縮してしまいます。そしてAさんが「すみません、自分のせいで」とBさんに謝ります。

パズルでの未達原因を現場に落とし込むと・・・

上司と部下の関わりを例にしましょう。ゲームでいうと、完成図を持っているAさんが上司、作る側Bさんが部下と想定してみます。
 
「できました」と言って、いざふたを開けて納品物や提出物をみたら、中身や質がこちらが要求したものと全然違うものだった・・・などということが現場で起きたら大変です。
 
現場でよくあるケース1:一方的な指示命令
現場では目標達成のために導くのは上司です。上司は目標を達成するために部下とコミュニケーションをとります。しかしその達成までのプロセスにおいて、ゲームの時のように一方的に指示命令した結果、部下や新人が自ら考え行動する習慣がなくなり、言われたことしかやらない指示待ち人間になってしまうことはよく起こります。
 
また、答えを持っている上司は「こうやればいい」とその答えをゲーム実習でやったように、現場でも教えようとします。しかし一方的に教えるということが、部下が自ら考え、答えを導き出す機会を阻害してしまうこともあります。わかりやすく教えることも重要ですが、教えることだけが全てではありません。部下の成長段階によっては答えを上司が知っていても教えずに部下が答えを導き出せるような質問や支援する関わり方も育成のためには重要です。
 
現場でよくあるケース2:意思疎通がとれていない
物事は人によって捉え方は様々です。ペットボトルに残った半分のドリンクをみて「もうこれだけしかない」と捉える人もいれば「まだこれだけある」と捉える人もいます。この捉え方や認識のずれがコミュニケーションの相違を生み出します。
 
例えば、よくあるのが「わかった?」という決まり文句です。98%理解できていても「わかりません」という部下もいれば40%ほどしか理解できていなくても「わかりました!」という部下もいます。その結果、後になって「全然わかってないじゃないか!」となるのです。しかし「どこまで理解できた?」と質問して相手にしゃべらせる・話させることにより、理解度が把握できたりもします。
 
心理面でも同じです。例えば入社して右も左も分からなく不安でいっぱいの新人の気持ちや状況や理解度を汲み取らずに、上司が一方的に仕事をどんどん進めたり一方的にアドバイスをしたりしてしまいます。それにより新人の不安感がさらに増したりもします。「なにかわからないことかる?」「今不安に感じていることある?」「このまま進めても大丈夫?」などという相手の気持ちを汲み取るコミュニケーションも相互信頼・相互理解を深める上でも重要です。
 
現場でよくあるケース3:進捗確認が足りていない
上司が部下の進捗を確認せずに、初期の認識の僅かな違いに気付かないまま進めた結果、締め切りや納品間際になって問題が発覚し、最初からやり直すことになって火の車。業務効率や生産性が下がるのはもちろんですが「なにやっていたんだ!」と叱責がうまれて人間関係も悪化します。
 
しかし問題は進捗確認が足りていなかった、問題が起きた直前に騒ぎ立てて叱責している側の上司にあったりもするのです。ゲーム中にパズルを完成させる過程で進捗状況をこまめに確認していたか?放置していなかったか?
 
*著名経営コンサルタントのケン・ブランチャード氏は「1分間リーダーシップ」という本の中でこれらの関わりを「カモメ型マネジメント」と言っています(空を飛んでいたカモメが問題が発覚した時にだけ水面にバシャーッと舞い降りてきてギャーギャー騒ぎ立てることに例えて)。
 
コミュニケーションとは目で見て確認することのできません。ゲームに使った”ついたて”のようなものです。認識のズレや相違を埋めるためには、相互理解を深められるような関わり方や質問が重要です。
 
 
これらを踏まえた上で、ゲームと現場を結びつけた後、講師がデモンストレーションを全員の前でします。
 
その際、講師は
 
・言葉を引き出す質問
・承認
・進捗確認
・相手への信頼
・傾聴する姿勢
・相手の立場になる
 
これらのコミュニケーションを意識して目標達成してみせます。

デモンストレーション中の私

現場で部下や後輩とまさにゲームでやった時のような一方的な関わり方をしていた上司の方は、ゲームで未達を経験した後に講師からこれらの説明を受けて衝撃を受けたり青ざめたりする方もいます。
 
そして大きな気づきを体感した後で、自分の現在のコミュニケーションを自己認識し、改善のためのアクションプランを立てるのです。

面白いコミュニケーション研修に関するその他のQ&A

ゲームを使ったコミュニケーション研修に関する疑問を解説していきます。

【Q1】The-Tは一般購入できますか?

