コラム|佐藤政樹 劇団四季元主演 オフィシャルHP

夢と感動を届ける人材育成トレーナー 佐藤政樹
HOME > コラム > 必読!落ち込んでいるときの効果的な回復法

必読!落ち込んでいるときの効果的な回復法

LINEで送る
Pocket


 
誰もが人生で何度か落ち込む瞬間があると思います。
 
そのような時、何をしても気分が晴れないと感じたことはありませんか?
 
落ち込む原因は多様ですが、実はその背景には「ホルモンバランス」が大きく関わっています。ドーパミン、ノルアドレナリン、セロトニンといった「幸福ホルモン」が不足すると、どれだけなんとか回復しようとなんとなく試みても気分が上がらないのです。
 
「心が重い」と感じるとき、それは単に心の問題ではなく、体内のホルモンバランスが崩れている可能性が高いです。
 
この事実を知ることで、自分自身を客観的に見るステップを踏むことができます。
 
この記事では、落ち込んだときに効果的な回復法を紹介します。ホルモンバランスを整える方法から、選択理論心理学を活用した感情のコントロールまで、幅広く解説します。

はじめまして、この記事を執筆した佐藤政樹と申します。劇団四季出身の研修講師として【受講生を惹きつけながら気づきと学びを促すことをモットー】に、講演会やセミナーの講師だけに限らず大手企業などでさまざまな研修を行っております。記事の内容をお読みいただき、もしご興味いただけましたら、ページ最下部のプロフィールや研修内容の詳細をご覧いただけますと幸いです。

1 落ち込んでいるときは、ホルモンバランスと認識しよう

落ち込んでいるとき、多くの人は「なぜこんなに気分が沈むのか」と自問自答します。
 
しかし、その答えを心の中だけで考えて、解決にむかったことはありますか?実は、この気分の沈みはしばしば「ホルモンバランス」の乱れから来ています。ホルモンバランスが崩れると、心だけでなく体全体に影響を与え、気分が沈んでしまうのです。
 
このホルモンバランスには、主に「ドーパミン」「ノルアドレナリン」「セロトニン」といった幸福ホルモンが関わっています。これらのホルモンが不足すると、どれだけポジティブに考えようとも、気分が晴れることはありません。
 
例えば、ドーパミンは達成感や報酬を感じる時に分泌されるホルモンです。このホルモンが不足すると、何をしても満足感が得られなくなってしまいます。
 
心の問題と考えるからわかりにくいのです。ホルモンバランスの崩れと認識することで、落ち込んでいる自分自身を客観的に見ることができます。そして、その上で具体的な対策を考えることができるのです。この記事では、この後にホルモンバランスを整える方法や、感情をコントロールするための心理学的アプローチについても詳しく解説していきます。

2 お酒は逆効果!落ち込みから抜け出すための飲酒注意

落ち込んでいるとき、多くの人がお酒に手を伸ばします。一杯や二杯で心地よい酩酊感に浸ると、一時的には気分が良くなるように感じます。しかし、この短期的な幸福感は「反動」であり、長期的には気分をさらに沈める可能性が高いのです。
 
この反動とは何かというと、アルコールがホルモンバランスに与える影響です。アルコールは、幸福ホルモンであるドーパミンやセロトニンの分泌を一時的に促進しますが、その後急激に減少させる効果があります。つまり、お酒を飲んで一時的に気分が良くなっても、その後はホルモンバランスが崩れ、気分がさらに沈む可能性があるのです。
 
このような知識を持つことで、落ち込んでいるときにお酒を飲むべきではないというリスクを理解できます。お酒は気分をさらに悪化させる可能性が高いです。落ち込んでいるときには絶対に飲まないようにしましょう。
 
この記事では、次に自分で幸福ホルモンを活性化する方法や、感情をコントロールする心理学的アプローチについても詳しく解説していきます。お酒だけでなく、日常生活の中で気分をコントロールするための多角的な方法を提供していきます。

