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アートを活用した研修の新しい波:その背景とは
近年、ビジネスの世界で「アート」のキーワードが頻繁に取り上げられるようになりました。
しかし、なぜ突如としてアートを活用した企業研修が注目されるのでしょうか?
かつてビジネスとアートは別々の領域とされていましたが、現代の変動の激しいビジネス環境では、アートの持つ「創造性・感性・直感」が新しい価値を生み出す鍵として認識されてきました。
そして、このアートの力を活用した研修が、企業の成長や組織の活性化にどのように寄与しているのか、その具体的な実例や効果を深く探ることが求められています。
実際に、書店のビジネス書のコーナーにはアート関連の書籍が増えてきており、その影響は明らかです。
この記事では、アートを活用した研修の新しい波とその背景を初めに紹介し、その後、具体的な効果や実例を通じて、アートの魅力と未来の展望を探求していきます。
アートとビジネスの融合がもたらす新しい可能性を、一緒に探る旅に出かけましょう。
はじめまして、この記事を執筆した佐藤政樹と申します。劇団四季出身の研修講師として【受講生を惹きつけながら気づきと学びを促すことをモットー】に、講演会やセミナーの講師だけに限らず大手企業などでさまざまなユニークで面白いアートと融合した研修を行っております。記事の内容をお読みいただき、もしご興味いただけましたら、ページ最下部のプロフィールや研修内容の詳細をご覧いただけますと幸いです。
アート思考とは?アートを活用した研修の核心
最近、アート思考と言う言葉をよく耳にします。
そもそもアート思考とはなんでしょうか。
アート思考とは、一言で言うと「アーティストが創造性を発揮する時の考え方の過程をビジネスに活用したもの」です。
ビジネスの現場でよく使われるロジカルシンキングやデザインシンキングは、問題解決を中心に考えるアプローチですが、アート思考はそれとは異なります。
現代社会は変化が激しく、未来は予測困難です。このような時代に、従来の考え方だけでは対応が難しい場面が増えてきました。
そこで注目されるのがアートの持つ力。アートは、固定概念にとらわれず、柔軟に物事を考える手助けをしてくれると言われます。ゆえにアート思考という言葉が生まれ、ビジネスの世界でも必要なものとなっているのでしょう。
私は、なによりもアートの世界には自分の内部に新しい価値を生み出すためのヒントが詰まっていると感じます。これらの要素をビジネスの現場や研修に取り入れることで、新しい視点や発想を得ることができます。
アートを活用した研修は、参加者の創造性を引き出し、新しい可能性を探る手助けをしてくれるのです。
アートを活用した研修で得られる具体的な効果
アートを活用した研修がビジネスの現場で注目されるようになった背景には、その具体的な効果があります。では、具体的にどのような効果が期待できるのでしょうか。アートを活用した研修の一般的な考えや効果を、まずあなたにご紹介します。
まず、アートを取り入れた研修は、参加者の「創造性」を刺激します。
例えば、絵を描くことで、普段使わない右脳を活性化させ、新しいアイディアや視点を生み出すことができます。
これは、日常の業務での問題解決や新しいプロジェクトのアイディア出しにも役立ちます。
次に、「コミュニケーション能力」の向上も期待できます。アート活動を通じて、他者との意見交換やフィードバックを行うことで、相手の意見を尊重し、自分の意見をしっかりと伝える力が養われます。
さらに、アート研修は「集中力」や「感受性」の向上にも寄与します。
音楽やダンスなどのアート活動は、一つ一つの動きや音に集中することで、日常業務における集中力の向上に繋がります。また、アート鑑賞を通じて、細かい部分に気づく感受性が磨かれるのです。
他には「リスク対応能力」の向上が挙げられます。アート制作には失敗や試行錯誤がつきものです。この経験を通じて、ビジネスの現場でのリスクや失敗に対する柔軟な対応力が養われるのです。
また、「多様性の受容力」も養われます。アートは多様な表現や価値観を持つもの。異なる背景や文化からのアート作品に触れることで、多様性を受け入れる姿勢や共感力が高まります。
私の息子は花まる学習会という高濱正伸氏が運営する学習塾に通っています。IQをあげるための取り組みではなく、物事に対する考え方や取り組む姿勢、行動や感受性、困難に直面しても心折れずに力強く生きていくための力など、日常生活や社会活動において重要な影響を及ぼす能力、いわゆる「非認知能力」の向上をアートやクリエイティブな活動を通じて鍛えているのがよくわかります。
ビジネスパーソンのこの「非認知能力」を高めるのがアート研修の本質ではないかと私は感じます。
子どもの教育だけでなくビジネスの現場でも、これらの効果を通じて、アートを活用すれば成果向上に大きく寄与すると考えます。
アート(舞台芸術)の対話型鑑賞研修とは?
ではここで独自性のある「対話型鑑賞研修」をご紹介します。
アート、特に芸術を活用した研修の中で、一つの注目される方法がこの「対話型鑑賞研修」です。この研修は、芸術作品を鑑賞する前に、参加者に対してさまざまな「問い」を投げかけることから始まります。
芸術作品は、絵画やオブジェなどだけではありません。ミュージカルなどの舞台芸術もこの中に含まれます。私は、舞台芸術との対話型鑑賞研修をプロデュースしております。
「問い」の提供者は、劇団四季の舞台俳優としての経験を持ち、300社以上で研修講師としての実績も持つ私です。
この研修の目的は、参加者がプロの芸術家の思考法や作品制作のプロセスに触れ、それを基に自由な意見交換を行うことです。この対話を通じて、参加者は多様な視点や考え方を学び取ることができます。
そのまま、自発的に劇団四季の舞台芸術に直接触れにいく企業様が多いのです。
鑑賞後に参加者同士でディスカッションを行い、作品から読み取れるストーリーや発想の飛躍など、柔軟な想像力を養うことができます。
この研修の特徴は、組織のメンバーが劇場という芸術空間に身を置くことです。
普段の職場とは異なるこの空間で、新鮮な気持ちで他の参加者との自分の考えの共有や対話ができるのです。圧倒的な感動体験をともに共有しますので、この経験は記憶に大きく残ります。
かけがえのない友人との旅の楽しい思い出は心に強く残り、時を超えて会話が弾みますよね。
これと同じように、研修後も部署間の相互理解やコミュニケーションの活性化に大きく寄与します。
さらに、元出演者である私が自ら語る劇団四季の理念を通じて、参加者は自社の企業理念を新たな視点から捉え直すきっかけを得ることができます。この理念をメンバー1人1人に違う角度から落とし込むことができるのです。
これにより、理念の重要性を再認識し、それを日常業務に生かすことができるようになります。
アートを活用した研修の未来:まとめと展望
アートを活用した研修は、従来の研修とは一線を画す新しいアプローチを提供します。
この記事を通じて、アート思考の本質や、アートを取り入れた研修の具体的な効果、さらにはその未来についての展望を深く探ることができました。
アートは単なる芸術活動ではなく、ビジネスの現場での問題解決やチームワークの向上、そして非認知能力の育成にも大きな役割を果たしています。
今後、アートを活用した研修はさらに進化し、多くの企業や組織での取り組みが増えていくことでしょう。この新しい波に乗り遅れないよう、常に最新の情報や研修方法をキャッチアップしていくことが求められます。
最後に、アートを通じて新しい視点や考え方を学ぶことは、自分自身の成長だけでなく、組織全体の発展にも繋がります。
この機会に、アートを活用した研修に挑戦して、新しい可能性を広げてみませんか?次回の記事でも、さらに深くアートとビジネスの関係について探求していきますので、お楽しみに!
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