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幼稚園研修はなぜ必要なのか?
「幼稚園研修」というユニークな研修をご存知ですか?
一般的なビジネス研修とは一線を画すこの研修は、株式会社栃木ダイハツ販売会社などで実際に行われているそうです。実際の幼稚園に赴き、数日間子供たちと真剣に遊び、食事のサポートやお遊戯の補助までを体験するのです。
この研修の背景には、コミュニケーション能力の向上、特に子供やその親への対応能力を磨くという目的があります。
子供との関わり方が、実は顧客満足度に大きく影響するという考えから、このような研修が実施されているのです。私自身も、この研修は単なる子供とのコミュニケーションを超えた、多くの価値を持つ素晴らしい取り組みだと感じています。
子供が生まれると、人生の価値観や日常が大きく変わります。子育ての中で学ぶこと、感じること、そして苦しむこともたくさんあります。
子育てをして初めて気づくこと、それは「子供がいなければ知らなかったであろう多くの世界」です。そのひとつが、幼稚園との関わり。
私は幼稚園と関わることにより、私たちビジネスパーソンが忘れてしまいがちな純粋な心や感動だけでなく、私たちが働く上でのたくさんのヒントを、幼稚園の先生方の働く姿勢を通して発見することができると思うのです。
しかし、この経験は子育てをしている人だけのものではありません。実は、子育てをしていないビジネスパーソンも、幼稚園、特に保育をする先生方から学ぶべきことがたくさんあるのです。
この記事では、なぜ幼稚園研修がビジネスマンとしての成長に繋がるのか、その7つの理由を私の考えとしてお伝えします。
はじめまして、この記事を執筆した佐藤政樹と申します。劇団四季出身の研修講師として【受講生を惹きつけながら気づきと学びを促すことをモットー】に、講演会やセミナーの講師だけに限らず大手企業などでさまざまなユニークで面白い研修を行っております。記事の内容をお読みいただき、もしご興味いただけましたら、ページ最下部のプロフィールや研修内容の詳細をご覧いただけますと幸いです。
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理由1:幼稚園研修で子育て経験あるなしのギャップが埋まる
私が子供が生まれてまず感じたことは、子育てを経験したことのない人とのコミュニケーションのギャップです。
子育ては本当に甘くない。
様々な予期せぬことが次から次へと起こります。例えば、子供が急に熱を出して休まざるを得ない時や、情報のキャッチアップやメールの返信が遅れること、夜泣きによる睡眠不足で体力の限界を感じることなど、日々の中での挑戦は尽きません。
これらの経験を持つ人ならば、その辛さや大変さを理解してもらえます。しかし、子育ての経験がない人、特に上司や社長などの立場の方が子育ての経験がない場合は、その実情を理解してもらうのは難しいことが多いです。「子どもが熱を出しまして…」という仕事が止まる連絡をすると「またかよ」と舌打ちされることもあるかもしれません。
ここで私がお伝えしたいのは、子育て経験がないからダメというわけではないということ。
「こんなに大変なんだ」という背景を、チームのメンバーが体感を通して知ることで、コミュニケーションのギャップを埋めることができるのです。これは、チームや組織を良くしていくために必須のことだと私は考えています。
幼稚園研修で少しでも幼児と関わる機会を持てば、そのコミュニケーションや価値観のギャップを埋めることができるのではないかと考えるからです。
理由2:幼稚園研修での子供とのコミュニケーションでスキルアップ
言葉を完全に理解することができない幼児とのコミュニケーションは、私たち大人にとって非常に難しい挑戦となります。しかし、この難しさが、実は私たちのコミュニケーション能力を飛躍的に向上させるチャンスでもあるのです。
例えば、スーパーでお菓子を欲しがる子供を、「買わない」ように納得させることは、非常に高度なスキルが求められます。
「わがままを言うならもう○○しないよ!」と脅したり、一方的に怒ったり、「ダメ!!」と言うだけでは即子供はギャン泣きを始めます。場合によっては床に突っ伏して店の中で大声を出して泣き、完全に手がつけられなくなることも。
しかし、そのような状況で冷静に、そして子供の心に寄り添って子どもを説得し、お互いによりよい結果となるコミュニケーションをとることは、ビジネスの現場での対人関係やチームワークを円滑にするための大切なスキルとして活かされます。
