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大義とは?〜困難を乗り越え未来を実現するために〜

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大義とは

大義とは?

 
大義とは?
あなたが人にこう聞かれたらなんと答えますか?

 
政治の世界では頻繁に使われる言葉である”大義”。しかし大義とは、私たちが人と関わっていく上でも仕事をする上でも重要なことです。

 
ビジネスにおいて、大義は困難を乗り越えるための底力になったりもします。
経営者が会社のビジョンを実現するためにも大義が重要になります。
イベントやプロジェクトで人を巻き込んでいく上でも大義は欠かせません。
人の心を動かすか否かは、その大義にかかっています。

 
この記事では大義を以下のように定義してみます。

 
これから実現しようとする未来に向けて、その行動の源となる正当な肯定的な(プラスの)動機。

 
人は大義と行動が一致しているかを無意識で判断しています。人を応援したくなる気持ちが生まれるか否かも大義と行動の一致しているか否かと大きく関係しています。

 
経営者やリーダーが人(社員)を巻き込んでいく時にも重要なことです。この記事が大義について再考するきっかけになれば幸いです。

行動と大義の見える化

上記の大義の定義「これから実現しようとする未来に向けて、その行動の源となる正当な肯定的な(プラスの)動機」を見える化してみます。

大義の見える化


 
会社経営、成功させたいプロジェクト、個人の夢__。私たちは実現したい未来に向けて進みます(行動します)。

 
その行動の軸を支える土台には必ず大義が必要です。なぜその未来に進むのか?行動の源となる理由です。

 
もしこの図の土台(大義)がなかったらどうなるでしょう。

 
行動の軸はぶれます。人数が多ければ多いほど行動軸の中にある各自のベクトルがばらばらになります。軸そのものが倒れてしまう事もあるでしょう。

ベクトルの図


 
ゆえに、実現ようとする未来に向かうためにも、まずは「なぜ私たちはここに存在し、そこに向かうのか?」その正当な理由や動機をそれに関わる人が個人・チーム問わずに落とし込んでいくのがファーストステップです。

プロジェクトの成功事例で大義を理解する

ここからは、あるプロジェクトの達成を例にして大義についてより深く理解してみましょう。

 
多くの人を巻き込んでプロジェクトを成功させた私の事例です。

 
 
私は “自著の商業出版を実現したい”という未来の願望に向けてプロジェクトを始動した経験があります。

 
「商業出版実現へ。仮予約2000冊プロジェクト」です。原稿もタイトルも内容も決まっていない状態でスタートしました。

 
“もし私の夢が実現し本が出版されたら購入する”という仮申し込み2000冊分の署名活動を成功させました。約200万円分に相当する署名です。

 
多くの人に協力してもらい、多くの応援の力が出版社を動かし、商業出版の夢が実現しました。

 
全国でセミナーや講演を行い、出版が実現したら購入するという署名用紙を配り賛同者の署名を集めました。

 
この際、自分が実現したい未来だけを語っても人の賛同は全く得られません。

 
「私の夢は本を出版することです。そのために署名活動をしています。ぜひ協力してください!」では、支援者の輪は全く広がっていきません。人の心を動かすこともできないのです。

 
実現したい未来に向けて行動するだけでなく人が動く・応援される理由は大義です。 「なぜ佐藤さんは、本を出したいのですか?」こう聞かれた時に一言で語れる大義が腑に落ちると人は共鳴します。 私はこの事がわかってから、必ず大義を語る事に集中しました。

 
(*私がこの時伝えていた大義は、「23才フリーターから劇団四季の主役まで登りつめた経験を、これから社会に出るダイヤの原石達に伝えて夢や勇気や可能性を引き出し、社会が輝かしいものになるよう貢献する」です。)

 

 
人を巻き込んでプロジェクトを成功させるためには、マーケティングや広報戦略も大切ですが、やり方・方法論だけでなく、大義を本気の気持ちで語り、それを行動と結びつけていくことが重要です。

大義>行動>方法論の図

大義は困難を乗り越える底力になる

上記であげたようなプロジェクトだけではありません。

 
組織やチームがビジョンの実現に向けて進む際も同じです。途中で必ず困難が起きます。

 
困難が起きた時、躓くのではなくそれを乗り越えるためには大義の力が必要になります。

 
私たちの会社はなぜなんのためにビジョンに向けて進むのか?
なぜ私たちはこの社会に存在しているのか?

 
重要な決断が迫られている時も同じです。そのような局面では決断がぶれます。そんな時立ち返るのが大義です。行動や大きな決断をするための指針となるのです。

 
大切なことは大義をしっかりと言語化し全員に浸透させることでしょう。

 
(2017年スペイン・カタルーニャ州の独立運動中にスペイン政府による大きな暴力による制圧事件が起きた時、カタルーニャ人の象徴であるサッカーチーム・FCバルセロナが試合を行うべきか中止するべきかの判断に迫られました。結論は無観客試合の決行です。この判断はFCバルセロナが大義として掲げる「私たちはクラブ以上の存在である」つまり”カタルーニャのアイデンティティとしての象徴”から外れているといして、決断した幹部は大きな批判を受けました)

困難を乗り越える力


 
順風の時、つまり物事がうまく進んでいる時も同じです。

 
大義があればビジネスがうまく行き過ぎた時に微妙な異変に気づくことができます。

 
大義は物事がうまく行き過ぎている時の警報にもなるのです。

順風から気を締める力

大義こそ不滅のエネルギー

 
個人事業主
会社員
経営者

 
業種や職種に関係なく、私たち社会人は朝、布団から起き上がって仕事に望む理由というものが必ずあります。

 
例えば学校の先生のその理由が

 
「生きていくため」
「収入を得るため」
「家賃を払うため」

 
であるのか。

 
これも生存のために重要なことです。
そのうえで「私は子供が持つ可能性を引き出す存在である」であるのかを毎日自分に問いて職場に向かう教師では大きな違いです。

 
自分でやる気やプラスの気持ちを内的に醸成させるものが大義です。

 
私たちは、職種に関係なく、一人一人のそれぞれの人生の船の舵をとる船長です。なぜ出航する必要があるのか?どこに向かっているのか?

 
朝起きる時も、家を出発するも、職場というステージに立つ時も「なぜ???」 毎日大義に立ち返ることはエネルギーの源であり、後々の利益の核であり、とても大切なことだと思います。

 
一人一人が大義を考え言葉にして人生を力強く歩んでいくことが大切でしょう。

 
あなたの仕事における「大義」はどんな言葉ですか?

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