コラム|佐藤政樹 劇団四季元主演 オフィシャルHP

夢と感動を届ける人材育成トレーナー 佐藤政樹
HOME > コラム > スキマ時間に活用してできる話し方の練習方法

スキマ時間に活用してできる話し方の練習方法

LINEで送る
Pocket

スキマ時間の練習方法

もっとスラスラと綺麗に話せるようになりたい
とっさに話をフラれて真っ白になってしまった
急に自己紹介することになり焦ってできなかった
 
こんな経験ありませんか?
 
こんにちは佐藤政樹です。
今回はスキマ時間に活用してできる話し方の練習方法というテーマでお伝えしていきます。
 
私はもともと劇団四季というところで10年間舞台に立ってきた経験を持っています。ライオンキングなどいろんな舞台をしてきました。今はその経験を生かしていろんな企業で研修や講演を行っていてこれまで300社3万人を増える方に受講して来ていただいております。
 
今回の記事では私が劇団四季時代に培った隙間時間でもできる話し方の練習方法をHPにお越し頂いたみなさんに共有していきたいと思います。
 
というのもこの特殊な練習方法が、急に話を振られた時にとっさにスラスラと言葉が出てしっかりと対応できるのに非常に役立つんじゃないかと感じるからです。
 
このコラムを最後まで読み、内容の通りに練習すれば、とっさに自己紹介など振られてもしっかりと対応できるようになります。人を惹きつける魅力的な話し方をすることができます。
 
ぜひ最後までご覧いただき自分の話し方のスキルアップにしてください。

なぜ瞬時に言葉が出てくるのか

私は劇団四季時代に「人間になりたがった猫」のライオネルという役をやっていたことがありました。
 
この時のセリフをいまだに瞬時に言うことができます。もう7年か8年くらい前の話なのですが一瞬にして思い出してしゃべることができるのです。
 
なぜしっかりと記憶に定着し瞬時に自分の中から取り出すことができると思いますか?それはこれからお伝えする3つのSTEPを経て自分にしっかりとその言葉を染み込ませているからです。染み込ませた言葉は瞬時に、まるで釣り針で引っ掛けるように自分の中から取り出すことができるようになります。
 
このスキルが、例えばあなたが急に自己紹介を30〜100人の前で話さなきゃいけなくなった時や、急に話を振られた時とかに対応するのに非常に役立つのです。

自己紹介は最強の営業機会

突然振られて自己紹介をする筆者(記事↓に動画あり)

STEP1 意味記憶で定例文をインストールする

では早速そのスキルをステップを踏んで身に付けていきましょう。
 
ここからは急に振られて自己紹介を人前で話すことになったということを例にお伝えしていきます。
 
急に話を振られた時などに対応するためには事前に準備しておくことがまず大事です。そもそも自分の中に素材がなかったら対応は絶対にできません。
 
まずは構成をしっかりと練って自分の魅力を伝えられる自己紹介文を作成します。

参考記事はこちら
仕事につながる自己紹介の作り方〜ビジネス版〜
 
自己紹介文の定例文ができたらそれをまずは自分の中に強制的に覚え込ませます。 この最初のステップを意味記憶といいます。
 
意味記憶というのは、学生時代の勉強のようなものが一番イメージしやすいのですが、英単語や年号を覚えたり方程式を覚えたりしながら、まずは強制的に物事を覚え、それを活用するような手法です。
 
自己紹介の素材をひたすら暗記してインストールしていくようなイメージです。
 
ちなみにプロの俳優も台本をもらったらひたすらその台本の内容を繰り返し繰り返し読み込んでいきます。読み込んで暗記していくのです。
 
この時にオススメなのが録音して聴くと言うことです。感情や気持ちを全く込めずに無味乾燥、機械のように録音しそれを2倍速3倍速で繰り返し聴きます。
 
すると、もし自分が急に話を振られたときに「このように話したいと言う」定例文が自分の中にすーっと染み込んでいくのがわかります。見て暗記するよりも耳で聞いて覚える方が非常に生産性が高いのです。
 
(この方法は劇団四季の現役のトップスターの俳優さんに僕が直接習ったことです。膨大な量のセリフをそのトップスターの俳優さんは録音して寝る時でも繰り返し聞いてセリフをまず自分に インストールしていたそうです。)
 
自分の 話したい内容を練ってフォーマットを作り構成をしっかりと決めてそれを自分にインストールしましょう。

STEP2 手続き記憶で定例文を定着させる

ステップ1ができたら次のステップへ進みましょう。
 
次のステップは手続き記憶です。
 
手続き記憶というのは、 サッカーのリフティングだったり、ゴルフのスイングだったり、 自転車に乗れるようになったりするといったことが典型ですが、何らかの形で自分の身体的な動きやなどを、同じことを繰り返し行うことで記憶にするものです。
 
