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中堅社員の研修にはこれ!5種類の研修を比較解説

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社員 研修

「会社を支える大黒柱」—それが中堅社員の役割とされています。しかし、その重要なポジションゆえに、中堅社員が抱える問題もまた一層深刻です。
 
管理職と新入社員の間で板挟みになり、多様な役割を担う中で、スキルセットのバランスが崩れがち。そして、その問題が経営層に届かないために、研修も的確に行われないというジレンマに陥っている方も少なくありません。
 
この問題に対する解決策は何か?その答えが「効果的な研修」です。新入社員と異なり、中堅社員が求める研修内容は多岐に渡ります。管理能力、コミュニケーション、実務スキル…そのすべてが高度でありながらバランス良く求められるのです。
 
この記事では、中堅社員が抱える問題を網羅的に解決するための「おすすめの研修5選」をご紹介します。効果的な研修で、あなたも次のステップへ進みましょう。

はじめまして、この記事を執筆した佐藤政樹と申します。劇団四季出身の研修講師として【受講生を惹きつけながら気づきと学びを促すことをモットー】に、講演会やセミナーの講師だけに限らず大手企業などでさまざまな研修を行っております。記事の内容をお読みいただき、もしご興味いただけましたら、ページ最下部のプロフィールや研修内容の詳細をご覧いただけますと幸いです。

中堅社員とは?

中堅社員という言葉を聞いて、何を思い浮かべるでしょうか。これは一般的に入社3年目以降で、まだ課長や部長などの管理職に就いていない社員を指します。シンプルに言えば、新人でもなく、上司でもない、まさに会社の”中”となる人々です。
 
この中堅社員が会社にとってどれだけ重要かというと、彼らは会社の大黒柱とも言える存在です。なぜなら、多くの場合、彼らから会社の未来を背負っていく人材が選ばれるのです。つまり、今の中堅社員が未来の会社を作る鍵を握っているわけです。
 
しかし、この層は非常に多く、年齢層も広い(大体30代後半から50代まで)ので、一概に「中堅社員はこれだ」とは言い切れません。一人一人のスキルセット、経験値、仕事に対するアプローチが異なるため、彼らに対する研修も一筋縄ではいきません。

会社の中核である中堅社員

多くの会社において、中堅社員はまさに「中核」、つまり心臓部とも言える位置にいます。考えてみてください、心臓は体に酸素と栄養を供給する重要な役割を果たしますよね。同じように、中堅社員も会社に酸素のような活力と栄養のようなスキルを供給する存在なのです。
 
まず、彼らは管理職をサポートする立場であり、その裁量で多くの業務が進行します。つまり、マネージメント層と現場の間の潤滑油のような役割を果たしています。手が足りないとき、そのギャップを埋めるのが中堅社員です。
 
また、彼らは経験とスキルを活かして、重要なプロジェクトを推進する力も持っています。新しいプロジェクトが始まったとき、新人や初心者がリードするよりも、中堅社員がその先頭に立つケースが多いです。それは、彼らが持つ実務経験と問題解決能力が、新たな挑戦に不可欠だからです。
 
しかし、その中核であるからこそ、中堅社員の能力差が会社全体に大きな影響を与える場合もあります。それは次のセクションで詳しく解説しますが、この心臓部が弱ってしまうと、それが全体に影響してしまうわけです。
 
このように、中堅社員は会社の成長、安定、そして革新において欠かせない存在なのです。だからこそ、彼らのスキルセットを高める研修が必要なのです。次に、どのような役割が中堅社員に求められているのか、詳しく見ていきましょう。

中堅社員に求められる4つの役割

中堅社員が会社の中核を担うというのはご存知かもしれませんが、具体的にどのような役割を担っているのでしょうか。会社の運営において中堅社員が果たすべき4つの主要な役割について、わかりやすく解説します。これを理解することで、研修で何に焦点を当てるべきかも明確になるでしょう。

その1:管理職の補佐役

管理職とはいえ、一人で全てをこなすのは難しい。そこで中堅社員が非常に重要な役割を果たします。まず、彼らは上司の意図を正確に理解する必要があります。これは単に言葉の意味を把握するだけでなく、背景や目的、さらには未言明の期待まで読み取る高度なスキルが求められます。
 
