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ブラックジャック創作秘話〜手塚治虫の仕事場〜から学べる事

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ブラックジャック物語から受けた凄まじい衝撃

今回は本ではなくすごい漫画を紹介したいと思う。

ブラックジャック創作秘話
〜手塚治虫の仕事場から〜

結論、凄まじい衝撃を受けた。
読んで本当に良かった。
そこから自分に良い影響が出ている。
僕の人生が変わるであろう漫画になるはずだ。

・仕事が苦しい佳境だがなんとかしてやりとげたい
・文章など含めたコンテンツ制作で苦しんでいる
・超一流に触れて生活に刺激が欲しい

そんな人にはぴったりの漫画「ブラックジャック誕生秘話」。

そしてこの記事に辿り着いてくれたあなたがまだ20代の若手だったらぜひこの漫画を読んで超一流の狂気の仕事に触れてみて欲しい。

手塚治虫さんのマインドと自分を比較する必要はないし自分を卑下しなくてもいい。

でもこの漫画に触れれば

手塚治虫さんの狂気の仕事とその生き方に衝撃を受け価値基準が上がる。
それがあなたの将来の仕事に必ず良い影響をもたらす。

ブラックジャック創作秘話の購入のきっかけ

「今からこれ読んで気合いを入れて仕事する」
SNSを見ていたらこんな投稿が飛び込んできた。

ある経営者の方の発信だ。
ピンときたら即購入するようにしている私は3秒でAmazonでポチ購入を決めた。

その本が今回紹介する
「ブラックジャック誕生秘話」
〜手塚治虫の仕事場から〜。

この物語は最初は数回の読み切り企画だったが、読者からの「もっと読みたい」という反響が凄く、結果連載となった5巻ものシリーズ漫画。

正直にいうと

ゴリゴリの昭和の気合い根性論
超ブラックな働き方

はっきりいって今の令和の社会では通用しない働き方。
そんな手塚治虫さんの仕事場からの生々しい物語。

しかし、、、、だ。

ひとつの作品を作り上げるまでに凄まじい気迫とエネルギーと良いものを作るために命を削る男たちの姿。そこから学べるものはたくさんある。

自分の人生の中で一度は気合いで修羅場を乗り越える経験は大きいと感じる。気合い根性論や精神論なんてもう古いというのが当たり前なか、最後の最後はやっぱり気合や根性や精神論が必要になる時が生きていると必ずくる。

健康第一。もちろん間違いないけれど、仕事や人生では、ある程度は一時的にも健康や精神を害するかもしれないほどやりきらなければならない時がくる。

数々の名作を世に残し、歴史に名を残している、超一流の手塚治虫さんがここまでやっていたのだ、とこの漫画を通して知ると、自分の基準があきらかにあがる。

もちろん真似をして欲しいということではない。ただ間違いなく基準があがる。

私は劇団四季という非常に高い基準の厳しいプロの世界で生きてきた。修羅場を潜ってきたという自負もある。それでも自分の基準が確実に上がったのがこの漫画から得られた価値なのだ。

ブラックジャック創作秘話。この物語のスタート

まず物語の最初から驚かされる。

経営する制作プロダクションが倒産し新しい企画もボツが続き「もう手塚は終わった・・・」と評価を受けていたどん底の状態から物語がはじまる。

あの世界の手塚治虫がそこまで追い込まれていたんだ、そしてそこから伝説の漫画「ブラックジャック」で手塚治虫さんは大逆転をするのだ。

「超一流と言われる人にもそんな不遇な時があったんだ、そこから大逆転をしたんだ・・・」漫画というわかりやすいメディアでの追体験を通してそう実感できるだけでとても勇気が湧いてくる。