3 自力で幸福ホルモンを活性化しよう

落ち込んでいるとき、多くの人が外部の要素に頼りがちです。しかし、実は自分自身で幸福ホルモンを活性化する方法があります。それが、ドーパミン、ノルアドレナリン、セロトニンといった「幸福ホルモン」を増やす方法です。
 
ドーパミンは「達成感」、ノルアドレナリンは「集中力」、セロトニンは「安心感」を感じさせるホルモンです。これらのホルモンは、運動や食事、睡眠など日常生活の中で自然と分泌されます。
 
例えば、運動をするとドーパミンが分泌され、達成感を感じやすくなります。また、バランスの良い食事と十分な睡眠はセロトニンの分泌を促し、安心感を高めます。
 
このように、日常生活の中で少しずつ改善を加えることで、自分自身で幸福ホルモンを増やすことが可能です。特に、運動や食事、睡眠は三大要素とも言えるほど重要です。これらを意識するだけで、気分が明るくなる可能性が高まります。
 
しかし、これらの方法は一度やってみたくらいでは効果を感じにくいかもしれません。大事なのは「継続」です。継続することで、徐々にホルモンバランスが整い、気分も安定してくるでしょう。
 
次に選択理論心理学を活用して、感情をコントロールする方法についても詳しく解説していきましょう。自分でできる幸福ホルモンの活性化方法から、心理学的アプローチまで、多角的に気分をコントロールする方法をお伝えしていきます。

4 選択理論心理学を活用して感情をコントロールしよう

感情をコントロールするためには、選択理論心理学が非常に有用です。この理論によれば、私たちの行動が感情に大きな影響を与えるとされています。
 
例えば、車を運転する際の前輪と後輪を考えてみましょう。前輪は簡単にコントロールできますが、後輪はそのままでは難しいですよね。しかし、前輪がどう動くかによって、後輪も影響を受けます。
 
この例え話を感情に当てはめると、前輪が「行動」で、後輪が「感情」です。行動をコントロールすることで、感情も自然とポジティブな方向に動きます。
 

 
具体的には、先ほどの章でお伝えした、運動を始める、健康的な食事を摂る、十分な睡眠をとるなどの行為です。
 
特に、これらの行為は「幸せホルモン」であるドーパミン、ノルアドレナリン、セロトニンの分泌を促進します。その結果、心の健康が向上し、落ち込みから立ち直る力が増します。
 
このように、選択理論心理学を理解し、行動に焦点を当てることで、感情をコントロールする力を高めることができます。次は、私が実際に試して効果を感じた、幸福ホルモンを意識的に増やす生活習慣についてご紹介します。

5 私の実践法:幸福ホルモンを意識的に増やす生活習慣

理論や研究は大切ですが、実際にどう行動すればよいのか、その具体的な方法を知ることも重要です。ここからは私自身が実際に試して効果を感じた、幸福ホルモンを意識的に増やすための生活習慣についてご紹介します。

栄養摂取(タンパク質をしっかりと。足りなかったらプロテインで補充)

私自身が気分が沈んでいると感じたとき、まずは食事から好転するきっかけを作ります。特に注目しているのが「タンパク質」です。
 
なぜタンパク質が重要かというと、この成分は私たちの体の細胞を作る基本的な要素であり、ホルモンの生成にも関わっています。ドーパミンやセロトニンといった「幸福ホルモン」も、タンパク質から作られるアミノ酸が原料となるのです。
 
普段の食事だけでは、1日に必要なタンパク質量がなかなか摂れないことが多いです。
 
特に忙しい日や気が滅入っていると、つい食事をおろそかにしてしまいがち。そんなときは、薬局でプロテインの粉を購入して、それをシェイクや料理に追加します。プロテインは高度に純化されたタンパク質であり、手軽にタンパク質を補給できるのが魅力です。
 
この方法で、気分の落ち込みをある程度コントロールしています。タンパク質をしっかり摂ることで、体が求める「幸福ホルモン」の生成がスムーズに行われ、結果として心のバランスも整ってくるのです。

