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本当の休み方改革とは?休む事が下手、わからない人へ

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仕事において「忙しい」が褒め言葉とされがちな現代。

しかし、その忙しさが健康や仕事のクオリティに悪影響を及ぼしていることに、多くのビジネスパーソンが気づいていません。

一体何が問題なのでしょうか?

そして、働き方改革と並んで「休み方改革」という言葉も叫ばれていますが、その背景に何があるのでしょうか。

”休み方改革”と聞くと、雇用主が「従業員をどう休ませるか」という方向性が一般的です。しかし、それはあくまで「休ませ方」にすぎません「休ませ方」改革です。

本当の休み方改革とは、セルフマネジメントの観点から「自ら休むを選ぶ」能力を高めることです。この主体性が、健康と仕事のパフォーマンスを向上させる鍵なのです。

多くの人々が「休む」ことに対する理解が浅いです。休むという行為は、単に怠けることではなく、次の活動へのエネルギーを充電する重要な過程なのです。この記事では、その重要性を脳科学的な観点を交えてご紹介します。

休むことの真の価値を理解し、実践することで、あなたのビジネスパフォーマンスは確実に向上するでしょう。そして、真の休み方改革に取り組むことで、あなた自身が心地よい働き方を見つけられるはずです。

はじめまして、この記事を執筆した佐藤政樹と申します。劇団四季出身の研修講師として【受講生を惹きつけながら気づきと学びを促すことをモットー】に、講演会やセミナーの講師だけに限らず大手企業などでさまざまな研修を行っております。記事の内容をお読みいただき、もしご興味いただけましたら、ページ最下部のプロフィールや研修内容の詳細をご覧いただけますと幸いです。

本当の休み方改革とは?なぜ休むことは重要か?

働くことが価値とされている資本主義の社会では、多くの人が「休むこと」の優先順位を下げています。しかし、休むことの重要性は実は非常に高いです。それは、メンタルヘルスとパフォーマンスの関連性が密接だからです。

疲れた状態では、仕事でもプライベートでも最高のパフォーマンスを発揮できません。これは科学的にも証明されています。

例えば、研究によると、十分な休憩と睡眠がないと、脳は集中力を維持することができないとされています。具体的には、睡眠不足や休憩の少なさが続くと、判断や思考を司る脳の部分機能が低下します。

まるでスマホのバッテリーが減っていくようなものです。バッテリーが低い状態で、どれだけ性能のいいスマホでも、その能力は十分に発揮できません。

このように、十分な休憩や睡眠がないと、脳も「バッテリー切れ」を起こしてしまいます。その結果、仕事の効率は落ち、ミスも増えてしまいます。さらには、長時間の労働と少ない休憩時間が続くと、ストレスも溜まり、心の健康まで脅かすことになる可能性があります。

そのため、メンタルヘルスを保ち、高いパフォーマンスを維持するためには、休むことが非常に重要です。そして、その「休む」とは、単に怠けるわけではなく、次の活動へのエネルギーを充電するという意味も含まれています。

疲れた心と体に充分な休憩と睡眠を与えることで、脳の機能は回復し、集中力やクリエイティビティも向上します。そう考えると、休むことは仕事をより効率よく、より高い品質で行うための重要なステップと言えるでしょう。

本当の休み方改革とは?アクティブな休憩の効果

休憩と聞いて、皆さんは何を思い浮かべますか?ソファに座ってテレビを見る時間かもしれませんね。しかし、そこで提案したいのが「アクティブな休憩」です。これは、運動や瞑想といった身体や心を積極的に動かす休憩方法です。実は、これには創造性や集中力を高めるという驚くべき効果があります。

まずは運動について。歩く、ジョギングする、ヨガをするといった身体活動は、脳に酸素を供給し、気分をリフレッシュします。その結果、仕事に取り組む際の集中力が上がるのです。実際、多くの偉大な思考家や経営者は散歩を日課としています。

次に瞑想です。瞑想と聞くと、何か難しそうなイメージがありますが、実は簡単な方法も多く存在します。例えば、呼吸をしながら目を瞑り「お腹が膨らむ(息を吸った時)、しぼむ(息を吐いた時)」と身体の動きに集中しそれを言葉にするだけの瞑想もあります。