今、あなたが苦しい佳境だったら自分の状況がとってもちっぽけに感じられるかもしれない。

手塚治虫さんの背中で見せるリーダーシップ

この漫画のコンセプトであろうと私が考えるのが
手塚治虫さんの仕事を通じてのリーダーシップ。

超ブラックな環境であるがたくさんの人がついてくる。

なぜか。

立場的なリーダー(手塚治虫さん)自身が本気の仕事人の姿を背中で周りに見せ続けるからだ。

背中から溢れ出る気迫に周りが巻き込まれていく。
自分もやらなきゃと思えてくる。
この人みたくなりたいと憧れる。

締切などめちゃくちゃで周りを振り回しながらも背中で語り、メンバーを巻き込んでいく姿。
仕事に魂を注ぐ姿や本気の姿勢で周りにやる気を着火させていくスタイル。

これも立派なリーダーシップだ。
ビジネスパーソンも部下を巻き込んでいくうえではとても学びになる。

まずは自らがやる。挑戦する姿や本気の姿をみせる。その姿勢に人はついてくる。

手塚治虫さんの狂気の仕事に触れられる

手塚治虫さんの仕事のしかたははっきりいって狂気。

この一言。

締切など迫られている中でもどんどん仕事を受け、自分を追い込んでいく。出版社の編集者に睨まれながら緊迫感のある中で漫画制作を続ける。

移動中だろうが一分一秒を惜しんで仕事をする。
長いアニメーションの納品が終わりスタッフ全員がほっとして帰宅するなか、一人オフィスに残って次の作品のための作業に取り掛かる。

アメリカの講演会が終わった後の飛行機の長距離移動の場面で、同行した赤塚不二夫さんが手塚治虫さんの座っている席を振り返ると、インクを持ちながら狭い飛行機の台で気迫の表情で漫画を描いていて、赤塚さんがその姿に驚愕と感動をした表情をしている。

若い漫画家たちがこぞって手塚治虫さんに憧れたのはここだろう。

このシーンの姿をみて、締切はめちゃくちゃだが、超一流はここまでやるから歴史に名を残すんだと感じた。

私は講師業をしている。日本全国に出張する。講演や研修の納品が終わった後の移動はほっとして新幹線でも飛行機でもボーッとしている。

しかしこの漫画を読んでから、私は現状に満足せずにもっと上の世界に行きたくなったのと同時に、自然と講演後の新幹線の中でも飛行機の中でも執筆をするようになった。

手塚治虫さんが集中して移動中に仕事をしているシーンが頭に焼き付いているから自然と。つまり私はこの漫画を読んで基準が上がったのだ。

移動中にスマホを無意味に触って、人生の時間を消費されている場合ではないことにも気づけるはず。

この漫画の中でもっとも印象に残った言葉

この漫画で印象に残った言葉がある。

人は2回死ぬ。一回目は命が失われた時。二回目は人の記憶から消えた時。

手塚治虫さんは二回目の死を恐れていた。その代償として一回目の死を早めてしまった。

漫画を読みながら「こんな働き方をしていたら確実に病気になる」と思っていたらやはり身体の声を無視して酷使した手塚さんは病に倒れてしまった。

手塚さんのように身体の声を無視して働いてはいけない。必ず休まないといけない。健康は絶対。

でも人間は人生の中で一時期でも限界を超えてやり遂げない時が必ずくる。

それを超えられると人として一皮剥ける。いろんな負荷が減り、自分が加速的に進化したりもする。

気合い根性論は通用しないのはわかっているが最後の最後はやはり気合い。結果を出す人はやはりここ。壁を乗り越え成果を出す人はみな、これを知っている。あまり言わないけど。

この漫画を読んで、一皮剥けるきっかけにして欲しいと思って紹介させて頂いた。

ブラックジャック創作秘話〜手塚治虫の仕事場から〜まとめ

5巻全て含めてたかだか数千円でとてつもない価値が得られる。

私は手塚治虫さんが気迫で漫画を描いているあるシーンを写メしてスマホの画面に設定した。

スマホを開くたびに手塚治虫さんが魂を込めて紙に筆を入れているお気に入りのシーンを見ると、自分も執筆の意欲が湧いてくる。

たくさんの漫画家からリスペクトされている手塚治虫さんの物語を漫画にすることになった作家さんのプレッシャーは想像を超えるものだったと思う。

私の仕事の基準を高めてくれたこの作品に魂をこめて制作してくださった関係者の皆様に感謝をしたい。

筆者の3分講師紹介動画

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劇団四季出身の講師である筆者プロフィールはこちら

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