幼稚園の先生たちは、日々の業務の中で無意識のうちに高度なコミュニケーション能力を養っています。彼女らは、言葉だけでなく、表情や身振り手振りを駆使して、子供たちとの関わりを深めて理解しようとしています。非常にコミュニケーション能力が高く感じるのです。
この経験は、ビジネスの現場でのコミュニケーションスキルの向上に直結すると私は考えています。
ゆえに、ビジネスパーソンとして、私たちが幼稚園研修を受けることで、これらのコミュニケーション能力を磨くことができるのではないかと感じています。子供たちとの関わりを通じて、新たな視点や考え方を学び、それをビジネスの現場に活かすことができるのです。
理由3:幼稚園研修を通じての驚異的なチームワークの発見
ビジネスの現場でのチームワークの重要性は言うまでもありません。しかし、真のチームワークの威力を目の当たりにするのは、意外にも幼稚園や保育園の現場です。
保育園や幼稚園での園外のお出かけ。
子供たちは基本本能で生きていて、その思いつきの動きや行動は予測が難しいもの。しかし、保育士の方々は、20人近い子供たちを3人の先生で見守ってコントロールしています。その姿は、まさに驚異的なチームワークの結晶です。
彼女らは、しっかりと連携し、子供たちの安全を第一に考え、一瞬も気を抜くことなく、常にアンテナを張り巡らせています。その中で、子供たちとのコミュニケーションを欠かさず、笑顔で接する姿は、私たちビジネスパーソンにとって大きな学びとなります。
人の命を守るという状況下での彼女らの働きぶりを見ると、ビジネスの現場での甘えや言い訳は許されないと痛感します。彼女らは、限界を超えた状況下でも、しっかりとしたコミュニケーションと協力のもと、最高のパフォーマンスを発揮しています。
これは、ビジネスの現場でのチームワークを学ぶ上で、非常に参考になると言えるでしょう。
私たちが日常的に目にするビジネスの現場とは異なる環境での、このような驚異的なチームワークを体験することで、新たな視点や考え方を得ることができます。そのため、幼稚園研修は、ビジネスパーソンにとって非常に価値のある経験となるのです。
理由4:幼稚園研修での子供たちとの触れ合いが心を豊かにする
私たち大人は日常の忙しさや仕事のプレッシャーに追われ、純粋な心や感情を忘れがちです。しかし、幼児たちの純粋無垢な心に触れることで、私たちの心も洗われ、再び純粋な感情を取り戻すことができます。
私の経験をお話しします。
ある日、私は仕事を調整して、幼稚園のお餅つき大会に参加しました。その場には元気いっぱいの園児たちが集まっており、私はその中心で餅をつく役を担当しました。
園児たちは私を励ますために「頑張れ!頑張れ!」と声を上げて応援してくれました。その瞬間、私は仕事のプレッシャーや日常の悩みを忘れ、子供たちからの純粋なエネルギーを感じることができました。そのエネルギーは、私の心を癒し、新たな活力を与えてくれました。
大袈裟かもしれませんが聖なる時間だったのです。
このように、子供たちとの触れ合いは、私たちの心を豊かにし、日常のストレスや悩みを忘れさせてくれる力があります。
特に、目標達成や成果に追われるビジネスパーソンにとって、子供たちとの直接の関わりは、心のリフレッシュや再エネルギーを得るための最良の方法と言えるでしょう。
幼稚園研修を通じて、ビジネスパーソンは子供たちとの触れ合いの中で、自分自身の心を見つめ直し、新たな視点や感情を取り戻すことができます。この経験は、ビジネスの現場でのコミュニケーションや人間関係の向上にも繋がるでしょう。
お餅つきに参加した時の実際の写真
理由5:幼稚園研修での素の自分を発見できる
私たちが社会に出て働く中で、多くの場面で「お面」をかぶって生きていることに気づくことがあります。それは、他者の期待に応えるため、または自分を守るための防御策として無意識に行っている行動です。しかし、幼稚園の研修を通じて、幼児たちとの関わりの中で、その「お面」は通用しないことを痛感します。
幼児たちは純粋で、大人の偽りや建前を見抜く力を持っています。彼らの前では、ありのままの自分をさらけ出すことが求められます。
この経験を通じて、私たちは自分自身の真実を再確認することができます。ビジネスの現場での人間関係やコミュニケーションの中で、どれだけ自分を偽って生きているのか、その実態に気づくことができるのです。
「ティール組織」という本には、良い組織を築くためには「ホールネス」という考え方が大切であると述べられています。
