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「どうしたら新世代に響く研修ができるのか?」
「研修をしても今の若手は指示待ちで受け身。」
「新人に主体的に研修に参加してもらいたい」
あなたはこのように感じたことはありませんか?
多くの企業で行われている研修ですが、「やりなさい」と指示されるだけでは、社員は単に指示に従う存在になってしまいます。
このような状況は、特にデジタルネイティブ世代やZ世代にとっては、非効率であり、やらされ感が強くなります。
動画は常に速度2倍再生で視聴し、映画を早送りで要点だけピックアップして観ることが当たり前の新世代にとって、生産性やタイムパフォーマンスは集中するための重要な要素。非効率な時間帯は苦痛でしかありません。
では、どうすれば若手社員が主体的に学び、成長できる研修ができるのでしょうか。
その答えが「反転学習」です。
この記事では、反転学習を取り入れた研修の効果とその実践方法について詳しく解説します。
反転学習で研修革命!従来の教育にサヨナラを
研修のあり方が変わる時代が来ています。そのキーワードは「反転学習」です。かつての研修は「やりなさい」という一方的な指示が多く、社員はただ指示に従うだけでした。
しかし、この方法では、新世代にとっては学びの効果が薄く、やらされ感が強くなります。
理由は簡単です。
人は誰しもが人からコントロールされることを嫌がり自らが望むものに対して行動する生き物だからです。逆をいうと従来の「上からの指示」ではなく、自らが主体となって考え、行動することで、人は大きく成長します。
たとえば、マナー研修であれば、マナー講師が1から丁寧に教えるのではなく、教材を与えて社員自身に考えさせ、先輩社員など教える立場になってもらいます。このようにして、社員自身が「先生」になることで、より深く、実践的な知識とスキルが身につきます。
この反転学習の方法は、特にデジタルネイティブ世代やZ世代にとって有効です。なぜなら、特にこの世代は精神論や強制が通じないからです。
反転学習は、そうした新世代のニーズに応え、効果的な研修を実現する手段となるのです。
研修においても、時代とともに変わっていきます。反転学習は、その新しい形と言えるでしょう。
ミネルバ大学の成功例から学ぶ!反転学習の実践
ミネルバ大学をご存知でしょうか?
ミネルバ大学は、世界中から厳選された学生が集まる新しい形の大学です。この大学が特に注目される点は、反転学習を授業に全面的に取り入れていること。では、ミネルバ大学でどのように反転学習が行われているのでしょうか。
まず、授業前には必ず事前学習があります。これは、授業で扱うテーマについての基本的な知識や考え方を、事前に学生自身で調査し理解する時間です。そして、授業ではその知識を基に、ディスカッションやグループワークが主体となります。
この方法のポイントは、学生が自ら積極的に情報を集め、それを授業で共有と深化をすること。教員はガイド役となり、学生自身が主体となって学ぶ環境を作り出します。
教員が話せる時間は10分だけという決まりもあるほどです。教員が話している時間は計算されタイムリミットが掲示されてるほどの徹底ぶりといいます。
このような教育方法は、社会に出てからも非常に役立ちます。なぜなら、自ら問題を見つけ、解決する力が身につくからです。
これは、多くの企業が求める「自己啓発力」や「問題解決力」を高めるためには、非常に有効な方法と言えるでしょう。
ミネルバ大学の例を見てもわかるように、反転学習は単に新しい教育手法として注目されるだけでなく、その効果と実用性が高いことが証明されています。
効果倍増!「反転学習」を取り入れた研修のススメ
反転学習が研修に革命をもたらすことは前述しましたが、具体的にどれほどの効果があるのでしょうか。答えは明確です。効果は倍増します。
なぜ効果が倍増するのかというと、反転学習は社員が自ら主体的になることを促進するからです。
さきほどのマナー研修の例でいうと、反転学習を取り入れて、社員自身が教材を用いて先輩や同僚に実際に教えるプロセスで、実際に他人に教えることで知識が定着し、スキルも向上するのです。
このようなアプローチは、特に新世代にとっては非常に効果的です。新世代は、自ら考え行動せざるをえないからです。
さらに、この方法は業績にも直結します。社員が自ら考え、行動することで業務効率が上がり、それが企業の成長につながるのです。
総じて、反転学習を取り入れた研修は、従来の研修よりも効果が倍増することが期待できます。この新しい研修方法を導入することで、社員も企業も一緒に成長できるのです。
やらされ感ゼロ!反転学習で社員が主体的に成長する研修方法
「やらされ感」。反転学習を取り入れた研修では、この感覚は一掃されます。
ケーススタディで考えてみましょう。ケーススタディとは、事例をあげてそれについて考えることです。
例えば、新人が部署に配属されたとき、多くは「理想と現実のギャップ」に戸惑うことがあります。それが、上司や顧客からの理不尽な要求であったり、予想外の業務の多さであったりします。
新人に事前の心構えを持させるために、このような現場での「リアル」をケーススタディとして研修に取り入れることができます。
この際、講師や先輩社員が「部署に配属されたら理想と現実にギャップが起きたり、顧客から理不尽な要求があるかもしれないが、がんばって乗り越えるように」なんて言ってはいけません。
それこそが精神論であり、若手には全く響かないのです。
反転学習の研修では、このようなケーススタディを事前に配布し、新人自身に解決策を考えさせます。そして、研修の場で新人同士でディスカッションさせ、その解決策を発表させるのです。このプロセスを通じて、新人は自ら考え、自らの意見をしっかりと表現する力が身につきます。
このような反転学習を行うことで、新人だけでなく、部署全体のコミュニケーションが活性化します。
「教える」が「学ぶ」に変わる!反転学習研修の全て
「教える」が「学ぶ」に変わる瞬間、それが反転学習研修の魅力です。従来の研修では、教育者が一方的に知識を教える形が一般的でした。しかし、反転学習ではそのスタンスが180度変わります。
知識を得ることと、それを実践できるかは全く別の話です。さらに、その知識やスキルを他人に教える能力があるかどうかが、真の理解と言えるでしょう。
反転学習を取り入れた研修では、まず参加者自身が解決策やアイデアを考え、それを他の参加者や先輩、上司に教える形を取ります。このプロセスで、教える側にも新たな気づきが生まれ、知識が深まるのです。
教える行為には責任が伴います。その責任感が、参加者を加速的に成長させる力となります。また、教える過程で脳に負荷がかかることで、知識が定着しやすくなります。
このようにして、反転学習研修は「教える」ことで「記憶に定着」させ、そして「成長する」一連の流れを作り出します。この流れが、従来の研修にはない新しい価値をもたらしているのです。
次世代型研修は「反転学習」が必須!
次世代型研修として、反転学習はもはや必須の要素でしょう。この記事を通じて、反転学習が従来の研修に対してどれほど革新的であるか、その効果がいかに倍増するか、そして社員が主体的に成長するプロセスをご紹介しました。
さらに、「教える」行為が「学ぶ」行為に直結し、それが個々の成長だけでなく組織全体の成長にも寄与することを解説しました。
特に新世代の社員にとって、反転学習はやらされ感ゼロで、主体的な学びと成長を促します。教えることで学び、その学びが深まる。この循環が、次世代型研修の鍵です。
この研修方法を採用することで、社員一人一人が自らの成長を実感し、組織全体も新たなステージへと進むことができます。今こそ、反転学習を取り入れ、新たな研修の形を創造しましょう。
最後に、あなたがこの研修を導入することで、社員が主体的に行動する力を育む最良の環境が整います。未来を切り開く力は、今、この瞬間から育まれます。さあ、新しい研修の旅を始めましょう。
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