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仕事につながる自己紹介の作り方〜ビジネス版〜

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仕事につながる自己紹介の作り方

■なぜ自己紹介が最強の営業機会なのか

このコラムが日経新聞[常識ナビ・自己紹介術]に取り上げられました!

 
たかが自己紹介。
されど自己紹介。

 
私たちはビジネスの様々な場面で自己紹介をする機会があります。

 
自己紹介は初対面の相手に自分を印象づけ、今後の関わりにつながっていく
重要なポイントです。

 
第一印象をどう印象付けるかで、その人との関わり方が激的に変わり、後々の成果にも直結するのです。自己紹介しただけで仕事に繋がることはよくあります。

 
あなたは自己紹介の機会を軽く考えていませんか?

 
 
私、佐藤政樹は現在、様々な組織で研修やコンサルティングを行う人材育成トレーナーです。劇団四季で約10年間舞台に立ち主役を経験。退団後に経験した飛び込み営業でも成果を出したという経歴を持っています。

 
私自身も仕事の関係上、自己紹介をする機会が多々あります。2020年のパンデミック以降、様々なことがオンライン化され距離という概念が消滅し、より自己紹介の機会も増えました。

 
私は効果的な自己紹介で相手とその場で信頼関係を構築し、たくさんの人を巻き込んできた経験があります。自己紹介のスキルはそのまま営業力につながります。

 
今回の記事では、仕事に繋がる自己紹介の作り方のポイントをお伝えします。あなたがこれから出会う方と信頼関係を構築し、ビジネスを加速させ、人生をさらに豊かにしていただきたいと思います。

自己紹介は最強の営業機会

自己紹介をする筆者(記事↓に動画あり)

■仕事に繋がる自己紹介を作る上で外せないポイント

自己紹介は時と場合によって状況が変わりますが、まずは“この自己紹介からどういう結果を作り出したいのか”から逆算して自己紹介作りを考えてみましょう。

 
・どういう状況で自己紹介を聞いてくれる人なのでしょうか?
・自己紹介をする目的はなんですか?
・聞いてくれた人にどういう行動をとってもらいたいのでしょうか?

 
「オンライン商談で初対面の相手にこの人は信頼できそうと最初に感じてもらう」「ビジネス交流会で順番に自己紹介タイムが回ってきた時に、自分の専門知識や技術を求めている人と知り合う」など、頻繁に訪れる設定を自分で作ってみましょう。

 
一つしっかりと作り込めば様々な場面で応用が効きます。慣れてきたらアドリブで変化させることもできるようになります。
 
私の場合は、オンライン商談、大勢向け、経営者の集まる会、パーティーや交流会、学生向けの会など場面によって自己紹介を使い分けています

 
まずは自己紹介は1分バージョンを作って徹底的に練習することがオススメです。

 
プロのアスリートは練習に練習を重ねて本番へと望みます。自己紹介も全く同じです。突然やってくる本番のために準備と練習あるのみです。自然にスラスラでてくるレベルまで繰り返して体に落とし込みましょう。

佐藤政樹の研修

様々な企業でコミュニケーションの研修をする筆者

■相手目線で自己紹介できているか?

「この人と今後も関わりを続けていきたい」と直感的に相手から思ってもらうためには徹底的に相手目線になって自己紹介を考えましょう。

 
自己紹介が決して自慢になってはいけません。相手から自慢しているように解釈されると、逆に魅力が下がり、相手の心の奥で不快感が生まれます。

 
自分の自己紹介を聞いてくれている人のどんな役に立てるのか?どんな良い印象を残せるのか?

 
そのためには相手目線です。徹底的に相手目線になって文言を考えましょう。録音して客観的に聞きながら練習してみるのがオススメです。

■キャッチフレーズをつくる利点と注意点

よく自己紹介で自分のキャッチフレーズを言う方がいます。
「◯◯コンサルタントの**と申します。」のように。

 
一言で自分の仕事を表現するようなフレーズがあることは良いことです。

 
私の場合『劇団四季・元主役の感動を創造する人材育成トレーナー佐藤政樹』と紹介しています。

 
・劇団四季の元主役
・感動を創造する
・人材育成トレーナー

 
講師として選ばれるためには、名刺やHPや営業資料などにこのキャッチを入れています。相手の印象に残ることが目的です。

 
ただしインパクトを与えることを考えて「なんだ、それは?」と感じるキャッチフレーズを使う方もいます。
独自の強みを表したキャッチコピーでも、聞き手が理解できなかったら意味がありません。
こちらも相手目線で考えましょう。