それは、ありのままの自分を受け入れ、そのままの自分で存在することの大切さを指しています。幼稚園研修を通じて、この「ホールネス」を体感することができるのです。
結論として、幼稚園研修は、ビジネスパーソンが自分自身を見つめ直す絶好の機会となります。自分の中の「お面」を取り払い、真の自分を取り戻すための第一歩として、この研修は非常に価値があると感じます。
理由6:幼稚園研修でメンタル強化される
ビジネスの現場での日常は、多くの場面で理不尽な状況に直面することがあります。
しかし、それは幼稚園の先生方が日々直面している「理不尽」の前では、比較にならないかもしれません。なぜなら、幼稚園の先生方は、大人の世界では考えられないほど理不尽な行動をとる幼児たちと日々向き合っているからです。
子供たちは、突如として大泣きしたり、癇癪を起こしたりします。そのような状況の中で、先生方は常に冷静に、そして笑顔で子供たちと関わり続けています。
例えば、私の息子の理不尽な出来事をお話しします。
昨日、私の息子は夜に怖い夢をみたようで大泣きして朝4時に目覚めました。遅くまで仕事をしていた私は1分でも長く寝ていたい状態です。しかし息子は怖い夢を見たことを理由に「なんであんな怖い夢を見るの!!!」とまだ日が昇らないうちから泣きさけび続け、私に怒り狂って幼稚園に行くまでずっと不機嫌でいました…。朝から寝不足の上に消耗です。本当に理不尽だと感じました。
このような理不尽なことは幼稚園の先生方にとっては当たり前です。先生方は無意識で、強いこころを作り出していると感じるのです。
ビジネスの現場でも、突然のトラブルや予期せぬ理不尽な問題に直面することがあります。そのような時、幼稚園の先生方のように冷静に対応する力は非常に価値があると言えるでしょう。幼稚園研修を通じて、このようなメンタルの強化を体験することができると感じます。
結論として、幼稚園研修は、ビジネスパーソンがメンタルを鍛えるための絶好の機会となります。理不尽な状況にも動じず、冷静に対応する力を身につけるために、この研修は非常に価値があると感じます。
理由7:幼稚園研修で社会の全体像と福祉の重要性が理解できる
私たちビジネスパーソンが日々の業務に集中できる背景には、実は多くの人々の支えがあります。その中でも、特に福祉に携わる方々の存在は欠かせません。
私の友人が「No保育園Noライフ」というTシャツを作っていたのを思い出します。この言葉には、子育てをしている親たちが、どれだけ幼稚園や保育園の先生方に感謝しているかが込められています。
子育てを経験することで、私たちが仕事に集中できるのは、こういった福祉のプロフェッショナルたちの支えがあってのことだと気づくことができます。
この気づきは、私自身を人間的に大きく成長させてくれました。社会の全体像、そしてその中での自分の位置をより明確に理解することができたのです。
しかし、この大切な気づきは、子育てをしている人だけが得られるものではありません。
子育ての経験がない人、特に若いビジネスパーソンも、幼稚園研修を通じて、社会の全体像や福祉の重要性を理解することができると私は考えています。この理解は、ビジネスの現場でのコミュニケーションやチームワークをより深化させる手助けとなるでしょう。
幼稚園研修のまとめ:ビジネスマンとしての成長
幼稚園研修を受けることの意義は、単に子供たちとの触れ合いだけではありません。それは、ビジネスマンとしての成長の一環としても非常に価値がある経験となります。この記事を通じて、その7つの理由を詳しくお伝えしてきました。
驚異的なチームワークの発見、心の豊かさを感じる子供たちとの触れ合い、真の自分を見つける機会、そして日々のストレスやプレッシャーに立ち向かうメンタルの強化。これらは、幼稚園研修を通じて得られる実り多い結果です。
ビジネスの現場での日常は、多くの場面で理不尽な状況やプレッシャーに直面します。しかし、幼稚園研修を経験することで、これらの状況にも冷静に対応する力や、人間としての深い理解を持つことができるようになります。
最後に、あなた自身が成長するための新しい経験や学びを求めているなら、幼稚園研修はその答えの一つかもしれません。新しい視点や考え方を持ち帰ることで、ビジネスの現場でも新しい価値を生み出すことができるでしょう。今こそ、自分自身の成長のために、組織に幼稚園研修を取り入れてみてはいかがでしょうか。
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