例えば、上司が「売上を上げよう」と指示した場合、その背後には様々な要素が存在します。市場環境、競合との状況、社内リソースなどを総合的に考慮した上で、中堅社員は「どうやって売上を上げるか?」を具体的に考えます。その結果をもとに、後輩に対して具体的な行動指針やタスクを割り振ります。
 
次に、彼らはその具体的な行動計画をチームに落とし込む役割も担います。単に上司の指示を伝えるだけでなく、どのようにそれを実現するか、具体的な手法やアプローチを考慮しなければなりません。これには、優れたコミュニケーションスキルとプロジェクト管理能力が不可欠です。
 
そして最後に、計画を実行する過程で現れる問題や課題に対処する能力も必要です。万が一、計画がうまく進まなかった場合や新たな問題が発生した場合、その都度上司に報告して指示を仰ぐだけでなく、自ら問題解決のための策を練ることが期待されます。
 
このようにして、中堅社員は管理職の補佐役として多角的に活動します。上司の大局的なビジョンを現場での具体的な行動に翻訳し、その実行とフォローまで一貫して行うのが中堅社員です。この役割は、会社全体がスムーズに動くためには欠かせないものであり、中堅社員がしっかりとこの役割を果たすことで、企業はより一層強いものとなるでしょう。

その2:チーム内の実務の推進役

中堅社員が担う「チーム内の実務の推進役」というポジションは、一見シンプルなようでいて、非常に複雑かつ多角的な役割を要求されます。まずは、企業の経営陣や管理職が具体的な実務に触れる機会が少ないため、中堅社員がそのギャップを埋める存在であることが多いです。それには、現場で起きている問題点や改善点を迅速にキャッチし、解決策を考えるアナリティカルな思考力が求められます。
 
次に、解決策を考えただけでは十分ではありません。それをチーム内で共有し、実行に移すためのリーダーシップも必要です。これには、メンバーそれぞれのスキルセットや役割を理解し、最適な人物に最適なタスクを割り当てる能力が要求されます。
 
また、一つのタスクが完了しただけで作業が終わったわけではありません。その結果を評価し、次のステップへとつなげていくフォローアップ能力も必要です。例えば、新しい営業戦略を導入した場合、その効果をしっかりと分析し、次の行動計画に反映させる必要があります。
 
さらに、この全てのプロセスにおいてコミュニケーションが欠かせません。チーム内だけでなく、他部署や上層部、時には外部のパートナーともスムーズにコミュニケーションを取りながら、プロジェクトを前に進めていくことが期待されます。
 
このように多岐に渡る能力とスキルが求められる「チーム内の実務の推進役」ですが、これがしっかりと機能することで、チームはより効率的かつ効果的に動くようになります。中堅社員がこの役割を確実に果たすことで、企業全体の生産性向上と、更なる成長が期待できるのです。

その3:会社内の業務改善

業務改善は、単なる一過性のプロジェクトではなく、持続的な努力が求められる領域です。中堅社員に求められるこの役割は特に、その持続性と継続性が大切です。従って、短期間で目に見える成果が出ることは少ないかもしれませんが、それでもなお、中堅社員はこの業務改善という大きなテーマに対して、日々課題感を持って取り組む必要があります。
 
先ずは、中堅社員自身が現場の業務に熟知している必要があります。熟知しているからこそ、業務の無駄や効率化のポイント、さらには新しい方法論を提案できるのです。これには、現場の声をしっかりと聞き、またその情報を上層部や他の部署と共有する能力が求められます。
 
次に、業務改善のアイデアがあっても、それを具体的な行動に移す力が必要です。プロジェクトの計画、実施、検証、そして改善という一連の流れをしっかりとマネジメントするスキルが必要です。そのためには、PDCAサイクル(Plan, Do, Check, Act)の理解と適用が欠かせません。
 
さらに、業務改善は一人では難しく、チームや他部署と連携して進める必要があります。そのためのコミュニケーション能力、調整能力もまた不可欠です。例えば、改善案を提案する際には、その影響を受ける部署や人々と事前にしっかりとコミュニケーションを取ることが重要です。
 
