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満足度の高い労働組合向け講演/研修へ
こんにちは。佐藤政樹です。
私は劇団四季の主役を経験し、プロの世界で10年間自己表現の本質を学び、現在は研修講師として様々な企業で研修をしながら上場企業経営者などの個別研修などもしています。
特に労働組合での講演や研修は多数です。先日は大手企業で労働組合執行役員向けの1日がかりのプレゼン研修も担当し好評をいただきました。
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しかし
「労働組合で初めて講師をすることになった!」
「そもそも労働組合ってどんな組織なの?」
「なぜ労働組合が講演や研修をやるの?」
実はこれ、現在様々な労働組合向けの講演や研修をして高い満足度を得ている私が、初めて労働組合から講演の依頼を受けた時に感じた事です。
そこで、この記事では、満足度の高い労働組合向けの講演や研修を作り出している私の取り組みと考え方を、講師の視点でお伝えしていきたいと思います。
労働組合とはどんな組織かをまずは理解した
そもそも労働組合とはどんな組織なのか?講演や研修をするうえでどんな組織なのを知る事は当たり前の事です。
正直私は、頭にハチマキを巻いた人達が賃上げ要求などの論争をしているようなイメージを持っておりました。
労働組合は、簡単に言うと
「どうしたらより働きがいのある職場になるのか?どうしたら職場が活性化するか?」を考えて、それの実現のために取り組んでいく組織なのですよね。
楽しい講演や研修の内容にするのは当たり前ですが、このような思いを実現するための取り組みの一つとして労働組合は講演や研修を企画していますから、講演や研修のゴールは絶対にぶれさせません。
ですから、先に述べましたような職場の活性化や働きがい向上に沿ったゴールに向けていきます。その上で私は楽しみながら参加同士でたくさん交流してもらい、組合としての絆やつながりを深めてもらいます。
労働組合役員はどんな立ち位置なのかも理解する
私は中執の方から「佐藤さんは労働組合の講演をたくさんやっているのですか?内容がとても組合の活動と絡んでいましたので・・・」とよく講演後に言われます。
それは、講演や研修に参加する主な対象者である “労働組合役員”とはどんな立ち位置なのかを理解して講演や研修のプログラムを構成していくからです。
労働組合役員とは、簡単に言うと一般職員(組合費を払っている組合員)がいる職場のリーダーなんですよね。組合役員(リーダー)は、その一般職員(組合員)と労働組合執行部との架け橋の役割を担っています。

基本的に組合役員(リーダー)は立候補制で選挙によって決まりますが、どの企業もなかなか立候補する人はいないということを学びました。
「任期が終わったから次は君の番ね」
このような形で、持ち回りであったり周囲から半ば強制的に任される形で組合役員になる方がほとんどだということを理解した上で講話します。
受講対象の年齢もしっかりと把握しておきます。入社してから3〜6年目など比較的若い方ですよね。
入社3〜6年目というと仕事も覚え始めて忙しくなってくる頃です。自分の業務で精一杯の中、組合役員として時間とエネルギーを割いて労働組合の活動に参加されている。しかも研修は土日が多いです。つまり土日休みたい時に僅かな補償で役員研修に集まっていると学んだ時は驚きました。
そのため講演や研修の始めには私は必ず
「忙しい業務もある中で休日の活動に本当に皆様に頭がさがります。」
「お忙しい中お集まりいただいた皆さんに役立てる話をしたい。」
「日々の業務にも活きるから楽しんで学んで頂きたい。」
このような意識と言葉で参加者を労っています。
講演や研修の全体の雰囲気が一気に変わるのを何回も感じました。
講演の対象者である労働組合役員のリアルなお悩みを理解する
組合役員は組合活動に積極的でない人・協力的でない人を巻き込んでいかなければいけません。(アンケート調査・イベント企画運営、終業後の職場集会への参加要請など)
年次や立場が上の人に協力を促すなど高いコミュニケーション能力が求められます。
「職場を良くするためのアンケートですら協力してくれない」
「職場集会にも参加してくれない」
これらは労働組合役員のリアルなお悩みのようなので、人を巻き込んでいくようなコミュニケーション術やチームワークの話はとても人気です。
組合役員方々は職場での活動を通して以下のようなことを言われてしまうこともあるそうです。
「組合活動なんて本当に意味あるの?」
「組合費を払っているのに給料が上がらないじゃないか」
「組合って第二の人事部なの?」
ですから組合役員の気持ちを汲み取るためにも、労働組合で外部講師として講演や研修をする私は、自分が同じような苦しい思いをした時の話や失敗談などを積極的に話させていただきます。
私が労働組合の講演で話すストーリー
私が労働組合での組合役員向けの講演で必ず話すようにしているストーリーがあります。
私は(組合活動ではなかったのですが)、劇団四季時代の入団7年目ぐらいの時に突如動員活動のリーダーに任命されたことがありました。動員活動とは簡単に言うとチケットの販促活動です。
ライオンキングなど、肉体的にも精神的にも厳しい公演が続く中、唯一の休演日である月曜日にポスターをもって担当エリアを周ってポスター張りをお願いに回っておりました。
この動員リーダーとしての役割がとても辛かったのです。積極的に協力してくる人はあまりいませんでした。言葉の使い方を間違え対立をしたこともありました。そして年次が上のベテランさんにもしっかりとコミュニケーションをとって活動参加のお願いをしなければならなかったのです。
その時の辛かったこと、協力者を得られたポイント、うまくいったこと、失敗してしまったことなどを私は講話の中にうまく盛り込んでいきます。
それによりがっちりハートをつかみ、組合役員の方々の士気を少しでもあげるキッカケになれればと思っているのです。

