目次
マインドマップとは?読書した内容を記憶に定着させるには
せっかく本を買ったのに時間が経つとすぐに忘れてしまう
記憶として全く定着しない
本の内容が行動に結びつかない
こんな経験ありませんか?
こんにちは、佐藤政樹です。今日はマインドマップを使って読書した内容を記憶に定着させようというテーマでお伝えさせていただきます。
私は現在研修講師をしております。もともと劇団四季というところで10年間舞台に立ってきた経験を持っております。今はその経験を生かしていろんな企業に行って研修や講演を行っていて、これまで300社30,000人以上の方に受講してきていただいております。
今回の記事では読書とマインドマップをしっかりと掛け合わせることによってその読書した内容を記憶に定着させる方法をお伝えします。
あなたはマインドマップをご存知でしょうか。
マインドマップとは、脳の構造を使って記憶として定着させるノート術で、私達が行っている記憶の情報を引き出すために、キーワードを脳の構造と同じような放射状で作り上げたものです。マインドマップの全体像が、私たちの脳の記憶の方法だと思うとわかりやすいです。
普通、ノート術というと上から下に向けて文字をたくさん書き詰めるようなイメージがあるかもしれません。もちろんこういったノートの取り方も立派な手法ですが、このやり方はなかなか記憶に残らない左脳的なアプローチと言われます。
逆にマインドマップは右脳的で、脳の記憶構造を応用してキーワードを放射線状に ちりばめていくという方法なんです。とにかくたくさんの量を書いて記録するやり方ではなく、キーワードをピックアップしそのキーワードとキーワードを結びつけることによって記憶にしっかりと定着させる理論でもあります。
まるで数珠つなぎのようにキーワードとキーワードを紐付けますので、あるキーワードを聞くと 紐付けられたキーワードを瞬時に思い出したり、すっかり忘れていたことが連なって突然思い出されたりします。
質問を受けた際に、マインドマップでメモしていた内容を無意識で喋っていたりといった不思議な効力もあるんです。
このマインドマップの効力と読書を掛け合わせることにより内容を忘れずにしっかりと記憶に定着できると言うことで大変実績が出ているのです。
今回はそのマインドマップ読書術を詳しく具体的に解説していきたいと思います。ぜひ自分のものにしていただき、読書した内容忘れないようにするだけではなく自分のビジネススキルアップにつなげていただきたいと思っております。
マインドマップノート術で読書する前に絶対に必要なこと
ではまずこのマインドマップ読書術を解説する前に、とても重要なことをあなたに共有したいと思います。
こちらの画像を5秒間ご覧ください。
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ありがとうございました。
では私からあなたに質問です。
一旦スクロールをやめて次の黒い画像を見ながら考えてみてください。
先程の画像の中に黄色いボールがありました。
さて黄色いボールは何個あったでしょうか?
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はいでは答えはこちらですどうぞ
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いかがでしたでしょうか?
私が黄色いボールはいくつありましたかと聞いた後と前では見え方が変わりませんでしたか?
いくつありましたかと聞いた後の画像は聞く前の画像と全く同じものですが、黄色いボールが浮かび上がって見えなかったでしょうか?
実はこれ、 黄色いボールの数を数えることが目的ではありません。本当の目的は、私たち人間は目的意識が変わることによって 脳の働きが変わり、 見える情報や聞こえる情報が全く変わってくると言うことを気づいてもらうためにやったのです。
何が言いたいかといいますと
読書した内容をしっかりと記憶に定着させるためには、「読書する前が勝負」ということなのです。つまりその本を読む理由というものを自分の中でしっかりと明確にしてから読み始めるということが最も大事なのです。
ですから最初にやる事は何かと言いましたら、
タイトル
本の表紙に書かれている情報
著者のプロフィール
前書きや後書き
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これらを5分から10分使ってしっかりと読み込み、その本を読む理由を自分の中で言葉として明確化していくことです。
ではここからは早速マインドマップ読書を解説していきましょう。
STEP1:いつでも立ち戻れるようにタグ付けする
では今回はこちらの本「 考えすぎない人の考え方(堀田秀吾著 サンクチュアリ出版)」を使ってマインドマップ読書術を実際にやってみましょう。(わかりにくい場合は動画でも解説していますのでこのコラムの下のほうに貼ってある動画もご覧ください。)
このコラムの筆者である私はどうしても考えすぎてしまって行動にうつらない傾向がありますので、本屋さんに行った際このタイトルに惹かれ購入させていただきました。
今回はA4の紙で解説していきますが、私は個人的に自分のノートやメモ帳などに書き留めていくことをお勧めします。何故かというとA4の紙なので分けるとどうしてもその紙をなくしてしまうからです。
自分の大事なノートやメモ帳でしたらいつでも見返すことができます。 マインドマップ読書術の専用のノートを作るのではなく、普段のお仕事のアイデアやタスク管理などで使うような慣れ親しんだノートやメモ帳を使うことをお勧めします。
ではマインドマップで読書した本の内容をしっかりと管理するためにはどうしたらいいでしょうか?