以上のように、会社内の業務改善という役割は、多くのスキルと持続的な努力が必要ですが、その成果は会社全体の質的な向上となり、最終的には企業価値の向上にもつながります。このような大きな役割を担っている中堅社員が業務改善に真剣に取り組むことで、企業全体が更にレベルアップするのです。

その4:後輩の指導役

中堅社員が担う「後輩の指導役」という役割は、単に技術や業務フローを教えるだけではありません。それは、会社文化を継承し、後輩が安心して成長できる環境を作る役割でもあります。ここでは、後輩に対して業務だけでなく、人としてどう成長していくかという視点も大切になってきます。
 
実際の業務においては、新人や若手が遭遇する問題は多岐にわたります。単純な作業ミスから、人間関係、さらにはキャリアプランまで、多くの課題が後輩たちを待ち構えています。中堅社員が後輩の指導役として果たすべきことは、これら多様な問題に対するソリューションを一緒に考え、適切なアドバイスを行うことです。
 
また、指導役としての中堅社員は、後輩が自ら考え、自ら行動する力を引き出す必要があります。指示を出すだけではなく、なぜそのような指示が出されたのか、その背後にある理由や目的を説明することで、後輩自身も納得し、より高いモチベーションで業務に取り組むことが可能となります。
 
さらに忘れてはいけないのが、後輩の成長とともに、中堅社員自身も成長する機会があるという点です。後輩からの質問や反応を通じて、自分自身の知識やスキルのブラインドスポットに気づくことも多いです。それを受け入れ、改善することで、中堅社員自身のスキルも向上するのです。
 
このように、後輩の指導役としての役割は多面的であり、単なる業務の遂行以上の要素が求められます。後輩が確実に成長できるように環境を整え、質の高い指導を行うことで、最終的には会社全体のパフォーマンス向上に貢献することができるのです。
 
以上が中堅社員に求められる主要な4つの役割です。これを理解し、研修でどの点を強化するかを考えることで、更なる会社の成長が期待できます。

ミーティング

中堅社員に対しての課題

中堅社員が会社において多様な役割を果たしていることは明らかです。しかし、その反面で、彼らが抱える課題も決して少なくありません。各社によって課題の重要度は異なるものの、一般的に見られる課題には、能力やスキルのばらつき、問題解決力の不足、コミュニケーションスキルの低さなどがあります。
 
中堅社員が真の意味で会社の中核となるためには、これらの課題にどう取り組むべきかを考えることが必要です。これから具体的な課題を5つ挙げ、それぞれに対する解決策を考察していきます。

その1:能力やスキルの差が社員によって大きい

中堅社員の年齢層は幅広いため、能力やスキルの格差がどうしても大きくなります。一方で、高いレベルの管理職を担えるだけのスキルと経験を持っている中堅社員もいれば、その逆もまた真なるわけです。このような状況は、会社にとってもマネジメントの課題となります。
 
どのようにして各中堅社員に適した役割を割り当てるのか、どのようにスキルの格差を埋める教育プログラムを設計するのか、という問題が生まれます。
 
この能力差は、業務の効率性やチーム内のコミュニケーションにも影響を与えます。スキルが高い社員が多くの仕事を引き受けるあいだ、スキルが低い社員はその影で成長する機会を失う可能性もあります。そしてこれが、長期的には社員間での不満やコミュニケーション障壁を生む可能性があります。
 
最終的には、能力やスキルの差が会社全体の成長を阻害することも考えられるため、人事部門やリーダー層がしっかりとした計画を立て、実行する必要があります。

その2:問題解決力や計数管理力が弱い

中堅社員に求められる能力は多岐にわたりますが、特に経営幹部に昇格する可能性を考慮した場合、問題解決力や計数管理力が不可欠です。しかし、多くの中堅社員がこれらのスキルに疎いケースが少なくありません。実際には、問題が発生した際に適切な解決策を速やかに見つけ出す力、または業績やKPIをしっかりと管理、分析する力が不足している場合が多く見受けられます。
 
このような状況は、組織全体の生産性に大きな影響を与える恐れがあります。計数管理力が不足していると、目標達成のために何が必要かの可視化が難しく、結果としてチームや部署、さらには会社全体の業績に繋がる重大な課題となります。また、問題解決力が乏しいと、小さな問題が大きな問題にエスカレートしてしまう可能性もあります。
 