労働組合役員講演で自分の失敗談を話す著者
労働組合執行部の想いを理解する
講演や研修を企画している労働組合の執行部の方々の想いについても理解しておきます。
当たり前ですが、講演を主催している労働組合執行部の方々は、重圧がかかっています。
せっかくの休日に職場リーダーに集まってもらっています。もし講演やセミナーがつまらなかったら大変ですから。
組合員の組合費で講師料が賄われています。
「参加してくれた組合役員がとても満足してくれる研修にしたい。」
「組合活動に前向きになってもらいたい。」
「とにかく元気になってもらいたい。」
「組合活動に興味を持ってもらい。」
執行部の方々はこのような強い想いを持っています。このような背景をしっかりと理解して、挨拶の段階から執行部の方々としっかりコミュニケーションをとるようにしています。
外部講師に求められることを外さない
私のような外部講師に求められる要素を絶対に外さないように毎回意識しております。
ひとつが、組合役員が職場のリーダーとして役立てるようなスキルや心構えをお伝えしていくということです。業務だけでは学べないような新しい見識をお伝えし、新たな自己発見の機会を提供していきます。
そしてもうひとつが、楽しめる要素をふんだんに盛り込むということです。
労働組合の研修は成果に結びつけることが求められる社員研修とは違います。シェアやワークだけでなくエンターテイメントを通して気づきを促すなど、たくさんの能動的な要素を盛り込んでいきます。(エンターテイメントは私の専門分野です笑)
そして絶対に忘れてはならないのが参加者への勇気づけです。
組合役員としての活動は、忙しい業務をした上での取り組みですので、負担もかかります。しかし他部署との人間関係の構築するための絶好の機会でもあります。そして労働組合役員としての経験は、経営の視点が広がるというメリットもあります。
私も動員リーダーとしてポスター張りをやって始めて、チケットを売って客席を埋めてくれる営業さんの苦労がわかりました。舞台だけでなく全体をみる力がついたので舞台に臨む姿勢が明らかに変わったのです。
職場にいる組合役員の方々が、組合員の心に寄り添って組合員の声を吸い上げ組織風土の向上に取り組まれるおかげで多くの組合員さんが救われます。
組合活動をしている役員の方々を勇気付けて、労働組合の活動に誇り持ってもらうようなアプローチをしています。
私も講師として、講演を企画してくれる中央執行部の方々と同じような“組合員に元気になってもらいたい”という想いをこれからももって活動していきます。

労働組合役員向け講演をする筆者
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