朝日の活用

私が気分が少し沈んでいると感じたとき、一つの対策として朝日を積極的に浴びるようにしています。
 
まず、遮光カーテンは避け、太陽の光が室内に入るようなカーテンを選びます。この理由は、朝の太陽光が体内時計をリセットする効果があるからです。
 
特に、朝日に含まれる「青色光」は、体内時計を調整するホルモン「メラトニン」の分泌を抑制し、覚醒を促します。
 
また、朝日を浴びることで、心地よい疲れを感じ、夜の寝付きが良くなるというメリットもあります。これは、体内時計が整うことで、自然と夜に眠くなる体質が形成されるからです。
 
さらに、朝日を浴びることで心の持ちようも変わります。朝日を浴びながら1日の始まりに感謝する瞬間があると、何となく気分が明るくなるのです。
 
この感謝の瞬間が、心の中でポジティブなエネルギーを生み出し、その日一日を前向きに過ごす力になっています。
 

散歩と身体活動

私自身、気分が沈んでいるときやストレスが溜まっていると感じたとき、散歩や適度な身体活動を積極的に行います。特に、何か特別な時間を設けて運動するのではなく、日常生活の中で自然と身体を動かす習慣を作ることが重要だと考えています。
 
その理由は、特別な時間や場所を設けようとすると「運動をしなければ」という意志の力が必要になるからです。意志の力ほど当てになることはありません。
 
私は、日常生活の中で、積極的に身体を動かす選択をします。例えば、エスカレーターと階段がある場合、意識して階段を選ぶといったことです。このような小さな選択が積み重なることで、血流が良くなり、筋肉も自然とついてきます。
 
さらに、スマートウォッチを購入して、日常の歩数を計測するようにしています。目標は1日1万歩。この目標を設定することで、無意識のうちにも「もう少し歩こう」という意識が働き、自然と身体を動かす機会が増えます。
 
このような日常の中での小さな工夫と習慣化が、気分を明るくし、ストレスを減らす大きな力となっています。そして、長期的に見ても、これらの習慣は健康面でのプラスにもつながります。

深い呼吸の重要性

深い呼吸を意識することは、私が日常で特に力を入れていることの一つです。特に疲れたと感じたときや、何かにイライラしているとき、深い呼吸をすることで心地よいリラクゼーションを感じます。
 
劇団四季に入団して、呼吸は「吐く」ことから始まる、という点を教えて頂いたのは大きな転機でした。確かに、漢字で「呼吸」を見ると、「吸う」は後ですよね。
 
私が一日の疲れを感じたとき、例えば家に帰ってお風呂に入る瞬間、その「あー、気持ちいい」と感じる瞬間には、実は深い呼吸が自然とできています。
 
深い呼吸を意識して、日常生活の他の場面でも取り入れるようにするのです。
 
深い呼吸の効果は科学的にも証明されています。深い呼吸をすることで、自律神経が整い、ストレスホルモンの分泌が抑制されます。
 
さらに、心拍数が落ち着き、血圧も下がることが知られています。これらはすべて、心と体の健康に非常に良い影響を与えます。
 
ですから、深い呼吸はただの一時的なリラクゼーション以上のものです。それは心と体の健康を維持、向上させるための非常にシンプルで効果的な方法なのです。
 
私自身も日常生活で意識して取り組んでおり、その効果を実感しています。ぜひ、皆さんも深い呼吸を日常に取り入れて、その効果を実感してみてください。
 

スマートフォンの使い方

スマートフォンは便利な一方で、その使い方によってはストレスや不安を増幅させる危険性があります。私自身もその経験があります。特に、スマートフォンのブルーライトは睡眠の質に悪影響を与えることが多いです。
 
私はお風呂から出た後はスマホを見ない、というルールを自分自身に設けています。これによって、質の高い睡眠を確保しています。
 
さらに、スマートフォンの通知機能は、常に何かに気を取られる原因となり、集中力を削ぎます。私は通知をできる限りオフにして、集中力を確保しています。また、スマートフォンをダークモードに設定することで、目への負担を減らしています。
 
スマートフォンの過度な使用は、脳にも悪影響を与えることが研究で明らかにされています。例えば、スクリーンタイムが増えると注意力が散漫になる、記憶力が低下する、といった問題が指摘されています。
 