この問題を解決するためには、研修や社内教育でしっかりとこれらのスキルを身につける機会を提供することが重要です。ただし、スキル向上のための研修だけではなく、実際の業務においてもこれらのスキルを活かす場を設ける必要があります。それにより、中堅社員自身の成長とともに、組織全体の成長も促すことが可能となります。

その3:コミュニケーションスキルが低い

中堅社員が上司と後輩、または顧客と円滑にコミュニケーションを取る能力は、業績やチームワークに直接影響します。しかし、この層の社員にはコミュニケーションスキルが低いという問題がしばしば見受けられます。特に話す力、聴く力、説明力、交渉力などが十分でない場合、多くの機会損失やミスが発生する可能性があります。
 
この問題は、単なる個人のスキル不足以上に組織全体の活性化や生産性にも影響を与える重要な課題です。コミュニケーションが不足すると、業務の効率が低下し、また、社内の雰囲気やモラールにも悪影響を及ぼす可能性があります。さらに、社外との取引でも信頼関係の構築が難しくなり、ビジネスチャンスを逃してしまう場合があります。
 
このような状況を改善するためには、コミュニケーション研修を積極的に導入する、またはメンタリングなどの手法を用いて、経験豊富な社員から直接学ぶ機会を設けるなどが考えられます。また、現場でのコミュニケーションを促進するためには、定期的なフィードバックやオープンな議論ができる環境作りも重要です。

その4:仕事へのモチベーションが低い

中堅社員の中には、仕事へのモチベーションが低いというケースが少なからず存在します。これは非常に深刻な問題であり、業績の低下や離職率の上昇、さらには組織文化そのものに悪影響を及ぼす可能性があります。長い間同じ職位や業務内容に従事していると、新鮮味が失われ、成長やスキルの向上に対する欲求が減少してしまうことが多いのです。
 
この低いモチベーションは、短期的な業績低下だけでなく、長期的なビジョンや目標に対するコミットメントも乏しくなる可能性があります。そして、その影響は社員個々だけでなく、チームや部署、あるいは組織全体へと波及していくことが多いです。
 
対策としては、個々の社員が抱える問題や不満をしっかりと聞き、それに対する具体的な解決策を模索することが重要です。また、キャリアパスの明確化やスキルアップの機会を提供することで、社員一人ひとりが将来に対する期待感や希望を持てるようにする必要があります。モチベーションを高めるためのインセンティブや報酬制度の見直し、社内コミュニケーションの改善なども効果的な手段と言えるでしょう。

その5:経営的な視点がない

中堅社員において経営的な視点がないという問題は、ビジネス全体の成長や進展に対する障害となる可能性があります。具体的には、日々の業務に追われるあいだに、長期的な戦略や目標に対する理解が乏しくなり、その結果として、企業が抱える課題やチャンスに対する適切な対応ができないことがあります。
 
このような状況は、特に業績評価やプロジェクトの成功が短期的な指標でしか測られていない場合に、より顕著になる傾向があります。その結果、社員が優先するのは短期的な成果であり、そのために長期的な戦略やビジョンがおろそかにされがちです。
 
この問題に対処するには、社員教育や研修において経営戦略やビジネスモデルについての理解を深める機会を提供することが有用です。また、経営陣と中堅社員とのコミュニケーションを強化し、会社の方向性や目標を共有する文化を育むことも重要です。このような取り組みによって、社員一人一人が企業全体としてどう成長していくべきかについての明確なビジョンを持つことができるようになります。
 
これら以外にも、中堅社員に対しての課題として捉えていることは、会社によっては他にもあるでしょう。どのようにして課題を解決していくか、人材育成の観点からどうアプローチしていくか、多くの会社が頭を悩ませているのが現状です。
 
中堅社員の課題に対処するためには、企業全体での取り組みが必要です。経営層、人事部門、そして中堅社員自身が協力して、持続可能な成長と個々のスキル向上を目指す必要があります。

中堅社員に必要とされる代表的な6つの知識と7つのスキル

中堅社員として会社での役割が大きくなるにつれて、必要とされる知識やスキルも増えてきます。特に、問題解決能力やコミュニケーションスキルなど、多くの能力が求められるようになります。今回は、中堅社員に必要とされる代表的な6つの知識7つのスキルについて詳しくご紹介します。これらを身につけることで、より効率的に業務を進め、チーム内での信頼も深まるでしょう。