瞑想というと何も考えないで今に集中する、というイメージがありますが、私はこの瞑想法を知った時、とてもシンプルで実践しやすくリフレッシュ効果もあって、感動しました。

これを行うと、不思議と頭がスッキリし、新しいアイデアが浮かんでくることも多いのです。試しに一度、タイマーを測って15分くらいやってみてください。

繰り返しますが、この瞑想法は「お腹が膨らむ(息を吸った時)、しぼむ(息を吐いた時)」と体の動きに合わせて言葉を唱えるだけです。

これらのアクティブな休憩は、血糖値やホルモンバランスにも良い影響を与えます。血糖値が安定すると、イライラや疲れにくくなり、ホルモンバランスが整うとストレス耐性が高まるため、結果として仕事の効率も上がるでしょう。

もし「運動は苦手」という方でも大丈夫。散歩するだけでも効果はあります。散歩は、環境の変化を楽しみながら、リラックスと同時に軽い運動もできる最良の方法の一つです。私は一日1万歩を目標にして日常の中に歩くことを組み込んでいます。

休憩そのものがゴールではなく、休憩を通じてどれだけ自分をリフレッシュできるかが大切なのです。

アクティブな休憩は、ただ時間を過ごすのではなく、意図的に自分自身を高める方法です。ですから、次に休憩する際は、何をするか一瞬考えてみてください。その短い時間が、あなたの創造性や集中力、さらには仕事の効率に驚くほどの影響をもたらします。

本当の休み方改革とは?あえて何もしない日を作るメリット

毎日のスケジュールが詰まっていると「自分は頑張っている!」「スケジュールを埋めれば埋めるほど成果が出る」と考えがちです。しかし、時には何もしない日を意識的に作ることにも大きな価値があります。

まず、予定のない日がもたらす最大のメリットは「自分自身と向き合う時間が得られる」ことです。忙しい日常では、自分の感情や考えに気づく余裕がありません。でも、何もしない時間を作ることで、自分自身に問いかけ、内省するチャンスが広がります。瞑想をするのも良い方法ですが、単に静かな場所で考え事をするだけでも効果的です。

次に、予定のない日は未来の計画や目標設定に寄与します。毎日が忙しくても、目標に対してどれだけ近づいているのか、自問自答する時間が必要です。未来を考えることで、より効果的な行動計画を立てるきっかけにもなります。

さらに、予定のない時間を持つことで、気がつかなかったアイデアや解決策が見えてくることもあります。脳は何もしない時間にも働き、無意識のうちに色々な情報を処理しています。その結果、新たな視点やアイデアが生まれる場合があります。

でも、予定のない日を作るって、ちょっと贅沢な感じがしますよね。でも考えてみてください。短期的には仕事量が減るかもしれませんが、長期的にはより高いパフォーマンスを持続するために必要なのです。

予定のない日を作ることで、自分自身と向き合い、未来の計画をしっかり考え、新しい視点を得られる可能性が高まります。日々の忙しさから抜け出し、真に価値のある時間を手に入れましょう。

本当の休み方改革とは?休むとパフォーマンスをセットで考える

休むことと働くこと、この二つは一見対立するように感じますが、実は密接な関係があります。ここでいう「密接な関係」とは、働く時間と休む時間を別々のものと考えるのではなく、セットで考えると全体としてのパフォーマンスが上がるということです。

例えば私は1日8時間をしっかりと睡眠を取るように睡眠時間から逆算して1日の日程を組んだりもしています。このような発想がなぜできるのかというと休むということとパフォーマンスをセットで考えているからです。

もし休むとパフォーマンスをセットで考えることができなかったら、仕事のパフォーマンスばかりに意識が行き、結果睡眠時間が削られ、長期的に考えると仕事の生産性は相当落ちているのです。

このように休むことと働くこと、そしてそのパフォーマンスは一体となっています。セットで考えることで、仕事のパフォーマンスを長期的に高めることができるでしょう。だからこそ、休むとパフォーマンスをセットで考え計画し、それを実行することが大切なのです。

本当の休み方改革とは?「頑張る」の落とし穴

「頑張る」という言葉は、多くの場面で聞かれるものです。それが仕事であれ、プライベートであれ、何かを達成するためには「頑張る」必要があると一般に思われがちです。

頑張る、という言葉は「困難にもめげずに気合いでやり続ける」といったようなポジティブなニュアンスも感じられます。

ところが時には、「頑張る」という行為が時には逆効果である可能性もあります。このセクションでは、「頑張りすぎ」が引き起こすネガティブな影響と、その前に「休む」選択の重要性について考察します。