研修中の佐藤政樹

様々な企業でコミュニケーションの研修をする筆者

■具体的な数字や実績で印象を残す

私は、若者向けに話す時などは

 
「23才から5年間フリーターをしていて28才で劇団四季に合格した。」
「劇団四季ではライオンキングなどに出演していた。」
「劇団四季を退団後、飛び込み営業で苦労したが最後は2位になった。」

 
など“この人面白そう、話を聞いてみたい”と思ってもらうために
具体的な数字や実績・事例をさりげなく入れたりしています。

 
逆に経営者向けに話す時などは

 
「生き残りの激しいプロの劇団四季の世界に約10年在籍した」
「そこで創業者の浅利慶太氏から直接指導を受けた」

 
などと言ったりもします。“劇団四季の経営哲学を聞いてみたい”と経営者の方に感じてもらいたいからです。

 
具体的な数字や実績・事例を言葉にして、相手に印象を残しましょう。
聞いてくださる方の興味がわく話題を提供することを心がけます。
 
【動画セミナー】自己紹介の作り方

■今すぐ使える自己紹介の雛形

それではここで、あなたが人の前で1分間自己紹介する際に参考になる雛形をご紹介します。

 
雛形を参照に練習し、いろいろとアレンジしてみましょう。

 
1分バージョンのをつくりあげ、それをもとに状況に応じて10秒バージョン30秒バーションへとアレンジしましょう。

圧倒的自己紹介の雛形

 
 
では各パートを解説していきましょう。

 
まずは、

・誰に
・何のために
・どんな行動を取ってもらいたいのか

自己紹介の対象と目的をイメージするところから始まります。

 
例として、経営者が10〜20名ほど集まる会で、私が自己紹介をする機会がやってきたという設定にしてみましょう。

 
(対象)40代〜60代の中小企業の経営者の方(社員規模10人から100人)
(目的)劇団四季の経営哲学を聞いてみたいと思ってもらう
(行動要請)興味のある方とご縁を頂くために名刺交換をしてもらう

 
としてみます。

1:つかみ

圧倒的自己紹介の雛形つかみ


1分間自己紹介の場合、最初の10秒を目安にして相手の興味を喚起しましょう。この人の話は聞く価値がある、面白そう、と聞いている人の心を自然に掴みましょう。

 
インパクトトークを使う人もいます。インパクトトークとは、最初に耳に残るキーワードを言うことです。

 
「はじめまして佐藤政樹と申します。私は劇団四季というプロの世界に約10年在籍し、その際、主役を務めたという経験を持っております。」

 
第一声の声のトーンも掴む上でもの凄く大切です。ボソボソならないように、腹を意識して、スパーンと抜けるような大きめの声を出してきましょう。

2:仕事概要

圧倒的自己紹介の雛形概要


次の10秒を目安に、あなたは何者で今現在している仕事の概要を説明しましょう。具体的な数字や実績・事例を入れるとわかりやすいです。

 
「現在はその経験を活かし、研修講師として、経営者向けのプレゼントレーニングや、感動創造をテーマとした企業研修などを行い、年間約7000名の方に受講して頂いております。」

3:選ばれる理由

圧倒的自己紹介の雛形選ばれる理由


次の35秒はあなたが選ばれる理由です。

・具体的には自分が相手に貢献できること
・自分自身はこうなっていきたいというビジョン
・相手があなたと付き合うメリット

を盛り込みます。

 
「劇団四季は、顧客満足度ランキング1位の常連企業で、舞台ライオンキングでは1000万人を動員し、リピーターも多い「感動創造企業」です。なぜ、そのような組織になれたのかといいますと、実は劇団四季は理念を核に経営をしているのです。

素晴らしい理念の上に、超一級の技術があり、高い満足度が生まれています。これは、一般の企業にもまったく同じことが言えることです。私は幸運にも創業者の浅利慶太氏から直接考え方や技術を伝授して頂きました。」