その1:中堅社員に必要とされる代表的な6つの知識

1・ビジネスマナー:社内外でのコミュニケーションに必要な基本的なマナーです。

2・業務プロセス理解:会社がどのような手順で商品を生産またはサービスを提供しているかを理解すること。

3・基本的な法務知識:契約書や取引に関する法的な基礎知識。

4・会計知識:予算作成やコスト管理に関する基本的な知識。

5・マーケティングの基本:顧客ニーズの把握や商品のポジショニングに関する知識。

6・ITリテラシー:基本的なコンピュータスキルやデータ分析が行える程度の能力。

その2:中堅社員に必要な7つのスキル

1・問題解決能力:複雑な課題に対して効果的な解決策を見つける能力。

2・プロジェクト管理能力:複数のタスクを効率よく遂行し、目標に到達させる能力。

3・コミュニケーションスキル:人々と円滑にコミュニケーションを取れる能力。

4・リーダーシップ:チームをまとめ、目標に導く能力。

5・タイムマネジメント:限られた時間内で効率的に業務を遂行する能力。

6・交渉力:他部門や外部と効果的に交渉を行える能力。

7・柔軟性:変化する状況や不確実な要素に対応できる能力。
 
これらの知識とスキルは、中堅社員として成功するために非常に重要です。研修や自己啓発を通じて、これらをしっかりと身に付けましょう。

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おすすめの中堅社員研修5選

中堅社員に必要な様々な知識やスキルを学ぶ方法として、外部研修機関で実施している研修を活用する方法があります。外部研修機関が実施しているおすすめの中堅社員研修を5つ紹介いたします。
 
▽代表的な研修の内容とその特徴

リクルートマネジメントスクールの「中堅社員研修」

株式会社リクルートマネジメントソリューションズが実施している、中堅社員向けの公開型研修です。各会社の中堅社員が抱える様々な課題に対応できるように、多彩なラインナップで構成されています。ビジネスに欠かせないスキルを中心に、3時間完結のコースから、3日間の通いのコースまでの幅広い構成が特徴です。

株式会社インソースの「中堅社員研修」

株式会社インソースが実施している中堅社員研修です。年間4万人以上のビジネスパーソンが受講した実績があります。「組織のエンジン、未来のリーダーの候補」と中堅社員を位置づけて、業務遂行の中核となる中堅社員に必要なスキルを習得できるコースを多く用意しております。講師派遣型と公開型で構成され、1日間もしくは2日間のコースで構成されています。講師派遣型のコースを多く用意しているのが特徴です。

株式会社日本能率協会マネジメントセンターの「中堅社員研修」

株式会社日本能率協会マネジメントセンターが実施している中堅社員向けコースです。入社4年目以降の社員を対象として、業務遂行の中心となるための能力強化目的で構成されております。階層別教育とテーマ別教育に分けて、中堅社員それぞれの課題解決に対応した内容で構成されています。HTK法やSAT法、EM法など、同社独自のコースも数多く用意されているのが特徴です。

株式会社アイルの「中堅社員・リーダー研修プログラム」

株式会社アイルが運営する、アイルキャリアカレッジの中で用意しているコースです。中堅社員の役割を、「捉える」「果たす」「目指す」と3つの観点に分けたうえで、それぞれの課題に対応した6つの研修プログラムを用意しております。自分で気づいて行動できる力が身につくように、ワークショップ型の研修スタイルを導入しています。1名から受講できるのが大きな特徴です。

株式会社PHP研究所の「中堅社員研修意識変革コース」

株式会社PHP研究所が実施している中堅社員向けの公開型コースです。中堅社員をリーダー予備軍と位置づけて、主体性を発揮して仕事に取り組む考え方を学び、自らの果たすべき役割の確認と実務能力の強化を図ります。日帰り2日間で、主体性を発揮する3つの条件と5つの力を養える内容となっております。松下幸之助氏の考え方に触れることもできるコースです。
 
