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プレゼン/商談/交渉で”感情を込めれば伝わる”は間違い

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感情を込めれば伝わるは間違い

プレゼンや商談などで感情を込めれば伝わるは間違い

あなたはプレゼンや人前に立って話す時や商談や交渉など
 
感情面を強調することが人を惹きつけることだと思っていませんか?
テンションを上げて明るいキャラ作りをする必要があると思っていませんか?
もっと感情を込めなさいと指導されたことはありませんか?
 
実は“感情を込めれば伝わる”や“テンションをあげて話せば伝わる”といった考えは「自分だけがやった気になって相手にはそれほど届いていない」という危険性をはらんでいます。
 
しかし、自分の想いを伝えたいがあまり感情やテンションを使って相手に関わろうとすることが伝わることだと思っている方はとても多いです。
 
あなたはどうですか?
 
今回の記事ではなぜ「感情を込めれば伝わる」や「テンション高く関われば伝わる」といった考えが間違いなのかをお伝えしていきます。

はじめまして、この記事を執筆した佐藤政樹と申します。劇団四季出身の研修講師として【受講生を惹きつけながら気づきと学びを促すことをモットー】に、講演会やセミナーの講師だけに限らず大手企業などでさまざまな研修を行っております。記事の内容をお読みいただき、もしご興味いただけましたら、ページ最下部のプロフィールや研修内容の詳細をご覧いただけますと幸いです。

なぜ感情やテンションで関わることが間違いなのか

さて私は劇団四季というプロの表現の世界で約10年間生きてきました。“人に伝える”や“感動してもらう”ということを職業として生きてきたのです。
 
このプロの表現の世界では「感情」や「テンション」といった情動的なアプローチ絶対にNGでした。
 
私自身も、人に自分の想いを伝えるためには、テンションをあげ感情を込め、熱意で押して伝えるしかない、、、とずっと思っていましたので本当に目から鱗でした。
 
なぜプレゼンや商談などで感情を込めれば伝わるは間違いなのか?
 
それは、テンションや感情を使って情動的に話すことに気がいってしまうと、そこには“しっかりと伝えた”“相手に伝わった”という誤った自己認識がうまれ自己満足となり、結果として肝心の聞き手にうわべで嘘っぽいと捉えられて共感を得られない可能性が高くなってしまうからです。
 
簡単にいうと自分がやって感じることと相手が受けて感じることは全く違うということです。

感情を込めれば伝わるは間違い主観と客観の違いの図

主観と客観の違いとは

この「自分がやって感じることと相手が受けて感じることは全く違う」を感じることができる良い例があります。自分の声をスマホで録音してみるのです。
 
録音された自分の声を聞いたことがある人はおそらく「え・・・これが自分の声???」と思ったのではないでしょうか。これがまさしく自分がやっていることと相手が受けて感じることは違うという“主観と客観の違い”なのです。
 
この主観と客観の違いの大きな差を生み出している時というのが感情やテンションを使った関わりです。ただの自己満足ということです。
 
しかし多くの人が感情やテンションでアプローチすることが相手に伝わることだと思っています。そうしなければいけないと思っています。
 
プレゼンなど人前で話す際には本当にありがちなのですが、いざ人を前にして本番になると別の自分を演じたり伝えなきゃという気持ちが先走ってテンションや感情など情動を使って神経を高ぶらせて伝えようとします。そうした方が自分のやった気になるからです。
 
あなたはそんな経験がありませんか?無理して別の自分を演じたりしたことはありませんか?しかしそんなときは、相手は逆に、圧力を感じたり、嘘っぽく感じたり、冷めてしまったりするものなのですね。
 
つまり自分は「伝わっている」と思ったのに対し「相手はそう感じていない」というギャップをうみだす可能性が高いのが感情やテンションという関わり方なのです。
 
コラムでは伝えきれない、主観と客観の違いを動画で実演していますのでぜひYouTube動画をご覧ください。

伝わる言葉の原点とは

ではプレゼンや商談や交渉の場で、感情やテンションなどで相手に関わらずにしっかりとじぶんの想いを相手に伝えるにはどうしたらいいのでしょうか?
 
「なんのためにそこにいて、なぜ話すんですか?」
 
この質問の答えに即答できるように準備し、徹底的に深掘り腹落ちできている状態にすることです。そしてこれを現場で忘れずに終始念頭に置いて話すことです。
 
「この商品を売らなきゃ」や「目標達成しなきゃ」とか「このプレゼンを外したらヤバい」とかではなく、そこにいるからには「相手の悩みを解決する」「役に立つ情報を届けて手助けする」「この企画を実現させて社会をより良くする」などの本当の理由が必ずあります。
 
「なんのためにそこにいて、なぜ話すんですか?」これを腹落ちさせることがあなたの言葉に説得力や信頼感や重みをもたらします。感情やテンションでの関わりとは違い、主観と客観の差を埋めることができるのです。
 
人を惹きつけるにはテンションや感情はいりません。それよりも、そこにいる理由や話す理由を明確にする。こちらの方が遥かに重要です。
 
自分は「伝わっている」と思ったのに対し「相手はそう感じていない」というギャップをうみだす可能性が高いのが感情やテンションといた関わりです。
 
感情やテンションで伝えようとする前に、「なんのためにそこにいて、なぜ話すんですか?」この理由を自分に問い、腹落ちさせましょう。

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