佐藤政樹に市役所職員向け伝え方研修の依頼を3年連続でしてくださっている富士市役所総務部人事課の担当 青木様・齋藤様に研修の内容とその感想と受講者の変化や効果をインタビューさせて頂きました。(インタビュアー佐野友美)
初回の佐藤政樹研修について
ーどのような内容を実施しましたか?
「劇団四季元主演が教える伝わる話し方&コミュニケーション研修」です。
ーなぜ、研修を導入しようと思ったのですか?
富士市役所の職員たちに、「きちんと伝わるコミュニケーションスキルを学んでほしい」と思ったからです。当時、職員たちは「市民の方への対応がうまくいかずにクレームとなる」といった、コミュニケーションの不和が原因の悩みを抱えていました。研修担当者として、職員たちのコミュニケーション能力向上に役立つ研修を探していたところ、見つけたのが佐藤さんの研修です。
ー佐藤さんに依頼することを決めたきっかけは何ですか?
実は私は20年ほど前に地元富士市で開催された「夢から醒めた夢」を観て以来、劇団四季のファンなのです。夢の世界の住人たちの言葉は、どんなに長いセリフでもスーッと心に入ってきて、みるみる舞台に惹きこまれていったことを今でも覚えています。
劇団四季で主役経験がある佐藤さんにお願いすれば、「言葉を相手の心にまっすぐ届ける技術を学べるのではないか?」と期待して、まずは詳細を聞いてみようとHP経由で連絡をしたのがきっかけです。
ー佐藤さんの第一印象を教えてください。
率直に、「かっこいい」と思いました。立ち振る舞いは堂々としていますが、とても謙虚な方だと思いました。名刺交換をした時点で、「この人は信頼できる」と直感で思ったことを覚えています。研修前の発声練習を真剣に行う様子を見て近寄りがたさを感じたこともありますが、話すと気さくです。
富士市役所総務部人事課青木様
ー初回の研修はいかがでしたか?どんなことを学んだのでしょう?
期待は良い意味で裏切られました。研修は予想以上に楽しく、想定以上に実践的だったのです。
初回の研修で最も印象に残ったのは、「私たちにとっては日常。お客様にとっては非日常」という言葉です。佐藤さんによると、劇団四季の演者たちは、”毎日が初日”という意識を忘れないそうです。何故ならば、演者にとっては何百・何千回とする公演のうちの一回でも、観客にとっては特別な一日だからです。
「形骸化したセリフでは観客の心は動かせない。市民対応でも同じです」
そう佐藤さんに指摘され、ハッとしました。市民対応は職員の私たちにとっては”日常業務”ですが、市民の方にとっては”非日常の特別な時間”です。いくら丁寧な言葉を使っても、慣れによって言葉に実感がこもっていなければ意味がありません。「今日はどういった件でお越し頂いたのですか?」という一言がクレームになることがあるのは、まさに意識のズレが原因だったのだと分かりました。
ー課題の原因が突き止められたのですね。
さらに佐藤さんは、意識の食い違いがどんな残念な結果を生むのか、どうすればギャップを克服することができるのかを舞台経験を通して詳しく説明してくれました。同じ台詞でも発話者の意識によって全く違って聞こえます。佐藤さんの研修は随所に実演があるので、頭で理解するだけではなく、体感、つまり身体で理解することができます。おかげで時間があっという間に過ぎて、楽しく学ぶことができました。ところで、この「楽しい」というのが非常に大事なポイントです。
ー研修の「楽しさ」ですか?
私が最も大事にしているのが、「受講生が研修を楽しんでいるかどうか?」です。研修担当としての経験上、説明を聞くだけの退屈な研修では、受講生の行動は変化しないと痛感しています。「良い話を聞いた」だけで終わり、その後に知識が活用されないのです。
ーそれではせっかく研修を実習したのにもったいないですね。
一方、受講生が楽しみながら学ぶ研修では、生きた知識を手に入れることができます。一つひとつの学びが「楽しかった」「面白かった」というポジティブな感情とともに残るので、記憶に定着しやすいのでしょうね。だから研修後も素直に「次の業務の時にやってみよう」と思えるのだと思います。研修を無駄にしないためにも、受講生の心を動かし、楽しんで学べる研修を提供したいと常に考えていました。
ー佐藤さんの研修は心を動かすものでしたか?
もちろんです。
「理屈ではなく、気持ちの面で教えてくれた」
「これまでになかった研修のスタイルで楽しかった」
などの受講生アンケートがものがたっています。佐藤さんの歌を聞いて涙ぐんでいる職員もいたほどです。
ー受講生満足度の高い研修だったのですね。
研修満足度を0〜5の6段階で受講生に答えてもらったところ、初回はほとんどの人が最高点の5ポイントをつけました。こんなことは滅多に無いので、次回も佐藤さんに研修をお願いすることを即決しました。
富士市役所総務部人事課齋藤様
2回目の研修とその効果・変化について
ー2017年 6月 6日に再び研修を行なったということですが、2回目の研修は初回と比較してどのような違いがありましたか?
実は初回の佐藤さんの研修に1つだけ注文があったので、それを取り入れていただいたのが一番の違いです。
ー注文ですか?
富士市役所は教育・研修に特に注力しているため、研修内容に妥協はしないと決めています。講師の方にはお手数をおかけして申し訳なく思いますが、提案してくださった内容に注文を追加することも少なくありません。
ーそれだけ精度の高い研修を求めているということですね。どんな注文をされたのでしょうか?