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外部研修機関の中堅社員研修を選ぶときの注意点

中堅社員が日々の業務で忙しい中、研修を受ける時間を作ることは容易ではありません。そのため、せっかく研修に参加するならば、その効果を最大限に高める必要があります。特に外部研修機関に頼む場合は、何を期待するのか、どのような点に注意すべきなのかをしっかりと理解することが大切です。以下、外部研修機関の中堅社員研修を選ぶときの4つのポイントを詳しく解説します。

ポイント1:参加する受講者に事前にねらいと内容を伝える

中堅社員の研修において、「何を学ぶのか」「なぜその研修が必要なのか」といった基本的な情報が事前に明確にされていないと、受講者はモチベーションを持ちにくいものです。言い換えれば、その研修が何のためにあるのか、目的や目標が不明確だと、せっかくの研修も水の泡となってしまう可能性が高いのです。
 
研修の目的と内容を明示することは、研修が成功するための非常に重要な第一歩です。この段階で具体的な情報を提供することで、参加者は自分が何を学び、どのようにその知識やスキルを今後の仕事に生かしていくのか、といった具体的なビジョンを描きやすくなります。
 
具体的な事例として、例えば「マネジメントスキルの向上」が研修の目的であれば、その具体的な内容や研修で使用するケーススタディ、ロールプレイなどを事前に紹介します。これにより、受講者は研修で得られるであろうスキルが自分の仕事にどう役立つのかを事前に考え、研修に取り組む姿勢が整います。
 
事前の説明がしっかりと行われれば、研修当日は全員が同じ目標に向かって努力できるため、研修の効果も高まります。このように、事前に研修のねらいと内容をしっかりと受講者に伝えることで、より効果的な研修が実現できるのです。

ポイント2:事前に参加者の抱える課題を把握する

研修プログラムがいくら質が高くても、参加者が抱える具体的な課題に対応していなければ、その効果は大いに損なわれます。つまり、研修が成功するためには、「受講者一人ひとりが何に困っているのか」をきちんと理解することが欠かせません。
 
例えば、もし参加者が多くの人が「コミュニケーション能力」の向上を望んでいるなら、その点に焦点を当てた研修内容にするべきです。一方で、「プロジェクトマネジメント」に関する課題が多ければ、その方面に特化した研修にすることが求められます。
 
課題の把握は、事前のアンケートや面談、上司や同僚からのフィードバックなど、さまざまな方法で行うことができます。これにより、研修のカリキュラムをより柔軟に、そして効果的に組むことが可能です。参加者が抱える課題と研修内容がマッチすることで、受講者は研修に対するモチベーションも高まり、研修後に即時にその学びを仕事に活かすことができます。
 
研修を効果的にするためには、参加者が何を求め、何に困っているのかをしっかりと把握し、それに応じて研修プログラムを調整することが重要です。この過程をおろそかにすると、せっかくの研修も台無しになってしまう可能性があります。

ポイント3:主体的に参加できる社員に受けてもらう

研修は受ける側が主体的にならないと、その効果は半減してしまう可能性があります。特に外部研修機関のプログラムは、多様な企業からの参加者が集まる場合が多いため、自ら進んで学ぼうとする姿勢が不可欠です。もしそのような意欲がなければ、研修は単なる時間の浪費となってしまうかもしれません。
 
例えば、研修中に行われるグループディスカッションやケーススタディは、参加者自身が進んで意見を出し合い、積極的に参加することで初めて意味を成します。消極的な参加者がいると、その人だけでなく周りの人たちにも影響を及ぼし、全体として研修の質が下がる可能性があります。
 
主体的に参加できる社員を選ぶためには、事前にその意欲や研修に対する期待を確認することが有効です。それができれば、研修に対する全体的な満足度や効果が高まり、より良い結果を期待できます。主体的な参加が求められる研修プログラムには、そのような社員を積極的に参加させることで、研修の成果を最大化することができるのです。

ポイント4:外部研修機関と打ち合わせを行う

研修内容が一般的なものであれば、多くの社員に適用可能かもしれませんが、それだけでは各社員が抱える独自の課題に対応できない場合もあります。そのため、外部研修機関と事前に打ち合わせを行い、研修内容をカスタマイズすることが大切です。これによって、社員一人ひとりのニーズに合った研修を実施できる可能性が高まります。
 
