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【ザ・カタリスト】一瞬で人の心が変わる伝え方の技術の要約と感想

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ザ・カタリストの感想と要約。触媒とは?

ザ・カタリスト〜一瞬で人の心を動かす伝え方〜という本を読みました。

・家族を変えたい人
・部下を変えたい人
・組織を変えたい人
・チームを変えたい人

このように考えている方にお勧めの本です。

カタリストとはなじみのない言葉。日本語に訳すと触媒です。

熱力学の世界では化学変化を起こす時、大きな熱エネルギーと圧力が必要と考えられてきました。しかし触媒が発見されたことにより熱力学の常識を覆すような化学変化が次々と起こり始めたのです。

触媒の発見は数々のノーベル賞になっているそうです。

触媒とは変化を救済すること。仲裁することを手助けすること。変化を容易にする手段。

人間関係やコミュニケーションでも同じで、変化を起こすためには力ずくで抑え込むのではなく、自分がこのカタリスト(触媒)になることが重要とのことです。

つまり人を変えようとするのではなく、障害物を取り除き、ハードルを下げることによってその人自らが行動を起こせるように変化を仲裁して手助けいくという関わり方です。

はじめまして、この記事を執筆した佐藤政樹と申します。劇団四季出身の研修講師として【受講生を惹きつけながら気づきと学びを促すことをモットー】に、講演会やセミナーの講師だけに限らず大手企業などでさまざまな研修を行っております。記事の内容をお読みいただき、もしご興味いただけましたら、ページ最下部のプロフィールや研修内容の詳細をご覧いただけますと幸いです。

禁止されたら余計にやりたくなる心理的リアクタンス

第1章では、人間は禁止されると余計にやりたくなるという事実が書かれています。

具体的には、流行していた洗剤のタブレットを飲み込むと言う危険なチャレンジをなんとか止めさせようと、いろんな施策がなされたが、禁止すればするほどそれを実行する人が増えてしまったという事例です。

有名人を使ってやめようキャンペーンを行っても無駄だったと。

人はやめようと言われたら余計にやりたくなること心理的リアクタンスと言うそうです。

確かにですよね。僕も子供の頃コーラを絶対飲んじゃいけないと親に口酸っぱく言われた結果コーラが大好きになってしまいました。初めて親に内緒でコーラを飲んだときの感動は未だに忘れられません。

カタリストは相手に変化を起こすために、まず心理的リアクタンスを取り除き変化を救済する選択をします。上から指示命令ではなく放置でもなく、そのバランスをとっていくのです。その鍵が4つあるので紹介します。

一瞬で人の心が変わる伝え方の技術

以下の部分がこの本の核です。サブタイトルの「一瞬で人の心が変わる伝え方の技術」とは以下の4つの要素と位置付けられます。

それは

1:メニューを提供する
2:命令ではなく質問をする
3:ギャップを明確にする
4:理解から始める

1「メニューを提供する」

個人的にこれは子育てにおいても非常に使えると思いました。

例えば子供が”ご飯も食べたくない””お風呂にも入りたくない”、おもちゃで遊んでいたいという時に「お風呂に入りなさい、ご飯食べなさい」では逆効果。

ここで誘導するかのごとく「お風呂か、ご飯どっちにする」というと強制よりもすんなりと動いてくれることがあるんです。

これを誘導型の選択というそうです。選択メニューを提供するということですね。

2命令ではなく質問をする

これもよくわかります。

例えば同じミスを繰返えした部下に対して「次は絶対にミスするなよ」と伝えてもあまり効果ありません。

逆に「次にもう一度やるとしたらどうする?」とか「前回間違えたあとからどんなこと考えた?」とか質問することによって相手が自ら考えて行動するようなきっかけにもなります。

良いリーダーとは良い質問ができる人だと思います。

3ギャップを明確にする

人間は首尾一貫していることを求める習性があるそうです。自分の態度や価値観や行動が首尾一貫しないとどうも気持ちがあり、ここの関わりによって自己評価を促していくそしてその後変えていく手法が書かれています。

カウンセリングや営業の現場でもこのギャップを明確にする手法はよく使われますね。本の中で書かれている子どもを使った”タイの喫煙を止めるためのキャンペーンの話”も非常に面白いです。

4理解から始める

これは7つの習慣でも書かれていることですね。初めに相手を理解することでしか人間関係の構築できないという事です。

信頼関係がなければ何をどういったところでどんなに素晴らしいこと言っても相手は絶対に説得されませんよね。

人質を盾に立てこもる強盗犯を交渉により自ら投降させるプロ交渉人のテクニックもまずはここから始めるそうです。

「手を挙げろ!さもなければこの引き金を引くぞ!」と言っても絶対に犯人は投降しないんですね。

そうではなくて相手をまず理解し僕たちはあなたを助ける存在なんだよってまず伝えるそうです。

家族、部下、顧客、など、人と関わる時も全く同じですね。

ザ・カタリストの感想と要約まとめ

この本「ザ・カタリスト〜一瞬で人の心が変わる伝え方の技術〜」ではもっともっと深掘りして、一瞬で人の心が変わる伝え方の技術が書かれています。

こういう本を見つけて、日本人に読めるように翻訳して出版してくれるかんき出版さんが本当に素晴らしいと思います。

かんき出版の本ははずれなしです!!

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劇団四季出身の講師である筆者プロフィールはこちら

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