手続き記憶で1番わかりやすいのが声を出すということです。
 
声を出すいうことは、仕入れた情報や素材を外に出していくアウトプットという行為です。 声を出すと言う行為は人間の声帯を震わせて音を発するというエネルギーをかなり使う所作です。
 
自分の自己紹介なども含めてひたすら聞いて覚えた素材を今度はブツブツと声に出して身体に記憶させていきましょう。頭の中で念じているだけではなく声に出してみるのです。スキマ時間にいつでもできます。
 
声に出してみるとなかなか難しいことがわかりますつまりせっかく覚えて完全に記憶したと思っているのに、いざ声に出してみるとつっかえてしまって言葉が出てこないのです。
 
ここでエネルギーがかかりあきらめそうになるのですがそれでも繰り返し声に出すと言うことをやってみてください。すると自分の「このように話したい」という例文が自分の中にすーっと染みてくることが感じられるはずです。
 
目の前に誰か人がいることをイメージしながら練習してみることも良いでしょう。

STEP3 エピソード記憶でその定例文に磨きをかける

その次のステップはエピソード記憶です。
 
エピソード記憶というのは、友人と話している時のその会話という体験談の中から覚えたり、物語やエピソードで記憶をしたりなど、様々な個人の経験と紐づけられた状況を使って記憶する能力です。
 
ちなみにプロの俳優はこのエピソード記憶を使って自分のセリフを商品として磨き上げていきます。例えば、「魔法使いに魔法をかけてもらったことによって猫の僕は人間の言葉が話せるようになったのさ!」というセリフでしたら
 
このセリフの背景は、どうしても人間の言葉をしゃべれるようになりたかった猫が魔法をかけてもらって言葉がしゃべれるようになったという感動です。
 
このセリフを言うために自分が過去の人生で生きてきた中で、できなかったことができるようになった強烈な感動体験をそのセリフに紐付けていくのです。
 
あなたの自己紹介の定例文も同じです。
 
自分の経験談とその言葉が紐付いて自分の中にしっかりと入って記憶として完璧に定着し 言葉に実感値やエネルギーがこもり本物の生きた言葉になります。腑に落ちると言う言葉がありますがまさにこの状態こそが腑に落ちている状態なんです。
 
このSTEP1意味記憶STEP2手続き記憶STEP3エピソード記憶というのをふまえて日頃スキマ時間を使って繰り返し練習していくと、あなたの自己紹介でしたら自己紹介の定型文があなたの中に染み込んでいきます。
 
自転車に いちど自転車に乗れるようになったら5年後10年後でも乗れるように、その言葉があなたの中からすっと必要な局面にあわせて自然に出てくるようになります。
 
動画で実演してますのでこちらの動画をご覧ください。

【動画の目次】
00:00 今回のテーマ
00:57 言葉がスラスラ出る理由
02:12 STEP1意味記憶
03:48 STEP2手続き記憶
05:07 STEP3エピソード記憶
06:50 まとめ

スキマ時間に活用してできる話し方の練習方法まとめ

この3つのステップを使って自分の自己紹介の定型文だけでなくいろいろな場面で話せるような自分の方を想定し練習しておきます。
 
この自分の引き出しをたくさん作っていくのです。この引き出しがたくさんあればあるほど いざと言う時に言葉が無意識で出るようになってきます。 それだけでなく引き出しと引き出しが言葉として数珠つなぎのように連携し様々な場面で応用ができるようになっていきます。
 
これらが話下手の人や人前で話すのが苦手な人がそれらを克服するための努力の方法とステップです。
 
さらに深く知りたい方はこちらのプレゼンに通じる!中途半端なプロより素人の方がよっぽど感動する理由という記事をご覧ください。この記事は劇団四季時代の発声は発想というロジックに基づいて感動する言葉の本質が書かれています。
 
プレゼンに通じる!中途半端なプロより素人の方がよっぽど感動する理由
 
練習方法も詳しく解説していますのでぜひこちらの記事もご覧いただきましてあなたの話し方の改善に役立てていただけたら嬉しいです。
 
最後までご覧いただきましてありがとうございました。

LINEで送る
Pocket

「人前で話す直前に見る究極のバイブル」
 
・なぜ、人は感動するのか?その表現の本質
・人前で話す人は必見の伝達力を高める5つの原則
・うまく話せなくても伝わるのはなぜか?

など人前で話すビジネスパーソンに役立つ情報満載です。
無料ですので、ぜひダウンロードしてください!!

SNSでも発信してます
 
テーマ: 伝わる話し方, プレゼンテーション タグ: , , , , , , , , ,

関連する記事

カテゴリー「伝わる話し方 | プレゼンテーション」の記事

カテゴリー「面白くてユニークな研修 | コラム | マネジメント | リーダーシップ」の記事