打ち合わせで重要なのは、どのようなスキルや知識が求められるのか、具体的な課題は何かを明確にすることです。例えば、コミュニケーション能力を高めたいのであれば、それに特化したプログラムを依頼できます。また、会社のビジョンや目標に沿った研修を行いたい場合は、それに合わせて研修内容を調整してもらうこともできます。
 
外部研修機関との良い関係を築くためには、進行形式でコミュニケーションを取り、研修の効果を最大限に高めるような協力体制を整えることが望ましいです。このような事前の調整により、研修がより実践的で効果的なものになるでしょう。
 
外部研修機関の中堅社員研修を選ぶ際には、以上のようなポイントに注意を払うことで、より効果的な研修が実現します。何よりも大切なのは、受講者自身が何を学び、何を達成したいのかを明確にすること。これが研修の質を大きく高める第一歩と言えるでしょう。

中堅社員研修に関するその他のQ&A

中堅社員研修について、研修の内容や目的、参加する受講者に合わせた研修の選び方など、基本的なポイントは多く語られています。しかし、まだ気になる疑問や課題が残っているかもしれません。このセクションでは、そうした具体的な質問に答えていきます。これから研修を検討する企業や研修を受ける社員にとって、より深く理解する一助となれば幸いです。

【Q1】年齢層の高い中堅社員は研修を受けてもらう必要はありますか?

年齢によるスキルの偏りや新しい知識へのアクセスが限られることもありますが、それは逆に研修が必要であるとも言えます。年齢層が高いというだけで研修の必要性を否定するのは短絡的です。実際、新しいテクノロジーや方法論が出てくることで、年を重ねた中堅社員も新しいスキルを習得する機会が必要です。年齢に囚われず、各社員が抱える課題と直面し、それに対する最適な研修内容を考えるべきです。

【Q2】中堅社員に必要なスキルをどのように絞り込めばいいのでしょうか?

中堅社員に求められるスキルは多岐にわたります。そこで、どのスキルを重点的に研修するべきか迷うこともあるでしょう。このような場合、まずは社内の人事制度や業績評価基準を参考にするとよいです。これらには、中堅社員にとって重要なスキルが明示されている場合が多いです。そして、それを基に研修内容を設計することで、スキルの絞り込みが容易になります。

【Q3】中堅社員研修の講師はどのような方を選べばいいでしょうか?

研修の成功は、講師の選び方にも大きく依存します。理想的な講師は、ビジネスの現場で実際に必要とされるスキルを具体的に教えられる人です。そして、その講師が過去にどのような実績や経験を持っているかを確認することも重要です。具体的には、その講師がどのような業界で活動していたか、どれくらいの研修経験があるかなどを考慮すると、研修内容が自社のニーズに適合するかより明確になります。

まとめ:中堅社員の研修にはこれ!5種類の研修を比較解説

この記事では、中堅社員の重要性とその役割、特に管理職の補佐やチームの実務推進、業務改善、そして後輩の教育に焦点を当てました。また、中堅社員が抱える課題として、スキルのばらつきや問題解決能力、コミュニケーションスキルの不足などを明らかにしました。
 
重要なのは、これらの課題を解決するための研修プログラムの選定です。おすすめの5つの研修を紹介し、外部研修機関を選ぶ際の注意点についても詳しく説明しました。さらに、年齢層の高い中堅社員が研修を受けるべきか、どのようにスキルを絞り込むか、最適な講師の選び方など、よくある疑問にも答えました。
 
この情報が、中堅社員自身やHR担当者、経営者にとって有益であれば幸いです。今こそ、中堅社員の力を最大限に引き出し、企業全体を高めるためのステップを踏み出しましょう。そして、研修を通じてスキルを磨くことで、一人ひとりがもっともっと成長できる環境を作ることが重要です。
 
何か一歩を踏み出すことで、明日の自分、そして会社が変わるかもしれません。是非、この記事をスプリングボードにして、次のアクションに移ってください。前向きな気持ちで研修に参加することが、最高の結果を生む第一歩です。頑張って、未来を切り拓きましょう!
 
【参考文献】
「中堅社員って何年目から?求められる中堅社員の役割とその立場」
「中堅社員に求められる役割」

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筆者の3分講師紹介動画

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