より実践的な研修にするため、「受講生が学んだことをその場でアウトプットし、佐藤さんから直接フィードバックをしてもらう時間が欲しい」とご相談しました。
ー研修の場で実行・振り返りを行うということですね。
それができたら最高ですからね。相談すると、佐藤さんは実際の住民説明を想定した「サボテンのワーク」を取り入れてくれました。実はこの「サボテンのワーク」こそが、現在特に受講生満足度の高いコンテンツです。2回目の研修で初めて実施していただいたところ、こちらの想像以上に劇的な変化が生まれました。
※サボテンワークとは?
「サボテンのワーク」とは、佐藤さんが劇団四季時代に学んだ「ゼロ幕」と「居れている・居れていない」という舞台人の2つの心得を学ぶワークです。
詳細はこちら
『劇団四季ライオンキングはなぜ15年もロングヒットを続けられるのか ~仕事に役立つ豆知識~』
ーどんな効果があったのでしょうか?
受講生が住民役と職員役に分かれ、住民説明のロールプレイングをしたのですが、佐藤さんのサボテンワークを学んだあとは、受講生達の説得力が明らかに増したのです。
特に大きな変化があったのは、ある男性職員でした。彼は非常に頭が良いのですが、少し大人しいところがあり、サボテンワークを受ける前に行なった1分間自己紹介では、相手の目を見ず、下を向いたまま話をしていました。しかし、ワークを受けた後は、表情・姿勢・声の大きさ・態度が全て向上し、ハツラツとしたいかにも信頼できる職員に大変身してしまったのです。
ーたった一つのワークでそんなにも変化があったのですか!
まさに使用前・使用後のような凄い変化で、見ているこちらが驚きました。佐藤さんはそうした短期間で効果が分かるワークを30名の受講生全員に行い、一人ひとりに丁寧にフィードバックをしてくれました。研修後の受講生アンケートを見ると、なんとあれだけ高満足度だった初回の研修をさらに超える高い満足度でした。素晴らしいですよね。もちろん、3回目を実施することをすぐに決めました(笑)
佐藤政樹「コミュニケーション」研修の様子
3回目以降の研修内容と受講生の感想
ー2018年 2月1日と2日に3回目の研修を2日間で行なったということですが、いかがでしたか?
実は3回目の研修はこれまでの研修とは異なっていました。以前の研修は富士市役所の職員のみが参加する内部研修でしたが、3回目は静岡県東部市役所合同研修という、静岡県の東部の各自治体の代表者の方々が参加する研修だったのです。研修内容は富士市に一任されていましたので、これは佐藤さんにお願いするしかないと思って、研修実施の依頼をさせていただきました。
ーどういった内容で行なったのでしょうか?
2回目の研修で「サボテンのワーク」が追加された時点で、研修コンテンツとして完成したと実感していたので、2回目と同じ内容を実施していただきました。
ー受講生の方々の反応が気になります。
「自分の自治体で佐藤さんの研修を実施してほしい!」という声が一番多かったですね。佐藤さんの研修の良さが他の自治体の方々にも伝わり、誇らしい気持ちになりました。
とにかく佐藤さんの研修は満足度が高いのが特徴で、今まで実施したアンケートには以下のような感想が書かれています。
今まで受けた研修の中で一番良かったです。自分がなぜ緊張してしまうのか?それに対する対処法もわかったので職場で実践をしていきたい。伝わる話し方に引き込まれる感じで、1日がとても早かったです。これから自信を持って伝わるように話していきたいです。(女性 20代)
とても勉強になり、とにかく感動した。すぐに効果のある呼吸法など、とてもわかりやすく楽しみました。ぜひともおすすめの講座としてみんなに教えたい。(男性 30代)
呼吸法や緊張との向き合い方など、実践してすぐに効果として現れるのでとても驚きました。人と話すことに苦手意識を持たずに取り組めるような気がしています。今後仕事やプライベートでも活用したいと思いました。(女性 20代)
100名くらいの前で話す機会もあるが、佐藤さんの講座後は嫌な緊張が減った。研修で歌を初めて聞いた時は、感動して泣きそうになった。プロ意識が高く、熱い先生だと思う。(女性 ※斎藤さん)
ー絶賛ですね。
直近の研修では30名中26名が最高ポイントの5を、残りの4名が4ポイントをつけるという驚異的な結果になりました。佐藤さんの研修の開催スケジュールを出すと、実施2週間前にキャンセル待ちになります。職員業務は忙しいので、研修を企画してもなかなか定員に達しないこともあったのですが、佐藤さんの研修は別格です。職員たちが自己啓発に前向きになってくれたことが、非常に嬉しいです。
ー多くの嬉しい変化があったようで良かったです。佐藤さんの研修はどんな人(どんな課題を抱えている人や団体)にお勧めできると思いますか?
コミュニケーション能力に課題がある、具体的には「相手目線にたって話すことができない」「一方的に話してしまう癖がある」「同じことを繰り返し説明してしまう」といった問題を抱えている方には特にお勧めしたいと思います。
富士市役所では、佐藤さんの研修を受けることで、上記がかなり改善されたと感じています。今後も、佐藤さんの研修を待ち望む参加希望者のために引き続き開催していきたいと思っています。
ー青木さん、齋藤さん、今回は貴重なお話をありがとうございました!
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