4:行動要請

圧倒的自己紹介の雛形行動要請


最後の5秒を目安に、行動要請です。相手にどう行動を促すかは大きなポイントとなります。

 
例「劇団四季で学んだ顧客感動の組織づくりにご興味ある方がいらしたらお役に立てます。ぜひ後ほど名刺交換させて下さい。」

 
・ご興味ある方は名刺交換をしてください。
・話を聞いてみたいと思った方は気軽にお声がけください。
・◯◯に興味がある方がいたら是非ご紹介ください。

 
など相手がわかりやすい具体的な言葉で、背中を軽くポンと押してあげる言葉を用意しましょう。

 
私は独立初期の頃、自分のセミナーや講演を世に広めるために「講師として私を呼んで下さる方を知っていたらご紹介ください。」と必ず言うようにしていました。

 
私の経験上、これを言うのと言わないのでは拡がり方が全く違います。初対面で興味を持ってくれた相手と今後も繋がっていられるか否かの重要な局面です。

■自己紹介で緊張しないために直前で意識すること

さぁ自己紹介をするぞ、という直前になったら真っ白になってしまう人がいます。そんな時はこのように自分に問いかけましょう。

 
・自己紹介を聞いてくれる人のために何を残せるのか?
・なぜ、何のために自己紹介をするのか?

 
「相手目線の自己紹介をして相手の記憶に自分を残す」
と原点に立ち返って出て行くのです。

 
これは突然自己紹介を振られた場合に、状況に応じてアドリブで自然に自己紹介ができるポイントでもあります。

 
【関連記事】→劇団四季ライオンキングがロングヒットを15年も続けられるのはなぜか?

■自分のPRポイントを明確にする方法

 
「佐藤さんのようなインパクトのある肩書きがない人はどうしたらいいのですか?」

 
と言われることがありますが、私は自分の長所や経験、強みに目を向けることが大切だと伝えています。
端的に言うとあなたが1位を取れる分野を見つけることです。

 
それが、どんなに狭い領域でもかまいませんので、1位を見つけましょう。何でもできることより、一つに特化していた方が光るでしょう。

 
例えば、あなたが独立したての映像クリエイターでしたら

 
地域性・・「北海道で一番実績がある」とか
独自性・・「企業の新卒採用向けの映像制作実績が50作品以上ある」とか「企業人事の視点で映像制作ができる」とか
専門性・・「最新のVR技術を持っている」とか「ドキュメンタリー映像専門」

 
そういった経験を抽出することが大切です。

 
私の場合は、「劇団四季の元主役」という割と分かりやすいブランドがありましたが、それだけで仕事が来るほど甘いものではありませんでした。

 
仕事に結びつく自己紹介を作る上で、次の段階として、あなたの理想の顧客に対してどんな課題を解決していけるのかという点もしっかりと明確にしておきましょう。

 
・自分の理想のお客様はどんな人か?
・その方のどんな問題を解決できるのか?
・それに対してどんなノウハウや技術を提供できるのか?
・その結果、お客様はどんなメリットを得るのか?

 
これらをしっかりと明確にするのです。

 
なぜなら自己紹介とは、マーケティングであり、ブランディングだからです。

 
二度ない第一印象をいかに印象づけられるか。そこから次につながるトークをできるか?

 
自己紹介を作り込むことは確実な営業トークになるのです。

 
あなたは何者ですか?
相手があなたを選ぶ理由は?
あなたは何を相手に提供して相手が何を受け取る?

 
最初から答えられる人はいません。
誰もが悩み通る道です。毎日自分に問いかけ考えましょう。

■自己紹介は繰り返し練り上げていくもの

完璧でなくてもいいのでコンセプト作りから真剣にやり、とことん練習しましょう。
練習すると、他人の自己紹介にも意識が向くようになり、改善点も見つかります。

 
自分の価値を高める努力をして実績を作っていくのです。そして実績ができたらブラッシュアップする。この繰り返しです。
これをやるかやらないかは確実に大きな差になります。実際に今から書き出して作ってみましょう!

 
自己紹介をやる際は、どういう空気をつくるのかも重要です。
表情や、声、佇まいなど、非言語的な要素でも人を引き付けることができます。

どんなに内容が素晴らしいものでも、聞いている人を引きつけなければ意味がありません。

 
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■まとめ

ここまで、お読みいただきいかがだったでしょうか?

 
自己紹介は、自分の名前で仕事をしていこうという人でしたら
必須のスキルでしょう。

 
多くの人が、深く考えずに自己紹介をしています。

 
ですから、これを読んだあなたは、今日から意識して自己紹介に取り組んでみてください。そうすることで、聞く側の意識や目の色が変わるかもしれません。
また、その後でお仕事の話に展開していくかもしれません。

 
自己紹介は、「言葉の名刺」だと思って相手の心に届くメッセージをつくっていきましょう。

 
あなたの人生がより良いものになることを祈っています。

 
↓筆者の講演会での実際のロング自己紹介

 

【著者】
佐藤政樹 (劇団四季・元主役の人材育成トレーナー)
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