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会議や朝礼を素晴らしい空気感にする秘訣

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■会議や朝礼を素晴らしい空気感にするにはどうしたらいいか?

会議や朝礼を有効的で素晴らしい空気感にするためには適度な緊張感が必要です。

 
職場での緊張感というのは、チーム全体のパフォーマンスに大きな影響がでます。緊張感がないと生産性が下がります。何より人が育ちません。

 
そのバランスを保つには、「しっかりと叱る」「褒める」など様々なマネジメント法がありますが、そもそも人を変えようとする意識があるだけで反発を招いてしまう結果にもつながります。

 
では適度な緊張感を持って会議や朝礼に望むにはどうしたらいいのでしょうか?

■参加者一人ひとりの眼からエネルギーが出ているか?

はじめまして佐藤政樹と申します。
私は劇団四季という独特の世界で約10年間プロとして舞台に立ち主役まで経験し現在は様々な企業で組織の人材教育支援のコンサルタントをしている経歴をもっています。

 
私が15年以上携わってきた舞台の製作現場では、芸術作品を創り出すうえで、現場では作品を最高のクオリティーに仕上げるためフィードバックが頻繁に行われます。

 
リーダーからメンバーへのフィードバックの際には、とてつもない緊張感が漂います。クオリティーをあげるためというのももちろんそうですが、舞台の世界は危険が伴い、人の生死に関わるということもあるからです。

 
この緊張感があるフィードバックの際には、伝える側と伝えられる側でお互いの目と目の間には火花が散っているようです。危険な現場という理由もあるのですがが、なによりもそのフィードバックの現場は、自分が生きのこれるかどうかの真剣勝負の場だからです__。

 
 
私がプロの世界に入ったばかりの頃の話です。フィードバックの最中に別の事を考えていたり、浮かない顔をしていて一瞬で見抜かれて厳しい指摘を受けたことがあります。このフィードバックの場面の意識と集中力が低かったためです。

 
私は、自分ではしっかりと聞いていたつもりだったのですが、集中力を持って聞いていないと判断されることもありました。

 
チーム全員で一つのものを生み出す現場では、一人でもそういう人がいると作品がなりたちません。最初にお伝えしたように事故にも繋がっていきます。

 
よりクオリティーの高いものを生み出そうとしている際に大切なフィードバックの時間に、隙(すき)を絶対に見せることができませんでした。私は、フィードバックの際は、顎を少し引く癖をつけました。そして、眼からエネルギーを送り続けました。生き残るためです。

■プロスポーツの世界をイメージしてみる

例えば、プロスポーツの世界の試合中の監督から選手へのフィードバックの場面を思い出してみてください。

 
選手全員の監督をみる眼には、一点集中のエネルギーを感じませんか。そして監督もエネルギーをぶつけています。その眼と眼の間には、まるで火花が散っているようです。まさにプロの現場です。

 
では、これを職場におきかえたらどうでしょうか?朝の朝礼のチーム全体の眼からエネルギーは出ていたでしょうか?会議の際の一人ひとりの眼にはエネルギーがこもっていましたでしょうか?

 
私は、舞台の現場を離れて、講師としてさまざまなビジネスの現場に行った際、最初に驚いたのはこの眼と眼の間のエネルギーの火花の弱さでした。

会議中の意識

■眼からエネルギーを引き出すうえでの2つのポイント

朝礼においても会議においても、自らが全員に眼からエネルギーを飛ばし、そしてそのエネルギーを全員がしっかりと受けるようになるリーダーやマネジャーの空気作りはとても大切です。

 
その時間は適度な緊張感が生まれてとても有意義なものになると思います。全員が集中した空間からはいいエネルギーが生まれます。時間の短縮にもなります。

 
そのようなエネルギーに満ち溢れた空気感をつくるためにはさらに2つのポイントがあります。

├1つ目のポイント

自分たちがどういうビション・目標に向かっているのかという共通認識をしっかりと全員が理解していること。

 
舞台で言いますと、初日の幕を開けるという全員のゴールが当たり前のように落とし込まれています。プロスポーツの世界で行ったら勝利です。

 
勝負の世界ではそこに生き残りをかけた競争意識が加わり、緊張と集中を生み出すのです。

 
ビジネスの現場でいいますとプロジェクトの成功でしょう。ビジョンを明確にするには同じことを繰り返し繰り返し何度もリーダーが語る必要があります。

 
それによりリーダーの本気と覚悟が他のメンバーに伝播して眼からエネルギーが出てきます。

├2つ目のポイント

なんのためにその場に居るのか?ということを参加者が会議の前にしっかりと落とし込めていることです。

 
舞台に上がる前には、各自が与えられた役割を真剣にこなします。どうして舞台に第一歩を踏み出すのか?ということを徹底的に落とし込んで初めて舞台に立つことができます。

 
参加する意味を一人ひとりが落とし込めていないと、ただ何となく集まってなんとなく時間を過ごすだけのものになってしまいます。

 
プロスポーツや舞台製作の現場の世界観をお伝えしましたが、これらを参考にして会議や一日のスタートである朝礼を有意義なものにして頂ければ幸いです。

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