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まず、「頑張る」ことの落とし穴として最も顕著なのは、メンタルヘルスへの影響です。無理に働き続けることでストレスが溜まり、その結果、精神的な負担が増大します。

長い目で見れば、このような状態が続くと、仕事の品質は落ち、最悪の場合は倒れてしまう可能性もあります。実際、私は劇団四季時代に、気合と根性で頑張りすぎて燃え尽き、メンタルが崩壊した経験もあります。

自分のキャパシティを完全な超えた状態で「頑張らなければ」という気持ちで自分を鼓舞し、結果メンタルを崩しました。

あの本当に苦しい経験からあらためて感じます。「頑張る」前に「しっかり休む」を選ぶことが重要です。スタートしてからも、パフォーマンスと休むをセットで必ず考え、スマホを充電するように休みを意図的に設計するのです。

何か新しいプロジェクトやタスクに取り組む前に、まずはしっかりと休むことが必要です。これは、長いスプリントを走る前にウォームアップを行うようなもの。頑張る準備として、まずは自分自身を最高の状態に持っていくことが大切です。

休息は、長い目で見れば生産性を高め、最終的には目標達成にも寄与するのです。

このセクションを読んで、「頑張る」の落とし穴と「休む」の重要性に気付いた方は、是非ともこのバランスを意識して日々の生活を送ってみてください。それが、より健康で、より生産的な生活に繋がる最初の一歩となるでしょう。

本当の休み方改革とは?余裕をもてるように心掛け生きる

余裕をもって生きることは、一見すると非生産的な行為に思えがちですが、実はそれが人生と仕事の質を高める重要な要素です。余裕とは、一言で言うと、心や時間、リソースに少しの「余白」を持つことです。この余白が人生の質を向上させる理由は、主に二つあります。

第一に、余裕が心に平和をもたらします。何か問題や急な出来事が発生したときでも、余裕があれば冷静に対処できるのです。想像してみてください、コップに水を溢れそうなくらいまで入れてしまうと、少しでも動かすと水はこぼれてしまいます。しかし、ちょっとだけ余白を持たせると、その余裕が少々の揺れや動きに対応できる余地を生むのです。

第二に、余裕があれば周囲とのコミュニケーションもスムーズに進みます。イライラや怒りは余裕がない状態でよく起こる感情です。そのような状態では、他人の気持ちに寄り添う余地がありません。しかし余裕があれば、その余地が生まれ、人間関係が良好に保たれる可能性が高まります。

このような余裕を作り出す最良の方法が、この記事のテーマである「休むこと」です。休むことで心と体に余白を作り、その結果として余裕を持つことができるようになるのです。余裕は、仕事だけでなく人生全体の質を高めるための隠れたキーファクター。そのためにも、休むことを恐れず、むしろ積極的に取り入れるべきなのです。

まとめ:本当の休み方改革とは?

この記事を通して、私たちは休むことがいかに重要かを深く探ってきました。現代のビジネス環境は、高いパフォーマンスと効率性が求められる一方で、そのプレッシャーはしばしばメンタルヘルスに影響を与えます。

そこで重要なのが「休む」行為です。心地よい休憩はメンタルヘルスを保ち、さらには創造性や生産性を向上させる鍵となるのです。

アクティブな休憩方法、そして「頑張りすぎ」の落とし穴、必ずセットで考えること、余裕を持って生きる大切さなど、多角的な視点から「休む」の重要性を考察してきました。

特に、メンタルヘルスとの直接的な関連性から、計画的に休むことの重要性を強調したいと思います。休むことで得られる精神的安定が、結局のところビジネスの場でも高いパフォーマンスを維持する土台となるのです。

では、これからあなたが何をすべきか。それは、この知識を生かし、自分自身の「休むスキル」を高めることです。良い休み方を身につけることで、仕事もプライベートも、そして人生そのものも、より充実したものに変えられるのです。

さぁ、今すぐにでも組織が主体の「休ませ方改革」ではなく自分主体の新しい「休み方改革」を始めて、より良い明日を手に入れましょう!

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