はい、Amazonで購入できます。パズルを人数分購入して”ついたて”を自作で作り、The-Tの解説サイトを参考にたくさんある完成図を応用すれば社内やチームで実践することもできます。

ただ、本格的な研修として業務の時間を使ってThe-Tを利用する場合は、目的を果たすための手段ということが重要ですので、外部講師を依頼することをオススメします。目的から逆算してゲームの落とし込みをどうするのか?それにより最終的に体現したい理念はなんなのか?をしっかりと設計する必要があります。

The-TはこちらのAmazonのサイトで購入できます。

【Q2】チームワーク系のゲーム研修のおすすめは?

新人向けに多く活用されている実績があり、チームワークやコミュニケーションの重要性を認識させる目的のゲームで私がお勧めだと思うのは「バスは待ってくれない」です。
 
「バスは待ってくれない」は私も受講生として経験しました。カードの情報を口頭で出し合って話し合うことで、1枚の”地図”を作るという楽しく学べる問題解決実習です。
 
▽得られる受講後の効果
・他のメンバーの意見や情報をよく聞くこと自分の意見や情報をシッカリと伝えることなど、チームワークの基本を知る。
・課題を達成することによって、メンバー同士が仲良くなる。
・勝手な思い込みが、チームワークの阻害要因ということを知る。
 
「バスは待ってくれない」を社内で使用する場合、教材を購入する必要があります。
 
バスは待ってくれない詳細HPはこちら

【Q3】野外で行うゲーム研修はありませんか?

野外学習プログラムであるプロジェクトアドベンチャーというものがあります。
 
社内のチームビルディングに効果があります。
【関連記事】組織力を高めるチームビルディングとは?
 
私もファシリテーターとして直接参加した経験があります。
 
フラフープ・長縄跳び・丸太・ロープ・など様々なツールを使用してチームビルディングを促します。

ゲーム性をもたせることにより、言葉・行動・感情を使ってコミュニケーションの基本を磨き、協力して目標達成することの素晴らしさと相乗効果(シナジー)の魅力を味わうことができます。私もファシリテーターとして参加した時に、受講生が一体となって潜在的な能力を発揮して大きな目標を達成したのを目の当たりにした時には、感動しました。

プロジェクトアドベンチャージャパンのHPはこちら

【Q4】ゲームを使った研修には他にどんなものがありますか?

ゲームを使ったコミュニケーション研修は受講者の階層や目的に合わせて様々なものがあります。ここでは代表的なゲームを簡単にご紹介します。
 
・「脱出ゲーム」
新入社員の緊張をほぐす意味でのアイスブレイクとなり、チームで協力しながら謎ときをする過程でコミュニケーションを積極的にとることができます。

・「マシュマロチャレンジ」
PDCAサイクルは多くの研修で教えられていますが、座学だけでは理解できた気になってしまう可能性があります。そこでマシュマロチャレンジでゲームをしながらチームで目標を達成する過程でPDCAサイクルを回すことを体感するのが目的です。

・「NASAゲーム」
「優先順位の付け方」を学ぶことができます。「緊急度」はわかっても「重要度」の理解ができない社会人はいます。そこで、このNASAゲームというゲームが役に立ちます。
個人で優先順位をつけ、チームで話し合って合意形成してチームとしての優先順位を決めていきます。

・「ペーパータワー」
企業経営をシュミレーション(疑似体験)するのが目的のゲームです。A4の紙を使って、倒壊することのないできるだけ高いタワーを立てるシンプルなゲームです。タワーの高さが会社の売上、使った紙の枚数が原価として簡単な経営をシュミレーションすることができます。

・「kゲーム」
Kゲームは報連相の練習や情報共有の重要度を体験するためのゲームです。また、目標と目的の共有の重要性もゲームを通じて学ぶことができます。もちろん社員同士のコミュニケーションを高めることもできるゲームです。

コミュニケーション能力向上に効果がある面白いゲーム式研修まとめ

コミュニケーション能力を上げることは、ビジネスでの成果につながるのはもちろんですが、良好な人間関係を構築することや相手との信頼関係を構築することに影響し、私たちの人生をより豊かにするために必要不可欠な要素です。
 
コミュニケーション力を向上させる方法は、様々な手法がありますが、この記事でお伝えした通り「ゲーム」を研修で活用することで、楽しさや面白さというプラスの感情が醸成されます。それにより受講生の集中力や受講姿勢や研修後のアクションによい影響を及ぼし、効果が現れます。
 
しかし繰り返しますが、研修の目的を果たすためにそのゲームの手法を利用するということが重要です。そのためには当然ながら、誰に対してなぜ研修を行うのかという目的を明確にする必要があります。
  
コミュニケーション力は普段の日常生活や社会生活によって培われるものです。能力・スキルの一種であるため、研修で学んだことを、意識して現場で行動改善することにより、能力を高めていくことができます。
 
「面白くて効果的な研修って?」驚きの成功事例とまとめはこちらでチェック

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