■挨拶が超重要である理由とは?
生き残りの厳しいプロの世界でまず真っ先に、消えてしまう人は挨拶のできない人です。ただ挨拶をするだけではありません。朝の「おはようございます」でしたら、相手の眼をしっかりと見て軽く頷くくらいの交流が必要になります。仕事に入る前の「よろしくお願いします」も同じです。
どうして交流の意味を伴った挨拶が出来ない人が、プロの芝居の世界からすぐにいなくなってしまうかおわかりでしょうか。
普段の挨拶というコミュニケーションが取れない人は、舞台上に立った際に相手と交流することができないからです。つまり挨拶ができない人は、言葉のキャッチボールが成立していないため“お芝居という商品”をお客様に提供ができないことになってしまうのです。
挨拶が出来ていない人は、残念ながら自分のお芝居が成立していないことに気づいていません。そのため普段から、形式的ではないしっかりと交流をもった挨拶が求められます。ですから、劇団四季の新人は挨拶に関してとても高いアンテナを巡らせています。
■挨拶は現場の士気を高める特効薬
逆に、ベテランになったら挨拶をしなくていいというわけでもありません。相手が新人であろうと先輩であろうと変わりなく挨拶する姿勢は必要になります。そしてベテランの方の挨拶が、後輩の勇気に変わる時もあります。
私が“その他大勢役”として出演していた舞台でのことです。主役の大先輩が、新人の私に挨拶を返してくれると、それだけで士気があがったこともありました。なにより、出演者全員のエネルギー値もそれだけであがってしまうものです。
私は劇団四季を退団後の一時期、食品宅配の営業職をやることになりました。そこの会社で衝撃だったのは、挨拶の基準の低さでした。まずほとんどの方が目を合わせないのです。チラッとみてそらす方が多いのにも驚かされました。一方で、その会社でも成果を出しているセールスマンの挨拶はみな質が高いのです。
よい挨拶というのは、現場の士気を高める特効薬だと思っています。まったく、お金もかからず、苦しいトレーニングもいりません。
さらに驚くべきことに、知り合いのコンサルタントは数百社の上場企業を訪問する中でよい挨拶とよい業績にはある程度の相関関係があることに気づいたそうです。受付や社内で良い挨拶ができる組織は、業績が良い傾向にあり、逆に元気のない挨拶、または挨拶をしない組織は、業績も軒並み下がっている傾向があったそうです。
■良い挨拶は心を込めること
大きな声を出すことが質の高い挨拶ではありません。しっかりとした人と人との交流を伴った挨拶がとても大事で、それが組織のエネルギーをあげ業績にも繋がっていくのだと間違いなく思います。
完璧なお手本は、ご年配の方のあの丁寧なご挨拶です。食品宅配の営業でたまにご年配の方のお宅に行くことがありました。「ご苦労様です」「ありがとうございます」一言・一言にやさしさや温もりが込められたあのご年配の方々の素晴らしいご挨拶を見ていると、とても大切なことに気づかされます。
あなたの組織の挨拶はどうですか?
交流を伴った質の高い挨拶ができていますか?
プロの世界では、生き残れるか残れないかの明確な基準は、挨拶ができるかできないかです。今日から、挨拶の意識を少し変えてみて頂けたらこれ以上の喜びはありません。
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