それがタグづけです。 今から説明するタグづけの方法によりノートやメモ帳が何十冊になってもいつでも見返したり取り出したりすることができます。
例えば02210507とです。
02は 累計のノート番号です。ここでは2冊目と言うことで02にしました。
次の21は2021年の21です。
0507は5月7日です。
8桁の 番号が触れたらその横に
読書、マインドマップ、タイトル
とタグづけをしておきます。
こうしてタグづけしたものをExcelで入力しておくのです。すると何年後かに本の内容を確認したくなったときにExcelを見ればその一覧から「あ、 あの何冊目のノートのこの日の部分に〇〇という本のマインドマップがある」 とすぐにわかりそこに戻ることもできるのです。
ノートが10冊20冊となってもすぐに取り出すことができるわけなんです。
STEP2:その本を読む目的を記入する
次に紙の真ん中に円を描きます。
その円の中にはタイトルを書きましょう。ここでしたら「考えすぎない人の考え方」と書いていきます。
ここから右上に目的の円を描きそして中央のタイトルとつなぎます。目的は先ほど言いました、その本を読む理由、それを自分の中で言葉にしたことです。
なぜこの本を読むのか?
この本を読んで自分の中で解決したい問題は何か?
解決できる課題は何か?
これらをここから言葉にして数珠のようにつないでいくのです。
一番最初に中央に書いたタイトルの俺から次の円に向けては先を太くしたほうがいいという方もいます。
私がこの「考えすぎな人の考え方」を購入した目的は
①コロナの影響によってモヤモヤした心をすっきりとさせる
②新しい視点を得て アフターコロナのために新しい自分に変わる
③考えすぎる性格が変わり行動力につなげる
でした。 何故かと言うとちょうどこの本を購入した時期はパンデミックの影響で私自身の研修や講演の仕事がすべてキャンセルになってしまったからです。 非常に心がモヤモヤしておりました。この本を読んで考えすぎて悩むのをやめて、次の行動に移したかったのです。
この目的の部分はそれぞれ人それぞれ自由です。目的を言葉にすることによってこの本の内容が頭に入ってくるっていうことですね。
本を1から最後まで全部読むのではなく、この目的を達成するための情報を探していくと言う読み方なのです。
STEP3:目的を達成するためのキーワードを抽出する
次に、タイトルの円を中心に時計回りに目的1と書いてここも繋げます。
目的1は「コロナの影響によってモヤモヤした心をすっきりとする」です。 この目的を達成するための情報を探すための読み方をし、答えとなる文章を羅列して書くのではなく、自分の心にフックしたキーワードだけを抽出して目的1の円と結びつけていくのです。
例えばこの本でしたら、「どう決断するか×」、「決められるかどうか○」、というワードは私的に非常にヒットしました。 このワードをつないでいくのです。
ちなみに私は「これは絶対に忘れたくない」と言うキーワードは赤のマーカーでアンダーラインをひいたりもしています。
そして目的1と同じように目的2目的3も、キーワードを数珠つなぎのように記入していきます。
STEP4:読書後に行動に結びつける方法
最後に 余った部分に考察、感想、気づいたこと、行動することを書いていきます。
本の内容を忘れずにしっかりと記憶に定着させるだけでなく自分の行動に結びつけるためにここからオススメな事は、マインドマップをメモとしてとっておくだけではなく、 マインドマップして得たの本の内容を自分のSNSやブログ等でメディア発信するということです。
少しハードルが高いですがプレゼンテーションの練習をしたい人はYouTubeなどで発信するのも良いでしょう。
発信なんて難しい、何を書いたらいいかわからない、なんて方も安心してください。発信する上で大切な型にのっとってその通りに書けばいいのです。 これを繰り返せばあなたの書く力もどんどんついていきます。
その型とは
本を読む前の自分はこうだった→しかしこの本を読んでこんなことに気づいた(学ぶことができた) →こんなことを意識してやってみる(行動)
だけです。 最初はシンプルにこれだけで良いのですが、だんだん慣れてきたら例え話や過去の経験談などどんどんこの型をもとに膨らますこともできます。これを繰り返していくとあなたのプレゼン能力も高まっていきます。
SNSなどで発信すると言うことを前提で書くとそこに集中力と緊張感が生まれます。これを発信して実際にやってみる(行動)ということです。
エピソード記憶というんですが、本を読んでやってみようと思ったことを実際に行動してみると自分の経験として本の内容が結びつきますので強烈に記憶に残ります。
この工程を繰り返してやり、マインドマップ読書をどんどん積み重ねることによりあなたの成長が加速したりもします。
読書でなりたい自分に近づいていくわけなんです。 読んで終わりではなく読書を自分の行動に変えていくとても良いやり方なのです。
↓動画で見るとさらに理解が深まります
【目次】
00:00 はじめに
00:40 マインドマップとは
01:46 本を読む前が勝負
03:14 マインドマップ解説
10:21 まとめ
マインドマップ読書術のまとめ
このマインドマップ読書術は本当にオススメで私も現在も行っております。
繰り返しますがA4の紙に書くのではなく自分の大切なメモ帳やノートに書くことをおすすめします。専門のマインドマップ読書ノートを作るのではなく普段使っているノートでやるのです。そしてExcelでしっかりと管理していつでも見返せるようにしておきましょう。そのためにはタグづけが重要です。
マインドマップ読書術は本当に不思議で、繰り返しやっていくうちに抽出したキーワードが人と話してるときに無意識に口から出てきたりとかするのです。 この不思議な体験をあなたにも体感していただきたいと心より思います。
ぜひ1枚だけではなくて10枚100枚と積み上げていただきたいです。100枚とかやったらすごいことになると思いますよ。
つまり自分のビジネススキルや能力がかなり上がります。また必要なときにしっかりとピックアップでき、 あの本のあの部分にはどんなことが書いてあったっけと必要なときに思い出した際にすぐに見返すこともできます。ぜひやってみてください。
このマインドマップ読書術があなたは成長につながりそして成果につながり、なりたい姿や自己実現につながっていきます。
マインドマップを極めていきましょう!!
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