これは、スマートフォンが短期的な報酬に対する反応を促進し、長期的な計画や目標に対する注意をそらすからです。
 
私はこれらの問題を避けるために、スマートフォンの使用時間を厳格に管理しています。特に、作業中や寝る前はスマートフォンを手の届かない場所に置くようにしています。
 
このようにして、人生の貴重な時間をスマートフォンに消費されないように心掛けています。
 
このような工夫をすることで、スマートフォンを使いこなし、その便利さを最大限に活かしながら、悪影響を最小限に抑えることができます。

自然との触れ合い

落ち込んでいるとき、どうしても気持ちが晴れないときは、私は自然と触れ合うことで心の浄化を図ります。
 
特に私が都心部の方にお勧めしているは高尾山です。
 
この山には「小川のせせらぎ道」という美しい山路があり、そこを歩くだけで心が洗われるような感覚になります。
 
木漏れ日が差し込む景色、清々しい空気、すれ違う人々との温かい挨拶、小川のせせらぎの心地よい音、鳥の鳴き声など、すべてが心を癒してくれます。
 
このような自然環境は、私たちの心だけでなく体にも良い影響を与えます。例えば、森林浴はストレスホルモンのコルチゾールを減少させる効果があり、心地よい疲れを感じさせてくれます。
 
また、自然の中で深呼吸をすることで、心地よい疲れと共にリラックス効果も得られます。
 
私は自然と触れ合うことで、曇った心のレンズがクリアになるような感覚を得られます。この感覚は、どんなに落ち込んでいても、自然の中で得られるものです。
 
だからこそ、心にフォーカスするだけでなく、行動にフォーカスすることが大切だと感じています。
 
自然と触れ合うことで、心の中のノイズが消え、本来の自分に戻ることができます。もしもあなたが心の中で何かに困っているなら、一度自然と触れ合ってみてください。きっと新しい気づきや発見があるでしょう。

まとめ:ホルモンバランス認識と行為に焦点を当てることの重要性

この記事を通して、落ち込んでいるときの効果的な回復法について多角的に考察してきました。
 
ホルモンバランスの認識から始め、飲酒の影響、自力での幸福ホルモンの活性化、選択理論心理学による感情コントロール、そして日常生活での具体的な実践法まで、多くの角度からアプローチしてきました。
 
重要なのは、ただ「落ち込んでいる」と感じるだけでなく、その背後にあるホルモンバランスや行動パターンを理解し、具体的な行動に移すことです。
 
心の状態は確かに重要ですが、それだけにフォーカスすると解決の糸口が見えにくくなります。行動によって感情は変わるのです。
 
もしもこの記事があなたの心に響いたなら、次に進むステップは行動です。何か一つでも新しいことを始めてみてください。
 
そしてその結果を自分自身で感じ取ってみてください。行動が変われば、感情も変わります。そしてその感情が新たな行動を生む、良い循環が始まるのです。
 
最後に、あなた自身が最高の自分になるための行動を選び、その一歩を踏み出してください。未来は今この瞬間から作られるものです。さあ、新しい一歩を踏み出しましょう!

【おすすめ記事】
完璧主義の治し方。シンプルに考えると仕事はうまくいく
【時間の使い方】一日24時間を最大限に活用する方法

筆者の3分講師紹介動画

「面白い講演会」で社員の成長をサポート!詳しくはお問合せください。

劇団四季出身の講師である筆者プロフィールはこちら

LINEで送る
Pocket

「人前で話す直前に見る究極のバイブル」
 
・なぜ、人は感動するのか?その表現の本質
・人前で話す人は必見の伝達力を高める5つの原則
・うまく話せなくても伝わるのはなぜか?

など人前で話すビジネスパーソンに役立つ情報満載です。
無料ですので、ぜひダウンロードしてください!!

SNSでも発信してます
 
テーマ: 二十代の生き方ゼミ タグ: ,

関連する記事

カテゴリー「二十代の生き方ゼミ」の記事